AI94さんのマイ★ベストレストラン 2016

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AI94 (女性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

2016年の1、2位は共に野菜を多用したフレンチのお店となりました。
両店共に本来のフレンチとは違うスタンスのお店ですが、そこが私的好みに合っていたように思います。
他に蕎麦、和食、エスニック・・・とバランス良いベストテンだと思う反面、大好きなイタリアンからは1店も入っていないのがやや寂しい感じがします。

公私共に昨年にも増して忙しい一年でしたが、何とか食べログを続けることができているのも、私の拙いレビューを覗きに来てくださる皆様、いいね!やコメントをしてくださる皆様のお陰だと思っています。
来年も、どうか新しいお店やお料理との嬉しい出会いがありますように~!

マイ★ベストレストラン

1位

コウジイガラシ オゥレギューム (駒込、上中里、西ケ原 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2016/11訪問 2016/12/11

予想を超える美味しさと驚きの野菜中心のフレンチ

野菜が美味しいということで以前からずっと伺いたいと思っていたお店に先日ようやっと伺うことができました!

JR山手線 駒込駅東口を出て線路沿いに田端方面へ歩いて一つ目の角(セブンイレブン)を左折、一つ目の道右手向こうに赤い屋根でシンプルな外観のお店があります。

平日開店12時に伺うと私が一番客でした。
入店時、「本日は予約で満席」との表示を見て、予約して来て良かった~!と安堵。

入ってすぐ右側にコの字型にカウンター席があり、その奥が厨房、左手奥の方にテーブル席があり、オープンキッチンの清潔感溢れる気持ち良い店内です。

ランチメニューは以下の通り。

★Aコース 1,850円
アミューズ
特性メリメロ(まぜまぜ)サラダ
本日のお肉料理 新潟もち豚を使って 季節野菜のグリルと
or
本日のお魚料理 本日の白身魚 ミネストローネ ムール貝と
おまかせデザート
カフェ/エスプレッソ/オーガニックハーブティー
(+100円)カフェラテ、カプチーノ

★Bコース 3,280円
アミューズ
本日の前菜 サンマときたあかりのテリーヌ
本日のお魚料理 まとう鯛のポワレ ミネストローネ ムール貝と
本日のお肉料理 ご説明します
おまかせデザート
カフェ/エスプレッソ/オーガニックハーブティー
(+100円)カフェラテ、カプチーノ


予約時にAコースをお願いしていて、魚料理を選択(Bコースは事前予約要)。
ワンドリンクオーダーするようお願いされ、ドリンクメニューに目を落とすと魅力的なドリンクがたくさんあります。
ノンアルコールドリンク(すべて520円)の中で有機ぶどうジュース(白・赤)、食塩無添加トマトジュース、人参ストレートジュースで迷って奥様にお伺いすると、有機ぶどうジュース(白・赤)は氷を入れて、食塩無添加トマトジュースと人参ストレートジュースは氷なしでの提供とのこと。
「トマトジュースは他でもあるけれど、人参ストレートジュースの方が変わっているかもしれませんね」とのアドバイスに従い人参ストレートジュースをお願いすることにしました。

人参ストレートジュース: 人参とレモンのみで作られたジュースだそう。
人参の自然な甘味とコク、レモンのすっきりした後味が感じられ美味しいです。

アミューズ: エチュべという通年出しているお料理。
エチュべ液の中に野菜を漬け込み蒸し煮すると、野菜から水分が出てきて味が馴染んで美味しくなるそうです。

カリフラワー、レンコン、ヤングコーン、玉ネギ、ニンジン、カブ、ゴボウ、キュウリがココットの中に入っています。
歯応え良く、ほのかな酸味のお陰で野菜それぞれの旨味がぐっと感じられ、粒胡椒とフェンネルの風味が効いていました。

特性メリメロ(まぜまぜ)サラダ: こんもりと、たっぷり盛られたサラダは黄色ニンジン、縮れたような葉の紫カラシ水菜が上にのり、上にフレンチドレッシング、下に和風ドレッシングがかかっていて、混ぜても混ぜなくてもお好みでとのこと。

サニーレタス、トレビス、トマト、ナス、貝割れ、アボガド、ズッキーニ、茹で玉子、鶏肉と溢れるような素材たち。
ナスと鶏肉に下味が施されていた以外はほぼそのままでの提供と思われます。
角がとれて旨味と甘味が残った玉ネギベースのドレッシングは野菜と野菜を繋ぐように、さらさらと、まったりといただけてしまいます。
粉チーズがたっぷりかけられているのに、しつこさややり過ぎ感は皆無、それどころかそれがクリーミィに野菜と溶け合い美しいハーモニーを奏でています。

美味しい野菜はドレッシング少なめでいただくのが一番美味しい、と思っていましたが、その考えを打ち破るような見事なサラダでした!

自家製パン: 新潟産の米粉を使ったパンは温められての提供。
軽めの口当たりでさくっと、中はふっくらもっちりしていました。
グリーンオリーブの風味が香り良いオリーブオイルが添えられてきました。

本日のお魚料理 本日の白身魚 ミネストローネ ムール貝と
シャドークイーンという黒味を帯びたジャガイモと薄くスライスした二十日大根を散らし、ケールソースを添えたとても綺麗な盛り付けに、いただく前から目で楽しめます。

視覚的ギャップのあるシャドークリーンはほっくり、歯応えある二十日大根からはわずかな苦味も感じられます。
野菜の下に、ぽってりと弾力がありふっくらと火入れされた黒鯛が隠れるように潜んでいました。
菜の花の食感を楽しみながら、ムール貝の旨味がじんわり染み出た柔らかく煮込まれたミネストローネと共に黒鯛をいただくと、至福の幸せが訪れました。

おまかせデザート: (左から)
カキとリンゴのコンポート: 柑橘風味のカキはプルンと、リンゴはシャリシャリと。
野菜ケーキ: セミドライトマト、ホウレン草、ゴボウの濃厚野菜がぎゅっと詰まった硬めのケーキは後味にゴボウ風味がやって来て面白い味わい。
人参のアイスクリーム: とろりと滑らかでクリーミィ、優しい甘さで、言われなければ人参とはわからなかったかもしれません。
上には香ばしい塩味の玄米せんべいがのせられていました。
南瓜と栗のプリン: 硬めのプリンでつるんとした喉越し。
南瓜と栗独特のざらりとした舌触りもあって、南瓜も栗も大好きなのでとても美味しかったです。

オーガニックハーブティー: ミント、レッドクローバー、タンポポ、ゴボウの‘デトックス’ティーでした。
すっきりした飲み口で、ハーブの香りも楽しみつつ食事の余韻も感じることができました。


野菜が美味しいフレンチということで期待して伺ったのですが、予想を超える美味しさと驚きにも近い感動あるコース料理でした。
盛り付けの美しさはさることながら、色合いと食感、風味まで計算された料理の数々は見事。
野菜本来の風味を活かしているのは当然ですが、とりわけサラダに至っては、たっぷりとかけられたドレッシングと野菜の味わいの妙にはただただ関心しきり。

普段から野菜を多くいただいていますが、なかなか食卓にのらない珍しい野菜をいただけ、知っている野菜でも食感や味わいに新しい発見があったことで、非常に充実した時間を過ごすことができました。
野菜好きだからこそ余計に得られた満足感だったかもしれません。
‘野菜に拘ったお店’と看板を掲げているにも拘らず、あんまり。。。というお店もある中、こちらは心から美味しいと思える野菜が豊富にいただけます。

カテゴリーはフレンチですが、野菜を豊富に使ってあることもあり独自性を感じる料理内容なので、‘フレンチ’を意識して伺うと違って感じると思います。
体に優しい野菜料理のお店という印象です。

今回軽めのコースを選びましたが、サラダが量があり、(量だけでなく)充実感もありました。
野菜多めなので男性はやや物足りなく感じるかもしれません。
場所も関係しているとは思いますが、これだけの内容を2,000円以下の低価格で提供しているのには頭が下がる思いです。
(どれだけ準備に時間がかかっているだろう・・・と思うことしきり。)

ご夫婦だけで切り盛りされていらっしゃるので、混雑時は料理の提供がややゆっくりめになります。
それでも、ちょうど良いタイミングで奥様から声がけがあったりで、料理と料理の間をうまく繋げていらっしゃいます。
予約時の電話での対応から実際お店に伺ってからも、終始気持ちの良い接客で非常に快適に、ゆったりとランチを楽しむことができました。

ランチは金・土・日の3日のみの営業で、土曜日はシェフオリジナルベジカレー(12食限定)のみ。
平日でも予約で満席だったので、事前予約をお勧めいたします。

時季を変えて、又いつか訪れたい素敵なお店です。

  • エチュベ
  • 特性メリメロ(まぜまぜ)サラダ
  • 本日の白身魚 ミネストローネ ムール貝と

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2位

ラ・ボンヌターブル (三越前、新日本橋、日本橋 / フレンチ、ビストロ、ワインバー)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2016/04訪問 2016/06/17

素材に拘り、丁寧に作られた和テイストの料理と秀逸なノン・アルコールペアリング

マイレビュアー様のレビューで気になり、是非とも伺いたいと思っていたお店にマイレビュアー様と先日行ってまいりました。

東京メトロ半蔵門線三越前駅A4出口を出てCOREDO室町とCOREDO室町3の間の道を少し歩いた左側にあるCOREDO室町2 1階角にお店があります。
ガラス張りで中の様子が見える、モダンな外観。

週末開店時の11時半に予約して伺いました。
窓からの日差しを取り入れつつ、壁際にはソファー席が並び、程好いカジュアルな雰囲気が店内を満たしています。

ランチメニューはプリフィックス(3,600円、別途サービス料10%)のみで以下の通り。

ENTREES
テット・ド・ポー・フロマージュ、菊芋のクーリーとチップ 山蕗、レンズ豆、ポワロー、穂紫蘇
  ★
新たまねぎの暖かいスープ、せせらぎポークばら肉の自家製ベーコン じゃがいもの焼きニョッキ、ビーツ、ほうれん草

MAIN
本日の鮮魚のソテー、春キャベツのピュレ、ホッキ貝と柚子のブールブランソース ゆり根、うるい、みょうが
  ★
仔牛のロースト、マッシュルームソース インカの目覚めのピュレ、グリーンアスパラガス、トマト
  ★
牛すね肉のビーフシチュー、モッツァレラチーズ、ジャガイモ、平茸、ほうれん草のパイ包み クミン香るキャロットラペ、人参のピューレ

DESSERT
よもぎのシュークリーム、丸ごと枇杷とその種のアイスクリーム アロニアのソース
  ★
苺のスープにウフ・ア・ラ・ネージュを浮かべて 白隠元豆、ミルクメレンゲ、バニラアイスクリーム

CAFÉ
ハンドドリップで淹れる、産地・焙煎にこだわったコーヒー
  ★
ハーブティー


いずれも魅力的なお料理で迷いましたが、各々好きな料理を注文し、ノン・アルコールペアリング(1,500円)を付けていただくことにしました。

伊予柑のジュース: まず運ばれて来たのがこちら。
愛媛の伊予柑に、エルダーフラワーのシロップで甘味を加えているそうです。
一口いただいただけで身体がシャキッとするような、甘味より酸味をしっかり感じる濃厚な柑橘系のスパークリングジュース。
濃厚でも、後味がすっきりしていました。

