2回
2018/12 訪問
今回の旅行最強のパブ
ロンドン旅行5日目の夜、ロンドン最強ではないかと思われるパブに行ってしまったのであります。
情報源はまたしても辻仁成さんのWeb記事。
http://www.designstoriesinc.com/jinsei/london_pubs_food/
人生でこれほどまでに辻仁成さんが身近にいたことは初めてです。
・ミュージシャンだと「つじじんせい」と発音
・作家だと「つじひとなり」と発音
・元奥様が中山美穂氏
とこれくらいしか知りませんでしたが、パブ飯に詳しいという情報が今回追加されました。
初日の夜に行ったTheScarsdaleTavernも大変な旨さでした。皆さん優しいし。
この日行ったのはノッティングヒルゲート駅で降車。そこから10分弱歩きます。
こんな住宅街にレストランなど本当にあるのかと不安になるレベル。
しかしありました。この建物です。
端っこに入口がありますが、これは違うお店の入口なので注意してください。
せっかくここまで来てお店を間違えてしまうのは痛恨のミスとなってしまいます。
TheWindsorCastle。正面入口から入店しましょう。
17時50分という日本人的には夕飯にしては早い時間の入店でしたが、どのくらい人気があるのか分からず、果たして予約もせず入れるのか、、、と少々不安でした。
心配をよそに、店内はとても空いていました(着いた時には)。
このあとみるみるお客さんが増えて、団体さんが2階に吸い込まれていったり、店内は大変な賑わいになります。
アンティーク家具かビンテージ家具か、どちらでもないのかわかりませんが、店内はアンティーク調の落ち着いた雰囲気です。
酒場というよりはややレストランに近い雰囲気です。
まだとても空いていたので好きな席に着いてよいと言われます。
なお、トイレは2階にありますが、店内はとても綺麗ですがトイレは少々匂いがありました。すごく気にする方は注意が必要です。あるいはビールを飲まないかです。
パブなので椅子はありませんがバーカウンターもあります。
大勢の人がカウンターにやってきてはビールを手にして奥の席や2階の席に消えていきます。
ロンドンのパブにはどのお店も本当にたくさんの種類のビールが置いてあります。
しかも結構お店によって種類が違うような気がします。
日本でもたくさんのビールを揃えているお店もありますが、ごくごく一部のクラフトビール専門店みたいなお店に限られます。
ロンドンはパブというパブでたくさんの種類のビールがあるのが本当に楽しい。
食事のメニューがこちら。
ビールに合うパブ飯がたくさん用意されています。
メインは£13.00~£22.00と値段もそこまで高くはありません。むしろかなり手頃な範囲と言えそうです。
狂ったように食べても1人1万円を超えることはないでしょう。
辻仁成さんが「いつもあるわけではない」と記述していたスコッチエッグは日替わりのメニューに載っていれば食べることができます。
奇跡的にこの日はスコッチエッグが掲載されていました。
なおこのメニューはデフォルトではテーブルに置いてありませんので、店員さんにお願いしないと拝めません。
わたしのテーブルにはインドから来たという店員さんが付いてくれまして、大変優しくして頂きました。
インドの話もなかなか盛り上がりました。
どの店員さんも大変フレンドリーで(それは今回のロンドン旅行全般に言えました)、嫌な思いをすることは一切ありませんでした。
オーダーを終えるとマスタードとホースラディッシュを持ってきてくれます。
特にマスタードはとても辛いから注意するようにということでした。
■PeroniNastroAz(£5.80≒864円)
ビールは最初に頼んだこのビールが美味しく、この日はずっとこのビールにしてしまった。
しかし名前をよくよく見るとイタリアのビールではありませんか。
スッキリとしていて苦味も浅く、スイスイと飲めるし料理の邪魔にもならない最高のビールでした。
■ScotchEgg(£4.50≒670円)
こんなに美味しいスコッチエッグは人生で初めて食べました。
味がビシッと定まっていて、単にメンチカツの中に玉子入れてみましたという感じとは全然違います。
玉子も半熟に仕上がっていて味付けも丁寧。
必ず出会えるメニューではないようですが、是非訪問したら食べたい逸品です。
メインが2皿やってきました。
ロンドンはやはり量が多いのでお皿の数を増やすのはなかなか大変です。
