『三匹のおっさん』far longさんの日記

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far long

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ここ二週間あまりの間に街で、道端で見知らぬおっさんたちに唐突に話しかけられる事、三度。


1
新橋の歩道。さて、ヒルメシなににしようかと歩き始めた途端、後ろから自転車の気配が。
「やっぱり競〇だろ、どうだ、賭け事やんねーのか?競〇いいゾ、ほれ、な」
振り向いて視線が合うなり語りかけてくるおっさん。
「ん、あ、そーお。ん、ま、じゃ、頑張って。負けないよーに。」
「ん、お!」
了解の意を示し、よろよろと自転車を漕ぎ視界から消えてった。
あの、おっさん、勝って帰れただろうか…


2
ジムで汗をかいて飲み屋へと移動する道すがら、正面からやはり自転車が。目の前でキッと止まる。
「暑いだろ。これ、つめてーの持ってけ。じゃな。」
手渡されたのは確かにひんやりと冷えた未開封簡易パッケージの10枚入りウェットティッシュ。
「あ、どーも!じゃ!」
まさに一瞬の邂逅。後は何事もなかったかのようにすれ違ったのみ。


3
簡素な一膳飯屋を出ると、確かにさっきまで先客として店内にいたおっさんが自転車に凭れかかりながら一服している。ナゼか視線がチーンと合って唐突に話しかけられた。
「把瑠都、つぇーよなぁ…ありゃつぇーよなぁ…」
「そうですね、力ありますよね」
「ん、じゃ帰るから」
「おつかれさんでした」
これも一瞬の邂逅。おっさんは自転車で右に、私は左手に踵を返す。




私は見ず知らずのおっさんが嫌いではない。
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