サラダ: 緑色が鮮やかな綺麗な盛り付けで、取り分けるためのトングが添えてありました。
リーフレタス、フリルレタス、ロメインレタス、セルバチコ等のリーフ野菜の下と周囲に、サツマイモ、カブ、ラディッシュ、こごみ、レンコン、椎茸、紫人参、紫ブロッコリーの菜花、みどりちゃん(グリーントマト)、柑橘等が盛りつけられています。
サツマイモがトロリと甘く、カブ、こごみ、レンコン、紫ブロッコリーの菜花は歯応えを残した茹で加減。
スタッフの方曰く、80歳のおばあちゃんが作っている野菜だそうで、新鮮で味わい豊かです。
普段から野菜は多くいただきますが、一度にこれだけの種類をいただけることは稀なので非常に嬉しかったです。

サラダには爽やかな酸味のカラマンシーのドレッシングがかかり、伊予柑のジュースとの相性も上々で、これからのお料理への期待が膨らみます。

桃のジュース: エリカを加えているそう。
さらりとした喉越しで、よく味わうとハーブ香が奥に隠れているようなすっきりとした味わいでした。

新たまねぎの暖かいスープ、せせらぎポークばら肉の自家製ベーコン じゃがいもの焼きニョッキ、ビーツ、ほうれん草
ふわっと泡のような口当たりの新たまねぎのスープは濃厚でクリーミィー、だけどたまねぎの甘味が優しく、しっかりと感じられます。
じゃがいものニョッキは香ばしく、且つもっちりと、塩気あるベーコンからは脂がじゅわっと溢れ出てきてバターソテーのほうれん草が受け止めます。
スープの中からビーツが表れ、その酸味がたまねぎの甘味を対比させ、味に変化を与えてくれていました。

丁寧に食材を選び、組み合わせ、作り上げたスープは、‘スープ’の次元を超えた一皿でした。

たまねぎと桃のテクスチャー(別の言葉で表現されたような・・・)で合わせたとスタッフの方は仰っていましたが、たまねぎの濃厚さをすっきりした桃のジュースでバランスをとっているような、そんな印象を私は持ちました。

パン: 茶色くゴツゴツした表面が特徴的なパンは、大阪のル・シュクレ・クールのものだそうです(とあるチャリティーでシェフ同士が知り合ったそう)。
上部がサックサクで香ばしく、中はもっちりしっとり、かなりの水分量を感じます。
旨味の中に苦味もある、豊潤で濃厚な味わいと香りは圧巻!
食感も、味も、今で味わったことのない素晴らしさ・・・このパンを味わえただけでこちらに来て良かったと思わせてくれました。
(後から提供される料理の量がわからなかったので最初お味見程度にいただいて半分以上残しておいたのですが、やはり水分量の多いパン故、冷めてしまうとクラム部分がもったりと固まったようになってしまったので、やはり温かいうちにいただいた方が良いですね。)

添えられてきたバターも後味がすっきりした良質なもので、バター苦手な私でもOKでした。
私達が興味を示していたのを知ってか、スタッフの方が切り分ける前のパンを見せてくださいましたが、平たい岩のように巨大でした。(驚)

リンゴジュース: 緑茶とキャベツジュースを加えてあるそう。
香りも味もリンゴですが、いただいていくうちに緑茶の風味が徐々に感じられ、花のアロマが口の中で広がりました。

本日の鮮魚のソテー、春キャベツのピュレ、ホッキ貝と柚子のブールブランソース ゆり根、うるい、みょうが
鮮やかな緑色に淡いピンクをあしらったような盛りつけ。
本日の鮮魚は和歌山の鰆のポワレで、皮をしっかり焼いてありパリッと香ばしいです。
下に敷かれたキャベツのピュレは酸味、上にのったみょうがにも酢が効かせてあり、さっぱりと鰆の旨味を引き立ててくれていました。
キャベツ、うるい、ゆり根、スナップエンドウには細かく切ったホッキ貝を散らし、その旨味と共に柚子風味のソースで仕上げてあって香りも良かったです。

紅茶: 連れが頼んだ仔牛のローストにはこちらを。
ローズマリー、バジルを加えてあるそうで、ハーブ香とわずかな苦味も加わった大人の味わい。
紅茶の円やかな薫香にハーブが重なり、ハーブティーとは一味違ったドリンクでした。

仔牛のロースト、マッシュルームソース インカの目覚めのピュレ、グリーンアスパラガス、トマト
牛肉の下には太いグリーンアスパラガスがどーんと鎮座。
脂少なめで柔らかい仔牛肉に濃厚なマッシュルームソースが絡み、インカの目覚めのピュレはマヨネーズのようにしっかりとしたテクスチャーでした。

旨味たっぷりな牛肉にさっぱりとした紅茶の取り合わせも面白かったです。

よもぎのシュークリーム、丸ごと枇杷とその種のアイスクリーム アロニアのソース
ころんと丸いシュークリームと枇杷、緑とオレンジの対照的な色合いの盛りつけに、運ばれて来たときから胸キュン!
サクサクの歯応えのシューの中には濃厚で苦味もあるよもぎのクリームがたっぷりと。
ふんわりホイップクリームの中にとろりとしたクリームの二重構造で手が込んでいます。
枇杷はしゃりっと半分凍っていて、杏仁豆腐のような風味のクリーミィーな枇杷の種のアイスクリームの口どけと合わさり、これはもう至福!
下に敷かれたローストアーモンドのスライスとアロニア(チョークベリー)ソースでアクセントがつけられていました。

苺のスープにウフ・ア・ラ・ネージュを浮かべて 白隠元豆、ミルクメレンゲ、バニラアイスクリーム
連れが頼んだもので、スタッフの方曰く、昔懐かしい感じのデザートだそう。
苺のスープにとろりとしたソースが絡み、定番のバニラアイスクリーム、板状のメレンゲと一緒にいただくとメルヘンの世界に誘われるよう。
甘く煮た白隠元豆が浮かび、食感を変えていました。

茶菓子: 見るからにたこ焼きを模していますが、舟形の器にのり、刻んだ青菜?までのっていて芸が細かいですね。
チョコレートケーキの中に苺クリームが入っているそうなので、パクッと一口でいただきましたが、けっこう甘く、チョコレートも濃厚でした。
(チョコレート苦手なので、より強く感じてしまったのかもしれません。)

ハーブティー: ミントとフレッシュなレモングラスの香り良く、すっきりした飲み口が食後にはぴったり。
食事の余韻を掻き消すことないフレーバーなのがありがたいです。

ハンドドリップで淹れる、産地・焙煎にこだわったコーヒー:
連れが頼んだものですが、ポットとカップが和のテイストでほっこりさせてくれますね。
酸味少なめでこっくりとしたまろみがあり、後味もあっさりしていて美味しかったです。


素材に拘り、丁寧に作られたお料理は、季節感に溢れた味わいのあるものでした。
品数はそれほど多くはありませんが、使われている食材数が多く、一皿一皿がきちんとした料理として完成されている印象を持ちました。

カテゴリーはフレンチですが、和のテイストが感じられるあっさりめの味付け。
野菜が多く使われ、その種類も多く、香り、食感共にとても楽しくいただくことができました。
私の好みに合っていましたが、リッチで本格的なフレンチをお好みの方には全く指向が違ってくるでしょう。

こちらに来たら是非とも試してみたかったノン・アルコールペアリングは、そのお料理の素材や風味を引き立てるよう工夫されていて見事。
ワインでは感じられない風味の組み合わせの妙が楽しかったです。

食器を含め和のテイストを感じさせることで、落ち着きと温かみ、私達に馴染みやすいお料理と空間を提供してくれているので、ゆっくりとくつろぎながら食事を満喫することができました。

品数よりはいただいての充実感があるので、量的にもちょうどよいかと思います。
ただ、野菜多めなので、いただいた後軽いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
食材の多さと手間や内容を考えると、コスパは非常に高いと思います。

丁寧な対応はもちろんのこと、気さくで親しみのある接客は非常に印象的。
ジーンズ素材のユニフォームも顧客に気軽さを感じさせてくれます。
私達が料理について話しているのを聞いてか、ホールスタッフは食材や調理法まで詳しく説明してくださいました。
(お話しながら、この方は料理人なのではないか?と思ったほど。
後でこちらのマネージャーだとわかり、なるほどと納得した次第です。)

卓上のキャンドルと時間で変わる壁の名画を際立たせるためか、少し照明を落とした店内はカジュアルさもありつつ、落ち着いた雰囲気も持ち合わせていて、私的にちょうど良いバランス。
ピーク時はもちろん満席、女性率が高めでした。

友人同士の集まり、デート、カジュアルな接待まで幅広く使えるお店だと思います。
とはいえ、こちらに伺ったらゆっくり食事を楽しみたいので、プライベート利用のみにしたいところ。
時期を変えて再度訪れたいお店であることには間違いありません。

お忙しい中、楽しい時間を共有させていただいたマイレビュアー様、ありがとうございました!

  • サラダ
  • 新たまねぎの暖かいスープ、せせらぎポークばら肉の自家製ベーコン じゃがいもの焼きニョッキ、ビーツ、ほうれん草
  • パン、バター

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3位

そばきり すゞ木 (保谷 / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/09訪問 2016/10/06

涼感ある蕎麦に素材の旨味を活かした小鉢 満足度もコスパも高いそば三昧

ずっと以前から伺いたいと思っていたお店に先日ようやっと訪問することができました。

西武池袋線保谷駅南口を出て駅前の道を左折、二つ目の信号(角は南大泉シティタワー)を右折してしばらく道なりに歩きます。
右側にファミリーマートがあるあたりで左側に‘そばきり すゞ木’の看板があるのでそこを左折し、ほうや幼稚園が見えてきたらその角を右折してほうや幼稚園の正面を過ぎて行くと、右側にお店があります。
閑静な住宅街の一角にあるモダンな佇まいのお店です。

祝日13時に予約し、少し早めに着いたのですが入店させていただくと、11時半からの前の回のお客様でほぼ満席の状態でした。
一番奥に厨房、右にやや大人数用のテーブル、左に少人数用のテーブルがあり、モダンな雰囲気の店内は間接照明を使い、柔らかで和む雰囲気を作り出しています。

予約した場合はコース料理のみでの提供だそうで、1,500円、2,500円とあり、初訪なのでコスパが高いと好評の1,500円のそば三昧をお願いしておきました。

まず蕎麦茶とおしぼりが運ばれて来ました。
色は薄いですが、風味良く、ほっこり和みます。

20分程してそば豆腐が到着。

そば豆腐: 上にちょこんと山葵が添えられています。
わずかにグレーで、箸を入れた瞬間からもっちりとした食感が感じられます。
粘りつく舌触りの豆腐は蕎麦の甘味の他に、味噌のような旨味の味付けも感じます。
ツーンと香り良い山葵が味を引き締めてくれました。

次に小鉢料理2品。

人参の若布和え: 人参を細かく切り若布と和えたものですが、水分が飛んではらはらと口の中で解けるような面白さがあります。
人参の甘味を生かし、じゃこも入って旨味も加えていました。

冬瓜の冷やし鉢: 鶏風味のコンソメで煮含ませたような洋風な味付けは、和風を予想していたのでちょっと意表を突かれました。
上にかかっていた粒胡椒が香り良く、歯応えを残したやや硬めの仕上がりでした。

