レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2014/07訪問 2015/02/22
やっと、来れた。銀座のセントルザベーカリー。やっぱりの行列。お持ち帰りは断念。でも、イートインは結構ガラガラ。なんだ、この差は。阿吽の呼吸でイートイーーーん!そう、ここは日本一の食パンのお店もである。しかも、とんがった提供で来訪客の度肝を抜かす。食パンは3種類。3・・・多いな。でも頼むしかない。小麦粉の産地が異なる。イギリスのパン。カナダのパン。日本のパン。順々にやわらかくなっていく。おお、食パンでこんなに差がでるとは。イギリスのごりごりした感じとは真逆のふわっとした日本のパン。日本のパンだけはトーストしないほうが美味しいとな。トーストしないほうが美味しい食パンって!!!!!!!驚き。こんなとろけるような食パンがあったなんて・・・。こんな耳までふわふわなんて。そして、トーストは自分で好きなパン焼きの機械を選べるのだ。しかもカルトらしきパン焼き機械がズラリと並ぶ。女子力高いお店もであるが、ここは男子でもちょっと心にときめくアイデアではなかろうか。そしてテーブルに持って行って自分で焼く。なんて非日常!いや違うカフェなのに日常的すぎるのだ。そのギャップ。いや、ビヨンって上がるパン焼き機械って最近家にもないけどさ。無機質なトースターばかりになっちゃったね。レトロパン焼き機械欲しくなっちゃうよ。そして、バターもお約束の高級バターエシレも含め国産とあわせ3種類。なに、このパンマニアの心をくすぐる展開。パン好きでなければ出ないアイデアのオンパレード。因みに売り上げの7割は日本の角食パンだそうな。納得。東京にきたばかりのころ、この系列であるヴィロン丸の内に行ったのだが、その高級感と値段の高さに東京を感じたものだった。しかし、ここまでの感動オプションつきならば値段の高さなんてどうでもよくなるものだ。サービスだってフレンチかよ!と突っ込みたくなるほど丁寧。こんな忙しい店なのに店員さんも大変だ。ガラスの向こうでも必死にこねている職人さん。お疲れ様。また、来るね。女子力高過ぎて女子率10割だけど、俺は気にしない。そこに食パンがある限り。
3位
1回
2014/06訪問 2014/06/08
名古屋に燦然と輝くなにわ割烹。名古屋だからこそ、その価値は絶大。
はい来ました!やっと来ました!名古屋の美味しい和食の店!おいしい和食不毛地帯名古屋で燦然とかがやく名店発見!その名も「ふじ原」さん。行く前はあんまり期待してなかった。美味しいと評判の名駅のあの店も田舎料理だったし、洋食は美味しい名古屋も和食は不発ばかり。だが!このふじ原は違う!魚介の質、見た目、味付けからして凡庸な店との歴然たるその差を目の当たりにするのだ!しかし、それは慣れ親しんだ薄目のお味。そうなにわ割烹。関西在住長い元名古屋人としてはやや複雑な気持ちであるが、でも美味しいものは美味しい。ただ、ここ料理のメニューに値段がないのもドキドキものなのだが、ちょっと数が多すぎるな。こんなにあったら選べないよ。おすすめを聞くしかない。でも何回も行きたくなる楽しみはある。こんなにメニュー揃えて仕込みはどんだけかかるんだろうか想像しただけでため息がでる。そして、どのメニューも仕上げは美しい。おお!と思わせせる彩は店主のセンスのなせるワザ。そして、その自信はその素材の質の高さからくるもの。自信を見せながらその謙虚な姿勢。にじみ出る人柄。サービスや店内のつくりは料亭にかなうものではない。しかし、料亭以上の、いやふじ原でしか食べれない特別感が客を虜にするのだろう。これはどこどこ産の~なんて薀蓄がどうでもよくなるふじ原ブランド。名古屋に住むなら訪問せずは人生の恥となるだろう。ふじ原発信で名古屋の和食レベルをぜひとも引き上げてほしい。席数が少ないため予約が難しいのだけが難点。