■Steak&smokedCheddarpie,roastedroots&redwinejus(£14.00≒2,086円)
1度は食べたいと思っていたミートパイ。TheWindsorCastleで出会うことができました。
それにしてもでかい。そしてキン肉マンのブラックホールマンのような形をしている。
これはどうやって食べればよいのか、、、と思っていたら、インドから来たという店員さんがナイフで切って食べるのだと教えてくれます。
かなり頑丈なシュー生地をズバッと切ります。なるほどミートパイはこうやって食べるものなのか。
想像より大きなもので驚きました。
シュー生地の中にとても上質なシチューのようなものが入っていました。
シチュー部分もさることながら、シュー生地の美味しさが尋常ではない。
パイということで少々油断していたが、とんでもなく美味しい食べ物であった。
ポテトは玉葱が混ぜてあって、いっそう食べやすくしかも美味しい。
ロンドンに来たらパイは1度は、、、というか、このお店のパイを食べてみて欲しい。
■Herbcrustedrackoflambservedwithsugarsnaps,caponata&heritagepotatoes(£16.95≒2,525円)
店員さんに「一番好きな料理はなんですか?」と訪ねたら、これがいいよと教えてくれたラム肉の料理。
グレイビーソースのようなソースがかけてあり、ソース自体コクがあってとても美味しい。
さらにはソースにセロリがたくさん入っており、これもソースを一層美味しくしています。
松の実なんかも入っているところが素敵です。
ジャガイモも皮ごと入っています。
ラム肉は柔らかく、ジューシー。パサツキなど一切なく本当にジューシーな仕上がりです。
ラム肉には非常に適度に塩が効いており、味加減が絶妙です。マスタードとの相性も最高。
ソースの味、肉自体の味付け、焼き加減全てが絶好調中畑状態。
このラムに出会えたことはロンドン旅行の1つの輝かしい思い出になりました。
というわけで、最後の夜はもう1度このお店に来ることにしました。
おじさん、勧めてくれてありがとうございました!
■Stickytoffeepuddingwithvanillaicecream(£6.50≒968円)
プディングも1度は食べないとなと思っており注文してみました。
フォンダンショコラのようなデザートで、熱々のチョコレートの上にアイスクリームがかけてあります。
料理だけではなく、やはりデザートまで美味しかった。
とんでもないカロリーを誇っていることだけは間違いなさそう。
ほぼ意味がないかもしれませんが、摂取しすぎたカロリーを放出するためにパディントンまで歩いて帰りました。
しかしTheWindsorCastleとパディントンは歩いて30分しかかかりません。
(パディントン駅から徒歩圏内のレストランです!)
TheWindsorCastleというレストランに出会えたのは辻仁成さんのお陰です。
この場を借りてお礼を致します。
本当に素晴らしいパブでした。
===
【オーダー】
上記の通り 2人で£77.27(≒11,517円)
※2018.09両替所レート149円で計算
■ワインメニュー
2018/12/16 更新
最後の晩餐は一昨日の晩に夕飯を食べた「TheWindsorCastle」です。
最後のご飯を外してしまっては悔いが残ると思い、100%最高のご飯が食べられるお店を選びました。加齢による保守的な行動と思われようとも。
レストランのWebページから予約ができるのですが、前日の夜遅くだったからか予約可となっておらず、「もしかすると満席なのかもしれない」と心配して16時半に到着しました。
TheWindsorCastle:https://www.thewindsorcastlekensington.co.uk/
心配を他所にお店はガラガラでした。
よかった。前日の夜だったから予約を受け付けていなかっただけのようです。好きな席に座ってよいと言われます。
通し営業っぽいので、16時台とかその辺りを狙ってくると確実に席がありそうですし、店員さんも余裕があり料理も比較的すぐに運ばれてくるので早めの訪問はオススメです。
前回は気になりませんでしたが、卓上の調味料はよくよく見るとなかなかアメリカンな感じで豪快な雰囲気ですが、料理の味付けは完璧なのでこれら調味料の活躍の場はありませんので安心してください。
メニューは前回の記事に貼ってありますので、メニュー詳細が気になる方はそちらをご覧頂ければと思います。
■PeroniNastroAz(£5.80≒864円)
