-
中華そば
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101948 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101948","content_type":"ReviewImage","content_id":13101948,"voted_flag":false,"count":73,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101949 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101949","content_type":"ReviewImage","content_id":13101949,"voted_flag":false,"count":60,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101947 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101947","content_type":"ReviewImage","content_id":13101947,"voted_flag":false,"count":57,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101953 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101953","content_type":"ReviewImage","content_id":13101953,"voted_flag":false,"count":48,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101950 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101950","content_type":"ReviewImage","content_id":13101950,"voted_flag":false,"count":37,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101951 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101951","content_type":"ReviewImage","content_id":13101951,"voted_flag":false,"count":32,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101952 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101952","content_type":"ReviewImage","content_id":13101952,"voted_flag":false,"count":34,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101954 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101954","content_type":"ReviewImage","content_id":13101954,"voted_flag":false,"count":35,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101940 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101940","content_type":"ReviewImage","content_id":13101940,"voted_flag":false,"count":33,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101938 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101938","content_type":"ReviewImage","content_id":13101938,"voted_flag":false,"count":32,"user_status":"","blocked":false}
-
工事中でした。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13101937 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13101937","content_type":"ReviewImage","content_id":13101937,"voted_flag":false,"count":31,"user_status":"","blocked":false}
-
唯一無二中華そば
