4回
2019/10 訪問
行列の先に“本物の大阪”あり。——なんば「味乃家」で味わう王道お好み焼きの幸福
なんばの中心、観光客と地元民が入り混じる熱気あふれるエリア。
その通り沿いに、昼夜を問わず人が吸い寄せられる名店「味乃家 本店」がある。
創業は昭和35年。
大阪・難波の老舗として長く愛され、ガイドブックにも必ず載る“外れなしの王道お好み焼き”として知られている。
この日も店の前は案の定の長蛇の列。
前夜はあまりの混雑で断念したが、翌日のランチタイムに再挑戦。
運良く15分ほどの待ちで入店でき、鉄板の前のテーブル席に案内された。
店内はカウンターとテーブル席のみで、計50席ほど。明るく賑やかで、大阪らしい“食のライブ会場”という趣がある。
注文したのは定番のミックスお好み焼きと、豚&イカ入り焼きそば。
味乃家の魅力は、店員さんがすべて焼いてくれること。
鉄板の前でリズムよく生地を混ぜ、具材を重ね、じゅわっと香り立つ瞬間──その音ひとつで「大阪に来たんやなあ」と思わせてくれる。
まずは焼きそばから着弾。
太めのもちもち麺に特製ソースがしっかり絡み、鉄板の香ばしさが加わると一気に“味乃家の世界”に引き込まれる。
甘み・コク・焦がし香、すべてが絶妙で、もはや焼きそばというより一品料理の域。
そして真打・ミックスお好み焼き。
海鮮と豚肉がバランスよく混ざり、ふわっふわの生地が口の中でほどける。
表面は香ばしく、中はとろり。甘めのソースとマヨが重なり、大阪の王道そのものの美味しさだ。
追加で頼んだ「トマトとチーズのお好み焼き」は、爽やかな酸味とコクが合わさり、まるでイタリアンのような新鮮な味わい。
ドリンクは赤ワインのハーフボトルを合わせてみたが、これが意外にもベストマッチ。
ソースの甘味とワインの果実味が寄り添い、“ただの粉もん”が“食事としての満足”へと昇華する。
どれだけ行列しても、並ぶ価値がある。
そして何度来ても裏切られない。
大阪に来たら、やっぱり味乃家。
次回もまたこの行列に並ぶ自分が、すでに想像できてしまう。
2025/11/29 更新
2019/06 訪問
行列の熱気も旨さのうち。——なんば「味乃家」で味わう、大阪お好み焼きの“本気”
なんば駅からすぐ、道頓堀の賑わいが聞こえるほどの好立地に佇む老舗「味乃家 本店」。
昭和30年代創業という歴史を持ち、今なお地元の常連と観光客が絶えず訪れる“王道中の王道”のお好み焼き屋だ。
赤い暖簾と活気ある店内の声が、なんばの街の空気と見事に溶け合っている。
この日は平日のランチを狙って開店30分前に到着。
すでに2組が並んでおり、人気ぶりを再確認する。
休日や夜には30組以上待つこともあるというから、ここはまさに“行列必至の名店”。
店外で高まる熱気も、味乃家の体験の一部だ。
入店後はテーブル席へ。
店内はカウンター席と鉄板付きのテーブル席を合わせて50席ほど。
明るく賑やかで、鉄板の熱気とソースの香りが漂う空間は、大阪らしい“食のライブステージ”そのもの。
スタッフが注文ごとに鉄板で焼き上げるスタイルで、混ぜる音や焼ける香りが食欲を刺激する。
この日の注文は、豚玉(コーン&ネギトッピング)、豚&いか入り焼きそば、そして人気の「トマトとチーズのお好み焼き」。
最初の一杯はもちろん生ビール。
鉄板の前で焼けていく様子を眺めながら飲むビールは、旅先の最高のご馳走だ。
途中、鉄板の温度が安定しなかったのか、お好み焼きの焼き上がりに違和感があったらしく、スタッフが「これは納得できない」と一旦下げて焼き直すというプロの対応。
観光地の真ん中にありながら、この“味に対する誠実さ”は好印象でしかない。
焼き直された豚玉はふわふわで軽やか。
香ばしさとソースの甘みが一体となり、ネギとコーンが心地よいアクセントを添える。
焼きそばは太麺のもちもち感と特製ソースのキレが抜群で、豚とイカの旨みが重なる深い味わい。
トマトとチーズは酸味とコクが意外なほど合い、女性人気の理由にも納得。
味、雰囲気、対応──どれをとっても“ちゃんとした大阪のお好み焼き”。
行列しても満足度が高い理由がよくわかる。
次は夜にワインを合わせて、もう一度味乃家の鉄板を楽しみたい。大阪に来たら、やっぱり外せない一軒だ。
2025/11/29 更新
2019/05 訪問
ふわとろの衝撃 ─ 道頓堀すぐ「味乃家」で味わう大阪お好み焼きの真髄