そばがき: ほんのり温かく、ねっとり、もっちり、粗挽きな蕎麦の粒も感じられて蕎麦の甘味が優しいです。
下に敷かれた汁をつけるとぐっと味が引き締まり、上にのったかんずりがピリリとアクセントを付けていました。

トマトの冷かけ: 中央に小さく切ったトマトと刻み葱がのっています。
鰹出汁が効いたさっぱりめの汁はトマトの酸味も感じられます。
細切りでわずかに平たさのある蕎麦は、ひんやり冷えた汁に浸かっているせいもあって硬めの仕上がりでさらさらと。
やや濃いめの汁で煮含めてあるトマトの味わいにも負けていない蕎麦の風味が秀逸でした。

せいろ: 同じく細く綺麗な仕上がりでコシがあり、喉越し良く、爽やかな風が吹く様な涼感さえ感じます。
冷やかけよりわずかにふっくらと、より甘味も感じ、あまりの美味しさにそのままでかなりいただいてしまいました。

とろみ感のある濃いめのに添えられているのは甘さを含んだ大根おろしのみ。
この蕎麦にはやや強すぎるような気がして、ほんのちょっとだけ浸していただきます。
別食べ派の私には、蕎麦をそのままいただいた後に汁を少し口に含む方が旨味の広がりが感じられるような気がしました。

蕎麦湯はティーポットのようなモダンな器での提供。
後に行くに従ってこっくりと蕎麦の風味が増してくるさらりとした自然体。
蕎麦湯で伸ばすと汁の出汁の膨らみをより感じることができました。


念願だったお店でいただいた涼感ある蕎麦と蕎麦尽くしともいうべきお料理は、評判通りの非常に満足度の高いものでした。
そば豆腐、そばがき、トマトの冷やかけ、せいろでは各々の蕎麦の風味を存分に楽しむことが出来、間に挟んだ小鉢料理もシンプルでありながら素材の風味を活かしてあったと思います。

料理が盛られた器も素焼きであったり瀬戸物であったり、素朴さや洗練さが店主の拘りと共に感じることができました。
同じものを頼んでも、隣席とは違った器で提供されるのは楽しかったです。

前からいらしたお客様も途中で退席され、13時からの回は比較的空いていたので、温か味ある和む雰囲気の中、のんびりした昼下がりを満喫することができました。
時間にして1時間余でしたが、もっと長く滞在したかのようなゆったりした時の流れを感じることができました。

以前あった蕎麦ぼうろは付かなくなってしまったようですが、それでもこの味と内容で1,500円とは信じられない程のコスパと言えるでしょう。
量的には女性にちょうど良いくらいなので、男性だとやや少なめに感じるかもしれません。
場所柄それほど多くの客数を見込んでいないと思われるので、蕎麦を多めにいただきたい方は事前に予約しておいた方が良いと思います。

ご夫婦2人だけでやっていらっしゃるので、料理の提供時間が重なると少し待たされてしまうこともあると思います。
たまたま厨房の様子が確認できる席だったので、かなりの慌しさがありつつも、整然且つ丁寧に作業をこなされている姿がとても印象的でした。
蕎麦に対する真摯な姿勢や、お客様をなるべく待たせないよう、寛いでいただこうとするさりげない気配りが感じられました。

近隣からいらしたと思われる子供同伴の家族連れや若い男女グループ、ご年配と幅広い客層が見られ、多くの方々から受け入れられているお店という印象を受けました。

東京都の西北、駅からも多少距離がありますが、蕎麦好きなら一度訪れてみたいお店の1つであることには間違いありません。
時季を変えて、又お邪魔する機会があることを祈りつつ~。

  • そば豆腐
  • 小鉢2品
  • そばがき

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4位

銀座 水野 (銀座一丁目、銀座、有楽町 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2016/11訪問 2016/12/29

上品な出汁に丁寧な仕事ぶり・・・高評価も納得のお味

以前から気になっていたお店でしたが、先日幸運なことに伺う機会を得ました。

東京メトロ 銀座駅C8出口を出て並木通りを銀座一丁目駅方向に歩き、一つ目の角を右折して銀座マロニエ通りに入り、2つ目の角をさらに右折して少し行くと右側に‘水野’と書かれた旗が翻っているのを見つけました。
1階にも小さな看板がありますが小さめなので、見過ごしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
階段で2階に上がると、グレーの扉の脇に‘水野’と書かれた看板があり、その下には「本日ご予約で満席となっております」との貼紙があり、中が全く見えません。

重い扉を開けて入口を入るとすぐL字型のカウンター席があり、その中が厨房になっており、奥と後ろには個室がある模様。
平日12時に予約して少し前に伺ったのですが、開店時に入店したと思われるお客様で既に賑わっていました。
通されたカウンター席はソファーのようで深々座れてゆったりできますが、出入りはなかり窮屈でした。

まず温かいほうじ茶が運ばれ、一口いただくと香り良く、すーっと気分が解れていくのがわかります。
いただいたのは3,900円のコースで、こちらも予約時にお願いしておきました。
(他にお造りと季節の土鍋炊き込みご飯が付く、5,500円と8,700円のコースがあります。)

先付: 2品。
胡麻豆腐: むっちりした胡麻豆腐を一口口に含むと上品な鰹出汁を感じます。
胡麻の風味は決して強くなく、甘味のある山葵が多めでも決して邪魔していません。

ズワイガニと明石のタコの土佐酢ゼリーがけ: ゼリーがきらきらと光り、紫蘇の花の色が映えてとても綺麗です。
土佐酢がうっすらと甘味のある優しい味わいなので、ズワイガニが甘く、タコのプルッとした食感が引き立ちますね。
後から感じる紫蘇の香りが何とも美しいです。

八寸: 5品(上から時計回りに)。
鱒の柿の葉寿司: 柔らかな鱒としっとりとした酢飯に柿の葉の香りがふんわり移って心地良いです。

姫サザエの壷焼き: 適度に歯応えあり、ほろ苦さが大人味。
日本酒がいただきたくなる味わいですね。

カブのセロリ味噌添え: カリッと食感が残ったカブは甘くて瑞々しいです。
甘めの白味噌にセロリの香りは面白かったです。

ブルーチーズの粟麩田楽: くっちゃりとした独特の食感の粟麩に発酵味やや強めのブルーチーズをのせて焼いてありました。
和食の八寸としては面白みがありましたが、ブルーチーズがやや苦手なこともあって個人的にはイマイチでした。

子持ち鮎の甘露煮: しっかり甘く煮含められた子持ち鮎は骨まで柔らかいです。
甘いけれどすっきした後味は、さすがお店ならではのお味と納得。

椀物: ぐじと白子のみぞれ椀
白に三つ葉の緑と柚子の黄色が映えます。

ぷるっと弾力のあるぐじとねっとりとコクのある白子に餡をわずかに効かせた上品な出汁。
中には大根と椎茸が潜み、椎茸からじんわりと風味が溶け出ていました。
みぞれ餡であることでより舌に留まり、三つ葉と柚子の香りも爽やかに感じられました。

揚物: 海老しんじょの蓮根はさみ揚げで、レモン塩が添えられてきました。
ぷるっとした食感に海老の甘味、蓮根の歯応えがアクセントになっています。
レモン塩をつけるとさりげなくレモンの風味が加わりますが、下味がしてあるのでそのままで十分美味しいかったです。

焼物二種: 鱒の照り焼山梨県の信玄どりにさつまいもの甘露煮と大根おろしが添えられて来ました。
甘めの醤油味の鱒は脂がのっていて、ふっくらとした焼加減。
シンプルに塩で焼いた信玄どりは皮が香ばしく、身に弾力があってジューシーな仕上がりで、当然臭味はありません。
さつまいもの甘露煮と大根おろしが良い箸休めとなってくれました。

お食事: 胡麻だれの鯛茶漬けで、一緒に供された出汁をかけていただきます。
熱い出汁なので、鯛の切り身の色が徐々に変わり、ふっくらしてきます。
あられがはらはらと香ばしく、鯛の風味と胡麻だれが出汁に溶け出してきます。
たっぷりの三つ葉の香りも楽しめて大満足でした。

香の物: 芝漬けは甘味があって酢がきつくなく、大根の味噌漬けも甘めでしっかり味のもので、共に美味しかったです。

甘味: 抹茶ゼリーで、上に粒餡がのっていました。
ぷるっと、ねっとりした抹茶ゼリーは甘味控えめでふっくらとした粒餡が甘味を添えていることで、より抹茶の香りが濃厚に感じました。


上品な出汁、丁寧な仕事ぶり、シンプルですが美しい盛り付け・・・いずれもそつなく、一品一品堪能することができました。
箸休めや香の物まで美味しく、きちんとした配慮が感じられ、さすが皆さん高評価のお店らしく満足度が高かったです。

こちらに限らず和食の美味しいお店の出汁は、どの風味が強すぎることなく非常に優しい味わいなのだと改めて実感した次第。
意外だったのは、鶏肉を焼いているときの振り塩の量が予想以上に多かったのに、いただくとちょうど良い塩梅だったこと。

若干苦手食材もありましたが、それほど気にならずに食べ進められたのは他のお料理の美味しさとバランスがあったからだと思います。
メニューでは煮物となっていたところが椀物で、和食の中でもとりわけ好きなので私的にとても嬉しかったです。
品数もありボリュームたっぷりで(焼物二種は特にいただきがいあり)、場所も考慮するとかなりのコスパの高さと言わざるを得ません。

隣席の5,500円のコースを頼んでいた二人連れ(おそらく親娘)は、最後の炊き込みご飯はお腹一杯で全て持ち帰りをお願いしていらっしゃいました(品数の点で楽しめるとは思いますが、かなりの量だと想像します)。
男性でもそれほど食べない方なら一番下の3,900円のコースでも十分かと思います。

ピークの時間帯だと料理の提供時間にややばらつきがあるかもしれませんが、まぁ許容範囲。
接客も事前予約時から最後お店を出るまで丁寧で好印象でした。

個室だと雰囲気が変わるかもしれませんが、カウンター席は厨房の様子も見ることができ、それなりの気安さも持ち合わせていて快適に過ごすことができました。

平日昼間でも予約は必須。

内輪での接待や食事会、カジュアルなデート等に活用できるお店だと思います。

***********************************************

私の拙い、且つスローなレビューを覗きに来てくださった皆様、いいね!やコメントをいただいた皆様、今年一年本当にありがとうございました!
良いお年をお迎えください。

  • 先付
  • 八寸
  • 椀物 ぐじと白子のみぞれ椀

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5位

スパイスガーデン (古河 / スリランカ料理、インド料理、ダイニングバー)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/05訪問 2016/07/03

香り良いスパイスと、身体がしゃきっとするような辛さに舌鼓 本格的スリランカ料理店 @茨城県古河

laboの後にランチとして伺ったのが、茨城県古河市で知る人ぞ知るスリランカレストランのこちら。

一般家屋に‘SPICE GARDEN’と書かれたやや派手な看板があるのみなので、注意していないと行き過ぎてしまうかもしれません。

GW中12時半過ぎ伺うと、先客1名のみでお店は空いていました。
お店は横長で、厨房は入って右側奥、正面にカウンター席が並び、その前に通路を挟んで座敷席があります。
エスニック店っぽい内装と料理写真はありますが、派手派手しさはなくこざっぱりしています。