4位
1回
2014/07訪問 2014/07/29
名古屋で美味しいパンと言えば鶴舞のスーリープーであったが、そこと匹敵するとも思われるパン屋を見つけた。自由が丘のバゲットラビットである。そのバゲットラビットという名前の通りウリはバゲット。バゲットというものがクセモノであるのは、ウチはバゲットがウリなんですぅぅなんてうちだしているパン屋に限ってバゲットが普通なのである。普通と言っても普通に美味しいのだが、普通の域をこえていないのである。そして記憶からは消えて行く。この店がガチンコなのは、店名にバゲットをうたっていることだ。そして、そのバゲットは今まで食べた中で一番である。日本一のバゲットここにあり。普通のバゲットではない。パリパリなのである。パリッと噛んだ後に香る小麦粉の良いかほり。それは焼いてバターをつけるとさらに特徴が顕著に現れる。これは小麦粉の宝石箱やぁぁぁ。バゲット以外のパンも食感を重視した美味しいパンなのであるが、この店に来たらまずは何を置いてもバゲットである。ストイックにバゲットだけレジにもっていくべし。因みにスーリープーに負けない客足なので、売り切れは日常茶飯事。
5位
1回
2014/09訪問 2014/09/07
いやーいい店だった!と店を出た瞬間口に出てしまうような名店。
いい店であった。この店に来るだけで恐らく沼津の好感度がうなぎ登りになるであろう名店である。つくづくお店選びってのは大切だと思う。しかも、この店沼津駅からはちょっと遠い。もうすぐ駅の近くにも出店するようなこと言ってたけどレベルはさげないでね。まぁ、これくらいよく出来た店ならそんなことはありえないか。沼津の「山正」。ここは、沼津に来たなら行けなかったら後悔する店だ。店構えはごく普通のちょいこましな居酒屋風。中にはいると、どこにでもある小料理屋風。しかし、店員さんがやたら多いことに驚く。調理場にもひしめきあっており、給仕役の女性もキビキビと動き回っている。そしてよく気がつく。よくみると主人が大変若い。こんな大所帯な割烹をよくきりもりしているなぁと思うくらい。そして、給仕役がよく気がつくくらいなら普通なのだが、中の職人も気が利く。普通は給仕役に任せてデカイツラしている店も多いのだが、もうなんだかみんなで客のおもてなしをしようという思いがひしひしと伝わる。伝わりすぎてツライくらいだ。そして料理。沼津に来てよかったねぇ。と思うくらい美味しい。高級料亭の味ではないのだが、それぞれがそれぞれに心こもった調理をこころがけて出していることがひしひしと伝わる。沼津という場所の割に刺身の盛り方も丁寧で絶品。ウリらしい、きんめの煮付けの味付けはこれまた絶品。なんでもかんでも絶品。そして接客も絶品ときたらもう文句のつけどころがない。某レストラン雑誌の漫画のマサさんがふらりと来ても超ご満悦で帰るだろう。それくらいのパーフェクトな割烹である。最後の会計も少し割り引いたんだろうな・・・恐らくそんなわかりやすい値段であった。でも、酔っ払っていたりしてたら気づかない人もいるんじゃ・・・小憎らしいほどの良店。
6位
1回
2014/05訪問 2014/05/26
久しぶりに福岡である。行きたいところがあった。最近超高級明太子で有名になったあの店。稚加栄である。その総本山は赤坂駅そばにある。ちょっと遠いがちかえのために遠出。いや、有名店としては本当バカデカイ店だ。料亭イメージだったから、外観こそ料亭ぽいが、中はそんなでもない。いやいや、見るべきものはその生簀である。その日本で一番大きいんじゃないだろうかってくらい大きい生簀である。その中に泳ぐ、美味しそうなお魚たち。正直、生簀って汚いし魚弱ってるし美味しそうじゃない店が多いのだが・・・美味しそう。とくに呼子のイカ。だから頼んじゃった。あとは明太子シリーズ。いやぁあの超高級明太子がたらふくこんなに食べられるなんてもう私は痛風一直線だね。でも、いい。痛風になるだけの価値はこの店にはある。それだけのこのインパクト。明太子盛り合わせはでも、さすがのたまごだいすきの私でも最後飽きた。なんて贅沢!舌はもう何も感じない!感じるのは、ちょっと足の先が痛いかなぁ、、、なんて、いまんとこ嘘。
