6回
2021/03 訪問
昭和バブルの余韻と極上焼肉に酔う──五反田「大山飯店 駅前店」でご褒美ディナー
春の夜、目黒川沿いの桜並木を愛でたあとは、五反田駅前でちょっと贅沢な焼肉時間。
足を運んだのは「大山飯店 駅前店」。
駅前ロータリーの目の前という抜群の立地にあり、かつては「麗峰」という高級焼肉店だったという歴史を持つ。
昭和のバブル期を思わせる赤と黒を基調としたインテリアは、クラシカルでどこかゴージャス。
今の時代には少し懐かしく、だからこそ新鮮に映る。
この日は金曜の夜。
予約制限で「2時間」と告げられていたが、スタッフの柔らかな対応で少し延長してもらえた。
こうした“粋”なサービスも老舗ならではの魅力だ。
注文は迷わず“特撰シリーズ”縛り。
・特上タン塩
・特上カルビ
・特上ロース
目の前に並んだ皿の上には、霜降りが見事に走る赤身の艶やかな断面。
特にカルビは軽く炙るだけで脂がとろけ、甘みと香ばしさが同時に押し寄せる。
ロースはさっと火を通す程度で、レア気味に頬張るとしなやかな食感と肉の旨みが溶け出し、口中に幸福感を満たす。
さらに、鮮度抜群の牛レバーも追加。
ホルモン特有のクセはまったくなく、レアに仕上げてしまいたくなるほどクリアな味わい。
グラスはスパークリングから始まり、赤ワインへと自然にシフト。
「一本だけ」と言いながら、気づけば数本。
店員に軽く笑われつつも、快くボトルをサーブしてくれる。
この“焼肉×赤ワイン”の組み合わせこそ、大山飯店を楽しむ最上のスタイルだと思う。
もちろん、上質な肉を注文すれば決して安くはない。
だが同じクオリティの肉を都心の高級店で食べれば、倍近い価格になるだろう。
そう考えると、ここは“コスパ抜群の高級焼肉”だ。肩肘張らず、それでいてきちんと満足できる絶妙なバランスに、長年ファンが絶えない理由を実感する。
目黒川の桜、五反田の夜、そして昭和バブルの残り香が漂う店内で味わう極上の焼肉。
「ちょっといいことがあった日」のご褒美に、これ以上ふさわしい場所はない。
2025/09/20 更新
2020/01 訪問
五反田で“バブリー焼肉体験”──元「麗峰」の香り漂う昭和ゴージャス空間で極上牛三昧
JR五反田駅の東口を出てすぐ、ビルの3階に足を踏み入れると、そこはまるで時が止まったかのような世界。
下階のラーメン行列を横目に階段を上がれば、一気に“昭和バブル”の余韻が漂う焼肉空間が広がる。
ここが「大山飯店 駅前店」だ。
実はこの場所、かつて高級焼肉店「麗峰」として名を馳せた一軒。
その名残を色濃く残す赤×黒を基調にした内装は、ゴージャスでありながらどこか懐かしい。
やや暗めの照明と広々としたテーブル配置は、バブル期の高級クラブを彷彿とさせ、今の時代には逆に新鮮な心地よさを与えてくれる。
この夜は“牛を攻める王道ルート”で注文を組み立てた。
まずは赤ワインのボトルを開け、箸休めのチョレギサラダや白菜キムチで準備を整える。
主役はもちろん焼肉だ。
・厚みのあるタン塩は、しっかり焼いても柔らかく旨味が凝縮。
・ジューシーで軽やかな上ハラミは、赤身と脂のバランスが秀逸。
・そしてこの日のMVPは上カルビ。軽くレアに炙れば脂がとろけ、肉の甘みが一瞬で広がる。その瞬間、思わず顔がほころぶほどの幸福感に包まれる。
さらにセンマイ刺しの独特の食感と風味が、肉の合間に良いリズムを与えてくれる。
肉の質がしっかりしているからこそ、サイドメニューとの調和でさらに満足度が高まるのだ。
〆には、ピリ辛のユッケジャンスープで胃袋を心地よく温め、懐かしさすら感じるいちごシャーベットでフィニッシュ。
火照った口内を優しく冷ましてくれるこの流れもまた、“昭和バブル”の焼肉屋らしい演出に思える。
もちろん高級焼肉をうたう以上、値段は安くはない。
だが、他の都心高級店と比べればまだ良心的で、内容を考えれば“コスパ抜群の高級焼肉”と呼ぶにふさわしい。