Lunch Setメニューは以下の通り。

A カレーセット(カレー1種、サラダ、ナン or ライス、セイロンティー ice or hot) 670円
B ペアカレーセット(ハーフカレー2種、サラダ、ナン or ライス、セイロンティー ice or hot) 840円
C ライスカレー(カレー2種、サンボル) 630円
*辛さchoice 辛くない、中辛、辛口、激辛
*ナンをチーズナンに変更 +108円
ナンおかわり +108円
ライス大盛 無料
ドリンクをミニラッシーに変更 +54円


こちらは何と言っても本格的なスリランカプレートをいただけるとあって、まずそちらを注文(メニューに載っていないので、裏メニューと言えるでしょう)。
他に気になるお料理も少し頼んでみることにしました。

15分程してスリランカプレートが到着。

スリランカプレート(1,000円): こんもりと盛られた長粒米のライスの上に各種カレーとおかずがのり、豆腐カレーとフィッシュカレー、パパドが別皿で付いてきてボリュームたっぷり。
彩りが綺麗な上に盛り沢山で、どれからいただこうか迷ってしまいます。
パリパリで香ばしく、スパイシーなパパドを適当に砕いて、好みで混ぜ合わせながらいただくことにしましょう。

豆腐カレー: ふわっとした木綿豆腐と野菜が入ったココナッツミルクベースの黄色いカレー。
ココナッツミルクのクリーミィーさと優しい甘さはあるのですが、後からスパイスの辛さがやってきます。

フィッシュカレー: 濃い茶色のとろりとしたルーはコクと苦味があり、ココナッツミルクの奥にえぐみのようなものまでも感じます。
かなりの辛さなのに、ごろんと大振りな魚の旨味は健在。
一口、二口と食べ進むうちに一気に汗が吹き出てきました(拭くほど汗をかくことはあまりないので、かなりの辛さだと思います)。

プレート上の左上から時計回りに:
レンズ豆のカレー: 豆の優しいざらざらした食感にクリーミィなココナッツミルクが合わさり、甘めなお味でホッとします。

ジャガイモのカレー: ゴロゴロとしたジャガイモにカレーリーフ?、コリアンダーシード等が入った香り良いカレー。
こちらにもココナッツミルクが使われ、中程度の辛さでした。

玉ネギのスライス、トマト、キュウリを酢で和えたものは優しいスパイス感で、サラダ感覚でいただけました(トルコのチョバン・サラタスにやや似たお味でした)。

ほうれん草と唐辛子、魚(鰹節か煮干のような?)を炒めたようなものは、魚のザクザク感があってかなり辛めなスパイスが効いていました。
唐辛子のピリピリとした辛さが舌を突きます。

玉子焼き: 表面をカリッと焼き上げてあり、ペッパーとスパイスが効いたエスニック感溢れる玉子焼き(スリランカ風になると玉子焼きもこうなるのね(笑))。

ライスはパラパラと解れる長粒米で、カレー、おかずともに相性抜群。
量もたっぷりありました。

厨房からジャッ、ジャッと炒める音が聞こえてきて運ばれて来たのがコットロティ。

コットロティ Mix(1,050円): ロティを刻んで炒めたものだそうで、全体的に濃い茶色で、玉ネギ、ネギ、ニンジン等の野菜が入っているのがわかります。
ちなみにチキンだと930円。

ロティがしっとりもっちりした食感で、甘味もありますがかなりビシバシなスパイス感。
オーダーするとき「辛いですがいいですか?」と訊かれただけのことはあります。(笑)
中から他に、エビ、チキン、イカ、玉子も入っていて、具沢山な上にこの大盛り加減が嬉しいです。
少し冷めてくると、ロティがよりシコシコになって、コシが増してきました。

カトレット(420円): 魚のコロッケが3つ、脇に添えられたレタスとニンジンの千切りには甘さのある胡麻ドレッシングがかかり、ケチャップが添えられていました。

ふわっと、ねっとりした鰯のすり身に各種スパイス、とりわけブラックペッパーが効いています。
衣はサクッと香ばしく、鰯の魚臭さをスパイスで相殺し旨味が引き立てられているように思いました。
お酒のつまみとして最適のお品ですね。

バニラアイスクリーム: 食後サービスですと言って持って来てくださいました。
サービスにしては量もたっぷり、辛い料理の後の甘いデザートは何より嬉しいです。
おそらく市販のものだとは思いますが、クリーミィで口解け感も良かったです。
チョコレートは実は苦手なのですが、チョコレートソースもそれほど量多くかかっていなかったのでOKでした。


本格的なスリランカ料理をいただいたのは実は初めてだったのですが、その香り良いスパイスと、身体がしゃきっとするような辛さに舌鼓を打ちました。
本場に行ったことがないので、どれくらい本格的かは比べようもないのですが、ココナッツミルクを多用しているのに1つとして味が被ることなく、素材本来の持ち味が活かされた味付けになっていたのは実に見事でした。

元から魚好きということもあり、以前から魚を使ったスリランカのカレーや料理をいただいてみたかったので、今回のスリランカプレートは正に私の好みに合わせて作っていただいたかのようで喜びもひとしお(事前にお願いしていたわけではないので、ただただ運が良かったのかも)。

マイルドなものからかなり辛いものまで辛さ度合いも食材の点でもバラエティー豊かでしたが、全体的に辛めな印象。
(辛い物苦手な方は事前にお願いしておくかしないといただけないものがあるかも。)
ご主人曰く、本場の料理はもっと辛いそうなので、その点もかなりびっくり。
「辛かったですか?」と訊くご主人に、「辛いけれどとても美味しかったです」と答えると、こぼれんばかりの笑顔が返ってきました。

ご夫婦でやっていらっしゃる家庭的な温かい雰囲気があり、それがお料理に感じられるのもこちらのお店の魅力。
私達が居る間の先客、後客いずれもスリランカ(もしくはインド系)の方ばかりだったのも、こちらのお味が故郷の味に近いからなのではないかと思います。

お味はもちろんのことですが、場所柄とはいえ、その太っ腹な大盤振る舞い加減も素晴らしく、コスパは非常に良いと言えるでしょう。

都内だったら間違いなくトップクラスのお店になるのではないかしら・・・と想像しつつ、他県だからこその高コスパやゆったり楽しめる雰囲気があるのだろうなぁ・・・と思いつつお店を後にしました。

近隣のエスニック好き、辛い物好きの方はもちろんのこと、スリランカ料理に興味がある方は是非とも一度足を運ばれることをお薦めいたします。

  • スリランカプレート
  • 豆腐のカレー
  • フィッシュカレー

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6位

喜多一 (航空公園、新所沢 / うどん)

5回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2024/09訪問 2024/10/27

コシ、喉越し、小麦の美味しさが感じられる麺が豚肉の旨味と葱の風味の汁で旨味を増す肉汁付けうどん

【再訪】

久し振りにこちらのうどんが食べたくて再訪。

コロナ禍でしばらくお店を休業していらっしゃり、その後メニューを変更して現在に至りますが、その間ずっと気になっていました。

伺ったのは週末12時15分前頃で、どうも私が一番客の様でした。

ご主人と以前からいらしたお母様が快く出迎えてくださり、「お好きな席へどうぞ~」と言われたのでカウンター中程の席に座ると、冷えた麦茶が供されました。

お品書きは以下の通り。

■冷うどん
付けうどん 650円
肉汁付けうどん 750円
ごまだれ付けうどん 750円
付け冷汁 7月頃~9月頃まで 800円

■温うどん
釜玉うどん 11月頃~2月頃まで 700円

追加うどん・1玉 130円
ビール 缶350ml 280円
*冬期は麺の温だめできます。


ごまだれ付けうどんも気になったのですが、一番人気という肉汁付けうどんにすることにしました。

まだまだ夏のような暑い日だったのでひんやり冷えた麦茶で喉を潤して待ちます。
(キンキンに冷えたり、氷が入っていないところが優しくて好きです。)

10分程で、うどん、付け汁、糧がお盆にのって運ばれて来ました。

うどん: 平たい皿一杯に盛り付けられています。
小皿で添えられてきた葱をまず肉汁に投入しいただくことにします。

まずそのままいただくと、噛み込んでいくと小麦粉の甘味が感じられてとても美味しいです!
以前に何度もいただいていた麺の感触と味を思い出し、これよ、これ!と一人で納得して微笑んでしまいました。
重みがあるのでややつかみにくさがあり、コシがあるので跳ねるような元気がある麺です。
エッジはありますが、表面が滑らかで非常に喉ごし良く、ぐっと歯を押し返してくるような弾力があり、瑞々しさも感じる麺。

肉汁: 大きめに斜め切りした長葱と豚バラ肉が入っていました。

ほんのり甘味があり、肉の旨味と葱の風味が染み出ています。
適度に脂が落ちているので、豚肉の嫌な臭みはありません。
少し濃いめに仕上げてあるので、麺を付けていただくとちょうど良く、するするとより喉越し良く入って行きます。

歯応え良い葱が甘味があって美味しかったです。
麺だけでいただいても十分美味しいですが、汁の旨味を纏った麺は格別でした!

: 玉子焼き、きゅうりの醤油漬け、刻み葱。

玉子焼きはほんのりとした甘味と出汁を感じるもの、きゅうりは歯応え良く、共に手作り感のある素朴な仕上がりで、箸休めとして楽しめました。


太さはそれなりにありますが喉越し良く、小麦の美味しさを感じられる麺を、豚肉の旨味と葱の風味の汁につけることによって旨味を増し、それはそれは美味しかったです!

コロナ前はうどんに天ぷらを合わせたぶっかけうどん等が主流のお店でしたが、体調等の理由で現在は肉汁付けうどんをメインにメニューを絞り営業されていらっしゃいます。
現在の方がうどんそのものの旨味を味わえるメニュー展開になったと言えるかもしれません。
ボリュームある季節の天ぷらはいただけなくなってしまいましたが、何より麺が変わらず美味しいので伺う価値は十分にあると思います!

