2回
2016/04 訪問
メイン2品で、ワインが付いて、メイングレードアップ無料のランチ3,800円Cコースにヒデキ感激。
Lien@池尻大橋
フレンチ
1ヶ月ほど前、餡子隊長が「美味しいフレンチが食べたい」と仰られまして、池尻大橋~二子玉川のエリアで探してみたところ、Lien(食べログで2016.04.02時点で3.98)が良さそうだと電話してみたところ、2名でお昼で日曜日に予約ができるのは1ヶ月後の4月2日ということなので、最短のその日を予約してみました。
桜の花咲く4月2日。隊長をお連れして行ってきました。
池尻大橋の住宅街を北上します。
5分ほど歩いて到着。こんなところにお店があるのも池尻大橋のすごいところか。
店内はテーブル席とカウンター席があります。
季節感抜群の生花がたくさん飾られています。立派な桜の木が印象的でした。
が、餡子隊長は壁際の棚にニトリ感を感じたようでした。しかしニトリは29年連続増収増益というすごい会社であります。
カウンター席はキッチンの目の前で、若干隣との席幅は狭いかなと思いつつも、料理の臨場感が味わえそうでした。
調理される方が2人、補佐が1人、ホール担当が1人という4名体制で、全員が迸る(ほとばしる)プロ感に溢れていました。
ランチは2,000円、2,700円、3,800円、5,000円の4択です。
最初は2,700円にしようと思ったのですが、3,800円にすると肉も魚も食べられる上に、メインを選ぶ際にお値段プラスになっている品をお値段そのままで選べると知り、誕生日でもないのに3,800円のコースにしてしまいました。
夜飲みに行ったと思えばいいのですが、その考え自体が浪費家のものであり危険です。
↓前菜、メインのチョイス
ワインはなんと「ワンドリンク」ということで、コースの中に含まれています。
フレンチのきちんとしたお店だとグラスワインでも700円~はしますので、実に良心的です。
カモミールのパン、フォアグラのお菓子みたいなもの、リンゴのピューレ。
お菓子は紙をむくとこんな風になっています。
リンゴのピューレとパンと一緒に食べます。
僕はこのフォアグラは少々苦手でしたが、ワインがあれば大丈夫。
餡子隊長は、冒頭のアミューズにパンがあることに「お腹いっぱいになってしまう」と仰っていました。パンはパンで別で提供されてましたので。
Cコースですと前菜は盛り合わせになります。
前菜をどれにしようかなあと悩み過ぎたのもCに変えた理由の1つです。なんとも贅沢な盛り合わせであることか。
青森県産サクラマスのスモークサーモンの何と肉厚であることか。しかも自家燻製だというではありませんか。
グリンピースのムースは鮮やかさと美味しさを兼ね備えた才色兼備な感じですし、ほうぼうの炙りもラタトゥイユと握手して美味しさ↑↑。
パテの素材は鹿。鹿のパテは多分初めて食べますが全くクセは無くむしろ食べやすい部類に入りそう。
プラムも甘いソースも食べやすさを助長していそうです。
魚料理。品種は「カナガシラ」というそうな。器がお皿をひっくり返したような皿で面白いですな。
カナガシラはカサゴ目の魚で、ホウボウに似た深海魚らしいです。
頭の骨板が厚いため「カナガシラ」という名前になのだそうな。
Wikiぺディアによると、『この硬い頭部を義憤に駆られて癇癪を起こした大塩平八郎が、バリバリと噛み砕いて骨ごと食べて呆れられた』ということです。
カナガシラはプリプリで弾力があり、白身魚としてはかなり味が濃いです。
ビスクのムースの甲殻系の味と、プリプリの白身がの相性が最高です。
肉はイノシシにしました。昔食べたイノシシ肉が美味しくなく、それ以来イノシシは避け続けていたのですが、きっとこのお店なら大丈夫と思って選びました。
牛のような柔らかさはないですが、しっかりした赤身のいかにも栄養がありそうな感じがよかった。イノシシのトラウマは完全に解消されました。
そして付け合わせの野菜が美味しいのなんの。甘くて味が濃い。
餡子隊長は牛にしてました。甲州牛です。
「牛肉は上質なものを少量頂く」というのが隊長のポリシーでして、そのポリシー通りの上質な牛肉で量もちょうどよく隊長は大変満足されていました。
ワイン付きで3,800円で魚まで付くコースで、こんな肉を頂いてよいのか。
最後の料理ではありましたが、非常に申し訳なくなりました。
食後のデザートもこの通り豪華な盛り合わせスタイルです。
食後のドリンクもコース内に含まれています。
リンゴはオーナーが青森出身ということで、青森産だそうです。私と同じ東北出身ではありませんか。
白い牛乳のアイスが人気と仰っていましたが、濃厚ですがアイスなので爽やかで、確かに唯一無二のアイスでした。
ランチのCコースのこのお得さは何なのでしょう。
1ヶ月待った甲斐がありました。
オーナーと別の客の話の中から「夜は連日満員だが、それでトントン」と仰っていました。
隊長は、これくらい美味しいならもっと高くても、、、と仰っていましたが、界隈にはランチで2,500円前後、夜で7,000円前後のフレンチの雄がゴロゴロいます。。。ゴロゴロは言い過ぎか。ゴロくらいか。
行ったことはありませんがOGINOとか、隊長お気に入りのDuBarryとか。
今度は夜お邪魔してみたいです。
歩いて二子玉川に戻る途中、駒沢オリンピック公園に立ち寄ると桜が満開でした。
気をよくして桜新町まで歩いたら、桜新町の桜はほとんど咲いていませんでした。