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694293 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694293","content_type":"ReviewImage","content_id":1694293,"voted_flag":false,"count":46,"user_status":"","blocked":false}
-
決め手のスープ
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694296 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694296","content_type":"ReviewImage","content_id":1694296,"voted_flag":false,"count":42,"user_status":"","blocked":false}
-
決め手の麺
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694294 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694294","content_type":"ReviewImage","content_id":1694294,"voted_flag":false,"count":40,"user_status":"","blocked":false}
-
調味料は、白黒胡椒、唐辛子
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694291 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694291","content_type":"ReviewImage","content_id":1694291,"voted_flag":false,"count":39,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694289 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694289","content_type":"ReviewImage","content_id":1694289,"voted_flag":false,"count":39,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-1694290 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-1694290","content_type":"ReviewImage","content_id":1694290,"voted_flag":false,"count":35,"user_status":"","blocked":false}
思い立って青森に来ています。3年ぶりです。
東京のラーメン地図が急速に変化を見せた2011年、2012年。煮干系スープの台頭です。裾野が広がり、トップレベルのお店はたちまちにして行列店。行きたいお店もたくさん出来ました。比較的行きやすいお店には、それでも足を運びましたが西東京地区は皆目手も出ません。そんじゃあ、いっそのこと青森に飛ぶか。青森なら食文化の伝統そのものの煮干ラーメンが食べられます。行列もありません。一夜漬けのレシピでなく、地元に半世紀以上根付いた本物の煮干ラーメンです。
羽田から青森行きの一番機に乗るとちょうど弘前のたかはし中華そば店の開店時間にジャストインタイムやろ、と思って初日は弘前から攻めることにします。1泊2日の急ぎ旅です。定刻に青森空港にランディング。そのままレンタカーで弘前に向います。
いいなあ、田舎は。空港は人里離れて作りますので周辺の田舎度は想像が付きますが、いつまでたってもイナカのままです。こんなだったかなあ。過去の記憶を引っ張り出そうと懸命に引き出しを開けますが、中は空っぽ。すっかり忘れてます。普通に走っていますが、たかはしに着くと30分くらい待つようになりそうです。
でも、弘前ならダイジョウブ。他の都市には申し訳ないことですが、ガイドブックを見ていても弘前には県内の他の都市にはない文化の香りを感じます。行きたいお店もたくさんあります。カフェ、もいい。那須にある人気のカフェよりもある意味惹きつけるものがあります。そう感じます。たかはしの前で待つ愚はやめて、先に弘前タウンのほうに向いました。
そこで2軒訪問。文化があるなあ。あるけど、点在しているんですね。気分もハイになり、こちらに周ってきました。お店があるのは弘前郊外の撫牛子地区です。これで、ないじょうし、と読みます。お店には広い駐車場があったと記憶してますので開店時間を過ぎても気持ちはあせりません。いくら土曜日でも、です。
お店に着くと、あれえ、まさかの工事中?店はシートで覆われています。でも駐車場は9割がた埋まっていて、店の入口を見ると“営業中”。よかったばい。
入店。おおお、これよ。煮干のにおいが店内に充満しています。食券を買います。券売機の隣にはオネエサンがスタンバイしていて、食券を買うとすぐに厨房にオーダーを入れるのです。えっと、やっぱり中華そば(700円)でしょう。食券を渡してから誘導されてカウンター席に座ります。すでにカウンターには冷たいお水が待っていて、流れるようにことは進みます。