お客様から注文が入ってから茹でるので、出来上がるまでに10~15分程かかりますが、うどん好きであればその待っている時間も美味しさの一つとして楽しむことができるでしょう。

「お待たせしてすみませんでした~」という声がけも相変わらずで、真摯にお客様に対応、営業していらっしゃる様子や清潔感溢れる店内が気持ち良く、とても快適に過ごすことができました。
こじんまりした中にどこか癒される雰囲気のあるお店です。

是非とも又伺わせていただきたいと思います。
【再訪】

春になったら春野菜の天ぷらがのったぶっかけうどんをいただきたいと思って再訪。

祝日11時半少し過ぎに伺うと店内は既に満席、私は3番目だったので店内にある待ち客のための椅子に座ることができました。
注文を受けてからうどんを茹で始めるため、カウンター席に座っている人は皆うどんがまだ出ていない状態でした。

待っている間にメニューを渡され、注文を訊かれたので、迷わず天ぷらぶっかけをオーダー。
今日の天ぷらはカウンター中にあるボードに書かれているので確認しにいくと、えび、うど、アスパラガス、あしたば、かぼちゃ、ふきのとうとのこと。

12時数分前にやっと着席。
空いたのはカウンター右端の席で、出された冷たいほうじ茶をいただきながら待つことにします。
煎じた香りがきつくないので麦茶かと思っていたらほうじ茶のようで、当日は暖かい日だったので冷たさが心地良く喉を潤してくれました。

約5分でうどんが到着。
先に注文していたからいつもより到着が早かったのだと推測します。

天ぷらぶっかけ: 天ぷらがうどんの上にたっぷり盛られ、大根おろし、生姜、刻み葱、白胡麻が奥の方に綺麗に盛り付けられています。

天ぷらを除けるようにうどんを引っ張り出しいただくと・・・。
表面に半透明な部分が残ったエッジのある麺はつるりと喉越し良く伸びもあります。
瑞々しく、歯を押し返すようなコシがたまりません!
うどんだけしばし味わってから、汁を回しかけていただきます。
ほんのりと甘味のある汁に、大根おろし、生姜の風味に葱の爽やかさ、白胡麻の香ばしさが混ざり合って絶妙な美味しさに。

海老天はやや火が入り過ぎていましたが、プリッとしていて旨味がありました。
うどは天ぷらにしたことで甘味がぐっと出てきて、アスパラガスは1本丸々使ってありシャクシャクとした食感が軽快。
あしたば、ふきのとうは綺麗な姿揚げで、あしたばはサクサクで香りが良く、ふきのとうは独特の苦味が心地良いです。
かぼちゃは厚みがあってとろりと甘かったです。

食べ進むうちに、天ぷらの油が麺に回ってコクとなり、うどんと汁がより円やかに絡んで旨味となって伝わってきます。
噛み締めるように、ゆっくりと最後まで味わっていただきました。


瑞々しく喉越し、コシの良いうどん、春野菜の天ぷら、汁の旨味が一体となり、いつも通りの満足の味わいでした。
山菜が好きなので、山菜が入った春の野菜天ぷらぶっかけは私的にとても魅力的。
次回は・・・と思っていても、そのときの都合、お腹具合や好みで選ぶものが違ってくることもありますが、念願通りのお品をいただけて嬉しかったです。

私が店内で待っていた12時少し前から退店する頃までにあっという間に混んで来て、お店の外まで行列ができていました。
祝日だったこともありますが、さすがの人気店ですね。
家族連れ、友人同士、カップル、お一人様・・・客層も年代も幅広かったです。

お気に入りのお店なので又お邪魔させていただきます!
【再訪】

掲載保留になっていて心配しましたが、電話してみたら今年2月から再開されていらっしゃるとのことで先日伺ってきました。

祝日11時45分頃に伺うと満席で、私を入れて2名待っている状態。
数分で着席でき、今回は以前からずっと気になっていたざるうどんをいただいてみることにしました。
天ざるうどんも野菜天ぷら肉汁うどんも同じ値段だったので野菜天ぷら肉汁うどん(800円)、うどんの量は普通にしてみることに(肉派ではないのですが、武蔵野系うどんにはやっぱり肉汁でしょ、ということで 笑)。

冷たい麦茶をいただきながら待つことにします。

約15分程で野菜天ぷら肉汁うどんがお盆にのって到着。
うどん、天ぷら、肉汁、糧が別々に盛られて供されました。

艶々でエッジが立った中太うどんはわずかにクリーム色で地粉独特の斑点が見られます。
そのまま一口いただいてみると、ぶっかけタイプと同じく歯を押し返してくるような強いコシが感じられ、喉越しも良いです。
食感はぶっかけタイプとそれほど変わりませんが、粉に甘味があって旨味がこちらの方が強いですね。

肉汁は甘味があってしっかり濃いめで豚バラ肉と葱が入っています。
汁が熱いうちに小松菜と刻み葱の糧を入れてうどんを早速いただいてみることにします。

うどんはより喉越しが増し、汁の旨味を含んで円やかな味わいに。
そのままいただくと濃いめと感じた汁もちょうど良く、小松菜と刻み葱の風味も良いですね。
コクはあってもさらっとした肉の脂身が甘く、大きめに斜め切りされた葱の食感が残っていて美味。

天ぷらは茄子、カボチャ、さつま芋の3種類。
茄子がねっとりした食感で甘く、カボチャはさくっと衣が香ばしく、さつま芋は厚切り、ホクホクで甘かったです。


地粉を使ったうどんは旨味が強くコシがあり、肉汁との相性も抜群、天ぷらもいつも通り美味しくて大満足。
今回初めてざるうどんをいただきましたが、粉の旨味が強く感じられて格別でした。

メニューも値段も以前と変わず、注文が入ってから麺を茹でるスタイル。
だからこそ待ち時間がやや長くなりますが、間違いなく美味しいうどんがいただけます。

私が居る間も電話が何度もかかってきて、電話を切った後にご主人は、「いつ空いてるかって訊かれても、お客さん次第だからね。。。」と独り言をぽつり。
お店を出る12時半頃には6名待ちになっていたので早めに伺って良かったです。
相変わらずの人気店のご様子に嬉しくなりつつお店を後にしました。

本日の天ぷらは、海老、うど、ふきのとう、セリ、かぼちゃ、アスパラガスと書かれていて、とても魅力的。
山菜が大好きなので春に訪れる機会があったら又ぶっかけにしようと思いました。
麺の旨味に拘りたいならざるうどんですが、う~ん、どちらも美味しいです!
【再訪】

近隣に所用有り、天ぷらぶっかけがいただきたくなり再訪。

伺ったのは週末12時少し前。
歩いていくと店の前に列が出来ていて、私は10番目ぐらい。
今までこんなことなかったのでちょっとびっくり!

待っている間に、常連さんと思われる方が、「お勧めは天ぷらぶっかけと天ぷら肉汁うどん。ざるうどんは使ってある粉が違うんだよね~。うどんだけ食べるならざるうどんの方が旨いんだけど、天ぷらに惹かれて天ぷらぶっかけになっちゃうんだよね~」と話していらっしゃるのが耳に入り、「なになに、ざるうどんの方が美味しいって?」と気になり、待ち時間にどうしようか迷うことに。。。

途中でご主人が外に出ていらっしゃり、軽くメニューについて説明され、「ざるうどんは埼玉産の小麦粉、他は北海道産を使っております。お決まりになりましたら茹でますので~」とのこと。
う~む、悩みます。。。

でもね、今日は天ぷらぶっかけ気分なの!
というわけで、入店する直前に注文を訊かれたとき、初志貫徹で秋の野菜の天ぷらぶっかけ麺少し多めでお願いしました。

カウンター席に座れたのは12時半少し前。
(「お決まりになりましたら茹でますので~」と仰っていましたが、茹で始めたのはやはり着席してからだった模様。
注文してから茹で始めるのがこちらのやり方なので、その分待ちますが嬉しいですよね。)

10分程経って(予定通り!)天ぷらぶっかけが到着。
「天ぷらの油が回って美味しくなりますので、汁は少しずつかけてお召し上がり下さい」とご説明がありました。

乳白色の麺の上に海老、舞茸、さつまいも、エリンギ、シメジ、茄子の天ぷらが綺麗に盛り付けられ、脇に大根と生姜を下ろしたものが添えられています。
うどんの上には刻んだ小葱と白胡麻ものって美しいこと!

汁を少し回しかけて早速いただくことにします。
うどんのしっかりした重み、つるつるとした喉越しに歯を押し返してくるような歯応え・・・すべてがたまりません!
あぁ、これこれ、これを待ってたのよ~といただきながら一人で頷くことしばし。
ほのかに甘味のある汁はすっきりしていて、うどん自体に旨味があるので少量で十分。

衣が程好い厚さでカリッと揚がって香ばしく、甘めの汁を吸って美味しいです。
さつまいもがほっくりと甘く、顔がほころぶ美味しさ。
衣割りと硬めだったのねぇと再認識しつつ、一つ一つが大ぶりの天ぷらをじっくり楽しみました。秋らしくキノコが多めの天ぷらで、旨味と共に季節感も味わうことができました。


一つ一つの素材をしっかり味わえる秋野菜の天ぷらに、涼感あるコシの強いうどんと、双方の美味しさがあってこその至福の味わいでした。
野菜は違えど再びその美味しさを味わうことができてとっても満足。

お腹が空いていたので麺少し多めにしましたが、かな~り満腹。(苦笑)
美味しいからついついいただけてしまうんですよね~。

配膳のとき、お店を出るとき、「遅くなってすみませんでした~」という謝りの言葉が。
「いいんです、その分(待ったことで)より美味しくいただけましたから」と心の中で思いました。

お店を出るとき行列は少し短くなっていましたが、まだ待ち客がいらっしゃいました。

そのうち又再訪して、次は粉が違うというざるうどんがいただきたいな~。
【再訪】

こちら近くに所用があって又立ち寄る機会を得ました。
今回は週末12時少し回った頃で、混雑し始める少し前のタイミングに滑り込むことができました。

前回は春野菜の天ぷらぶっかけをいただいたので、夏限定のメニューから選んでみることにしました。
あじの冷汁(750円)とごまだれうどん(800円)と迷って、お店の方がやや人気と仰ったあじの冷汁を選択、かなりお腹が空いていたので麺の量を普通(350g)と大盛り(500g)のあいだぐらいの‘やや多め’でお願いしてみました(麺の量で差額はありません)。

注文してから麺を茹で始めるので、しばし待ちます(お腹を空かせて待つこの時間がいいんですよね~)。
10分程してあじの冷汁が到着。

胡瓜の輪切り、あじのフレーク、おろし生姜、刻んだ大葉がのり、刻み葱と白胡麻が散らされています。
まず澄んだ汁を一口いただいてみると、魚系のしっかりした旨味にすっきりとした後味。
汁だけだとわずかに濃いめに感じますが、麺と合わせると絶妙な塩加減。

混ぜ合わせていただくと、涼やかな胡瓜の歯応え、生姜の爽やかな風味と大葉の香り、胡麻の香ばしさ、それに少し入っている茗荷の香りであじのフレークが中和され、ひんやり冷えた麺との相性は抜群!
(個人的に茗荷は大好きですが、やや少なめな入り加減が絶妙かと。)

わずかに捻りがあり、むっちりとした麺は艶を称え、喉を通るときの涼感も最高。
前回いただいたときより(微妙な温度の差?からか)心なしか麺が硬めで、歯を押し返してくるような歯応えが十分過ぎるほど感じられてめちゃくちゃ美味しいです!
麺は生き物か!と思うほどぐいぐい押し返してくるような歯応えがたまりません(柔らかうどんに慣れた方だと、顎が疲れるぐらいかも(笑))。
後は、夢中になって食べ続けてしまいました。


清涼感たっぷりなうどんを思う存分満喫することができました。
あじの冷汁と言っても、漁師料理のようなコクたっぷりな味噌味ではなく、うどんのお味を活かした上品さも感じさせるような冷汁であっさりいただけました。

12時半過ぎには少しの間満席になることがありました。

厨房でのスタッフ皆さんの連係プレーと気持ちの良い接客はいつも変わらず、それがこちらに足を運ばせる理由の1つになっていますね。

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2016/04/09のレビュー

近辺に所用あり、以前マイレビュアー様から美味しいうどん屋さんがあると聞いていて楽しみにしていたお店です。

西武新宿線 航空公園駅西口を出て線路沿いに秋草学園短大方向(北方向)に歩き、4本目の道を過ぎた左側にあるうどん店。
‘喜多一’と書かれた大きな看板があるのでわかりやすいと思います。