最後の晩餐は、前回飲んで最高に美味しいと思ったイタリアのビールで開幕しました。
このビール本当に美味しい。日本でも小瓶で飲むことはありますが、サーバーで注いでもらうビールは格別のものがあります。
前菜から2つ選んでみました。
■Devoncrabontoastedsourdoughwithavocado(£7.75≒1,154円)
カニ味噌の味がしっかりとしており、おつまみとして最適です。前菜にぴったり。少しの酸味もあります。
アボカドがこの上なくよい仕事をしている、パンもまたパン単体で美味しい。
もう食べられないと思うと寂しくなる前菜でした。
■Friedsquidwithasweetchilliglaze(£6.50≒968円)
チリソースが絶妙な甘さ加減と辛さ加減です。イカもさっくりと揚がっており序盤に置いておく料理としては最適です。
速攻で運ばれてきますし。
衣がとんがりコーンみたいな味がしてスナック感覚で食べられます。
ビールにこの上なく合います。
■MeantimeLondon(£5.80≒864円)
2杯目のビールはお店の方に選んで頂きロンドンのラガービールにしました。ロンドン最後だから。
ほんのり苦いビールでした。
■Herbcrustedrackoflambservedwithsugarsnaps,caponata&heritagepotatoes(£16.95≒2,525円)
前回に続いて頼んでしまったラム肉。
普通2回目だと「あれ?前回の方が美味しかったかな?」なんて思うことが多いですが、このラム肉は違いました。やはりぶっ飛んだ旨さでした。
味わい深いソースの味と絶妙に焼き上げられたラム肉のマリアージュが最高の逸品です。
お店は辻仁成さんに教えていただきましたが、ラム肉が最高だと教えてくれたのはインドから来たという店員さんです。
この日も途中からお店にやってきて、わたしたちのテーブルを担当してくれました。最後にまた会えてよかった。
記念写真も撮ってもらいました。
■グラス赤ワイン(£5.80≒864円)
ロンドンのグラスワインのラージは175mlあるので飲み過ぎ注意です。
4杯飲むとボトル1本開けるくらいの量になりますので。
今回は3杯飲みましたが、海外旅行の高揚も手伝ってかなかなか酔いました。
■9ozrib-eyesteak,trilecookedchips,watercress&horseradishbutter(£22.00≒3,278円)
最後のメインはリブアイステーキを選んでみました。
3,200円を超える横綱メニューです。
一緒に付いているシュー生地も当然のように美味しく、ステーキの箸休めに相応しい感じ。
ポテトは安定の美味しさ。この「外はカリッと、中はねっとりと」の絶妙な感じは本当になんなのか。
どんなに何も気にしてなさそうなパブですら、フライドポテトは絶品でした。
「いわんや、こんなちゃんとしたレストランをや」であります。
中にマッシュポテトを詰めたのか?と思うかのような見事なフライドポテトです。
フライドポテト最高記録も塗り替えました。TheWindsorCastleはやっぱりすごい。
ステーキを焼いてもTheWindsorCastleは一流です。
なんだこの美味しそうなステーキは。
何より焼き加減が半端ではありません。
熟成肉ゆえ肉自体の存在感はHAWKSMOORAIRSTREETの方が上ですが、焼き加減はTheWindsorCastleの方が上かなと思います。
焼き加減だけでなく、塩とバターソースの塩梅はもはや天賦の才と思ってしまいます。
肉のポテンシャルを最大限に引き出した焼き加減と魔法のソースにより、「反芻したい」と思わせるステーキでした。
インスタ加工で美味しそう度をアップ。
■Warmchocolatebraowniewithhazelnuticecream(£6.50≒968円)
デザートは前回とは変えてみて、温かいチョコレートブラウニーにヘーゼルナッツのアイスクリームが乗ったものをセレクト。
満腹だし結構酔ったし美味しかったし。旅行最後のレストランをTheWindsorCastleにして本当によかった。
またロンドンに来ることがあったら、必ず何が何でも寄るレストランです。
入店が早すぎたのでお店を出てもまだ18時半。ロンドンは緯度が高いのでまだ明るいです。
30分かけてホテルに戻り帰り支度をしました。
===
【オーダー】
上記の通り 2人で£93.65(≒13,953円)
※2018.09両替所レート149円で計算