Sean☆さんが投稿した中目黒焼肉 登牛門(東京/中目黒)の口コミ詳細

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中目黒焼肉 登牛門中目黒、代官山、恵比寿/焼肉、ホルモン、居酒屋

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2025/07 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

中目黒駅から山手通りを渡った先で出会う、静かに記憶に残るストーリーのある上質焼肉

中目黒という街には、不思議な“余白”がある。
代官山や恵比寿のような派手さはないが、古いものと新しいものがさりげなく混じり合い、
どこか気取らず、それでいてセンスのある飲食店が点在している。

目黒川の方へ向かう途中、ビルの地下にひっそりと店を構える「登牛門」も、その一軒。
焼肉というジャンルにおいて、ここまで“静かに上質”を貫く店は、そう多くない。

この日は予約のうえ、コースで訪問。
入り口の控えめな佇まいとは裏腹に、店内は落ち着いた照明と凛とした空気感が心地よい。
メニューは全11品、タン、ヒレ、リブロース、厳選部位の焼きしゃぶに至るまで、
選ばれた肉のすべてが、“焼くだけで美味い”レベルではない。
カットの厚み、下処理、焼き方、タレや塩との組み合わせまでが緻密に計算されている。

特に印象に残ったのは、レバーとリブロースの焼きすき。
前者は鮮度の高さゆえに感じるとろけるような甘み、
後者は極薄に仕上げた肉に卵黄を絡めていただく、まさに“肉の余韻”を楽しむ一皿。

脂の甘みを引き立てる塩の使い方、部位ごとの火入れに合わせたテンポある提供、
途中に差し込まれるサラダやスープのバランス感まで含めて、
まるで一篇のコース料理としての完成度を感じさせてくれる。

ドリンクはスパークリングから赤ワイン、締めにハイボールを。
流れるような構成の中で、それぞれがきちんと肉と寄り添う。

総評:
・肉の質は言うまでもなく、提供のすべてが美しく丁寧
・“焼肉をゆっくり楽しむ”という時間の価値を再認識できる
・接客、空間、香り、器、すべてに「抜きすぎない上質さ」がある
・中目黒の静かな魅力に、見事に調和する焼肉店

華美な演出も、大げさなサービスもない。
だが、静かに肉の良さを語りかけてくるような店は、そう多くない。

中目黒という街の空気を吸いながら、肩肘張らずに“美味しいもの”と向き合いたい夜に。
またひとつ、通いたくなる場所が増えた。

2025/08/02 更新

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