こざっぱりした店内にはコの字型にカウンター席があり、その中が厨房となっています。
週末11時半少し過ぎに訪れましたが、残りわずか数席というところでちょうど良いタイミングで座ることができました。

メニューは以下の通り。

■ぶっかけうどん
ぶっかけ 600円
たま天ぶっかけ 700円
にしんサラダのぶっかけ 750円
天ぷらぶっかけ 900円
 海老・野菜の天ぷら
 春の野菜を中心に 2月下旬頃~4月頃
 夏の野菜を中心に 5月頃~8月下旬頃
 秋の野菜を中心に 8月下旬頃~10月頃
 冬の野菜を中心に 11月頃~2月下旬頃

■ざるうどん
ざるうどん 600円
天ざるうどん 800円
肉汁うどん 700円
野菜天ぷら肉汁うどん 800円
天ぷら肉汁うどん 900円

■かけうどん
★温かいうどん
かけうどん 500円
カレーうどん 800円
かしわうどん 850円
豆乳けんちんうどん 850円
トマトサンラータンうどん 850円
天ぷらうどん 900円
 *内容は同上

★冷たいうどん
あじの冷汁(5月頃~9月下旬頃) 750円
ごまだれうどん(5月頃~9月下旬頃) 800円

■飲物
ビール(一番搾り) 480円
純米酒(ゆめところ) 430円

■平日限定
かしわ天ざる、野菜天ぶっかけ(温うどんも可) 共に700円


ちょうど寒さが緩んだ日だったので、迷わず冷たいうどんをいただこうと思っていて、春の野菜を中心にした天ぷらぶっかけにすることにしました。
は350g、大盛りは500g(料金同じ)とのことだったので、並でお願いしました。

運ばれてきた冷たい麦茶をいただきながら待つことにします。
ひんやりした麦茶が心地良いです。
20分弱して、お盆にのってやって来ました。

天ぷらぶっかけ: 深めの大きなどんぶりに、ツヤツヤの白いうどんの上にこんもりと天ぷらが盛られています。

まず麺だけいただいてみると、持ち上げた瞬間からびよ~んと伸びる長い麺で、太からず細からず、エッジが程好く効いています。
捻れはそれほどなく、白くて艶のある美しい麺。
歯を押し返してくるようなコシがあり、歯応え十分でしなやかな麺からは粉の旨味も感じます。
強い個性はありませんが、瑞々しく優しい味わいで、わずかな塩気が麺の旨味を引き立てていることに間違いありません。

添えられてきた汁を1回し半程かけ、混ぜてからいただくことに。
甘さがほんのりある鰹出汁の汁に、大根おろしと生姜の爽やかさ、葱の香り、白胡麻の香ばしさ、鰹節の旨味が混ざり合い、至福の味わい。

天ぷらは海老の他に、筍、グリーンアスパラ、独活、セリと、メニューにあったように春を感じさせるもの。
海老は中ぐらいの大きさながら、プリッと旨味が弾けます。
筍は大振りでシャクシャクと歯応え良く、わずかにえぐみもあって美味。
グリーンアスパラは1本丸ごと、丼を横切るようにどーんと盛りつけられていました。
独活は香りも歯応えも良く、甘いです!
セリは綺麗に姿揚げされ、香りがほんのり残る程度でいただきやすかったです。

カラッと揚がった衣は程好く厚みがあって甘さのある汁を吸って美味しいこと!
揚げ上がりが軽いのでしつこさは皆無、いずれも素材の旨味が感じられました。

途中、汁を少し足しながら、うどんと天ぷらを交互に味わいながらわしわしと食べ進んで完食。


コシの強い美味しいうどんを久し振りにいただくことができ、満足のランチとなりました。
天ぷらはいずれも大振りでいただきがいがあり、歯応え良くカラリと仕上がっていました。
揚げ衣も極薄ではありませんが、重さを感じることなく美味しくいただけました。
天ぷらの量があるのに、野菜天だったせいもあり、いただいた後に涼感すら感じさせる味わいが残りました。

注文してから麺を茹で始めるので時間は多少かかりますが、この美味しさを味わえるのなら待っていて絶対に損はありません。

私がいただいた並はうどんが350gでしたが、天ぷらがボリュームあったので、ちょうど良かったです。
しっかりいただきたい方や男性なら大盛りの方が良いでしょう。
平日だと同じメニューが200円引きの700円でいただけるのはかなり魅力的。
とはいえ、900円でも十分満足いく内容でした。

厨房では忙しい時間帯を連携作業で乗り切っている姿が見受けられました。
明るく気持ちの良い接客なのも、こちらが人気店である所以の1つなのでしょうね。

席数が10数席と少ないので、ピーク時だと入店できないこともあるかもしれません。
私が居た時間帯も一端満席になりましたが、12時半近くになると客足が退けてきました。

マイレビュアー様が高評価されていらっしゃるお味に偽りはなかったです。

都心からは離れていますが、機会があったら是非とも再訪して違うメニューをいただきたいところです。

  • 肉汁付けうどん
  • うどん;アップ
  • 肉汁

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7位

やげんぼり 赤坂店 (赤坂見附、赤坂、永田町 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/07訪問 2016/08/14

赤坂で京都の雰囲気を感じながらいただく絶品京風出し巻

マイレビュアー様のレビューを見て以来、機会があったら・・・とずっと以前から伺いたかったお店に先日ようやっと伺うことができました。
(「待てば甘露の日和あり」とは正にこういうことなのかも。)

東京メトロ赤坂見附駅出口(ビックカメラへ出る)を出て左折、一つ目の角を右折し、さらに一つ目の角を左折し2ブロック歩いたところにある細い道(みすじ通りと一ツ木通りの間)を右折して入って行くと右手にお店があります。

到着したのは平日13時少し前。
昔ながらの情緒が漂う佇まいに生成りの暖簾が夏の日射しに映えますね。
引き戸を開けると、チャリンチャリンという懐かしい鈴の音が響き渡り、白地の暖簾の向こうから女性スタッフの方が出ていらっしゃいました。
これほど長い暖簾はかけてはなかったけれど、こういった風情のお家って昔ありましたよね。

履物を脱いで中に入ると、右側に厨房、その前にL字型のカウンター席、左側と奥に座敷席があって、5割程の席が埋まっていました。
障子を閉めると個室のようになる席もありますが、程好い開放感と和める雰囲気があります。

カウンター席のほぼ中央に通されたので、料理を作る様子が見れてこれは幸い。
掘りごたつ式なので足が楽に伸ばせるのもありがたいです。

お昼のお献立は以下の通り。

八坂 京風出し巻 小鉢、じゃこ、つけもの、赤だし、ごはん 1,100円
山科 冷やし胡麻汁 小鉢、じゃこ、茄子、つけもの、赤だし、ごはん 1,100円
嵯峨野 湯とうふ 小鉢、じゃこ、つけもの、赤だし、ごはん 1,100円
おまかせコース 小鉢、刺身、煮もの、焼魚、じゃこ、出し巻玉子、赤だし、つけもの、ごはん、デザート 4,200円

■一品
刺身(3点) 1,100円
焼魚 800円
出し巻玉子 750円
追加つけもの 350円

■おみやげ(折詰)
ちりめん山椒 3,700円
京つけもの


初訪なので、皆さんが高評価していらっしゃる八坂にしてみることにしました。

トイレに席を立っている間に、小鉢、つけもの、ごはん、赤だし、お茶は配膳されていました。
お茶は急須で提供され、お茶好きとしてこれは嬉しいサービスです。
温かいほうじ茶をいただくと、数年前旅行した京都での想い出がタイムスリップしてしまいました。

ほどなく京風出し巻が運ばれてきて、その大きさにびっくり!

京風出し巻: 大きめなお皿からはみ出しそうな出し巻玉子に染めおろしが添えられています。

ふっくらふるふるの出し巻を口に含むと、上品な出しが溢れてきます(実際皿にも出しが溢れていました)。
玉子の風味を活かすよう、ひたすら薄味。
染めおろしを添えていただくとお味がきゅっと引き締まります。
かっていただいた出し巻玉子の中で一番薄味、そして一番大きかったかもしれません(でも、全然飽きないんです!)

京風出し巻ここにあり!って存在感のある一品でした。

小鉢: ひじきの煮物でした。
こんにゃく、ニンジン、油揚げと一緒にだしでしっかり、ふっくらと炊き上げたもので、甘味少なめで醤油を効かせた味付けでした。
ごはんに合いますね~。

ちりめん山椒: 嬉しいほどにこんもり盛られてありました。
はらはらとこぼれるように細かめのちりめんじゃこに山椒の香りがほのかに後から追いかけきます。

つけもの(上から時計回りに): 漬物好きとしては、この種類の多さを見ただけで嬉しくなりますね~。
壬生菜: 酸味と歯応えの良さがいいですね。
芝漬け: この酸っぱさがごはんに合うんです。
胡瓜: 歯応え抜群で塩気が効いています。
茄子: 塩気強めで、さすが色良く仕上げてあって美味しいです。
大根: 甘味をつけてあり、ポリポリと歯応え抜群。
白菜: 程好く酸味があり、よく漬かっていました。

京都の漬物を使っているそうで、漬かり加減が絶妙でいずれも美味しかったです。

赤だし: 豆腐と油揚げに三つ葉が浮かんでいました。
だしが効いて、思ったよりしょっぱめなのが、あえて夏の日に心地良いかも。

ごはん: おひつごと運ばれて来て嬉しいですね(茶碗に3杯程入っていましたが、お代わり自由だそうです)。

ふっくらと水分多めで柔らかめの炊き上がり(硬め好きだと柔らかすぎると思う方もいらっしゃるかもしれません)。
甘味と粘りも感じられて美味しいです!

最後の方に少しだけ残しておいた漬物をのせてぶぶ漬け(お茶漬け)にしていただき、大満足の昼食となりました。


上品な薄味の京風出し巻玉子に、小鉢、ちりめん山椒、つけものという最良のごはんのお伴が付く絶品定食をいただくことができました。
出し巻玉子好きなら、言わずもがなの一品で、コレステロール制限がなくて良かった、と思うほどのたっぷり量(笑)。
出し巻玉子とバランスを取るべく、小鉢他は塩気しっかりめ。
ひじきの煮物、ちりめん山椒、つけもの、いずれも和食好きなら嬉しい一品ばかり。
とりわけ漬物好きとしては種類と量の多さがとても嬉しく、お茶も急須で提供されてきたので、最後はここぞとばかりお茶漬けにして楽しみました。

ごはんはお代わり可能なので、男性にもたっぷり十分な量だと思います。
お味、内容から見てもコスパは非常に高いです。

13時過ぎてもぱらぱらと客足があり、ゆっくりしたいならピーク時を少し外した方がよさそうです。
私が入店したとき、ちょうど後ろあたりに居た女性のグループが非常に騒がしく、その激しい笑い声にやや興ざめしてしまったほど。
(夜の酒宴でも退いてしまうかも。。。というほどの騒ぎぶりでした。)

お昼時間が終わりに近づくに従ってどのように料理を片付けていくのか等、厨房で淡々と働く板前さんの姿を見ることもできました。
接客が。。。というレビューもありますが、退店時「美味しかったです」と言うと、「ありがとうございます」と女性の笑顔が返ってきました。

東京の赤坂で、京都の雰囲気を味わえるお店。
いつ又伺えるかわかりませんが、もし機会があったら是非とも再訪して別のお料理をいただきたいと思います。

  • 八坂
  • 京風出し巻
  • 小鉢

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8位

レストラン・サカキ (宝町、京橋、銀座一丁目 / フレンチ、洋食、スイーツ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/10訪問 2016/12/08

念願のお店でいただく至福のカキフライ

かなり以前から伺いたいと思っていましたが、先日やっとその機会を得ました!