桜新町の桜って、ソメイヨシノではないみたいですね。
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【オーダー】
Cコース 3,800円(税別)
2016/04/19 更新
PrivedeLie@池尻大橋
フレンチ
以前ランチに伺って、たいそう美味しかったので今度は夜来てみました。
池尻大橋フレンチの雄リアンです。
ドアを開けて名前を告げると、「こちらではない」ということで、違う場所に案内されました。
(歩いて1分くらいの場所ですが)
HPから予約したのですが、「PrivedeLie」という離れのお店を予約していたようです。全然気が付かなかった。
なお、リアンはすっかり予約困難店になってしまいまして、数週間先でないとランチもディナーも予約が難しそうです。
リアンの本店は非常に狭いつくりですが、こちらの離れはとても広々した空間です。
席と席も非常に離れており独立性が高いです。
独立性という意味では本店とは雲泥の差と言えそう。むしろ本店は美味しい最高の料理をゆっくり食べるには席と席の間隔が近すぎますゆえ。
空間だけであれば間違いなく離れがオススメです。
ただし、シェフはオーナーシェフの方ではなくなってしまいます。あとはそこをどう考えるかでしょうか。
離れでは全てフルコースとなります。選択の余地がありませんので、料理については何も告げる必要はありません。
ワインは一番下の「ワインペアリング」がオススメに思えました。
料理に合わせてワインを持ってきてくれます。
8種類の料理に対して8種類のワインを提供してくれるもので6,000円です。
なお、8種類6,000円のペアリングで量としては1本弱だそうです。
1本弱が6,000円となると、お店のランクを考えるとだいぶリーズナブルと言えそうです。
白い何かに突然水をかけまして、何をしているのかと思ったら、なんとおしぼりになったではありませんか。
次々にこういったマジックのようなことが起こるのかと思いましたら、マジック的なものはこれだけでありました。
左に置いてあるこの黒い石はなんだろうとずっと思っていました。肘でも置く場所だろうかと。
しかしそこはパンが鎮座する場所でした。
「シニフィアンシニフィエ」という近くにある有名店のパンだそうです。
酸味の美味しいパンでした。
パンに合わせるオリーブオイルもまた秀逸です。
ラウデミオみたいな本格的なオリーブオイルと思われます。
(ラウデミオはわたしが買ったことがある一番高いオリーブオイルなので名前覚えていました)
最初の4品に合わせて頂いたワイン。
1杯1杯はとても少ないので、1皿1グラスには適量です。
どのワインも個性があり美味しかったです。「これこれこういう理由で食事に合う」と言われるので、そういう催眠にかかるという効果もありそう。
アミューズは前にランチで頂いたものと似ていました。
しかし前回同様、中央のフォアグラのお菓子のようなものはちょっと苦手でした。
■カンパチとサワークリームのタルタル仕立て 新玉ねぎのムース
新玉のムースはデザートにすらなりそうな旨さ。
そして魚介の出汁がふんだんに出ていて美味しい。
出汁とカンパチの食感とムースのなめらかと。三位一体の美味しさです。
薄味で優しい味付けもよかったです。
■北海道産白子と生ハム カダイフの包み焼き緑胡椒 マヨネーズ
一口食べて中華料理みたいだなと思いました。そしてタルタルが全てを支配しています。
白子は探せば感じることができましたが、生ハムは捜索が難航しました。
3等分ではなく、2つに切ってざくっと食べたほうがよかった。
■帆立 牡蠣の温製テリーヌ サラダ仕立て
牡蠣が美味しい。なんとも言えず味が濃く、ふっくら仕上がっています。
帆立は行方がわかりませんでしたが、きっといろいろ支えてくれていたことでしょう。
■コンソメスープと朝採れ世田谷野菜 トリュフの香り
野菜の味がたっぷり。この上なくたっぷり野菜の味がします。
ビニールを開けるとトリュフの香りふわーーーっと広がります。
野菜がシャキシャキしているのもよかった。
■宮崎県産 天然甘鯛の鱗焼き 白いんげん豆
皮までパリパリで、身は超ふっくら。皮のパリパリは「鱗焼き」なる手法のせいであろうか。
皮の香ばしい香りと甘鯛の香りが合わさるのがよいです。
とても美味しい。
後半4つのワインです。一番最後のワインはデザートワインでした。
確かに1本弱というだけあって全く酔いませんでした。
■女性ハンター吉井さん 京都丹波産 仔鹿モモ肉のロティ 赤ワインソース
肉自体が本当に美味しい。鹿が美味しいと思ったのはルベロ@目黒以来であります。
切り方も最高に思えます。
脂はありませんが決して淡白な味ではなく。そしてクセも全くありません。
赤身の旨さは牛以上と思われます。
■いちごのバリエーション ソルベ/ムース/マシュマロ/ビスキュイ
苺は「さがほのか」だそうです。
苺ばかりの4種類も。見栄えもいいですし、最後のデザートまで美味しかったです。
アメリカンコーヒーまで完璧な仕上がりでした。
予約が取れない理由はよくわかりました。
本店のオーナーの味もよいですが、離れの独立性高い空間も捨てがたい。
今度は本店のディナーも行ってみたいと思います。
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【オーダー】
上記の通り 1人13,000円くらい