行列のできるさんが投稿した緑のイスキア(山形/鶴岡)の口コミ詳細

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香港百景。

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行列のできる (70代以上・千葉県) 認証済

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緑のイスキア鶴岡/カフェ、ピザ、イタリアン

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2012/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

2000件目レビューに選んだのは、庄内平野の田園の中熱く燃える青年の焼くナポリピッツァ緑のイスキア。

山形県鶴岡市に来ています。

食べログに投稿を始めて4年1か月。1496日目。2000件目のレビューをUPする段になりました。この間、全国の大勢の方から叱咤激励をちょうだいし、ジブンでも信じられない2000件という数のレビューを綴ることができました。感謝以外にありません。今回どのお店に登場していただくか、考えた末、今もっとも自分の興味のあるナポリピザの中からお店を選ばせていただきました。

お店があるのは、山形県鶴岡市。庄内平野という食材の宝庫を背景に、奥田シェフのアル・ケッチャーノの登場で全国に名前が知られるようになった小さなカントリータウンです。この鶴岡にあった農家レストラン穂波街道が今回訪問した緑のイスキアの前身。庄司ピッツァイオーロの誕生は、このお店でおいしい本物のナポリピザを食べてほしい、との思いからナポリのイスキア島まで修業に行ったことから始まります。穂波街道に、本物のピザを持ってくる。ナポリから。

その思いは、2009年、イタリアナポリの真のナポリピッツァ協会から世界で296番目の認定を受けることで成就します。このようなヒストリーがあって当時は東北で初めてで唯一の認定を受けることになります。(その後仙台のお店が東北2番目の認定を受けました。)

どうしても鶴岡に行きたい。思いは募るばかりです。つくばにあるナポリピザ認定店アミーチでいつも旨い旨いってピザを食べていますが、認定店って本当にすごいや、と思ったのは福井県の認定店バードランドで食べたときです。ナポリにある真のナポリピッツァ協会認定店の凄みを実感しました。現在認定されているお店は全国で39店舗。仕事で行く機会がありませんので、時間はかかります。何年かかっても全店行って食べてみたいと秘かに全店制覇を目論んでおります。

アミーチ(NO269)、バードランド(NO185)の他では、栃木県宇都宮市にあるピッツェリア トラットリア アルマデルソーレ(NO270)に行ってます。ナポリピザの旅、先ずは東京から順番に攻めていきましょう。ということでその後、東京で3店訪問。パルテノぺ広尾店(NO165)、パルテノぺ恵比寿店(NO166)、そしてトラットリア ピッツェリア ラルテ(NO377)がそれらです。

緑のイスキアが認定39店舗中の7番目の訪問。いままさに旅が始まったばかりというステージです。鶴岡に行くには幾通りかの行き方がありますが、今回選んだのは山形新幹線で山形駅まで行き、そこからレンタカーで行くと言う方法です。鶴岡市内にはこの他にも行きたいお店がありますし、鶴岡のあと日本海まで行って酒田に泊まる計画を立てていました。

定刻に山形駅到着。朝の9時です。レンタカーを借りて一路鶴岡、緑のイスキア目指して出発です。事前に2時間半くらい時間を要すときいておりましたので、イスキアの予約も11時半。深い緑の中をわくわくしながらお店に向かいます。興奮します。高速道路に乗ったつもりでしたが途中でいつの間にか一般道路を走っていて、その後再び高速に乗るという日本の背骨を横断する難儀を体験します。そして、いよいよあと1km。胸の高鳴り。わくわくして、運転ももどかしく。

ありました。最初にお店の看板を見つけました。この通って来た道が穂波街道なんでしょうか。そこに、突如、あたりの田園風景を背景にまぶしい看板が路傍に立っていました。

真っ赤な看板に白抜きの文字。穂波街道 緑のイスキア そして、農場レストラン ピッツェリアと旧のお客さんに馴染んだ名前も入ってます。ピザの写真が貼られ、その脇には誇らしく、

真のナポリピッツァ協会東北初認定店

の文字が。やっとここまで来ました。その看板に従って細い道に入ると、田園の中に佇むイスキアの威容が見えました。周りは収穫前の稲がたわわになった田んぼ。店の前に車をとめて、いよいよの入店。うあああ、いいお店ですねえ。店内は広くて、明るくて、本当にナポリのイスキア島に行ったみたい。行ったことありませんが。今まで行ったピッツェリアのどこの店とも似てません。南イタリアの風が吹いています。

あらかじめ予約をしていたので、入口で名前を告げます。案内してくださったのは、庄司イオーロのおかあさま、つまり穂波街道を始めた先代です。先代と言うと年寄りに聞こえますが、素敵なまだ若いマダムさんです。