お店にはオネエサンとオバチャンが7,8人いましたね。なんでもぱぱっとすぐやります。お客さんが帰ったあとの後片付けも早い早い。こうやって回転を上げていくんですね。厨房で麺あげしているのは2人。入店時お客さんの入りは6分くらいでしたが、どんどん後客が入って9分埋まりました。厨房もフル回転でどんどんできあがりを出していきます。
およそ3分で配膳。これですよ。このグレー色のスープ。煮干の匂いも元気に立ち上がってきています。どれどれ。スープをいただきましょう。煮干のうまさが全開ですね。実にうまい。煮干粉も使っています。こういう土着の味に限りない愛着を感じます。動物系は出しの下支えだけで、ほとんど感じません。煮干のえぐみや酸味や本命の旨みが一体となったスープです。このスープが好きなら本当の煮干好きでしょう。煮干は人を選びます。
どんだけうまい、って思うほどうまい。麺にいかないでスープばかりごくごくやってます。好みで言えば、秋田の煮干ラーメンのスープよりこっちが好きですね。塩分は高めですからスープは半分だけ飲む、と最初から決めてます。ご飯にぶっかけて猫ご飯で喰いて~。
お待たせしました、と麺にひとこと断ります。麺は自家製でこのスープに合わせてます。まさにそんな感じの中太のちぢれ。食感がふわふわしていておもしろい。このスープにぴったりですね。ふわふわでもさもさの食感、珍しいです。このお店以外では食べたことがない麺です。スープもこのお店以外では飲んだことがないスープですので、これは当然でしょう。
茹では硬めで具合がいいです。うまいです。麺量が多いですね。160,170gくらいありそうです。わっさわっさいただきます。この時間が永遠に続いても文句いいませんよ、ってくらい至福を感じています。このラーメンを食べたら、東京の濃厚煮干ラーメンを食べたくなくなります。すっかりほれ込みます。真似しようと思っても出来ない味でしょう。ただ、万人向けでないことも確かですから、このようなラーメンを東京で出しても商売的にはきびしいとは思います。本当に煮干好きの人にだけ食べてほしいラーメンですね。
大振りのチャーシュー、色が濃いけどそんなに味は濃くないめんま。トッピングはラーメンに合ってますね。ことさらコメントも不要なスープ主役のラーメンです。この1杯だけでも飛行機で青森に来る価値があると思います。思いました。まあ嗜好性の強いラーメンですので、食べなれない方には無理には勧められませんが、今食べている煮干ラーメンに大満足していないなら、ここは絶対のお勧めです。
(2009年6月 初稿)
常寿司で特選太巻き寿司を食べておなかが一杯。とは言うものの、太巻きの1本の半分しか食べてないので、ここはラーメンサイトで青森県のナンバーワンであるたかはし中華そば店に行くしかないだろうな。常寿司からだと、わずか3.9km。8分の行程ですから。たかはしへの到着が11時55分。駐車場が大きく、それでも7分通り埋まっていました。車から出ても煮干しの匂いは全くありません。当たり前だろ。
ラーメンのジャンルで煮干し系というのがあって、結構各地で人気を博してますよ。トンコツも好き、鶏がらも好きという雑食人間の成せるわざで、東京にも大阪にも人気店があり、大阪では店名に煮干しの名前まで冠している有名店もあります。青森ラーメンは、もともと煮干し系が発祥ですから滞在中は煮干しラーメンのオンパレードで何杯食べれるか、すごく楽しみにしてました。東京、大阪の煮干しラーメン人気店の祖先みたいなものですからね。
旅のルートを決めて、初日には弘前スタートとなりましたので、煮干しラーメンの最初のお店が、現在ラーメンサイトで青森のランキング断然1位であるたかはし中華そば店になり、これは神様の思し召しだわ。
ラーメンサイトのたかはしのレビューを読むと、駐車場でもう煮干しの匂いに見舞われる、とか、店内は煮干しの匂いが充満して、とかありますが、ホントにそうかなって???です。ちょっと匂ってるくらいだろ、とはなから疑ってますよ。話としては面白いが、誇張しすぎじゃないのって。あるいは、先入観でレビューしているんじゃないかって。
それから必ず言うことば。煮干し嫌いの人にはきついかな、って。これだって、ほんまかいな、と思ってます。嫌いな人のことを担ぎ出したら、なんだってそう言えるじゃん、表現力が乏しいなあ、と。このキムチ、とってもおいしいけどキムチ嫌いの人にはきついかな。ほっといてくれ!
そんじゃあ、この行列が真実を伝えてやろうか、ってことに。
お店に入るとすぐ券売機があり、先客が食券を買っているところでありました。3人客でごそごそ相談しながら購入。はやくどけっつうの、もう。やっとどいたので、券売機のメニューが見えるようになりました。中華そば、チャーシューメン、ざる中華にライスがあるだけ。ここはデフォルトの中華そば(700円)でいくかな。紙の食券を手にして店内に入ると、すぐの左手に冷水器があって横に常盤貴子(24歳)が立っていて食券を回収しています。最近テレビに出てますか、って聞こうと思い、バチンと視線をからませてから食券を渡し、だまって、カウンターの空席である椅子番号7番に着席しました。自分のあとにもお客さんが接続しており、常盤貴子も忙しいので、会話は後にしましょう。
お店は、カウンター、テーブル、小上がりがあって結構な人数が入れる大きめの器です。なにせ、青森県ナンバーワンの人気店なんですから。駐車場のスケールからも、この位の座席数が必要なのでしょう。
