『香港日記Ⅳ⑧ カオルーン・シャングリラにあるミシュラン★★香宮』行列のできるさんの日記

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香港百景。

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行列のできる (70代以上・千葉県) 認証済

日記詳細

滞在3日目のランチ。

香港にあるワールドワイドなホテルの広東料理レストランは、だいたいミシュラン掲載店になってますね。シャングリラの香宮はずっと二つ星。

夜は一人で食べれるポーションの小さな料理はありませんので、昼の飲茶が当然のターゲット。この日もそうでしたが、昼にがっつりA級を愉しんで、朝と夜はしょぼく、というのがこのところのパターンになってます。

そもそもはですね、香港のB級C級グルメが大好きで通ってきたわけですが、一度A級を食べてしまうとどうしても昼はA級を食べたい。

でも、これでA級を攻めるのは3渡航目なんですが、あと1,2度来て、残りの例えばフォーシンズンズの三ツ星とか経験すれば、またBC級ばっかしの滞在に戻ってもいいなとは、少し思ってはいるんですよ。ほんと。香港の点心って、どこまで旨くなるのかその上限値を知りたい。それが根源にありますので、一通り食べ尽くせば、胃のほうの欲求も収まるような気がしてます。



さて、世界のシャングリラ。どこで切るんでしたっけ。ラの前だったかな。シャングリは、HPにちゃんとレストランの予約画面がありますから、出発前に予約できるので全く問題がありません。ペニンシュラもそうでしたね。

でこの日、開店の正午に店の前に着いたわけです。改装してまだ数年?ということで、ど派手なレストランになってます。でも、客層はそうでもないなあ、ここは。スマートカジュアルではないよ。どカジュアルの中国人が押し寄せてます。ビジネスマン、見ませんでした。リッツカールトンの方が格上?

プアール茶を頼んでからメニュー拝見。メニューを見ている間に6,7組が入って来ましたので、後客のオーダーが入る前にオーダーする必要があるかなと。とりあえず、4皿頼みます。

値段的には50HKD前後ですから、まあ1000円内外かと。

メニューは日本語併記ですから没問題。

*海老蒸し餃子 60HKD

*蟹のたまご入り餃子  48HKD

*ヒユ菜とクチコ入り蒸し餃子  48HKD

*蟹肉とフォアグラ入り小龍包  56HKD



オーダーが終わるとやれやれですね。食べたいモノを三分の一くらいに絞った感じです。今までの経験ですと、料理が運ばれてくるまでは相当時間がかかるはずです。お茶を飲みながら、ローストカシュナッツをほうばって、大声ではしゃいでいる中国人の話でも聞いていようかな。

待つこと、そうですね、およそ25分でセイロが届けられます。


おいおい、4個全部持って来てるよ。

『おい。このテーブルはジブン一人しかいないのは見えてるよな。4個いっぺんに持って来たら、4個目の点心を食べる時も熱々なんだろうね。何か、ウォーマ―でもあるんだろうね。

まさか、ぬるくなった点心を食べろっては言わないやろ?ミシュランだもんね。』

まさかまさかの一挙配膳。

厨房は何人のグループか分かりませんから、ホール担当がちゃんとコントロールしないとこういう無様なことになるんです。マネージャーを呼ぼうと思いましたが、とりあえず出来立てを食べたいので、

『これとこれは、今食べる。これとこれは、そのまま厨房に持って帰れ。こっちが、もって来いというから、そう言われたらもう一度スチームしなおして、熱々にしてからもって来い!』

香宮でこんな指導までしなきゃあいけないかと思うと、とほほですわ。

*海老蒸し餃子
さすがやねえ。この皮の薄さとか海老の下味とかはまさにトップレベル。ジブンの中ではベストに並びますね。こういう味は、BC級ではちょっと荷が重いかも。何が違うのかなあ。60HKDなんで、倫敦大酒楼の3倍の値段。でもこの旨さは60でも100でも払いますね。

*蟹のたまご入り餃子
これも定番中の定番ですが、もう他とは全く世界が違う感じ。お見事としか言いようがありません。リッツカールトンと比べると、ホール担当でややリッツが優位かな。点心のレベルはどっこい。でもジブン的にはこの2種類はシャングリのほうが好みかな。おいしい記憶はすぐに飛んでしまうので、比較って難しいのですが。


ここでホール担当を呼び、残りの2個を再加熱するように諭します。絶対にそのまま持って来るなよ、と。

5分ほどで到着。セイロの蓋を開けると湯気がぼあ~って出てきましたので、再加熱したのは間違いないでしょう。

*蟹肉とフォアグラ入り小龍包
味はすごくいい。しかし、やけどするほど熱くないと小龍包の意味はないね。90℃くらいかなあ。熱々じゃないので、うまさ半減もいいところでしょう。運がなかった?それと、ちょっと皮が厚いね。上海料理なんで、香港シェフは無知?そんなことはないだろうけど、同じ材料を使ってももっともっとおいしくなると思いました。

*ヒユ菜とクチコ入り蒸し餃子
このへんてこりんの名前。ヒユ菜の英語を見ると、チャイニーズスピナッチ。ほうれんそうやんけ。クチコは。シーキューカンバー。味は最高。熱々だったら今日一でしたね。

再加熱したけど、目的がよく理解されていなくてただ蒸しただけ。これが★★の実態になっちゃうんですよ、ホール担当がぼけだと。

デザートは、

*チャーシュー入りパイナップルパン
餡の味は最高。皮は最低。ぬるくなっていて、ぱりぱり感ゼロ。あかんなあ。


という無様がありました。その場でジャーマネに言わず、正式に文書でホテルにクレームしましたがどうなりますやら。まあ、闇から闇に葬られるでしょうね。臭いモノには蓋をすると想像してます。

ここで謝罪のコメでも来たら、この文章、書き直しますよ。後日譚をね。無理でしょうね。

予想外の謝罪の電話&メールが支配人から届きました。

口先だけの謝罪は何の役にも立ちませんので、

①実際現場で起きたことを自身で調査すること。
②再発防止策を開示すること。

の2点を要求。それを満たしてくれましたので、謝罪を受け入れました。

是非もう一度食べに来てくださいとのインヴィテーションをいただき、どうするか検討中。行くとすれば夏前かなあ。
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