ようこそいらしゃいました。焼けるところがいいと思って、どうぞここに座ってご覧になってください。

薪窯の真ん前にショートカウンター席があって、その中でも窯に一番近い席を指定していただきました。

今日はあいにく息子は楽天の方に行っているので、代わりに高橋が心を込めて作らせていただきます。

そうでしたか。気持ちは残念ですが、また次回の楽しみが残りましたし、高橋イオーロにお会いできたのもご縁ですから。よろしくお願いいたします。

緑のイスキアは宮城県のKスタジアムに赤のイスキアというお店を出しているんです。もちろん試合のある時だけの営業ですが、ちゃんと手でこねる本店と変わらぬピザが食べられるんです。そのお店に行っていて不在であるとのことです。

さて、メニューを拝見し、オーダーしたのはもちろんD.O.C.です。このお店では、マルゲリータエクストラという別称を与えて、オーダーしやすいようにしていました。説明も一般に分かりやすく、定番マルゲリータの上質を極めたピッツァ。水牛のモッツァレラ、農場のつみたてトマトなど。なんとDOCが1100円。都会の半額です。ランチセットとして、4種の前菜とデザートとカフェのセットをおねがいしました。これは、+800円です。

この日、お客さんがどんどん押し寄せて、またたくまに満席になりました。やはり本物を食べたい!のは皆が思うところです。お忙しい中、おかあさんもイオーロさんも気を遣っていただき、いろいろ話をさせていただきました。温かいファミリーのお店です。かわいいい店員さんもいましたよ。

前菜です。豪華ですね。説明していただきましたが、何せ知識がありませんので一度聞いても頭に入りません。体が受け付けません。侵入を防ぐ白血球のようなものです。メニューで見ると、ポルペットーネ、カプレーゼ、カポナーヌ、+本日の一品となってました。ポルペットーネはミートローフのことだそうです。カプレーゼはカプリ島風のサラダ、カポナーヌは煮込みでラタトゥイユのようなもの、なんですって。言えるのは、どれもチョー旨かったっつうことかな。

レンタカーで来てますので、アルコールなしでがんばりました。本日の一品は、プロシュートといちぢく。申し訳ありません。旨すぎです。同じ組み合わせでミラノ郊外の小さなお店で食べたときの感激を思い出しました。プロシュートにはメロン、とバカの一つ覚えが、いちぢくとの組み合わせがいかに衝撃的だったか。

高橋イオーロが生地を伸ばし始めます。鮮やかな手つきは、まあ速い速い。赤穂市のさくらぐみさんの紹介を得て、ナポリで修業してきたとか。庄司さんがまかせられるのも分かります。窯の写真とパーラを操る写真の撮影をお願いしてあります。まあ、パーラの動きもまた速いこと!写真が撮れません。撮ろうと思った時にはもう終わっていて、パーラをくるっと回して涼しい顔。お見事!と言うしかありません。

焼き加減のお好みはありますか、と訊かれました。今までそんなことは考えたこともありません。イオーロさんがベストと思うものをいただいていただけで。高橋イオーロの話では、ナポリでは結構しっかり目に焼き上げるということでした。

慎重に焼け具合を確認し、パーラを使って回して回して熱を均等に入れていきます。本当に鮮やかでした。

さ、できあがり。おっと、このDOCはモッツァレラもたっぷり、フレッシュトマトもたっぷりです。もう見るからにうまそうです。たまらず、ワンピースをいただきます。うううまあああ。めっちゃ旨いっす。どちらかと言えば、先ほど話に出ていたようにややしっかり目に焼き上げ、それが旨い。こういう食感のピザ、初めて?かも。とってもおいしいです。生地の食感が旨さをワンランク上げている感じですね。

ホール全部をいただくのに、そんなに時間はかかりませんでした。うまいうまいであっというま。来た甲斐がありました。おいしいピザ、素敵な雰囲気、ナイスなサービス。これはすべてに満点だと思いました。庄司さんの代役という格好だったイオーロの実力もすごい。今度庄司さんにお会いした時はそのことを伝えなければ。おかあさまとイオーロに感謝の言葉を述べ、席を立ちます。

まだですよ。デザートがありますよ。

そうでした。興奮のあまり、席を立ってしまいました。デザートはふわとろのレアチーズのムース。これ、大好きなんです。

家業を継ぐ。すでにして評判を取っている農家レストランを継ぐ。そのとき、自分が感激した本当の本物のピザをお店に出そう、と考え。ナポリで修業するために海を渡る。思いや夢や希望を努力して実現していく。そういうお店で、かつてこれをお客さんに提供して喜んでもらおう、と思ったものをそのままいただくシアワセ。庄司青年の夢は実現し、こうやってワタクシまでもご相伴にあずかって。

このお店のこと、まだご存じないあなたに紹介させていただきます。ワタシが庄内の素敵な店で感激したことを分けてさしあげたい。そういう思いで、このお店のことをレビューさせていただきました。ありがとうございました。

  • 庄内平野の田園に。

  • D.O.C

  • 4種の前菜

  • レアチーズムース

  • 慎重に、大胆に。

  • 鮮やかなパーラさばき

  • 写真で会った庄司イオーロ

  • ブルーが今回のお供

  • 街道の目印

  • あの山の向こうにヘブンが待っている。

2012/09/08 更新

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