7位
1回
2014/10訪問 2014/10/13
関西から東京に来て、正直、粉モン以外東京を超える店など無いと思っていた。しかし、あった。。。またすごい店に出会ってしまった。大阪で。松屋町にある「フジマル醸造所」である。ここは階下のワインの醸造所を眺めながらそのワインが飲めるのである。なんという贅沢なシチュエーション。それが大阪のど真ん中で出来るってのがすごい。だからワインも発酵途中とかわけのわからない飲んべえの心をくすぐりまくるものが出てくる。これがまた超フレッシュで美味しい。だってクミタテだもの。国産ワインだけど、これだけフレッシュだったら、ワインに慣れてない人でも美味しく飲めるに違いない。こんなシチュエーションもしゃれた店内で接客も行き届いているゆえ、デートでもばっちり使えるだろう。ここでしか飲めないワインなんだよー、飲みやすいでしょーなんて。ワインだけに頼っているわけではない。料理もこだわりまくりの彩り気にしすぎの数々。こりゃセンスのなせるワザである。東京のイマドキエリア、神泉のおしゃれ人気店「ぽつらぽつら」「遠藤利三郎商店」あたりともがっぷりよつに組めるであろうくらい盛りつけもしゃれていて、とても美味しい。こら、すごい!とてつもなくいい店である。ただしオシャレ過ぎるので女性連れ必須かと。
8位
1回
2014/06訪問 2014/06/07
鰻が豊漁という。朗報だ。今は厳しい鰻屋さんの経営だが、なんとか頑張ってほしい。鯨食も文化とは言うが、本当の文化という意味では鰻にかなうはずもない。そんな鰻文化をさらに思い知った店、それが江戸川橋の「はし本」である。ちなみに近くにもミシュラン鰻があるが、こちらは違う。その差はやはり、外国人にウケそうかウケそうでないかの違いではないだろうか。しかしあきらかにコスパはこちらが上である。1階はちょっとした居酒屋風、気軽にはいれる雰囲気が良い。また接客の方の人柄のよさも垣間見えて良い。人気店でありながらも、こういうアットホーム気質なところを残しているのは称賛すべき点である。こんな良い意味で居酒屋のような雰囲気の中、日本酒をのみながら鰻を待つことほど楽しいことはない。肝焼きも池袋かぶとに負けないほどの香り高さで満点獲得であったが、秀逸は玉子焼き。私は関西が長いこともあり舌は出汁マキベースでできている。築地のアニーイトウ氏の玉子焼きを食べた時のがっかり感は半端なかった。ここも、私の好きではない関東風砂糖ベースであったが、なんといままで食べた砂糖ベース玉子焼きの中で最高に美味しかった。こんなに美味しくできるんだ!!!と絶叫するくらいである。もういっこ追加しそうになってしまったくらいである。そう、こんな美味しい玉子焼きを焼く店の鰻が美味しくないわけがない。関東の鰻は蒸してあることが前提であるが、おい!やわらかすぎだ!味がうすすぎだ!とつっこみたくなる鰻も散見される。しかし、ここの鰻の蒸し加減、味加減、漬物のできばえまで含めてすべて五感を満足させるものであった。ええ、東京に来てこれは最高の鰻の名店に出会えた。池袋のかぶとなんかも好きだがあくまで夜、昼酒を楽しみながら気構えせずゆるりと鰻を食するならここをしのぐ店はほかにないのではなかろうか。
9位
1回
2014/10訪問 2014/10/13
