『香港日記Ⅳ⑦ 上環にある生記清湯牛腩麺家(二回目)』行列のできるさんの日記

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香港百景。

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行列のできる (70代以上・千葉県) 認証済

日記詳細

滞在三日目の朝。

前回まで上環のホテルを使っていました。この店も既訪で香港日記Ⅲに登場してます。

この日のランチはミシュラン★2つの飲茶が予約してありますので、前の日の愚は繰り返すまいぞと。

朝は軽~く粥1杯。そう決めてローカルの店を探そうとオールド香港と呼ばれる上環にやってきました。ホテルからぶらぶら歩きでも10分。

狙いをつけていたウェットマーケットの飲食店がやっていませんでしたので、がっかり。そして、ファミレス大家族を覗いたら粥があったのは、この前報告の通りです。でも、この大家族はいつでも使えそうなんで今回は見送り。キープしておいていざというときの非常用にしておきましょう。



パン食もいいかな、とか考えながら歩いていると、またいつもの道を歩いていて。



生記清湯牛腩麺家
上環禧利街20-40
TEL 25418199

時間が早いので、まだ開いてません。しかし、前回の訪問でこの店の粥食堂は6時半開店だったはずですので、路地にはいってみましょうか。ほらほら、やってましたよ。


知らないとちょっと入りにくい感じがありますがダイジョウブ。この生記は合併統合して3店舗あって、というのは蔡瀾の本に書いてあります。

入店。先客一人。常連さんのようで、店の青年と話しながらの食事中。後客5人。

メニューから、今日は定番のこれで。

皮蛋痩肉粥(塩漬け豚肉+ピータン)

それに、油條。

オーダーすると青年がこっちに向かって何か言ってます。

『ブハオイースー。 ウォーブホイガンドンフア。(申し訳ないっす。広東語、できまへん。)』

『ミディアム フウォ スモール?』

『ウォー ヤオ スモール。 ミンバイマ? 小でいいんやけど。通じてる?』

青年が厨房にオーダーを告げると、山になっている油條(揚げパン)をはさみで小さくカットしはじめます。




いやあ、もう分かりましたよ。通りにある本店が開店したのですね。本店では粥以外の麵とパンを調理していて、粥はここから運んで行くんです。やがておばちゃんが店に飛び込んできて、揚げパンを持って行きました。

しばらくして、おばちゃんがまた戻って来ます。あれ?と思ったら、トーストサンドを持って来てますね。ああ、青年の朝食だったんだ。

なんてウォッチングしてたら、ようやく粥と油條がきました。

むひひ、の粥相。粥はこのように、すれきれまでたぷたぷに入れるのがよろしい。

いつものようにレンゲをゆっくり差し込んで、具のチェック。

小さめのピータンがかなり入ってます。肉は繊維状になるまで煮込んであるようで、見つかりません。れんげに半分くらい粥をとって、

ふ~ふ~ふ~・・・・・・・

もう熱湯のように熱いです。まだ沸騰しているかのよう。

日本では、火傷を恐れてか、ちょっと温度を下げているところが多いと認識してます。まったく、子供の文化です。

いやあ、この深~~~い味わい。香港の伝統粥の面目躍如。ピータンの出汁がよく利いてます。粥に深みとねばりを出しているのは、昆布??でしょうか。新説です。

3スプーンほど食べて、油條を投入。これでカロリーがぐ~んと上がりますが、旨さとコクもぐ~んと上がります。日本でも簡単に買えればいいのにねえ。

そこからは大興奮で完食。でもスモールでよかったあ。


『いくらですか?』

『22ドルです。』


腰が抜けるほど安い300円の朝食でした。

小ネタ①: スーパーでキクラゲザーサイというパックを見たんですよ。前回よく見ないで四川搾菜を買って失敗したので、これはいいかなって。
パッケージに日本語が書いてありますので、裏面をよく読みましたが、香港の会社が日本に輸出するためにこういうパッケージにしているようなんです。

買ってみました。食べてみました。いやあ、これは旨いです。味、辛さ、ちょうどいい。日本で見かけたことありますか?そのまま食べましたが、

豚肉を細切りにして醤油と紹興酒、無ければ日本酒に漬け込み。片栗粉をまぶして多めの油でフライパンで炒めて端っこで玉子を焼いて、そしてこのキクラゲザーサイをぶっこめば、ちょーうまな1皿が出来そうです。ラーメンにトッピングしてもいいな。

小ネタ②:久しぶりでオールスタッフの新聞折り込み作業。
中環の歩道で、ざっと20人位が50mに亘って新聞に折り込みを入れて、届け先ごとに小分けにする作業をしているんです。どうも新聞の大きなたばがここに届くのは6時。

そこから一斉に広告を入れていくんです。日本では機械化してますが、それほどの量でもないし。そして、出来上がるとトラックが来て持って行ったり、おじちゃんがそのままタクシーに持ち込んだり。

7時になるとこの道は通勤客であふれますので、それまでが勝負。場所も空けねばなりませんし、新聞を売る必要があります。しばらく立ち止まって作業を見惚れておりました。

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