『広島旅行記 ~尾道~』AI94さんの日記

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前日から天気予報を確認していましたが、今日は天気が好転する模様。

広島を訪れたら尾道にも是非行ってみたいと思っていたので早めに起床しJR山陽本線で向かいます。
尾道駅に到着したのは朝8時半過ぎ。

駅の観光案内所はまだ閉まっていましたが、パンフレットはもらえたので手に取って駅から近いところにある持光寺へ。
駅を出た途端に強い日差しが照り付けてきて、いやはや。。。晴れ女のパワー全開、でも歩くのにはお天気良いのが一番なので良しです。

山陽本線の線路沿いに歩いて左折し、踏切を渡り階段を上っていきます。
尾道は坂のまちとしても知られていますが、山が迫っている地形は身をもって体感でき、線路に並行するように民家に続く細い路地が見られて興味深かったです。
(途中、猫ちゃんに遭遇。ここ尾道は猫が多いことでも知られています。)
上っていくと、がっしりとした石でできた持光寺の山門に出迎えられました。
こじんまりした境内には地蔵仏、寺院内にはきらびやかな天蓋があって、由緒あるお寺の一つという印象でした。

次に尾道のクライマックスとも言うべき千光寺へ。
山麓駅から千光寺ロープウェイを利用して千光寺公園で下車。
たった3分の道のりですが、急勾配の山間を上っていく間、多くの樹木や垣間見えるように顔を出すしまなみ海道の景観が綺麗でした。

千光寺公園にはらせん状の階段を上った先に長い展望台があり、寺社の向こうに住宅街、海に浮かぶ船舶、その向こうに瀬戸内海と、しまなみ海道の見事な景観を一望できました。
雲は出ていましたが日差しが強く、白い展望台から日が反射して眩しかったです!

そこから尾道にゆかりのある文人たちの詩文が刻まれた自然石が点在する文学のこみちを通って千光寺へ(正岡子規、志賀直哉・・・、そしてやっぱり注目したのは林芙美子かな)。

千光寺は意外に狭く、さくっとお参りして六瓢(無病)息災のひょうたん型のお守りを受け、そこから少し奥にある尾道市立美術館(当日は生憎閉館日)の建物だけ観に行くことに。
少し山を上っていくと建築家・安藤忠雄により設計された建物が見えてきました。
コンクリ打ちっぱなし、ガラス張りのモダンな建築でした。

千光寺からも近い丁寧寺 三重塔見学後、すぐ脇から出ている猫の細道へ。
数多くの福石猫が並ぶ福石猫神社があり、道の側面や足元には猫のアートが描かれたり、猫が描かれた丸石 福石猫が点々と置かれていて猫好きにはたまらない佇まいとなっています。

終点に艮(うしとら)神社があり、巨大なクスノキが生い茂っていて、そこでしばし涼をとりました。

昼食後、浄土寺へ。
階段を上り両側に幟が立つ山門をくぐると広い境内に阿弥陀堂と多宝塔がそびえる様は圧巻!
それもそのはず、616年聖徳太子の創建と伝えられていて、本堂、多宝塔は国宝、山門、阿弥陀堂は国重文、境内一帯は国指定文化財となっています。
向かって奥には書院造?のお堂がありました。

さらに歩いて西國寺へ。
山門である仁王門の両側には巨大な草鞋が掲げられ、仁王像が安置されていました。
境内は広く、金堂、三重塔等渋い作りで趣がありました。

午後もそれほど遅い時間ではなかったので、旅行出発前に調べているときに気になった烏須井(うすい)八幡神社に伺ってみることに。
ロープウェイ山麓駅近くの長江口(ながえぐち)バス停からバスに乗って宮の前で下車し、歩いて数分のところにありました。
こちらはパワースポットして知られ、鳥居をくぐって入った右側に願いが叶うという色とりどりの願い玉が置かれていました。
どれも可愛くて迷うことしきり・・・ やっと選んだものを持って拝殿前まで行き、二拝二拍手一拝の後、手に挟んでお願いごとをします(願い玉一つにつき願いごと一つだそう)。
新尾道駅の方が近いくらい尾道駅から離れたところでしたが来ることができて良かったです!

次のバスの乗り継ぎを調べたところうまく接続しないようで、結局尾道駅まで歩いて戻ることにしました(徒歩25~30分)。
途中昔ながらの酒造やガウディハウス林芙美子記念館(当日休館日)を見ながら向かいました。

最後の目的地、おのみち映画資料館にやっと到着。
白壁に燻した木材を使った古民家風造りで、館内は広くはないものの、尾道を舞台にした映画等の展示物や古い映画の情報でいっぱい。
とりわけ小津安二郎監督の『東京物語』の舞台なので、どこでロケしたか詳細なマップが飾ってあり、他にも彼の作品の年表が写真と共に展示されていて興味津々!(写真撮影不可だったので無理でしたが、あのマップは資料として配っていたら絶対に欲しかったです。)
2階は尾道とも縁が深い新藤兼人監督の作品についての展示、1階奥には『東京物語』に関するフィルムと尾道の歴史についてのフィルムが映写されていました。

やっとここからフリータイムになったので(笑)尾道本通り商店街を散策してお土産を購入。
シャッターが閉まったままのお店も多くありましたが、古いレトロな商店街をうまくリノベして今風のお店にしているところもあったりで、時間がもっとあったらじっくり見たかったです。

尾道は歴史が古いので神社仏閣が多く、海あり山ありで風光明媚、駅から徒歩圏内に見どころが点在したとても魅力的なまちでした。
訪れたいところが数多く、一日中歩き回っていた印象でしたが、ゆっくり時間が過ぎていくようなとても素敵なまちでした。
あー、尾道を満喫した一日でした!
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