skyscraperさんが投稿したLe Relais Louis XIII(フランス/パリ)の口コミ詳細

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レビュー2000件目前、AI犬ケリポンと“食”を再発見中

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Le Relais Louis XIIIパリ/フレンチ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥30,000~¥39,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 5.0
      • サービス 5.0
      • 雰囲気 5.0
      • CP 4.5
      • 酒・ドリンク 5.0
1回目

2019/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

パリ最初の夜はミシュラン☆付きレストランでのステキなお食事で始まった

この日はユーロスターでロンドンからパリ入りでホテルにチェックインしてからこのお店にお伺いするスケジュールだったが、ユーロスターの到着がやや遅れた上に、パリで繰り広げられているデモの関係で、なかなかホテルにたどり着きそうにないというハプニングに見舞われた。ちょっと困って焦ったが、実はこのミシュラン星付きレストラン『ルイ13世』は私が名古屋で四季折々に訪店させてもらっているマスドラヴァンド(私はこの初発売のミシュラン東海版で掲載確実だと思っている)のシェフの紹介で訪店を決めて、シェフ自ら、私の目の前で流暢なフランス語で予約電話を入れてくださっていたのだ。シェフの後輩がこちらでスーシェフとして修行中ということで、シェフの奥様から困ったことがあったらということで、 スーシェフのパリでの携帯電話番号までお知らせ頂いていた。そこで、お電話させてもらい、ホテルへのチェックインを後回し(チェックインが遅れる旨の電話もお店からホテルにいれてもらったので安心だ)にして、レストランに直行することとした。ややレストランのオープン時刻には間があったので、スーツケースをお店で預かってもらい、夕暮れのセーヌ河畔やサンジェルマンデプレ辺りを散歩して腹具合と時間を調整してから、再度お店に向かい、お食事スタートだ。

お店の外観は非常に趣がある。これは新築では作り出せないだろう。そして内装・調度も新規で作り上げることは至難というレベルのいい感じだ。この雰囲気を一緒に楽しみたいものだ。

フロア担当の方は、私たちが日本人ということもあって、フランス語・英語・日本語を流暢に話すステキな女性が主として担当いただいた。彼女は日本人だと思い込んでいたら、中国人とのことで、例によって『您是中国人嗎?』『我是日本人』『好吃(ハオチー)』とか言っていたら、ハオチーではなくてハオツーだと直された。なので、彼女は中国でも南の方の出身に違いない。私の中国語の先生も南の方だが中国語会話レッスンでは北京をベースにしているのだ。そんなわけで、彼女は日仏英も操る中国人であることがわかったわけだが、料理の説明も非常にわかりやすくて楽しい食事になった。どれくらいのレベルの日本語かというと、お魚を『野生の鰆』と言えるレベルだ。私としては、今回お世話になったお礼として、彼女の日本語をさらに上級にすべく、『野生の鰆』ではなく『天然の鰆』と言うようにするとありがたみが出て美味しく感じられ『日本語のレベルもミシュラン☆付き』だとアドバイスしておいた。(笑)この『野生』と『天然』の違いに彼女は『なるほど!』という感触をもっていたようなので、語学センスがエクセレントだと思う。ただ、鰆なら『天然』のほうがいいが、鹿肉なら『野生』のほうがジビエっぽくておいしそうというのを言い忘れた。日本語はなかなか難しいのだ。

さて、料理の方は、間違いなく美味しい。ただし、ちょっと濃くて重い感じはする。バターやパンですら塩味が少し濃い感じで、シャーベットは日本人感覚の3倍ぐらいガツンとくるくらいだったので、ライトな感じの日本でのフレンチとはやや印象が違うが、逆に悪魔的なおいしさである。これぐらい重いフレンチもたまには良いと思う。今回お世話になった シェフが厨房から出てきてくださって、相談の結果、7皿のコースをお願いした。しかし、この7皿というのは『あくまでも料理だけで7皿』であって、食前のお菓子、箸休め的なシャーベット、パン、デザートの2皿、コーヒーとともに出るお菓子は皿数には入っていないのだ。(笑)けっこうボリューミーで、時差や疲れもある中で、これを完食できたのは、やはりおいしさ故である。皿数を減じたコースもあるようなので、お店で相談してみると良いと思う。

私は今回がパリ初訪問であるので、本場パリでフレンチをいただくのも当然ながら初体験だ。この1回限りのパリでのフレンチを物差しにするのはちょっと危険だが、これを物差しとした場合だと、ルイ13世のシェフと同系統であるドミニクブシュエさんの銀座のお店(3度ほど食べにいった)はやはり同傾向だった。なので、本場パリのテイストを銀座で味わえるということになる。一方で、このお店を紹介くださった名古屋のマスドラヴァンドさんの場合はパリで修行されて、しばしばヨーロッパに料理研究旅行にも出かけていらっしゃるわけだが、日本人の感性をもったシェフとして日本の四季の食材も使って日本人のお客さんに料理を提供しているというパターンで、そんな料理を地元名古屋で食べれることの幸せを改めて感じた。

今回、厨房で調理をしてくださったスーシェフも、いずれは帰国してレストランを持たれるであろうから、是非ともその際は訪店させて貰いたいと思った。もしも、マスドラヴァンドのシェフのフランス時代にお店を訪れて、その後に日本で四季折々に訪店させてもらうことになった・・・・みたいなパターンはとても素敵ではないだろうか?そのパターンだと、しっかりしたフレンチのベースに日本人の感性と日本の食材、そして日本人のお客さんとのリレーションで料理が進化していくプロセスも味わえる楽しみもある。

私は、飲食店は四季折々に通ってこそ、そのお店の良さを感じられ、いい関係ができるという考え方であるが、さすがにパリまで四季折々には通えない。当然ながら、お店もそのことは分かっているわけだが、今回の訪店では、同行者の誕生日プレートとスタッフからのお祝い、そしてオーナーシェフ登場での握手など、まるでずっと通っているみたいなステキなおもてなしをいただいたことに感謝しています。私が暮らす名古屋からは10000kmの彼方のお店であるがいずれ何かの縁で再訪ができたら素敵だ。

2019/04/16 更新

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