22回
2016/10 訪問
2016年でいちばん美味しく楽しかったレストラン。
RistorantinoLubero@目黒
イタリアン
毎年開催されます、餡子隊長27回目の誕生日会。
他の日はともかく、隊長の誕生日のお店を外すわけにはいかないため、1ヶ月前からお店を選んでおりました。
食べログの点数が数年前と比べるとハイパーインフレを起こし、もはや「だいたい3.5」みたいな時代になってしまったので、安心して予約できる点数は、私的には「3.9以上」というのが目安になっております。
・家からそう遠くない
・誕生日とはいえ1人1万円以内には確実におさまる
・食べログで3.90を超えている
・可能であればノバ(正確にはノバンディさん)がレビュー書いてて高評価
この4つの条件を満たすお店を探しておりましたら、ありました。目黒に。
(2016.10.15時点で3.92)
目黒駅から山手線の内側方面に進んで、路地を曲がったところに入口があります。
夜だと特に、レストランがあるとは思いにくい場所かもしれません。
iPhoneSEはカメラがしょぼいので、大変暗くてわかりにくいですが、一軒家レストランです。
カタカナ表記で「リストランティーノ ルベロ」。
店内は1階と2階がありまして、1階席に通されました。
2階はわりと人数多めでワイワイしていたので、1階でよかった。
席と席がとても離れており、かなり落ち着いて食事ができます。
雰囲気もよく、まだ食べておりませんでしたが勝利を確信しました。
テーブルにはバスローブみたいになったナプキンが。
青とピンクの蝶ネクタイをしているが、予約時に男女だと言っただろうか。あるいは2人の場合はこういったお店では99%アベックなのだろうか。
なお、蝶ネクタイはパスタでできているように見えました。
コース料理もあるようですが、アラカルトにしてみました。
こちらのボードから料理を選び、2人だと4~5皿をオーダーするとちょうどよいそうです。
何を食べるかたっぷり10分は悩みました。
なお、パスタは茹で前の現物を見せてくださいます。
頂いたものを紹介します。
■ビール(750円)/ホワイトミモザ(1,000円)
生ビールはプレモル。
ホワイトミモザはスパークリングワインとグレープフルーツのカクテルで、オレンジジュースで作るミモザよりもすっきりしており料理の邪魔をしないです。
グラスワインのリストはスケッチブックになってます。
スケッチブック。味があってよい。
中にはワインごとに飲まなくても味が想像できるレベルの詳細な説明が書いてあります。
ワインはよくわからないのでいつも適当にオーダーするのですが、全部読んで好きなものを楽しく選べました。
■GrecodiTufo2013(1,100円)/FianodiAvellino2008(1,300円)
白ワインは2種類飲んだのですが、右の白ワインの美味しさが衝撃的過ぎました。
「自然派フィアーノの最高傑作」ということですが、「最高傑作」という意味を完全に背負えています。
表現力が乏しいので全くうまく言えないため、解説を載せておきますが、間違いなく人生No1の白ワインでした。
このラベル。覚えておこう。でも国内ではほとんど売ってないそうな。
都内の某下町の酒屋さんから仕入れていると仰っておられた気がします。
■Inferi2012(1,300円)/LangheNebbiolo2013(1,200円)
赤ワインも解説通りの味で、むしろ解説催眠により味が誘導されているのではないかと思うほどでした。
ちなみに、赤ワインはもう1つ飲んだのですが、そちらはソムリエの方に選んで頂いたもので、先ほどの白ワイン同様、突き抜けたワインでした(後述します)。
オーダーしなくても自動的に提供されるのが、パン。
なくなるとすぐに手配してくださり、しかも種類の異なるパンが供されました(ジャガイモ入りのパンと、甘いパン)。
しかし、とにかく料理が美味しいので、パンでお腹いっぱいになってしまった、という事態にならぬよう気をつけねばなりません。
パンのほかに、スープが自動的に提供されます。
トウモロコシのスープで、群馬産の何とかというトウモロコシを使ったスープなのですが、このトウモロコシは果物以上の糖度を誇っているということで、甘く、深い味わいの冷製スープです。
生でがりがり食べても甘く美味しく感じるような、そんなトウモロコシを使っているのだろうか。
■紅ズワイ蟹とイタリア産大麦のインサラータリーゾ(2,400円)
インサラータリーゾとは、お米のサラダみたいなものみたいです。米を大麦にしてあります。
サラダ自体は柑橘系のサッパリした感じと、カニミソのコントラストが楽しい一品です。
なお、大きめの1皿でオーダーしていますが、1人分ずつ分けて提供されますので、ボリューム的には写真の倍となります。
