1回
2013/08 訪問
有機野菜の味と栄養がしっかり
ワイン
夕食 キッシュ
夕食 パンとオリーブ油
夕食 サラダ
夕食 ガレット
夕食 青ソイ
夕食 短角牛
朝食の酢ドリンク
朝食サラダ
朝食のグリーンアスパラとキャベツのスープ
自家製パン
朝食のメインディッシュ
レモン色の玉子
朝食是座ーと
2013/08/15 更新
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オーベルジュとは料理が楽しめる宿。もちろん多くの宿はレストランが併設されているけれども、特に料理に主眼を置いた宿だ。そしてコムニはアイヌ語で「槲（かしわ）の木」で、牧場内に植えられている。
オーベルジュコムニは新田牧場の中にポツンとあり、なんでこんなところにこんな立派な施設が、と思わせる北海道の宿の一つ。
【夜】
暮れゆく牧場が臨める二階のレストランでのディナーは、まずは「はじめのひとくち」。ジャガイモや豆のキッシュ。クリーミーでお菓子のクリームブリュレみたいにおいしく、シナモンの香りがほんのりする。
パンも自家製で、「健康のために」とオリーブオイルと６億年前の岩塩。オリーブオイルは１瓶６０００円で売られていたかなりの高級品。
「幕別産グリーンアスパラガスと大樹産モルタデッラのサラダ仕立て」。
有機栽培された野菜なので、一つ一つの味がしっかり出ている。
「自然栽培で育った森農場のさやあかねガレット さやあかねのピュレと共に」。
さやあかねはジャガイモの品種。ガレットは長芋をつなぎに使っているのかと思うモチモチ感があったが果たしてどうなのだろう。
「羅臼産ソイのポワレ ブロッコリーとほうれん草のソース」。
ソイはカリカリにオーブンされている。ソースは濃厚で、魚のソースにこうきたか、という感じだ。
「足寄産短角牛のロースト 赤ワインのソース」。
短角牛は東北以北の希少な牛。赤身の肉は飼料から違う育て方をしているらしい。赤ワインソースはほかでも食べたことがあるが、こちらは酸味とコクが利いていた。
デザートの「ノーザンルビーと小豆のゼリー寄せ シャドークインのアイスクリームと共に」。
誕生日だったので宿からの特製プレート！
ジャガイモや小豆を使ったデザートは珍しい。
こうして地元の食材をふんだんに使った料理はやはり地元に来ないと食べられない。いかに流通が発達してても、希少のため広域には乗らないのだ。
【朝】
朝食はまずは小豆の酢ドリンク。酢ドリンクはよくむせかえるのだが、それがなくておいしかった。
有機野菜のサラダ。野菜一つ一つの味がしっかりしている。味がある。
栽培方法からまったく違い、ホテルスタッフはこの野菜ばかり食べて東京に戻ってそこらの野菜を食べたら、体調がヘンになってしまったと言う。いかに農薬が生命体に悪いのか、と言う人体実験例。
グリーンアスパラガスとキャベツのスープ。
キャベツの味が濃くて芽キャベツみたいだ。
メインのソーセージと地場産卵。どちらも飼料から違うので、ソーセージの食感と卵の色が違う。
卵はレモン色だ。
パンもここで焼いているし、ミルクはさっぱりした味。
どれもおいしい。
デザートはヨーグルトとフルーツ。ヨーグルトは濾してあるらしく濃厚だった。
食後に朝の牧場を散策したが、朝露に濡れている。歩くたびに草の中からバッタが飛び出した。
この宿は一人一泊二食で２５０００円する。二人で五万円＋消費税。医者か社長か外資系企業幹部じゃないと、そうやすやすとは泊まれない。しかしそれだけの価値がある。
難点はインターネットが通じないことか。そんなことするなってことなんだろうけど。