大阪出張の折、関西人の知人から「ここは絶対に行ってほしい」と強くすすめられ訪れたのが、なんば駅から徒歩すぐ、道頓堀の入口にある老舗お好み焼き店「味乃家」。
創業は昭和30年代、大阪ミナミを代表するお好み焼きの名店として、地元客と観光客の双方から長年愛され続けている。
とにかく人気で、訪れたこの日も開店前からすでに長蛇の列。
17時前に着いても20組待ち、ピークタイムには30組を超える行列になることも珍しくない。
比較的回転は早いが、少人数で訪れるのがスムーズだ。
店内はカウンターとテーブル席があり、鉄板を囲むような造り。
年季を感じさせつつも清潔感があり、活気に満ちた雰囲気。
鉄板の上で生地が広がり、ソースの香りが立ちのぼる様子を眺めながらお酒を傾ける時間は、まさに“大阪の酒場文化”を体験している気分にさせてくれる。
注文したのは定番のミックスお好み焼き、ねぎ焼(スジ入り)、そしてミックス焼きそば。
すべてスタッフが目の前で焼き上げてくれるので、こちらは待ちながら飲むだけ。焼き上がる音や香りそのものが最高のアテだ。
まず感動したのは、お好み焼きのふわとろ感。
表面は香ばしく、中は驚くほど軽やかでとろけるよう。
「これまで食べてきたお好み焼きは何だったのか」と思わされるほどの完成度だった。
ねぎ焼は青ねぎの香りと甘辛いスジ肉の旨味が絡み合い、ビールが止まらない味わい。
焼きそばはもちもち太麺に濃厚ソースがしっかり絡み、香ばしさとコクが詰まった一皿で、主役級の存在感を放っていた。
観光地のど真ん中にありながら、味は決して観光向けの妥協版ではない。
焼きの技術、ソースの調和、素材の選び方…どれをとっても高水準で、大阪で「本当に美味しいお好み焼き」を食べたいなら間違いなく候補に入れるべき店だ。
並ぶ価値は十分にある。
大阪を訪れるたびに「やっぱりまた来たい」と思わせてくれる、そんな確かな実力を持った一軒である。
2025/09/06 更新
【要約】
大阪・なんば駅近く、道頓堀から徒歩数分の老舗お好み焼き店「味乃家」は、昭和30年代創業の人気店。鉄板前のライブ感ある店内で、職人が一枚ずつ丁寧に焼き上げる本場の味が楽しめる。定番の豚玉ねぎトッピングは、外ふわ中とろの絶妙な焼き加減で、豚の香ばしさとねぎの風味が調和。焼きそば(豚・イカ入り)やトマトチーズお好み焼きも人気。ドリンクはビールはもちろん、赤ワインのペアリングも好評で、ハーフボトル対応も嬉しい。価格は一品1,000〜1,800円前後、ドリンク500円台から。行列必至ながら味・雰囲気・接客すべて高水準で、大阪で“本物のお好み焼き”を楽しみたい人におすすめの名店。
【本文】
大阪・なんば駅からすぐ、道頓堀の喧騒から歩いて数分。
そこにあるのが、大阪屈指の人気お好み焼き店「味乃家」だ。
創業は昭和30年代、観光客はもちろん地元の常連も足繁く通う名店である。
とにかく人気で、行くなら早めが鉄則。
この日は土曜の夕方17時前に到着したが、すでに20組待ち。
ピーク時には30組以上の行列になることも珍しくなく、並ぶ前提でスケジュールを組むのが安心だ。
回転は比較的早いので、少人数で訪れるとスムーズに案内されやすい。
店内は鉄板の前で焼き上がる様子を眺められるライブ感があり、食欲を刺激する香りに包まれる。
観光地ど真ん中にありながら、味は決して観光客向けの簡易版ではなく、職人が一枚一枚を丁寧に仕上げる“本場のお好み焼き”だ。
看板の豚玉にねぎトッピングを選べば、外はふんわり、中はとろりとした軽やかな食感。
豚の香ばしさとねぎの風味が重すぎず、最後まで箸が止まらない。
関東のお好み焼きとはまるで別物で、大阪流の完成度に唸らされる。
焼きそば(豚・イカ入り)も必食。
もちもちの太麺に甘めで濃厚なソースが絡み、ビールにも白ごはんにも合う万能の一皿。
さらに変わりダネの「トマトとチーズのお好み焼き」は、ソースとチーズの濃厚さにトマトの酸味が加わり、女性人気も高い一品だ。
ドリンクは定番のビールはもちろんだが、今回は赤ワインを合わせてみた。
意外にも甘辛いソースと果実味がよく合い、お好み焼きの楽しみ方を広げてくれる。
ハーフボトルから用意されているのも嬉しい。
観光地価格ではあるが、料理のクオリティを考えれば十分に良心的。
大阪で「ちゃんと美味しい」お好み焼きを食べたいなら、ここは間違いなく候補に入れるべき一軒だ。
行列を抜けてでも味わう価値が、しっかりとある。