■戻り鰹の軽い藁スモーク 焼き茄子とそのピュレを添えて(2,600円)
「軽い藁スモーク」とありますが、鰹がまとったスモーク感がすごいのだが。
厚めに切られた鰹は食べごたえもすごい。
■和牛トリッパとフレッシュポルチーニ茸のフィレンツェ風トマト煮込み(2,400円)
前半の料理で腰を抜かしたのはこのトリッパ。
臭みだけ完全に完璧に除去し、旨味だけが押し寄せるモツの状態は、これはなんなのか。
角の取れたまろやかなトマトソースも美味しすぎる。
初めて食べるトリッパが、このトリッパであれば、間違いなくその人は「好物はトリッパです」と言うようになりそう。
反芻したくなる逸品でした。
■大粒アサリのスパゲッティーニボンゴレ・ベラーチ‼(2,400円)
アサリのパスタはクックパッドにも投稿した究極のレシピで家でかなりの回数作っているので、果たしてその味とどのくらい差があるのかと思い注文してみました。
そして結果としましては、
・家のボンゴレも勝てはしないが方向性は間違ってなさそう
・頂いたボンゴレの、塩味の決まりっぷりが半端ない
・頂いたボンゴレの通り、スパゲッティーニで作った方が美味しそうだが、こんな仕上がりになるか心配
などいろいろ参考になりました。
前菜から思いましたが、塩加減がとにかく絶妙すぎます。
あと、アサリがでかすぎです。こんなアサリは小売りでは手に入らないと思う。
全然関係ありませんが、料理のレシピには著作権が設定されないそうですね。
■フレッシュポルチーニ茸と秋トリュフのリゾット(2,600円)
なんとリゾットが超でかいチーズのくぼみに入って登場。
そして、今回はシェフが直々に目の前で仕上げをしてくださいました。
(大変お若い方でしたので、その時はシェフとは思いませんでした)
完成。すごい。トリュフでパスタが見えない。
ポルチーニとチーズとトリュフの組み合わせは何となくよく目にする気がしますが、よくもまあこれだけお互いを引き出すことか。
味も香りも見た目も美味しいリゾットは、深みがありすぎて減っていくのが悲しい逸品です。
■BrunellodiMontalcino2009(1,800円)
最後の肉料理のために、赤ワインを選んだのですが、そのボトルがあいにく品切れで、事もあろうか上位ランクの赤ワインを、もともとオーダーしたワインの値段で提供してくれることになってしまいました。
しかもそのワインは、、、
こんな登場のされ方をしまして。
こんな風に注いでくださったのであります。何かの儀式みたい。かっこういい。
全く表現不能であるため、またしても解説を貼っておきますが、最近飲んだ赤ワインの中で一番美味しいワインでした。
■ローマ風仔羊ロースのカチャトーラ(3,000円)
メインは仔羊にしました。
餡子隊長がしきりに塩加減について「すごい」を連発していました。「重量の0.8%云々・・・」と。
私はなくても大丈夫だったのですが、隊長のお誕生日ということで最後にデザートを食べました。
デザートも7種類から選べてしまい、隊長は眉間に皺を寄せながら悩んでおりました。
■デザートワイン(値段不明)
ソムリエの方に勧められるがままに、気づいたら卓上に配備されていたデザートワイン。
今日6杯目。自分の誕生日でもないのに、便乗して飲みすぎました。
■季節フルーツの豪華なパフェ(900円)
大きくはありませんが、大変豪華なパフェが、なんと900円とは。
付近のカフェ、真っ青ではなかろうか。
イチゴのジェラート、ミルクプリンが入っており、餡子隊長により瞬殺されておりました。
■アプリコットのドルチェ
メニューにはない、パティシエの方の新作だそうです。
同じ甘いにもいろいろな甘さが押し寄せてきます。
全く甘党ではない私ですが、「減らないでほしい」と思いながら頂きました。
名リストランテには、名パティシエあり。
料理で上がったテンションを、さらに跳ね上げる凄まじいドルチェでありました。
シェフの方もパティシエの方もソムリエの方も、とにかくサービス精神とホスピタリティに溢れた方々ばかりで、こんな職場で働けたらさぞ楽しかろうと思いました。
全ジャンルの中で、2016年で一番楽しく美味しい食事になりました。
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【オーダー】
上記の通り 1人12,000円くらい
■食前酒メニュー
2016/10/15 更新
RistorantinoLubero@目黒
イタリアン
ワインが好きな仕事関連の方との食事会で、目黒の一軒家レストラン「ルベロ」を訪れました。
私の知っているお店で、ワインが好きな方に喜んで頂けそうなお店No1がルベルであります。
前回の初訪問時は1階の席でしたが、今回は2階でした。
