『広島旅行記 ~宮島~』AI94さんの日記

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日記詳細

今旅行のクライマックスとも言うべき厳島神社訪問は一番天気が安定していそうな3日目にすることに。
事前に市内から一番早く到着できるルートを確認していて、ホテルを出発したのは6時10分頃。

6時25分出発のJR山陽本線に乗り宮島口で下車、そこから宮島口旅客ターミナルまで徒歩、さらにそこからJR西日本宮島フェリーで宮島へ向かいました(フェリーは他に宮島松大汽船もありますが、周遊きっぷを事前購入していたのでJR西日本宮島フェリーのみの利用。他に宮島訪問税100円のチケットも必要なので別購入)。
フェリーが動き出すと風が出て涼しく、海の向こうに朱塗りの大鳥居が徐々に近づいてくるとワクワク感が止まりません!

所要10分で7時15分に到着すると、いち早く厳島神社に着こうと思うのか、走るように先を急ぐ人が多数いたのにはややびっくり。
歩いて行くと海岸をバックに写真を撮る人、その辺で遊ぶ人・・・皆思い思いに過ごしていることがわかり、ホッとしました。

途中大鳥居を右手に見てさらに歩き、厳島神社に着いたのは7時40分頃で、入口は非常に空いていました。

均整がとれた屋根に奥まで続く長い回廊の朱塗りの柱が美しく、朝の光に照らされた青い水面とのコントラストがクリアに映ります。
吊るされた提灯や、吊り灯篭、御簾・・・さり気ない装飾ですが、いずれを見ても絵になります。人気もまばらな空間でただ時が静かに過ぎていくような・・・。

海に張り出された舞台から臨む大鳥居は、青い空と海にくっきりとした輪郭を放って素敵すぎます!
御本社参拝後、後ろを振り返ったら、大鳥居がちょうど額縁の中に入った画のように見えるアングルがあってもう感動!
西回廊から見える天神社は他と違って朱塗りにはなっておらず、古い佇まいでこちらも趣がありました。
反橋が見えると出口も近いので、こちらでの時間が惜しく、再度戻って見学し直してしまいました。

青い空と海に、朱塗りの社殿と大鳥居が鮮やかに映え、海に浮かんだように佇む姿は類まれな景観としか言いようがありません(大鳥居に関しては海底に埋まっているわけではなく、実際に重りで浮かんでいるため、この表現もあながち嘘ではないです)。
平清盛も同じように見ていたのかと思うだけでたまりません・・・!
朝早い時間とあって視界に人が入って来ないため、より神聖な気持ちで回ることができました。

出口を出てすぐのところにある宝物館へ。
厳島神社同様美しい外観の館内には、神社由来の鎧兜、刀剣、装束、面、扇、絵画等が陳列されていて興味深かったです。

次にすぐ脇にある大願寺へ。
こちらの本堂は以前は僧房で、大経堂である千畳閣が本堂になる予定だったとか。昔、参拝者は大鳥居をくぐり、大願寺近くの砂浜に上陸した後、大願寺の裏にあった大風呂で身を清め、僧坊で休憩、着替えをして嚴島神社に参拝したそうです。嚴島神社の出口が唐破風造りで、昔は入口であったらしく、道理で出口近くに位置しているわけですね。
重厚な屋根と白壁に窓の形が素敵な護摩堂が印象的でした。

海に向かって白砂の海岸線を左に歩いていたところに清盛神社があり、小さな社でしたがお参りしてきました。

厳島神社までいったん戻り、滝小路を上って行ったところに大聖院があります。
仁王門をくぐって長い階段を上った後、右側に観音堂、正面の勅願堂、さらに右手から上がった摩尼殿と回り、そこには数多くの阿弥陀仏が綺麗に並んで安置されていました。
さらに進んだところに洞窟のような抜け穴があるので入っていくと、四国八十八ヶ所の本尊が安置されたお砂踏み道場 遍照窟があり、多くの仏像が安置されお経が流れていました(凛とした艶のある声でずっと聞こえていたので近くまで寄ると、録音されたものが流れていました!)。
一番奥と思われる大師堂まで、建立物、仏像、地蔵、願い事をかけられる様々な装飾があって見どころ満載でした。

帰り道左手に粟島神社を見て豊国神社(千畳閣)へ。
豊臣秀吉の命により安国寺恵瓊(えけい)が建立をはじめたものの、秀吉の急死によって未完成のまま現在に到っており、軒瓦には金箔が押してあることから、完成していればさぞや豪華な桃山文化を取り入れた大経堂になっていたと思われます。
靴を脱いで上がると、太い柱に支えられた内部はとても広く、大鳥居再建工事で使われた尺(しゃく)杖(づえ)があり、天井にはたくさんの絵馬が掲げられていて、思わず大の字に寝転がって天井を見てみたい欲望にかられてしまいました(もちろんしませんが)。
857畳の畳を敷けるほど広いため千畳閣の名があるわけですが、周囲の廊下からは山々が見えとても落ち着くので皆に交じって涼を取りました。
五重塔は生憎修復中で拝めずでした。

ちょうど引き潮の時間(12.30頃)に近づいてきたので歩いて行くと、既に大鳥居の根本が現れてきていて大勢の人々が集まってきていました。
柱は巨大でたくさんのフジツボが付いていました。

紅葉谷公園を抜けて宮島ロープウェー弥山(みせん)へ向かいます。
紅葉谷駅まで来ると、長い行列ができていて、チケット売り場まで20~30分くらいかかったでしょうか。厳島神社周辺とは一変して、弥山方面への道のりは外国人旅行客ばかりが目につきました。
ガイドブックによれば、13時くらいまでに紅葉谷駅に着いているのがベターと書かれていたのでチケット売り場で再確認すると、ロープウェーの終点 獅子岩駅からの道のりは往復約1時間程度とのことだったのでちょっと安心しました。

2つのロープウェーを乗り継いで獅子岩駅に着き、獅子岩展望台から瀬戸内海を望むと、ややガスがかかっていました。
そこから山頂を目指して上っていくはずがなぜか?下に下っていく道のりがやや長く、その後上りが続き、霊火堂弥山本堂に到着。
自然に侵食されてできた岩や木々が途中点在する中、階段状の山道をさらに上って弥山展望台へ。
屋根の上にある展望台からの眺望は、決して快晴とは言えないものの、瀬戸内海に浮かぶ島々まで360度見渡せて壮観でした。
階下には広めのスペースがあって風通しが良く、しばし休憩(外国人旅行者はお弁当を食べたり寝転がったり 笑)。
長距離ではないものの、やはりそれなりの道のりを上って頂上まで来ると達成感がありました。

帰りは展望台の裏から出ている別ルートで大日堂を経由して下山、ロープウェーの最終時間16時半に余裕を持って下りることができました。

表参道商店街には多くの土産物店、飲食店がありますが、17時近くになってくると店仕舞いし始めるところも多く、人の流れが帰途に向かっている感じでした。
最終日だとバタバタすると思い、やまだ屋等でお土産を買い、フェリーに乗って広島へ。
大鳥居が遠く離れていく様子を見ていると、名残惜しい気持ちもありつつとても充実した一日だったと振り返りました。

昨日も28,000歩超えでかなり歩いた実感はありましたが、今日はさらに29,000歩を超えていました。(苦笑)
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