カウンター席は等辺に近いL字になっていて、そのLの角にマンガ本ラックがあり、入店してくる男の90%はマンガないし新聞をとってから着席します。マンガを見てラーメンを待つ、のは分かりますが、店内を見渡すとマンガを見つつラーメンをすすっている姿が多く、そんなにおもしろいマンガが今日本にあったのかと。食べているときに新聞を離さない客も2人いて、これが弘前流なのかと得心したわけです。
お客の入店が途切れたときに、常盤貴子が水を配ってくれました。またバチンと視線をからませてから、次のお客さんへと送りだします。なぜかって?ちょっと新聞を熱心に見ながらラーメンをすすっている男がいましたので、なにか、おもしろい記事でもありますかあ、と聞こうとした瞬間の出来事で、常盤貴子の登場と新聞への質問が同時勃発になってしまい。やむなく彼女の仕事優先を選んだわけです。やっぱり偉いわ、自分って。
そう言えば、店内の煮干しの匂いですが、くんくんくん、とわんこになれば気が付く程度。普通に居たのでは、普通の空気でした。そんなめちゃめちゃ煮干し工場じゃあないですよ。
カウンターの置き台が高いので、調理のようすはおもいきし立ってそんで膝を曲げるくらいじゃないと見えません。どうやら、男一人で注文に応じ作製中の様子ですが。どんなラーメンが登場してくるのかなあ、楽しみに待つことにします。それまでは、デジカメをいじって、常寿司の太巻きの写真を再生してみたりして、時間をつぶします。
10分位経ったでしょうか。オーダーの中華そばが常盤貴子の手によって運ばれてきました。何か言われましたが、はい、とだけ答え、今はこの地球上にラーメンとオレだけ。
ほほう、これはなるほどすごいラーメンですね。鼻を思わず近づけると、間違いなく強烈な煮干しの匂いがしますが、攻撃的発散をしているわけでもありません。スープは灰黄土色というか黄泥色というか迫力の色をしていて、スープの量はたっぷり。いくぞ~。
れんげでスープをすすってみると、これがまあ、完璧にうまい。いや~、これが煮干し日本一の味ですか。味は濃厚ですね。スープ自体はさらっとしていて、いわゆるしゃば系ですが、味の濃さと言うか奥行きと言うか、煮干しが複雑なあじを演出してます。えぐみも感じますが、これ、えぐみがあった方がうまいっす。れんげ1杯で足りなくて、数杯連続していただきました。あとを引く味です。もっと飲みたい、もっと飲みたいって、きりがありません。こんなに煮干しスープがおいしいとは思ってもみませんでした。これが、豚さんや鶏さんの骨に負けるなんて信じられません。コストや手間を考えると動物系の方がラクなのかなあ。定年後ラーメン屋をやるなら、濃厚煮干し系にしよう、って単純に結論づけました。
乗っていたネギのみじん切りがざくぎりになっていて、これがまたチョーうまいんだなあ。ねぎの味が辛いくらいにしっかり残り、このネギくささと煮干しのコラボレーションは絶妙です。ネギと一緒にスープをすすると、まあ桃源郷に行って来たような錯覚にみまわれますよ。塩加減もちょうどいいです。
めんまがまたうまいな。こりっこりして、しっかりしたしなちくの食感を残し、味付けもうまい。これが自家製のいいところですね。不揃いな大きさの枕木めんま。塩漬けからつくったのかな。チャーシューは、モモ肉ですが、しっかり味が付いていて、これは好みではなかった唯一のものです。ちょっとしょっぱすぎ。こんなにちゃんと味付けする必要があるか、というテーマの国際会議があるなら、そんな必要はない、に一票投じたいと思いました。
麺がまた秀逸です。中太のちじれ麺で、茹でのたくみさが効いていますね。旭川ラーメンの麺に似ていて、もっちり系で結構食べた感じがする麺でした。200g以上はありそうです。スープがシャバ系のあっさりタイプなのですが、煮干しのだしの粒子がある大きさを持っているようす。したがってスープは水分と細かな粒子の混合状態になっており、れんげのすくいによっては、スープの色が変わります。これは、すごいぞ。乳化のように均一な分子レベルの混合ではなく、煮干しの粒がスープの中で浮遊している感じでもあります。そのスープと麺がいい相性で、このラーメンには、かなりの吸引力がありました。
総合的には、どこか懐かしい感じのラーメンで、煮干し強烈ラーメンという感じではないです。子供も何人も家族と一緒にいましたが、子供が大好きな味ではないでしょうか。このお店に関しては、レビューとかコメントにあまりに先入観が強くて類型的な感想だけが先行している気味がありますが、ふつうにものすごく旨い、ふつうにものすごくだしのきいたラーメンであるという感じでありました。
普通だけに毎日食べたいし、おもしろいマンガがあるなら、マンガとラーメンを同時進行させても何ら違和感のない、大げさにありがたがることもなく、日常のうまいラーメンの位置づけでいいのではないかと思います。強気の値段設定、という感想もサイトには散見されますが、本物の材料を必要なだけきっちり使えば、自ずから他店とは一線を画す値段になるものと思います。むしろ、CPはいい、と判断します。
その意味で今回★5として格付けしたいと思いました。特殊、特別だからではなく、なんでもない普通にだしを利かせた、普通に麺にこだわったラーメンという見方をすれば、それは実はありそうでも探せば全くないに等しい貴重なラーメンであることに気づくはずです。だから、ノット・リプレイスアブルなのであると思いました。この普通においしい煮干しラーメンにとって代われるラーメンは、ありそうでない、と高く評価します。