1階も2階も、広々としていて席の独立性が高く、どんなシチュエーションでも安心して使えるお店であります。
メニューは一番下に掲載しました。
前回は9月の訪問でしたが、今回は1月末ということで、メニューは全く違っていました。
今回頂いたものを紹介します。
■ビール(750円)/自家製パン
乾杯はビールで。
自家製パンがあまりにも美味しすぎるため、ついつい食べすぎてパンでお腹いっぱいにならないように注意する必要があります。
■はじめに
ナツメヤシにベーコンを巻いて、中にはアーモンドが入っています。
見た目の派手さはないですが、「お、なんだこれは」という楽しさがあります。
味覚の準備体操ができます。
■オレンジ色のワイン
1つ前にも白ワインを頂いたのですが、次に渋谷さん(お店の方であります)が持ってきてくださったのはオレンジ色のワインでした。
こんな色のワイン、初めてみました。
赤でもなく、白でもない。味も、赤でもなく白でもない。しかしすごく美味しい。
ワインはからきしであるため表現のしようがありませんので、是非足を運んで飲んでみてください。。。
■牡丹海老とマスカルポーネチーズのタルタル水晶文旦とディルの爽やかなソース(2,600円)
全員が「これは美味しい。。。」と唸った一品。
まず、海老が旨すぎるのと、タルタルと文旦を使った爽やかソースが最高でした。ただでさえ美味しい海老の戦闘力を高めるだけ高めてあります。ほぼ反則というレベルの美味しさでした。
頭から尻尾まで、美味しかった。
■ポルチーニ茸と冬トリュフのリゾット(2,600円)
前回も頂いて、大変な美味しさであったため皆さんにも食べていただきたくてもう再びオーダーしました。
チーズの器の上で料理が完成するあれであります。
トリュフをたっぷりと、、、って、私のが特に多かったかもしれませんが、これで出来上がりです。
これが美味しくないわけもなく、実際あり得ないほど美味しいです。
味わい深すぎるリゾットに、この方向性だとこれ以上はないのではと思ってしまいます。
合わせた赤ワインも、前回登場した器具と共に登場。
渋谷さんがこうして注いでくれます。
異次元の雰囲気になるので、こういうのがまた楽しいところの1つです。
■飛騨牛ウチモモの炭火焼き冬トリュフが薫る赤ワインのソースで(4,800円)
全部美味しそうなのですが、メインは一番豪華そうなこちらにしてみました。
火入れっぷりが完璧ゆえ、さらには素材だって申し分ないわけで、肉の柔らかさ加減が半端ないのは言うまでもなく、ソースの香りがまた絶妙によいです。
いちいち全部美味しいので、運ばれてくる前のワクワク感が止まりません。
そこに追い打ちをかけるのが渋谷さんのワインセレクトでありまして、ピノ・ノワールの白ワインですって。。。そんなものがあるのですね。
こちらの赤ワインも飲みました。今回は5人で6本飲んだかな。。。
■シェフ特製究極のスパゲティ・アラビアータ!!(2,000円)
〆役として、再度パスタに戻ってきました。泥谷シェフ特製の「究極の」アラビアータです。
自ら「究極」と宣言し、期待値を上げに上げまくったところで、それでもなお驚く、たしかに究極のアラビアータでした。
まず、辛い。かなり辛いです。が、旨味コーティングによって黙々と食べ続けられます。
いわゆる「旨辛」とは全然違っており、「上品爽やか旨辛」という感じでしょうか。
また外せないお皿が増えてしまったよ。
デザートメニューです。デザートも非常に充実しています。
泥谷シェフオススメのものを持ってきて頂きました。
■ミルクジェラートオリーブオイルのアフォガート(700円)
人生2度目のアイスクリームにオリーブオイルをかけたデザート。
全く甘党ではありませんが、このデザートはかなり好きです。この美味しさは究極家でも試すことができますので、レディボーデンくらいのアイスに、ラウデミオとかのオリーブオイルをかければ、、、再現できるのだろうか。
しかし6000円くらいするラウデミオを買ってくるくらいなら、ルベロに食べに行けばいいではないか。
最後はこの会恒例のグラッパ祭りです。3杯くらい飲んで酔いを深めます。
ワインの個性派を披露頂きましたが、グラッパも尖ったものばかりでした。
ワイン好きの方も大変満足されていたようで、もともと思っていた以上に楽しく美味しい会となりました。
この記事を読んで私は餡子隊長に怒られることでしょう。ずるいと詰(なじ)られることでしょう。
ルベロ、相変わらず大変オススメのお店であります。
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【オーダー】
上記の通り 1人13,000円くらい
■前菜
■パスタ、メイン
■本日のスペシャリテ