ワインもリーズナブルに楽しめるのも魅力だ。
かつての「麗峰」の面影を残しつつ、今も五反田で上質な焼肉を提供し続ける「大山飯店 駅前店」。
昭和の香りに包まれながら、極上の肉とワインを味わう夜は、まさに“大人の焼肉時間”そのものだ。
2025/09/20 更新
2017/12 訪問
五反田で“バブリー焼肉クリスマス”──元「麗峰」の面影残す大山飯店で味わう特上の夜
五反田駅東口を出てすぐ、雑居ビルの3階にひっそりと佇む「大山飯店 駅前店」。
ランチ利用ではすでに馴染みの一軒だが、この日はクリスマス。
せっかくなら夜に“特上焼肉”を、ということで予約を入れて足を運んだ。
エレベーターを降りた瞬間、漂うのは90年代バブルの残り香。
赤と黒を基調にしたゴージャスな内装、少し年季を感じるけれど、それもまた味わい。
実はここ、かつて「高級焼肉 麗峰」として名を馳せた店の跡地。
昭和バブルの華やかさを知る人なら、その空気感に思わず頬が緩むはずだ。
この夜は、せっかくのクリスマスらしく豪華に“特上シリーズ”で攻めた。
◆ 特上タン塩
◆ 特上ハラミ
◆ 特選カルビ
◆ 野菜盛り合わせ
◆ 白菜キムチ
皿の上に並ぶ肉は、どれもサシの入り方が見事で、焼く前から存在感を放つ。
特上タン塩は厚みがありながら歯切れが良く、噛むたびに肉汁が広がる。
特上ハラミは赤身と脂のバランスが絶妙で、ジューシーなのにしつこくない。
特選カルビは脂の甘みが濃厚で、口に入れるととろける幸福感に包まれる。
1皿3,000円前後と一見高めに見えるが、ボリュームもあり、この品質ならむしろ“割安”と感じられるほど。
ドリンクも意外なほど良心的。
ワインやスパークリングは数千円台から揃い、赤ワインを片手にバブリー気分で乾杯すれば、気取らない贅沢が完成する。
店内はクリスマスらしい賑わいで、ファミリーから大人のカップルまで幅広い客層。
昔ながらの高級感と、日常に寄り添う気軽さが共存するのが、この店の魅力だろう。
五反田の真ん中で、昭和の余韻に浸りながら楽しむ極上焼肉。
“非日常”と“高コスパ”を同時に体感できる大山飯店は、大切な日も、何気ない日常のご褒美にも寄り添ってくれる稀有な一軒だ。
2025/09/20 更新
2017/12 訪問
五反田駅前で“バブリー焼肉ランチ”──元「麗峰」の面影を残す、大山飯店で肉大盛りを堪能!
五反田駅東口を出てすぐ、雑居ビルの3階にある「大山飯店 駅前店」。
エレベーターを上がれば、赤と黒を基調とした昭和バブルの残り香が漂う空間に迎え入れられる。
少し暗めの照明、ゆったりとしたテーブル配置、そしてゴージャス感と落ち着きが同居する雰囲気。
ここは、かつて「高級焼肉 麗峰」として名を馳せた場所でもあり、当時を知る人には懐かしく、初めて訪れる人には“昭和ラグジュアリー”な空気が新鮮に映るだろう。
平日のランチタイム、店内はサラリーマンやOLでほぼ満席。
地元に根強く支持されている“焼肉ランチの定番”であることを実感する。
この日のチョイスは、肉好きの欲望をそのまま解放するように――
◆ 和牛厚切りタンもとランチ(1,030円)+肉大盛(310円)
◆ ソフトカルビランチ(1,080円)+肉大盛(310円)
まず驚かされるのは、厚切りタンの迫力。
ランチ価格でこのクオリティ?と思わず目を疑うほどの贅沢感だ。
噛みしめるごとに旨みが広がり、肉の存在感が直球で伝わってくる。
ソフトカルビは赤身と脂身のバランスが絶妙で、しつこさのない上質な味わい。
タレとの相性も良く、白ごはんが止まらなくなる。
このボリュームと肉質で1,000円台前半というのは、正直“破格”。
かつての高級焼肉の系譜を受け継ぎながら、ランチでこれだけ満たされるという事実に、コスパの高さを改めて実感する。