表参道の「ブノワ」はそう、あのアランデュカスプロデュースのカジュアル業態である。近代的な表参道のビルをあがると、そこはフランス。入店するだけで、すでにおフランスでお腹いっぱいになるほどおフランス。すでにアランデュカスの世界に魅了。その中でいただくは、華やかに見せながらもクラシックなフランス料理。フランスの歴史何百年も積み重ねた結果出来上がった結果の味付けをひしひしと感じさせる完成されたフランス料理。味付けは骨太でありながら、安定感があり日常使いをしても(金がなくなるが)、飽きさせない。そんじょそこらビストロではマネの出来ないレベル。で、盛りつけも見かけ男前でありながら、繊細。ポーションも小さいように見せながら、結構なボリューム。この立地にしてコストパフォーマンス良し。そして、つかず離れずの絶妙な接客。すべてにおいて完璧。下手なモダン気取っているフランス料理を食べたあとの虚無感の原因をここで見つけることができるであろう、それが、アランデュカスの男の手料理。客に後悔させることを知らない絶対的な自信がそこにあった。
10位
1回
2014/10訪問 2014/10/13
名古屋で久しぶりになんじゃこりゃあ!とびっくりのパン屋さんに出会った。というか、名古屋って和系の店はレベル低いのに、洋系って結構いい店あんのね。ここは高岳の「テーラテール」というパン屋さん。見た瞬間、表参道っぽい店だなぁって思ったら本当に表参道ルーツの店なのね。パンのディスプレイとか、パンの包み紙に黄緑使っちゃうところとか、包み方がなぜかこじゃれているところとかどこから見ても青山好みです。ありがとうございました。ここ高岳だけどね(笑)しかし、新しい着眼点。このパンをオシャレにつつむってのは新しい。大阪の出来たばかりの「ルシュクレクール」でショウウインドウにパンを並べてるのを見たときくらいの衝撃。ここもショウウインドウ型やけど。そうそう、こうやって綺麗に包むとパンの高級感もぐんとあがるよね。常人にはなかなか思いつかないと思う。見た目ばかり褒めているけど、パン自体異次元レベルおのおいしさ。クリームをその場でいれてくれるクリームパンなんて、これクリームパンなんてレベルじゃない。シュークリームですぞ、これは絶対意識してる。ブリオッシュなんかも、こないだわざわざ行った大阪のルシュクレクール系お弟子さんの店で食べたパサパサブリオッシュの消化不良を吹っ飛ばすほどのおいしさである。ふんわり、、、そしてバター感。ああブリオッシュってこうでないとねぇ。。。名古屋意外にパンレベル高し。現時点での自分的名古屋三大名店。「スーリープー」「バゲットラビット」、、そしてココだ!
今年の参りましたが夏にもう来た。しかも鮨。東京で鮨の参りましたが来たのは初。ミシュランなのだから、それは当たり前なのだろうか。東京だとこれより上がまだ唸るほどあるのだろうか。ここまで、美味しい鮨は本当に、金沢で食して依頼の出逢いである。まさに金沢のあの店で感動して以来の感動である。この出逢いに感謝。そして、こんな美味しい鮨を出しながらして、非常に腰の低い職人の鏡のような中村様に感謝。その貴重な体験をしたのは六本木の「鮨なかむら」である。外見からは、有名店なお鮨の店とは全くわからない。しかし扉をあけると綺麗な白木のカウンターが奥へと続いておりうむっと唸らざるを得なくなる。サービスは非常に丁寧。そのくせ出される鮨のレベルは超一流。見た目は手を加えているようには見えないものが多いのだが、口に入れると必ず驚きがある。これがセンスというものなのだろうか。ネタとシャリと一工夫が絶妙に絡みあい口の中をまさに溶けて行く。目を閉じるとそこにはスーッと流れ落ちる作り手の繊細なる感性を見たような気がした。美味しいと思えるゆえ講釈垂れる職人をダメとは言わないが、ここまでの技があるからこその、この謙虚なスタイルがあるのだろうと思う。また、この素晴らしい至極の鮨を拝みに来たいものである。脱帽。