レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2009/12訪問 2012/09/02
【加賀】記事編集雰囲気、味、CPすべてに完璧(金沢乙女寿司)
寿司屋の多い金沢でも特に有名な「乙女寿司」。ついに来訪することがかなう。場所は片町のドマンなか。京都のような路地をくぐったところにある。で、このかまえ。藁の道がしかれ、雪吊もしてある。いやぁ風情があるねぇ。中の雰囲気も渋くてばっちり。奥にこれまた風情のある個室もあり接待にも使え、女性をお連れしてもきっと喜んでいただけるだろう。
大将は若く非常に腰の低い方。上品な大将が握るのは、それ以上に上品なお寿司たち。まさしく乙女たちである。
ネタは最高級。トロのようなブリ。主張しすぎない上品なタラの白子。金沢ならではのねっとり甘エビ。一口で食べれてしまう贅沢香箱ガニ。クリーミーなバイ。とろけるようなアナゴ。どれも最高。
シャリの塩梅もバッチリ。金沢某他店では酢が主張しすぎていたような気がしておやっとなったが、こちらは見事にネタをひきたてていた。
きわめつけはそのコストパフォーマンス。金沢の寿司屋では一番!のような。その季節に食べるもので変動するのだろうが、会計は予想以上に安かった。
雰囲気、味、CPすべてに完璧な乙女寿司である。
3位
1回
2010/11訪問 2010/11/13
京都南部パン屋不毛地帯に現れた異次元レベルのパン屋(長岡京『CINQ』)
【関西】記事編集京都南部パン屋不毛地帯に現れた異次元レベルのパン屋(長岡京『CINQ』)
大阪千里丘の名店『ルシュクレクール』で修業された方がなんとなんと長岡京に出店された。その名も『CINQ』。こんなパン屋不毛地帯で…今後、大繁盛店になることは必至であろう。パンはお馴染みのショーウィンドウ売り。ルシュクレクールで初めて見たときは違和感を感じたものだ。店内狭く、店の前の道も決して広くない。今後店前違法駐車でCINQ渋滞が起きないことを願うばかりだ。さて、肝心のパンだが、間違いなく京都横綱クラス。個人的には京都ではいきなり『たまき亭』に匹敵するほどの高レベルパンばかりだ。オリジナリティあり攻めのパンである所はたまき亭と似ているが、たまき亭がやや和風なのに対しこちらは洋風。全てのパンが可愛く美しくセンスに溢れている。18番はやはりクロワッサンのよう。最近流行りのパン屋さんにあるのとは違い、ヘンにサクサクしておらずバターもひかえめ。パンにザラメをまぶしたり、やたら生地が主張するキッシュであったり、パンの中に入ったピーナッツクリームがやたらピーナッツの風味が高かったり、驚きのパンの連続だ。間違いなく、今年ナンバーワンのパン屋さんである。
4位
1回
2009/12訪問 2009/12/26
【加賀】記事編集今年最強のCPに最高の賛辞(小松市あら屋)
金沢の有名店弥助などももとは小松にあったように小松の寿司もレベルが高かった。
ここは小松駅からそう遠くない場所にあるあら屋。構えや内装は金沢の一流店に負けない装いだ。
しかしびっくりしたのはその値段。ランチセットが2000円なのである。で金沢の寿司屋並みの内容が出てくる。金沢のランチだと5000円はオーバーする。半値以下なのである。確かに金沢のネタと違うのは素人にもわかる。ただこの値段でここまでのクラスの寿司が食べられるとは!CPで言えば今年最上級の店である。こんな店こそ報われるべきだ。これからも頑張って欲しい!