東京メトロ京橋駅4番出口を出て宝町駅方面へ歩き、一つ目の信号を左折し少し行くと右側にネイビーブルーの屋根のレストランが見えてきます。
というより、人気店なので行列/人だかりができているのですぐわかると思います。

伺ったのは平日12時15分少し前で私は4番目。
それほど並んでなくて良かった・・・と思ったら、お店の中にも人の列が。。。!
待たされること覚悟で早めに来て良かったです。

入口から縦長にテーブルが並び、厨房は右奥の方にある模様。
15分後やっと私の順番になり、突き当たりから左に広がるやや開けたスペースの窓際の席に通されました。

茶色い木のテーブルにゆったりめの席、壁には絵が掛かっていて、少し背筋が伸びるような佇まいも。
でも決して緊張するほどではなく、気軽に立ち寄れる温かみも持ち合わせています。
年月は経っていると思わせる店内ですが、きちんと清掃が行き届いていて気持ちの良い空間です。

メニューは以下の通り。

もち豚バラ肉のトマトと白インゲン豆の煮込み サラダ・ライス 1,100円
ハンバーグ デミグラスソース スープ・ライス 1,100円
 *目玉焼き付き +50円
メンチカツ スープ・ライス 1,130円
甲州高原産地鶏もも肉のコンフィ スープ・ライス 1,200円
和歌山産真鯛のポワレ カレー風味のポタージュソース サラダ・ライス 1,250円
千葉県産林SPF豚のポークカツ スープ・ライス 1,300円
もち豚ヒレカツとメンチカツ スープ・ライス 1,300円
エビフライ スープ・ライス 1,300円
千葉県産林SPF豚のポークジンジャー スープ・ライス 1,350円
黒毛和牛のビーフカレー サラダ・ライス 1,300円
千葉県産林SPF豚のカツカレー サラダ・ライス 1,350円
三陸広田湾産カキフライ スープ・ライス 1,350円
ミックスフライ(カキフライ、メンチカツ、かにクリームコロッケ、エビフライ) スープ・ライス 1,450円
*ライスなし -100円

■デザート
ココナッツのブランマンジェ 350円
クレームブリュレ 400円

ホットコーヒー、エスプレッソ、紅茶 各300円
アイスコーヒー、アイスティー 各350円
生ビール(グラス) 540円
ビール 中瓶(プレミアムモルツ) 760円
グラスワイン 白・赤(100cc) 600円


店頭にあったメニューでは千葉県産林SPF豚のポークジンジャー、席に座ったときに渡されたメニューではメンチカツが既に消し込みされていました。
もし冬に訪れる機会があったら是非これを・・・と決めていた三陸広田湾産カキフライを注文することに。
でもやっぱり個数が気になって伺うと、5個とのこと。

少ししてスープが運ばれて来ました。

スープ: 具沢山のコンソメスープ。

サラリとしたスープからは野菜とベーコンから出た甘味と旨味がじっくり感じられます。
ニンジン、玉ネギ、キャベツ、セロリ、トマト、ベーコン、それにゴボウまで入っていました!
ニンジンとセロリの甘味が際立ち、トマトの酸味がアクセントになっていて美味でした。

カップでの提供ですが、深さまもあるので見かけよりいただきがいがありました。

さらに10分弱でカキフライ到着。

三陸広田湾産カキフライ: たっぷりと敷きつめられたタルタルソースの上にカキフライが5個整然と並んでいます。
その奥には細く綺麗な千キャベツがこんもり盛られ、上にニンジン、レッドオニオン、スプラウトがトッピング。
手前にポテトサラダと櫛型切りのトマトが添えられています。
そのあまりに美しいビジュアルにしばし見とれ、写真に収めます。

添えられているレモンをぎゅーっと絞り、カキフライをさっと持ち上げて(なぜなら実はタルタルソース苦手)パクリ。
衣がサクサクで、中から海のジュースが溢れてきます(と言うより、カキの旨味に衣の油が合わさりじゅわっと)。
カキは小ぶりながら噛み応えがあり、ジューシーで味が濃いです。
揚げ上がりが軽く、しつこさは感じられません。

少しついていたタルタルソースは、粘度があるけれどとろとろ感もあって玉子の味がしっかり。
玉ネギの食感が心地良く、酸味強めなので予想以上にさっぱりしています。
(うーん、予想外の展開!)
カキフライはカキ自体の塩気に下味がつけられているのでレモンだけでも十分美味しいですが、タルタルソースをつけることでコクが加わり、後味がすっきりしています。

最後の方、ウスターソースを少しつけていただいてみましたが、これも又美味しいですね~!

千キャベツはしっかり水切りされていて、オニオンベースのドレッシングをかけていただくと、キャベツ本来の甘味がより引き立つように感じられました。
野菜好きなので、もっと欲しかったかも。(笑)

ポテトサラダはポテトにマヨネーズがねっとりと絡み合った大人味。
(タルタルソースだけでなく、マヨネーズが美味しいからこその味わいなのではないかと思います。)
トマトも程好く甘く、ジューシーでした。

ライス: 綺麗に盛られ、ぱらりと硬めな炊き加減。
良く噛むと甘味がじんわり感じられます。
メインを美味しくいただくには、美味しいライスあってこそですね。


伺いたいと思って早や数年・・・念願のお店でいただいたカキフライは至福の美味しさでした!
揚げ上がりが軽くて香ばしく、旨味たっぷりなカキフライに付け合せの千キャベツ、ポテトサラダ、スープ・・・いずれをとっても手間をかけて丁寧に作られていることがわかるものでした。

カキフライは好きだけれど量たくさん要らないものの1つなのですが、しつこさは無く、当日はカキフライ腹だったこともあって(笑)難なく完食できました。
苦手なタルタルソースもさっぱりとした味わいだったので美味しくいただくことができました(とはいえ、かなりたっぷりあったので残してしまいましたが)。
揚げ物にしても、タルタルソースにしても、やはり美味しいと評判のお店のものは一味も二味も違うのだなぁと実感。

大食漢でなければ満腹感が得られる程良い量だと思います。
盛り付けの美しさ、揺ぎ無いレベルの高さと美味しさを考えると非常にコスパが高いお料理です。

近隣のサラリーマンの他に食事を楽しみに来たと思われるご年配、常連さんと思われる方もかなり見受けられました。

隣席の会社の同僚同士と見受けられる女性は、常連さんなのか、スープには全く手をつけずそのまま残していました。
スープ好きとしては何とも信じられないような光景・・・少しでも良いから口を付けてあげようよ・・・そんな風に思いました。

接客はテキパキ迅速にというよりややゆったりめなので、さくっと食事して出てくるという感じではありません。
これだけきちんと作られたお料理を一瞬のうちにいただいてしまってはあまりにもったいないですけれどね。

お店を出るときもまだ店内に行列が出来ていました。
入店時よりは少ない感じだったので、支払い時に「遅めの時間に来たら多少空いているんでしょうか?」とお伺いすると、「でも、料理が無くなってしまいますので。。。」との返答。
やはり目当てのお料理がある場合は混雑覚悟で早めの時間帯に並んだ方が良いようですね。(笑)

いつか又、何とか機会を狙って伺いたいものです。
魚料理も気になるけど、開店と同時にすぐなくなってしまうというポークジンジャーはいつかいただいてみたいかも(私にはちょっと無謀かしら?)♪

  • 三陸広田湾産カキフライ
  • 三陸広田湾産カキフライ;こんもりうず高く
  • 三陸広田湾産カキフライ;中はこんな感じ

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9位

舞扇 (後楽園、春日、水道橋 / そば、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2016/06訪問 2016/07/31

繊細な細打ち蕎麦と日本酒好きにはたまらない蕎麦前と

ずっと以前から伺いたいと思っていたお店でしたが、先日ようやっと念願叶いお邪魔してきました。

東京メトロ丸の内線 後楽園駅4a出口を出てその道を直進、富坂下交差点で春日通りを横断し左折、道なりに少し歩いて行った右側にお店があります。
‘手打そば 舞扇’と大きく書かれ、こざっぱりした外観に白い暖簾がかかっているのでわかりやすいと思います。
引き戸を開けて入ると私が一番乗りでした。
(平日の18時過ぎだったのですが、行ってみて席がないのは嫌だったので事前に電話を入れておきました。)

清潔感ある店内入って左側奥が厨房、その前にカウンター席があり、右側にはテーブル席が並んでいます。
カウンター席前の棚には日本酒の瓶が品良く並び、端にあるショーケースにも日本酒がびっしり詰まり、いたるところに酒の名が書かれた札が貼られ、この光景は日本酒好きにはたまらないですね。

まず温かい蕎麦茶の提供があり、ほっと一息入れながらメニューをしばし眺めます。
香ばしくこっくりした蕎麦茶はやはり落ち着きますね。

〈冷たいお蕎麦〉
せいろ 750円
つけとろせいろ、辛味大根せいろ 950円
鴨せいろ 1,250、天せいろ 1,350円
*大盛りそば +200円

〈温かいお蕎麦〉
かけそば 800円
花巻そば 900円
玉子とじそば 1,000円
山かけそば 1,200円
鴨南蛮そば 1,300円
天ぷらそば 1,400円
特上にしんそば 1,500円

一品料理
〈そば屋の一品〉
そば焼味噌 450円、玉子焼き 700円他
〈自家製小鉢〉
岩もずく酢 450円、塩辛 500円
〈炙りもの〉
富山産 ほたるいか一夜干し 450円、北九州産 のどぐろみりん干し 700円
〈一品〉
そばコロッケ 450円、茄子の揚げびたし 550円、野菜のかき揚げ 750円、天ぷら盛合せ 1,350円
〈甘味〉
そばの実バニラジェラート 350円

〈おすすめ一品〉
根室産 ホヤの塩辛 550円
北海道産 旬のバイ貝の煮付け(特大2ヶ) 650円
季節の根菜サラダ 750円
若鶏の唐揚げ(香味ソース) 750円
松阪牛の牛すじ大根 800円
フランス産本鴨塩焼き 1,150円

〈おすすめ炙りもの〉
宇和島産 旬の稚いわし一夜干し(10尾) 450円
氷見産 旬のサヨリ一夜干し(2尾) 500円
小田原産 豆あじ一夜干し(2尾) 550円
富山産 幻魚(げんげ)一夜干し(2尾) 600円
駿河湾産 目光(めひかり)一夜干し(2尾) 600円
福井産 はたはた醤油干し(2尾) 650円

〈おすすめ魚料理〉(少しお時間をいただきます)
イカと千寿葱の陶板焼き 950円
北九州産 フグの唐揚げ(そばつゆ餡かけ) 1,150円
伊豆下田産 金目鯛の煮付け 1,200円