昭和のバブル期を思わせる空間で、上質な焼肉をリーズナブルに楽しむ。
「大山飯店 駅前店」は、懐かしさと贅沢さを同時に味わえる、五反田らしい一軒だ。
ランチの選択肢に迷ったら、間違いなくここをおすすめしたい。
2025/09/20 更新
2017/02 訪問
五反田で“バブルにタイムスリップ”──大山飯店 駅前店で贅沢ランチを堪能
JR五反田駅東口を出てすぐ。
雑居ビルの3階に現れるのは、赤と黒を基調としたどこかゴージャスな焼肉空間「大山飯店 駅前店」。
今ではランチから気軽に利用できる人気店だが、そのルーツを辿ればバブル期に名を馳せた高級焼肉「麗峰(れいほう)」に行き着く。
黒や金をあしらった華美な内装は当時の名残を色濃く残し、令和の今となってはむしろ新鮮に映る。
平日のランチタイム、サラリーマンやOLで席はほぼ満席。
駅前の好立地も手伝い、地元層にしっかり根付いている印象だ。
この日は迷わず“肉大盛り”でオーダー。
◆中落ちカルビランチ
◆和牛厚切りタンもとランチ(各+肉大盛り310円)
お重スタイルで提供されるランチは見た目以上にボリューミー。
カルビは脂の乗りが程よく、噛むたびに肉汁が広がり、焼肉らしい満足感がある。
厚切りタンもとはその名の通りしっかり厚みがありながら、やわらかく上品な旨み。
ランチ価格でここまで出せるのかと驚かされる内容だ。
価格は1,000円台前半に肉大盛りを追加しても2,000円に届かない程度。
それでいて肉質は上々、ボリュームも十分とくれば、コスパの良さは言うまでもない。
「麗峰」の記憶を残す華やかな空間で、上質な焼肉ランチを気軽に味わえるという贅沢。
バブルを知る世代には懐かしく、若い世代には“レトロモダン”な体験となるに違いない。
五反田でちょっと気分を上げたいランチの候補に、この一軒は強くおすすめできる。
2025/09/20 更新
五反田駅東口を出てすぐ、ロータリーを望む場所に堂々と構える「大山飯店 駅前店」。
ここは、かつて“高級焼肉 麗峰”として知られた歴史を持つ店で、今もその名残を随所に感じさせる。
木目調のテーブル、赤と黒の椅子、落ち着いた照明──昭和バブルの空気をふっと纏った空間に足を踏み入れると、まるで時が少し巻き戻ったような感覚に包まれる。
週末の夜、客席はすでに活気に満ちていた。
ファミリーから常連らしきご夫婦、そして地元のマダム風グループまで。
世代を超えて人を惹きつけるのは、この店が“懐かしさ”と“安心感”を同時に提供してくれるからだろう。
まずは定番のキムチとセンマイ刺しでウォーミングアップ。
酸味と辛味のバランスが絶妙で、ビールを一口飲むたびに食欲が加速する。
そして本命の肉。
・タン塩はしっかりと厚みがあり、噛むごとに肉の旨みがあふれる。
・上カルビは特筆すべき一皿。脂の甘さが舌に広がりながらも重すぎず、焼肉の楽しさを思い出させてくれる。
・ロースはレア気味に炙るとジューシーで、肉本来の味わいがストレートに届く。
“上シリーズ”はボリュームがあるので、少人数ならオーダーの数を見極めるのがポイント。
結果的には「ちょっと頼みすぎたかも」と思うほどでも、食べ進めるうちに後悔より満足が勝ってしまうのだから不思議だ。
〆には石焼ビビンバを。
熱々の器から立ちのぼる香ばしい匂いに箸が止まらない。
玉子スープをすすりながら、ワインを一杯。
グラスに惜しみなく注がれるそのサービス精神も、この店の魅力のひとつだ。
“大山飯店=高級焼肉”という印象を持つ人もいるだろうが、駅前店は価格と満足度のバランスが絶妙。
上質な肉を心ゆくまで味わえて、この立地、この雰囲気、このサービス──コスパはむしろ抜群と言える。
バブルの残り香をまとったゴージャスさと、肩肘張らずに楽しめる気楽さ。
そのどちらも備えた「大山飯店 駅前店」は、五反田で“焼肉をしっかり味わいたい夜”に選ぶべき一軒だ。