行列のできるさんが投稿した弘寿司(宮城/仙台市太白区その他)の口コミ詳細

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香港百景。

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行列のできる (70代以上・千葉県) 認証済

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弘寿司愛宕橋、河原町、五橋/寿司

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2013/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

仙台の鬼才と呼ぶには人柄がよすぎる職人のアーティスティックSUSHI弘寿司。再訪。

(2013年8月 再訪)

決めていた日程で弘寿司の予約が取れず、弘寿司に合わせてリスケジューリング(笑)。

仙台に行ったらどうしても弘寿司がはずせなくて。2日目の夜に伺いました。この日は、本当にお客さんが少なくて、カウンター席を埋めたのは5人だけ。こういう日もあるそうです。お蔭で、ご主人とゆっくり話ができました。裏表のない気さくな人柄で、話を聞いていてもほっとします。

この日も雨でしたが、雨の日が続いて魚が沖に行ってしまい不漁になるんだそうです。ぼつぼつ養殖ものが混じりはじめたなあ、とかいうことでした。この日のおつまみ。

*蛸の卵、湯葉
ねっとりとしていて、味はこのわたみたい。お酒のアテには最高でしょう。湯葉、はずしません。

*がぜ雲丹、くじら、生蛸、まこ鰈
さしみの盛り合わせといいますか。このビューティフルな盛り付け。テンション上がっちゃいます。がぜ雲丹は二晩連続。多分、今日が最後かなあ、って昨日の江なみさんと同じことを言われます。突っ込みました。

『何故、最後なんですか?』

雲丹が卵を持ち始めると、味が急変してしまい食べられないそうなんです。海水の温度があがり、旬の季節がどんどん短くなっていくとか。開けてみないと卵があるかどうか分からないので、この時期だと雲丹の返品可の卸もあるそうです。どれも最高にうまい。量がいい。

*サメの心臓、マンボウの卵巣
サメはこりこりで旨い。ごま油をちょこっと垂らしてあるので、違うものを食べているみたい。そうそう、牛レバーです。マンボウは前回よりもずっとおいしく感じました。ははん。今回は炙ってますね。旨味が膨らんでました。

*赤海鞘と蝦夷海鞘
海鞘大好きです。楽しみにしてました。む!赤海鞘はこのわたと和えて、蝦夷海鞘は白味噌を混ぜて。どちらも大変おいしゅうございますが、何もせず、そのままが喰いて~。しかも、まるまる2個とか。ちょっと上品すぎるのが残念。←うるさい。

*鯨の潮吹き
潮を吹く器官のお肉。とろとろに煮込まれていて、絶のピン。

そして、握り。

この日も味が冴えわたってました。

*とろ 大根おろし
*こち ブルーベリー
*ほっき貝 山芋
*ずわい蟹 アスパラガス
*海老 干し海老
*鯛 雲丹
*鯵 薬味
*ごま鯖 山芋

こうしてみると、8貫も食べてたんだね。おなか、いっぱい。そして、この日もお金、そんだけでいいの?ってくらい。もうしわけない気持ちです。

やっぱり天才やね。

(2012年7月 初稿)

1900軒目です。初レビューをUPしてから1397日目に当たるおめでたい日です。食べスギ良太郎です。

今回の仙台行。いつも寿司を食べに行く塩竈はスルーにして、仙台でうまい寿司を食べようと計画しました。さて、どの店さ行こうか。このとき閃いたのが、仙台でたくさんのお店をレビューしているゴマピイさんの存在です。ええい、直接訊いちゃおう。訊きました。で、教えていただいたのは、ここ、弘寿司。

先行レビューを見ると、まあ何というアートな寿司なんでしょう。江戸前寿司の上を行く?芸術寿司。食べてみたい、もそうですが、どんな人物がどのようにしてかような寿司をつくるのか目の前で見たい!好奇心がめらめら燃え始めます。その後、仙台X寿司で人気店をチェックすると、この弘寿司の他に、小判寿司も食べてみたい。じゃあ、こうすっか。

