この口コミは、行列のできるさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 5.0
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|CP -
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.0
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| 雰囲気5.0
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| 酒・ドリンク- ]
渋谷道玄坂のディープゾーンへディープな麺を食べに行く。40年前曲った角をそのまま曲がる。なんと正解!
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2008/10/28 更新
なんか、うんめいもの、ないのかい。超おいしい、より、超そそられる~、ないのかい。毎晩のネットサーフィンは、その日のテーマを決めてスタートします。この日のテーマは、“そそられる”。このご主人さまの心をグッとわしづかみにするような、そそるお店、そそる場所そしてそそるお料理。
出ました。目標管理することで無駄時間を排して、最短時間でターゲットに到達しました。
渋谷。道元坂。百軒店(ひゃっけんだな)。伝統引きずるもやしワンタン麺。
このテーマは、もう、行列のために特別に用意されたと言っても過言でない(やっぱ過言か)、東京指定特別予算プロジェクトです。カラダを張って完遂するしかない。
百軒店といえば泣く子も黙る東京有数のディープゾーン。ハチ公前からわずかな距離ながら、このディープゾーンの最後までたどり着いた者は、過去40年、ごく限られた人数しか記録にない。一度足を踏み込んだら二度と娑婆に戻れない、とうわさされる伝説の場所である。ほとんどがお水関係のお店。しかもかなり濃度の濃いお水の店がずらーと並び、そこを通る者を罠にかけて生き血を吸いたい♀吸血鬼の生息地として知られている。
風のたよりに、大宮方面で夜に活動を開始する夜行性のチョウが生息している、と聞いたが。百軒店は、その生息数が桁違い、天然記念物指定、日本固有種、絶滅危機種など珍種の宝庫であって、過去何回もTVクルーが特ダネスクープを狙い入山したが、いずれも帰還の記録がない。げに、おそろしい場所である by 探偵ガリレオ。
その40年間にわずかに娑婆に帰還できた数人のひとりが、皆さん、現在名前を知っている行列さんである。わたしです。
と、ここまで、いいかな。よい子のみんなは良くわからない?それで、いいのよ。簡単に言うと、東京の外国に行ったと、パスポートはいらないと。日本語が通じる、と。
40年近く前、百軒店よく行きました。力道山がやっていたリキスポーツパレスが新築だったころ。当時、東京から少しはずれると、麻雀の場所代が一人一時間60円。ここまで来ると、時間20円のところがありまして。もう麻雀パイが古くて、モーパイのしすぎでパイの内側が擦り減ってましたよ。ホントです、信じがたいでしょうが。
飲むのもこのゾーンで。電車でやってきました。当時、コンパという名前で安くカクテルが飲めるところがこのゾーンに林立していて、安さの競争。ハッピーアワーに入ると(早い時間に入ると)、たしかサントリーレッドが60円だったと記憶してます。おつまみは、いつも、からつき落花生。当時は、外国産ありませんよ~。
だいたい、バーテンは、若いきつね顔の男ども。ことばづかいもでたらめで、けんかしたことも。今なら、くさりつけられて東京湾に沈められちゃったかも。こっちも、びんびんでしたから。まだ勤めてません。学生でした。
その後就職してから、一度も足を踏み入れたことありません。だから、40年近く忘れてました。そして、今回とりあげたこのお店の地図を見たとたん、当時のことが脳のすみっこで冬眠仮死状態で保管されていたらしく、どどっと蘇ってきたのです。すごいコンピューターですね。脳細胞が毎日湯水の如く死んでますが(そう言わないか)、こんなことは忘れていない。
そんじゃあ、あそこでもやしワンタン麺食べて、そのあと、百軒店のルポやって雑誌に売り込むか。ったく、忙しいねえ。
やって来ました、渋谷ハチ公前。すごい人だかり。宮沢賢治が国のなまりを聞きたくなって行ったところが、上野。現在なら、上野より渋谷のほうが、いなかから出てきたばかりの人の含有率が高いのでは、と思えるいなかファッションの勢ぞろい。我孫子や大宮のほうが、ハイカラだっぺ。今日は、イベントでもあるのでしょうか。やたら目立つご主人さまカフェファッション。でも、靴を見れば分かるんだな。出身地引きずってますよ。
109の前でイベント。カップ麺をUFOキャッチャーで取るんです。その前で記念撮影。やめなさい、そのVサインやるの。戦後ですよ、その両手でVサインするポーズがブームだったのは。歩いていても、ものすごいうるささ。音と音がぶつかりあって共鳴してるんじゃないの。DVDでもって記録し、ここに貼り付けてみんなに見てもらいたいよ。こんなうるさいおこさま文化が東京で増殖しているのを、早く法案を作って取り締まらないと、とんでもないことになるよ。知事は承知してるの?