シャリはやや暖かめ、わさびは多め。それぞれのネタには大将なりの工夫が凝らしてあり、ふと新しい味に出会ったりする。ほとんど醤油は不要。若い大将ならではの個性豊かな新鮮さを感じる寿司屋だ。
5位
1回
2010/09訪問 2010/09/12
【越中】記事編集庄川の鮎で夢叶う(砺波「鮎の庄」)
長年富山を渡り歩いていて、やり残したことのひとつが「庄川へアユを食べにいくこと」である。いつもこの季節になると忘れてしまっていて行けなかった。そして、ふとある夏の日(ついこの間だが)思い出したのである。そうだ!アユを食べに行こう!そして庄川を北上、温泉郷へ。鮎の店といえばCMとかで「鮎や」が一番有名らしいが、どうも評判が芳しくない。そこで、評判重視で旅館川金がやっている「鮎の庄」へ行くことにした。その鮎はやはりうまかったのである。まず、この見た目だ。私は食は実際の味3割、見た目7割だと思っている。こんな向こうのいろりで炭火で焼かれているのを遠目に見つつ、やがてこっちに刺されたピンとそそりたつ鮎がおいしくないわけなかろう。いつも養殖ばかりでたまに食べた天然がおいしくないわけなかろう。しかもそれは庄川ブランドだと思えば、もう洗脳は完璧。頼んだ鮎定食2,100円につく刺身は鯉であった。しまった、よく見てなかった。季節だしどうしても鮎の刺身が食べたい。つい、追加注文してしまった。私には珍しい事態である。そりゃもう、洗脳されてしまっているからである。というか、私は親が鮎釣りをしていたこともあって、昔から鮎が好きだったな。だからつい興奮してしまったのかな。鮎の刺身も期待通りのうまさ。焼いた鮎より脂がのっている。最高だ。鮎雑炊もすごく気になるが・・・断念するしかない。味噌汁もベースは鯉のあらで酒粕が使われていて大変おいしい。来て良かった。また来年来たい。休日はこんな山中で行列必至らしいので要注意。外に○○分待ちの看板があってディズニーランドみたい。因みにお土産で買った鮎の子うるかも美味しかった。簡単にいえば上品な明太子の味である。
6位
1回
2010/11訪問 2010/11/06
【加賀】記事編集DNAは本物(金沢『志の助』)
金沢で一番有名な寿司屋と言えば、まず『弥助』だろう。そのお弟子さんの店が金沢の郊外広江にひっそりとある。『志の助』である。弥助とは違い、えなりかずき似の若い方がやられている。店も雑多な弥助とは異なり、空間の広いセンス溢れるつくり。木が多用されていて落ち着いた店内だ。肝心の寿司はさすがの一言。弥助のお弟子さんらしく流れるように握る。ただ気づいた点も何点か。シャリはふわりと握られているのだが、仕上げが雑なのかふわりと握ることにこだわり過ぎたのか形がかなりいびつで大きさもまちまちだ。あと、醤油いらずで全ての握りに味がついているのだが、味のハーモニーが完全でないように感じる。ひとつひとつの内容は寿司の定番で個性はないがネタのレベルは良い。ランチなんか2500円から食べれるのだが、2500円とは思えない内容である。寡黙な店主も更に腕が上がれば伝説の寿司職人になると思う。師匠様のように。
7位
1回
2010/11訪問 2010/11/06
【越中】記事編集砺波で初めて納得した店(蕎麦福助)
砺波で初めて納得のいく店を見つけた。その名前は『蕎麦福助』。JR砺波駅の裏側、田んぼの真ん中にある古民家の建物がそれだ。重厚なつくりの一軒家は、由緒ある建物をキレイに再生したもの。空間は広く、落ち着いた雰囲気が印象的だ。生粉手打ち石臼挽きの蕎麦は細めの食感良い、そして香り良いタイプ。いやはや、久しぶりに美味い蕎麦に出会った。美味い美味い。つゆぎまたバランスが良いのだ。それぞれの素材がお互いを高めあっている。これまた、納得のいくつゆに久しぶりに出会った。富山では『達磨』など有名な蕎麦屋もあるが、現時点では雰囲気も含めここが富山一番。蕎麦屋と言えば、天ぷらが美味いものだが、福助のは蕎麦の完成度に比べるとあと一歩か。でも穴子天ぷら蕎麦で2000円はこの味ならコストパフォーマンス良いと思う。ついでにいただいた蕎麦がきや付け合わせのわさびの風味や塩にもこだわり、食器のセンスも良く、否定すべき点は何一つない五感に訴える素晴らしい名店である。おすすめは田舎蕎麦。
8位
1回
2010/02訪問 2010/02/06
【関西】記事編集家系を超えた家系(一乗寺紫蔵)
久しぶりに京都の新しいラーメン屋に行ったら当たりだった。あいかわらず京都のラーメンレベルは高い。ここ『紫蔵』は一乗寺ラーメン街からはハズレにある。見た目だだっ広くかなり贅沢な空間のある作りの店だ。もう少し考えたら席数増やせるのに…と思うのだが店主もこない流行る店になるとは想像つかなかったのかもしれない。