ランチは、小判寿司。
ディナーは、弘寿司。

こうして、仙台行き初日の骨子がかたまります。それに朝ら~の長浜ラーメンを足せば、3件のレビューを読んだ人は絶対にこのコースで追体験したくなるはず。えいちあいしーも旅プランとして商品にするはず。我ながら、非の打ちどころのない計画に満足であります。あとは、行って食べて確認するだけ。

お店の予約が取れて、18時半に来るように言われました。直前に訪問した甘味処の彦いちで、思いもよらぬづんだ餅のヘビーな歓迎を受けましたが、ここを楽しみに来てますからそんなことは言っておれません。仙台駅から地下鉄に乗り、愛宕橋という駅で降りててくてく歩いてお店に向かいます。

このお店?あなたも、このお店の評判を知っていて最初お店を見たらびっくりすることでしょう。こじんまりとしている、もそうなんですが、大繁盛店らしからぬ少々鉄錆が浮いているような古い感じの外観にサプライズ。表には、準備中の札が出てます。店内を覗くと2組4人のお客さんがカウンター席で食事をしてますね。準備中ではないやん、と思いながら、予約していた行列ですが、と入店。カウンター席に招じ入れられます。

この日は、このあとしばらくして予約のご夫婦が到着。結局カウンターに座れる7人だけが入店できて、その他の人には準備中という意味だったようです。我々が出た後はどうなるか知りませんが。予約、必要です。

席に座って、先ずは生で。この方がご主人ですね。そして生を出してくれたのが奥様でしょうか。ご主人は、人懐っこい笑顔でお客さんと話をしてます。へ~、この人があのようなアートを演出するのですか。鬼才、とか先行レビューで見ましたが、鬼才のイメージとはまったく別次元の柔和なお顔を見て、話を耳にして、お人柄がだんだん分かってくると、寿司からは鬼才と呼びたくなっても、ちょっと違うなあ、と思ったことでした。

お通しは、ゆば。うまい、ですが、寿司屋のお通しでは初めていただき何が始まるのやら、徐々にテンションがあがってきます。

あのお、この方たちと同じものでお願いします。すべておまかせいたします。嫌いなものはございません。

1組は男同士。風体はサラリーマンで、目の前には舟盛でおいしそうな肴が満載です。もう1組はご夫婦で、同じ舟盛を食べてます。こっちも、あれがいい、とお願いしたわけです。

丁寧に包丁を入れながら舟盛を完成させていくご主人。仕事をしながらもお客さんから振られた質問に答え、話題に入って行くタイミングはさすがです。話がしたくなってしまうタイプの方です。最初、勝手が分からず先客とご主人とのやり取りを聞く側にまわっていたジブンですが、徐々に中に入り込んでいました。そうそう、ご主人はちゃんとネクタイをしていて、これは江戸前寿司屋の基本である、と納得しました。とても気さく、とても謙虚な方です。

きれいに盛られたうまそうな肴。大根で作ったタワーが変化を与えています。新芽の若木、蘭の花が華やかさを演出。肴は、赤いかの沖漬け風、石鯛、タコ、アジ、赤いか刺身、さざえ刺し。それぞれに説明していただき、納得のおいしさです。産地にこだわり、手を入れるところはきっちり仕事して。残念なのは、ジブンで書いたメモの字がきたなくて判読不能なこと。ネタには有名処の冠がつくブランドものばかり。

舟盛、前菜の1点1点をじっくりと楽しみながらいただいたあと、おお、来ましたよ。先客のご夫妻と話をして、うっかりご主人の仕込みに目を離した瞬間、提供されたのはきれいな青色模様の蚊取り線香を入れる陶器。蚊やり豚のおしゃれ版です。こいつを渡されるわけです。なになになに?前後をひっくり返すと、中に肴が収めてありました。