そんなこんなで、あら、すっかり東京見物しているうちに時間が過ぎてしまいました。急がねば。開店前行列の一番になれ・・by 山中毅。
道玄坂をてくてくのぼりはじめ、あと百軒店の入口を右折すればOKよと。
からだが覚えているもんですね。たしかこのくらいのぼったところで、右折の道があるはず、と思い。えへん、ちゃんとありました。40年前と同じように曲がります。ミュージックホールにご挨拶してとことこのぼったところに、ちゃんとありました。喜楽。からだの記憶のメカニズム、どうなっているのでしょうか。
え~、到着したのは、なんだかんだの開店5分前。不覚をとりました。もう外に二人並んでいます。ちょっと、1階のカウンターをのぞくと、満席。すでに、お水も配られ。うぇ~ん。これじゃあ、2階になっちゃう。このお店は一階でないとルポ完成度半減です。店主のしぐさがハイライトのお店ですから。
2階へどうぞ、と言われたとき、1階があくまで待ってます、と言おうと思っていたものの、口から出た言葉は、は~い、ありがとうございますって、2階へ。2階では、すでに3人の男どもがばらばらに座って待ってます。中国人ぽいオネエサンに、もやしワンタン麺のオーダーを入れ。やっぱ、2階はつまんない。ラジオががんがん。待ってる客は、下向いてるし。4人のオーダーは、ラーメン1、もやしそば1、もやしワンタン麺2。
11時37分、4人分麺到着。このとき、すでに2階には9人いました。4番目に麺が目の前に。いやー、おみごと。うまそうです。ごま油のかおりが襲ってきます。ささ、記念撮影。もやしの量がすごい。ワンタンもびろびろの黄色で、湯気立ててますよ。焦がしネギも浮かんでます。
うあ~、もやしがうんめい。このしゃきっとした背筋が伸びているもやし軍団。何にも文句ありません。ごくろうちゃん。びらびらワンタンをレンゲですくって一個食べましょう。
びらびらびら、つるつるる。あちち、うま~い。あんの肉が独特のくさみがあって、郷愁のくささ。そんじゃあ、麺とスープね。スープはしょうゆ色、クリアスープ。味が軽いがコクがあるという、このジャンルの優等生。おやじがつくるところ、見たかったなあ。麺は、太い。太くてがっちり腰があります。ぜんぜん腰がへたってない。むっちりした食感でうまいぞ。ニューウェーブなんかくそくらえ、のうんまいうんまい伝統麺にしばし至福の時間を楽しみました。スープがあつあつで、二階に運んできたハンデなし。
麺が太くトッピングのボリュームがあるので、たべるピッチがなかなかあがりません。あがらないけど、十分おいしい。自暴自棄にならないスピードで食べすすめ、極楽までいけませんでしたが、三途の川くらいは逝ったでしょう。ごっちゃん、で、完食。4人の中で一番早い。支払は1階で。階段で並んでいた人、4人。1階で並んでた人5人。外にでて、時計見たら11時47分。食べて、会計してトータル10分の宇宙の旅の終了。
あ~あ、まんぞく、まんぞく、で、帰って来ちゃった。百軒店のルポすっかり忘れ。また宿題を残した遠征でありました。次回は、チャーハンと吸血鬼で。
(うん、この手の分野では実力でるなあ。シリーズ化でいくか。)