『マスクは給食のおかげです。』新丸さんの日記

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おいしい探訪記

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欧米人は、マスクを嫌がる。
アジア人は、マスクをすることに抵抗感が無い。
これはなぜか。


キーワードは、
給食と、花粉症と、インフルエンザ。

まずは、日本の学校給食。
日本の学校給食では、マスクを付けるのが当たり前だ。
ゆえに、まず日本人は子供の頃に「マスクをする事」を体験する。

そして、花粉症。
80年代まで「ただの鼻炎」として診断されていた春の症状が、
90年代ごろから「花粉のせいだ」ということが判明し始める。
それまで日本人も「街中でマスクをして歩くのは嫌だ」というスタンスだった。
しかし、花粉症の人はその苦しみから逃れるために、ためらわず「常にマスクをする」を多くの人が選択する。

街中でマスク姿を見るのは、90年代以降だった。
日本はこうして「マスクを敬遠しない国」へと育った。

インフルエンザ対策。
「街中でマスクをすること」が普通となた日本は、次第に、
「インフルエンザ対策」でもマスクをするようになる。
社会全体が、マスクをする事に抵抗感が無くなった。
花粉症じゃない人も、マスクを使うようになる。

そして、マスク文化はアジアを駆け巡る。
アジアの人々は、少なからず日本にあこがれを持つ。
ここが重要だ。
アジアは、日本のマスク文化を見て「マスクへの抵抗感」を次第に消していく。
アジア各国の人々は、基本的に「日本人がマスクをしてるのだから恥ずかしくない」というスタンスでマスクを受け入れていくことに成る。

つまり、
アジア人がマスクをするのは、
日本の学校給食のおかげ。
子供の頃の給食が、日本人全体の「マスクへの抵抗感」をなくした。


欧米には、その様な歴史的な文化の流れが存在しなかった。
「マスクは医者がするもの」という固定観念が根強い。
「飛沫対策のためにマスクをする」という知識が育たなかった。

欧米にも花粉症は有る。(スギ花粉では無い)
欧米にもインフルエンザは有る。
しかし、マスクは普及していない。
なぜなら、欧米人は「給食でマスクをした経験」が無いからだ。
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