やってくれますねえ。これ、とってもおいしかった。まんぼうと炙った卵巣。食感がおもしろく、味がないと聞いたことがあるまんぼうを絶品の味に仕上げてきました。

ネクストも青色のホイルを帆にみたてての派手なお皿の登場です。どこからこのような発想が出てくるのでしょうか、ごまふぐの白子。そして、今度は何とまあ肴の入った皿に籠が被せてあって涼しげな一品。中身は、さえずりでした。クジラのタンですね。演出だけでなく、料理としても最高の味わいに簡単至極です。この辺から直前に食べたづんだ餅のボディブローが利いて、肴の方はここまでにしていただきました。もう少し余裕があれば、次のサプライズも食べれたのですが、寿司、そりゃあ食べたいでしょう。

大とろから始まりました。行者にんにくが乗せてあります。いやあ、実に深く、うまい。まぐろだって驚いていることでしょう。まさか自分が行者にんにくと一緒に天国に行けるなんて。石鯛はあらためてシャリのおいしさを教えてくれました。ミニトマト、ブルーベリー!!添え。南蛮海老には風味のいい桜えびがオンされていて、これがまたますますうまさが増すのが不思議です。

北寄貝には炙りが入ってヒマラヤの岩塩合わせ。あいなめには雲丹が乗せられてます。このような組み合わせが、本当に次なる旨さを引き出し、セカンドテーストと呼んで新しいジャンルに加えたいくらいでした。赤貝は閖上(ゆりあげ)産とのことで、日本一の称号を与えられている赤貝とききました。そのような枕を聞かなくても、こんなにおいしい赤貝を食べたのは初めてです。

もうおなか一杯です。ここで無理に食べるとなんだかご主人にも魚にも失礼なような気がして、最後にあと2貫だけくださいとお願いしました。おいしいものをいただきながら、他のお客さんとも話が弾み、こういうのが外食の最高の楽しみなんだなあ、と思いました。

最後にふたつ、と切ったのは、突然ここまでと言ったのではご主人が用意していたベストオブSUSHIの機会損失を避けるためです。

一つ目は、きっちりと仕事がしてあったこはだ。二つ目は濃厚なたれで供された穴子。思わず、もう2貫、と言いそうになりました。

区切りとして、こんなに豊かな気持ちにさせてくれたこのお店の紹介ができることは、本当に幸せなことです。途中で裏方にまわっているご子息がご主人との打ち合わせをしたり、ほのぼのいい家庭の空気にも触れました。奥様からお勘定のメモをいただいたときは、目を疑いました。万の位の数字を書き忘れてませんか。失礼ですが、お店を拡充したり新装したり新店舗を出したり、そんなお金もお客さんから受け取らず、この最高のネタを使ったNEXT寿司を提供するご主人の心意気。こういうお店が日本にはあるんですね。大衆的な海鮮居酒屋で食べるより安い値段で、この幸せです。本当にいいお店を紹介していただきました。

Special thanks to ゴマピイさん。

  • とろ 大根おろし

  • こち ブルーベリー

  • ほっき貝 山芋

  • ずわい蟹 アスパラ

  • こんな感じで

  • 海老 干しエビ

  • 鯛 雲丹

  • 鰯 薬味

  • ごまさば 山芋

  • 蛸の卵

  • 湯葉

  • まこ鰈 蛸

  • がぜ雲丹 くじら

  • がぜ雲丹

  • サメの心臓

  • マンボウの卵巣

  • 山ごぼう

  • 赤海鞘と蝦夷海鞘

  • 蝦夷海鞘

  • 鯨の潮吹き

  • 鯨の潮吹き デコレーション

  • 出たあ、さえずり

  • 出たあ、まんぼうin豚やり

  • 大トロ、行者にんにく

  • 石鯛&ミニトマト、オリーブ

  • 南蛮えび、桜えび

  • 北寄貝、ヒマラヤ岩塩

  • あいなめ、うに

  • 閖上(ゆりあげ)赤貝

  • こはだ

  • 帆かけて白子

  • まんぼう

  • 前菜?の舟盛り

  • さえずり

  • 濃厚穴子

  • お通しは湯葉のサプライズから

  • これですから

  • どもども

2013/08/03 更新

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