〈おすすめ天ぷら〉
茄子と舞茸の天ぷら盛り合わせ 1,000円
旬の朝〆の穴子天ぷら盛り合わせ 1,250円

コース料理 3,500円(2名様より予約)


魅力的なメニューが多く、イカと千寿葱の陶板焼き、北九州産 フグの唐揚げ、茄子と舞茸の天ぷら盛り合わせ・・・等で迷い、量的にもちょうど良さそうなイカと千寿葱の陶板焼きを注文。〆でせいろを持って来ていただくようお願いしました。

ほどなく、じゅーーーっという音が厨房から響いてきました。

イカと千寿葱の陶板焼き: 中央にバターと白髪葱がのり、刻み葱も散らされています。
「熱いのでお気をつけください」と供された陶板焼きからは、イカわたの香りが立ち上がってきて食欲をそそります。

陶板の熱でバターがとけてソースのようになったところを一混ぜして取り皿に。
バターのコクがイカわたの旨味に混じり、もうこれは不味いはずはありません。
千寿葱が歯ごたえ良く、辛味もわずかに残っていて風味豊か。
散らしてある小葱だけでなく七味もかけてあり、芸が細かいです。

いただき終わったところで声がけしてお蕎麦を茹でていただくことにしました。

せいろ: グレーがかった綺麗な細打ちの蕎麦。
細いので、コシというよりは硬めに仕上げてあります。
ざらりとした舌触りがありますが、喉越しを邪魔することはなく、非常に上品。
蕎麦の香りが鼻から抜けて、甘味も風味も秀逸。

香り良い出汁に甘味がほんのりある濃いめのにつけると、ふわっと味にふくらみが出るように思います。
非常に繊細な刻み葱に、つんと鼻を突く香りの良い山葵がこの細打ちに非常に合っていると思います。

蕎麦湯はさらりとした自然体。
湯桶の最後の方は蕎麦粉がかなり入り混じってとろみがつき、風味も強くなりました。


久し振りの蕎麦前と蕎麦のお味は格別でした。
久し振りだからこそ、安定したレベルのこちらのお店を選んだわけでもありますが。
今までタイミングが合わず伺えていなかったお店に今回伺えて本当に良かった、と心の底から思いました。

他店では珍しい日本酒がいただけるので日本酒好きならもちろんのことですが、そうでなかったとしても風味良い蕎麦と気の利いた蕎麦前が楽しめます。

つかず離れずのさりげない接客も好印象。
私の後からパラパラと客が入り始め、予約電話もいくつか入ってきていたようでした。

いつ又伺えるかわかりませんが、近くに来た際にはまた立ち寄ってみたいと思います。

  • せいろ
  • せいろ;アップ
  • 薬味と汁

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10位

家全七福酒家 SEVENTH SON RESTAURANT 丸ビル店 (二重橋前、東京、大手町 / 中華料理、飲茶・点心)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2016/04訪問 2016/05/26

新鮮な素材を香り良く、旨味たっぷり、絶妙な食感の広東料理

東京駅から近い丸ビル36階にある広東料理店。
高級志向のレストランが並ぶフロアーの一角にあります。

“福”の字をデザイン化した高級感溢れる入口を入ると、窓から光が差し込み、明るくモダンな店内。
中程には生花が活け込まれていました。

伺ったのは平日13時半少し前で、半数程のテーブルが埋まっていて、入って左側の窓から近い、遠くに東京タワーを臨む席に案内されました。
円卓には真っ白なテーブルクロスが敷かれ、さながらホテル内のレストランのような雰囲気があります。

ランチメニューは以下の通り。

★楽(前菜、本日のスープ、点心5品、鶏肉入りスープフォー 又は 五目入りガーリック炒飯、本日のデザート) 3,900円
*本日のスープは、+600円で名物フカヒレ入りスープ餃子、+3,000円でフカヒレの姿煮に変更可
★喜(前菜、フカヒレ入りスープ餃子、北京ダック 又は 金鶏の姿揚げ、点心4品、料理長おすすめの一品料理、イカ団子入り湯麺 又は 香港風カレー炒飯、デザート) 7,500円
★福(前菜、季節野菜入とフカヒレの澄ましスープ 又は 燕の巣のスープ 卵白仕立て、点心4品、料理長おすすめ海鮮料理、新玉葱と白金豚の炒め、季節野菜の腐乳炒め、イカ団子入り湯麺 又は 香港風カレー炒飯、デザート) 11,500円
*2名様より

点心 1,000~1,600円


楽、喜、福のコース料理は2名様よりとなっていますが、1名でもOKとのことだったので、楽を注文(喜のみ北京ダックが入るので、1名だと内容が変更されるとのこと)。
本日のスープはイカのすり身団子とのことでしたが、せっかくなので、こちらの名物であるフカヒレ入りスープ餃子に変更していただくことにしました(+600円)。

まず、おしぼりと、お茶がポットで運ばれてきました。
ちゃんとした中華料理店に行くと、こうやってお茶がサービスとして出てくるのが何より嬉しいです。
ほんのりとした香り良い飲み口の円やかなジャスミン茶でした。

前菜: 叉焼、クラゲ、木耳。
厚めの中華の叉焼からは五香粉が香り、蜜の甘さと共にジュワッと脂が出てきます。
たっぷりのクラゲの上には赤パプリカの千切りがのり、胡麻油の香り良く、プリプリの歯応えとうっすらした塩加減で美味。
木耳は下に敷いてあった菜の花共々黒酢と胡麻油で和えてありました。

好みでつけるよう、豆板醤とXO醤も一緒に運ばれてきました。
豆板醤は唐辛子の旨味が強く、辛さはややマイルド。
XO醤は、干し海老、貝柱の風味が強くコクがあり、ピリッと辛いもの。
前菜はいずれも味がついていたので、こちらはほとんど使いませんでしたが、自家製と思われ、ご飯のおかずとしても良さそうな味わい深いものでした。

お料理が来ないこと15分程。。。
次はフカヒレ入りスープ餃子のはずですが、時間がもう少しかかるとのご説明をいただき、点心から先に出していただくことにしました。

海老蒸し餃子: 半透明な皮から海老の赤味が透けて見えます。
海老がプリプリ弾け、もちもちした皮が又たまりません!
薄い塩味がついているので、海老の旨味をストレートに味わうことができました。

海老入りシュウマイと蟹肉入りフカヒレ餃子が同じ蒸籠に入って運ばれてきました。

海老入りシュウマイ: 海老と豚肉が甘くジューシーで、椎茸の旨味も感じます。
上にのった海老の卵?がプチプチと食感良く、旨味たっぷりでした!

蟹肉入りフカヒレ餃子: 蟹肉の風味がしっかり、後から香草がほんのり香ります。
上にのったフカヒレはなかなか弾力ある繊維質でした。

それから程なくして、フカヒレ入りスープ餃子が酢と共に運ばれてきました。
「最初はそのまま、後で好みで酢を少量入れてお召し上がり下さい」とのこと。

フカヒレ入りスープ餃子: 蓋を取ると、大きめな餃子の周囲にスープがはられています。
上湯のほんのり良い香りが湯気と共に立ち上がってきます。

薄茶色のスープのみいただくと、さらりとあっさりしていて非常に香り良く上品。
(アジは違いますが、コンソメを思わせるような上品さです。)
餃子の皮は薄く、玉子?を使っているかのようなふわふわ感があり、上にのった金華ハムの塩気が程好くアクセントに。
餃子を割ると、中から大振りな海老、貝柱、蟹肉等が現れます。
旨味成分が出てきたのか、スープのお味が円やかに、ぐっとコクを増して絶品!

酢を少し垂らすと、スープがクリアになったようなすっきり感と共にお味に膨らみができたように思いました。

大根もち: ふるふるで、ねっとりとした食感の大根もちは甘味があり焼き油の香ばしさがあり、貝柱や干し海老の旨味もたっぷり。
私的に大好きな点心の1つでもあるので嬉しかったです。

絹笠茸入り五目野菜の湯葉巻き: 湯葉巻きの周囲にはうっすらとした上品なあん。
湯葉は箸で切るのに苦労するほど歯応え抜群で、油で揚げてあるのか、噛むと出てくる油が良いコクとなっています。
中には、筍、木耳、白木耳、百合根も入っていて具沢山、食感も味わいも豊かに仕上げられていました。

五目入りガーリック炒飯: 鶏肉入りスープフォーとかなり迷ってこちらに。
長粒米が使われ、これぞ炒飯といったパラパラ感。
後味にふんわり感じるガーリックの香りが秀逸(メニューに書かれていなければ気づかなかったほど)で、油っぽさは皆無。
具材は海老、中華叉焼、玉子、刻み葱と定番のものでしたが、海老がプリプリと、叉焼からの独特の風味が非常に良く活かされていました。

おしぼりの交換と共に、楊枝が運ばれてきました。

本日のデザート: マンゴー入りタピオカミルクでした。
香り良いとろっとしたマンゴーの風味がココナッツミルクにも溶け出ています。
ココナッツミルクはうっすらと甘く、濃さや温度加減も絶妙でした。
タピオカの他に角状のナタデココも入っていて食感も楽しいデザートでした。

ごま揚げ団子: 「フカヒレ入りスープ餃子をお待たせしてしまったのでサービスです」と謝罪の言葉と共にデザートと一緒に運ばれてきました。
揚げ立ての熱々で、もっちりと柔らかく伸びる餅の中には白餡が入っていました。
周囲にまぶされた白胡麻が非常に香り良く、今までいただいた中で一番美味しいごま揚げ団子だったと思います。


前菜から最後のデザートまで、素材の良さを感じさせる非常に上品なお料理に舌鼓を打ちました。
新鮮な素材を香り良く、旨味たっぷりに調理し、絶妙な食感に仕上げていた火入れ加減は流石。
旧店名はフカヒレで有名な福臨門酒家だけに、海鮮料理の美味しさは飛び抜けていたと思います。

中でも、こちらの名物であるフカヒレ入りスープ餃子の繊細且つ上品な美味しさは格別。
少し値段がアップしますが、スープ、点心好きな方は必食のお品です。

前菜各種、お店自慢の点心、食感最高の炒飯、上品なデザートまで終始高レベルで、満足度の高いランチとなりました。

ランチとしては確かにお高めの値段設定ではありますが、素材、味、内容を考慮しても十分納得できるものでした。

流石有名店と思わせる落ち着いた雰囲気と丁寧で洗練された接客。
料理の提供が遅れたことをそつなくカバーした対応も見事でした。
サービス料10%かかりますが、相応な接客、対応が期待できるのでその価値はあると思います。
テーブルと席の間隔もゆったりとってあり、混雑時でなかったこともあり、優雅な気分を味わいながら食事を楽しむことができました。

私が居た間は、ビジネスマンや家族、女性同士のグループが多く、やや年齢層高めでした。

窓際に座れば、東京駅周辺の眺望が楽しめ、友人同士での集まり、デート、接待等にも最適なお店。
駅からも近くアクセス良好、やや格式ばった接待等でも安心して使えるお店だと思います。

  • 前菜と豆板醤、XO醤
  • 海老蒸し餃子
  • 海老入りシュウマイ、蟹肉入りフカヒレ餃子

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