2回
2023/07 訪問
住宅街の奥まで歩いてでも行きたくなる、夜に腰を落ち着けるビストロ時間。
二子新地駅から北見方方向へ、歩いて20分ほど。
前から気になっていたビストロだったけれど、正直なところ場所がネックで後回しにしていた。
この日は気分も時間も少し余裕があり、散歩がてら勢いで向かうことにした。
住宅街を抜けた先に現れる一軒家。
看板を見つけた時点で、少し安心するような、期待が高まるような感覚があった。
扉を開けると、古き洋風という言葉がしっくりくる落ち着いた空気。
店内は高級感がありつつ、構えすぎない雰囲気。
席の間隔もゆったりしていて、家族利用やアニバーサリーでも使いやすそうに感じた。
20時前後は予約で埋まることが多いようで、事前予約は無難そうだ。
まず目に入るのがワインリスト。
ボトルが2000円台から4000円台中心で揃っていて、思わず二度見する。
この価格帯なら料理に合わせて気軽に選べて、コスパ最強という言葉が自然に浮かぶ。
料理はコースが基本。
アラカルトもあるが、コース限定の料理が多く、自然とコースを選ぶ流れになる。
今回は肉も魚介も楽しめる「アンジュ」をお願いした。
オードブルは選択肢が多く、冬ということもあり牡蠣のグラタン柚子胡椒ソースを選ぶ。
出てきた瞬間、前菜のサイズ感ではないことに少し驚く。
牡蠣が三つ入り、味も量もすでに主役級だった。
スープはオニオングラタンスープ。
コクがありながら重すぎず、次の皿への流れがきれい。
続く白身魚のポワレは身がふわっとしていて、ソースとの相性も良い。
メインはリブステーキ。
ナイフを入れると力がいらず、肉質の良さが伝わってくる。
ソースも控えめすぎず、肉の旨みを邪魔しない仕上がりだった。
ここまでで十分なボリューム。
一皿ごとのクオリティが高く、それでいて価格が現実的なのが不思議に感じる。
このあたりで、この店の評価が高い理由がはっきりしてくる。
デザートとコーヒーまで抜かりない。
種類も量も遠慮がなく、最後まで満足感が続く。
食後に無理のない余韻が残るのも印象的だった。
場所は確かに便利とは言えない。
ただ、それを補って余りある内容と空間がある。
次は記念日か、少し区切りの夜にまた歩いて来ることになりそうだ。
2025/12/30 更新
年末休みに入って最初の土曜日。 にぎやかに騒ぐより、落ち着いた空気でちゃんと食べたい気分。
こういう日は勢いに任せず、事前に予約を入れておく。
向かったのは二子新地の外れにある「ビストロ ポップコーン」。
駅からは歩くと20分以上。正直、徒歩で行く距離じゃない。
高津駅からバスに揺られ、住宅街の先にぽつんと現れるレトロな洋館。
こんな辺鄙な場所に、これほど素敵な店があるなんて驚いてしまう。
扉を開けると外とは空気が一変し、高級感と静けさが迎えてくれた。
まずは白ワインをボトルで。スペインのシャルドネ。
料理に寄り添う癖のない味で、ボトルで頼めるなら文句なしにコスパ最強。
席の間隔が広くて、周囲の会話が遠くに聞こえるのが心地いい。
もしここが溝の口や二子玉川にあったら、予約困難店になっていただろうな。
コースは「アンジュ」。
最初の一皿、柚子胡椒が効いた牡蠣のグラタンで、 一気にこの店の世界観に引き込まれた。
オニオングラタンスープの深いコクに癒やされ、白身魚のポワレ、 そしてメインのリブステーキへ。
どれも構成に無理がなく、テンポが整っている。
デザートの盛り合わせにコーヒーまで付いて、食後の余韻もたっぷり。 この内容と流れで5,300円。
特別な夜の形をしっかり作りながら、 これだけ充実したコースが味わえるのは、まさにコスパ最強すぎる。
静かに過ごしたい夜に、ちゃんと応えてくれる一軒だ。
お腹も心も満たされて店を出ると、外の空気はさらに冷えていた。
次に来るのは記念日か、何か一区切りつけたい夜か。
年末最初の土曜日としては、かなりいいスタートになった。
さて、帰りは散歩がてら、ゆっくり駅へ向かおう。