ラーメンはいわゆる横浜の家系。麺は横浜からの直送だ。この麺が一番特徴的。まるで氷見うどんのような厚み。そして短い。そしてコシがある。
店に入ってまず思ったのは家系にしてはにおいがライトなこと。そうかなり上品な味なのだ。すっきりとクセの両立を果たした素晴らしいスープだ。
最後にこの店を高い評価せしめたのがチャーシュー。脂なく柔らかくびっくりする美味しさはまるで高級ハム。チャーシューだけで食べたい。脂ギトギトチャーシュー出して『とろけますよ』とのたまっているラーメン屋に爪の垢煎じてのませたい。次は絶対チャーシュー麺だ。チャーシューだけでもここに行く価値がある。
9位
1回
2010/05訪問 2010/05/24
【関西】記事編集行列の先には上品天一(伏見はなふく)
伏見にある昼はラーメン、夜はつけ麺の店『はなふく』。近くには『地球規模で考えろ』『川藤屋』などありちょっとしたラーメン銀座だが、川藤屋は閑古鳥、地球規模はぼちぼちでやっぱりこのはなふくの圧倒的な行列ぶりには負ける。それもそのはず、このはなふく、カウンター5席とテーブル1つしかない超小型店だからだ。それに殆どの客が替え玉するから回転率が悪いのなんの。でも店員はなぜか3名もいる。こんな小さい店にそんなにいらんのちゃうかと思うがそれだけにさすがに接客はきめ細やかだ(当たり前やけど)。実際の味だが、これは美味い。京都のトップ5にランクイン。簡単に言うと上品な『天下一品』。メインはとりとんこつで卵のようなねっとりまろやかなスープがかための中太ちぢれ麺によく合う。特にスープ、麺、具のバランスが非常に良く神業級。チャーシューだけややしょっぱくて脂っぽいのが惜しい。また、ついでに作っちゃいました的な魚介割りラーメンがこれまた美味い。とりとんこつを魚介出汁で割っているのだが、それだけとは思えない絶妙な味とバランスだ。スープだけなら魚介割りのほうが美味い。我ながら大賛辞のラーメン屋だがこの行列はややいただけない。こないだは雨降りしきる中でも30分待った。でも店舗広げたら味が落ちそうだなぁ。悩ましいところだ。
10位
1回
2010/01訪問 2010/01/11
【越中】記事編集蟹しゃぶ、ぶりしゃぶ二重奏(氷見灘浦荘)
久しぶりの氷見民宿、今回は食彩味ん宿 灘浦荘だ。ランクを上げたので蟹は地物の活け蟹だ。いやぁ新鮮でおいしかった。新鮮だとこんなに蟹の身がとろけるもんなんやね。しかも甲箱蟹だって出てくるし量多くて食べきれなかった…もったいないよー!
フナ盛りもおいしかったが、唯一ぶりしゃぶが鍋の出汁が豆乳になっていてちょっと合ってなかったかな?まぁすきずきだが。
量が多いのはさすが氷見。フナ盛&カレイの煮付けですでにおなかいっぱいのところに怒涛のカニしゃぶとぶりしゃぶ・・・氷見の民宿には客に「食べきれない・・・」て思わせなければならない規則でもあるのかねぇ。
【旅グルメ】記事編集
さてここは16歳未満御断りで有名なリゾート「喜瀬別邸」のメインダイニング「ちゅらぬうじ」である。最近できたリゾートでプライベートロードの先の丘の上にある。で店内は黒基調。まさに16歳未満御断りの大人ムードむんむん。イタリア料理の監修は・・・あのオチアイシェフである。名古屋の店で食べて魅せられて以来のオチアイシェフの料理。そんなもん沖縄でわざわざ食べなくても・・・とは思ったのだが、その心配は見事に裏切ってくれた。沖縄の素材と適度にからめられた料理は、客のリゾートムードをもりあげてくれるのだ。名古屋の店はあまり高い店ではないのだが、ここちゅらぬうじは高い(汗)。でもだからこそオチアイシェフの真骨頂が味わえる。このおっさんただものではない・・・特にイタリアンのくせにその完成度の高いソースにうならされてのは久しぶりである。しかし、この店メニューをじっくりみるとわかるが、普通の店ならどんなコースでも料理がかぶっていたりするのだが、ここは3つのコース選択ですべての料理が見事に違う。で、つれあいと違うコースで頼んでわかったのだが、高いコースと安いコースで明確に・・・料理の質が違う。高いのは本当に美味い!!!!!(安いのも勿論美味いのだが。)でもこんなに差をつけるなんて(笑)あとはワインのセレクト。こちらも実に面白い。ボトルで飲むのは避けハウスワインで頼んだのだが実に奇をてらったワインを出してきた。え!こんなチョイス!?みたいな驚き。ワインを知る人でないとわからないような面白さを提供するとはさすが大人のリゾートである。惜しむべきは接客がこのクラスの店にしてはちょっと物足りないこと。しかし悪いわけではない。ここは沖縄なのだから。