無料会員登録/ログイン
閉じる
携帯電話会社の提供IDはこちら
食べログ
far longのレストランガイド
メッセージを送る
far long
この口コミは、far longさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
昼の点数:5.0
2025/09 訪問
楽園
月曜定休とされるチャイハナ海花さんに初訪問。月曜に大分を巡ることが多かったので実に7~8年からの歳月をかけて国東半島の付け根あたりの店にたどり着きました。レンタカーで店のあるあたりに車を入れましたが駐車場が見当たらず、行きつ戻りつしていると店主が出てきてはす向かいの空き地に駐車するよう親切に案内してくれます。ここからチャイハナ海花劇場の始まりとなりました。庭木の生い茂る手入れの行き届いた古民家。入店するとご主人と奥様が入れ代わり立ち代わり口上を述べるがごとくお話をされていかれますお彼岸の頃合いのこの日の料理は「精進カレー」とのこと。ご主人、奥様のお話がとても面白く含蓄に富んだもの。料理が出てくるまでの間を絶妙に盛り上げてくれます。貸し切り状態でしたがたっぷりと時間をかけて手始めにムルガターニャと言うスープ。キリっとした酸味と程よい辛み。アクセントは野生のかぼす。スパイスの香りの中から濃密なシトラスの風味が立ち上がる。カレーはダル。敢えて辛みを効かせたなじみ深い味わい。オーナーの瀬口さんは「家庭料理」と繰り返していましたがもっちりとした新米と一緒に頂くと月並みですが実に滋味深い。カレーと共にサモサ、パコラ、パパドにシンプルなアチャール。瀬口さんが修行されていたという銀座にあったアショカで使っていた菌を使用しているというラッシーも。途中チャパティも出てくるのでたっぷりとしたカレーを使っていただきます。素朴で優しい。食後はチャイと庭に成るというイチジクのコンポート。季節の地元の素材がところどころに顔を覗かせる。豊饒な土地の魅力がアクセント。図らずもちょっとしたコース仕立てのような凄いインド料理。優しさと穏やかさに凄みを感じる。瀬口さんからはラッシーの菌を譲ってもらったというアショカ時代の話しか聞けませんでしたが、それ以前はアジャンタでも修行されていたらしく、同じく初期のアジャンタから独立された栃木・益子のけららのカレーを思い出しました。チャパティは似たようなスタイルではなかったかな。たっぷりと入店から退店まで90分強の時間。なんか顔を上げて前を向ける、思いがけずそんな映画を観たような気分にさせてくれます。お代は¥2Kいつまでも話していて焼酎でも飲みながら布団敷いて泊まりたい、なんて衝動にも駆られました。退店時にはお見送りまでしていただいて、人生の中でもここまでひとに見送られたことってそうそうないのではないかな?(笑)そしてオチは1週間後。自宅に送られてくる一葉のはがき。得難い体験。海辺の寒村に佇むあの店は楽園だったに違いないと確信するとともに、次の機会があるまでどうかお元気に過ごされますようにとの思いを馳せました。
2025/10/12 更新
エリアから探す
開く
このエリアを地図で見る
ジャンルから探す
指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
月曜定休とされるチャイハナ海花さんに初訪問。
月曜に大分を巡ることが多かったので実に7~8年からの歳月をかけて国東半島の付け根あたりの店にたどり着きました。
レンタカーで店のあるあたりに車を入れましたが駐車場が見当たらず、行きつ戻りつしていると店主が出てきてはす向かいの空き地に駐車するよう親切に案内してくれます。
ここからチャイハナ海花劇場の始まりとなりました。
庭木の生い茂る手入れの行き届いた古民家。
入店するとご主人と奥様が入れ代わり立ち代わり口上を述べるがごとくお話をされていかれます
お彼岸の頃合いのこの日の料理は「精進カレー」とのこと。
ご主人、奥様のお話がとても面白く含蓄に富んだもの。料理が出てくるまでの間を絶妙に盛り上げてくれます。
貸し切り状態でしたがたっぷりと時間をかけて手始めにムルガターニャと言うスープ。
キリっとした酸味と程よい辛み。アクセントは野生のかぼす。スパイスの香りの中から濃密なシトラスの風味が立ち上がる。
カレーはダル。敢えて辛みを効かせたなじみ深い味わい。オーナーの瀬口さんは「家庭料理」と繰り返していましたがもっちりとした新米と一緒に頂くと月並みですが実に滋味深い。カレーと共にサモサ、パコラ、パパドにシンプルなアチャール。瀬口さんが修行されていたという銀座にあったアショカで使っていた菌を使用しているというラッシーも。
途中チャパティも出てくるのでたっぷりとしたカレーを使っていただきます。素朴で優しい。
食後はチャイと庭に成るというイチジクのコンポート。
季節の地元の素材がところどころに顔を覗かせる。豊饒な土地の魅力がアクセント。
図らずもちょっとしたコース仕立てのような凄いインド料理。優しさと穏やかさに凄みを感じる。
瀬口さんからはラッシーの菌を譲ってもらったというアショカ時代の話しか聞けませんでしたが、それ以前はアジャンタでも修行されていたらしく、同じく初期のアジャンタから独立された栃木・益子のけららのカレーを思い出しました。チャパティは似たようなスタイルではなかったかな。
たっぷりと入店から退店まで90分強の時間。
なんか顔を上げて前を向ける、思いがけずそんな映画を観たような気分にさせてくれます。
お代は¥2K
いつまでも話していて焼酎でも飲みながら布団敷いて泊まりたい、なんて衝動にも駆られました。
退店時にはお見送りまでしていただいて、人生の中でもここまでひとに見送られたことってそうそうないのではないかな?(笑)
そしてオチは1週間後。
自宅に送られてくる一葉のはがき。
得難い体験。
海辺の寒村に佇むあの店は楽園だったに違いないと確信するとともに、次の機会があるまでどうかお元気に過ごされますようにとの思いを馳せました。