行列のできるさんが投稿した喜一(兵庫/芦屋(阪神))の口コミ詳細

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香港百景。

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行列のできる (70代以上・千葉県) 認証済

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喜一芦屋(阪神)、芦屋(JR)、芦屋川/寿司

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/12 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

(再訪)3300件目のキリ番レビューは芦屋の㐂一。手の込んだ寿司のこの値段は、今までの経験ではベストでしょう。

(2014年12月 再訪)

大阪滞在三日目の昼食。

3300件目のキリ番レビューをした芦屋の㐂一さんにやっと戻ってこれました。あれから3か月。大阪に来たら絶対にここは外せません。タイトルは変えずにいきます。

この日は朝から雨が降っていて寒かったです。1本前の電車に乗れてしまったため、時間をつぶすのが大変でした。前回は更に早く着きましたから、蕎麦を前菜でいただけたのですが。

先頭で入店。大将の真ん前に座ってビールから。この店では、つまみよりも追加でいくスタイルのほうがより堪能できる気がします。一通りをいただいた後で追加するかどうか考えると言うことで。

今回もまた実に丁寧に仕事を進めてます。寿司を目の前に置くときでも、ネタの名前を一言言うだけですから。

『これ、熱を入れてますか?』

『実はちょっと試作的に塩漬けにしてみたんです。』

『ですよね。サクへの包丁の入れ方が生じゃない感じですもんね。』

とか、会話を通じて、ああそっか、とジブンは納得しながらいただきます。ただおいしいだけでは、次につながらないと思ってます。経験の蓄積のためには、いろいろ知りたい。

①やりいか
②いしだい
③ひらめ
④赤貝

今回は白身がわりと多い感じでしたが、特に旨味を引き出す手法にいろいろ新鮮さを感じました。この週は全国的に海も荒れていて水揚げも少なかったと思いますが、そう言う時でもしっかりおいしいものを提供する方法も心得てますね。

⑤さわら
⑥赤身漬け
⑦中トロ
⑧こはだ

㐂一の寿司で一番の特徴はシャリの握りではないでしょうか。なんとか形になっているくらいの柔らかな握り。これが口に放り込むとふわっと口の中に広がり、ネタの味を最高に引き出します。

⑨車海老
⑩白子蒸し寿司
この日の出色はこの蒸し寿司でした。こんなにおいしい白子料理は初めての経験。是非自作してみたい料理でした。車海老もでかくて太くてアマイです。

⑪かつおたたき
⑫あまだい
⑬ばふんうに、海苔手巻き
お椀
⑭あなご
⑮助六

この日の一通りも大満足でした。オナカもいっぱいですが、帰りたくありません。追加、う~ん、3貫だけお願いしました。何があるか分かりませんので、おまかせで旨いネタを引き出そうと。

⑯しめさば
⑰にはまぐり
⑱しじみ

追加の3貫はどれも迫力がありましたね。次回はいつ来れるか。シアワセを感じつつ、後ろ髪を引かれる思いで店を出ました。


(2014年9月 初稿)

レビューの3201件目から3300件目の100軒の中では、もっとも輝いていたお店です。9月に行った関西旅行で訪問しました。出発前に予約していた店は5軒。

ひさご寿し(近江八幡)
鮨まつ本(苦楽園口)ミシュラン★
金城(北新地)
ピ・グレコ(大江橋)
㐂一(芦屋)

この店を予約しようと思ったのは、兄弟で切り盛りしていた鮨まつ本から独立を果たした弟の店だということを知ったからです。まつ本はミシュランガイドブックに掲載されている寿司店で、弟さんはその掲載の評価には少なからず関わってきたと思ってます。それが、独立した店では何を考え、何をウリにしていくのか。

今までの延長線上で進むのが最も自然だと思いますが、寿司職人として必ずや自分の個を発揮するはずです。それが今なのか、もう少し先なのか。独自性は何に重点が置かれるのか。そう言った興味がありますから、㐂一の寿司を食べてみたかったのです。まつ本と全く同じ寿司だとしても、それはそれでいい。

時間軸で言うと、滞在の

2日目 ひさご寿し
3日目 鮨まつ本
4日目 金城
5日目 㐂一

となります。鮨まつ本の方を先にしました。あくまで、まつ本がベースだと考えたのです。

さて、既報の通り芦屋へは11時に着きました。予約の12時までは1時間あるので、さあ、どうしようか。結局、パン屋に再訪して蕎麦屋の店の前で並び。蕎麦が配膳されたのが11時47分。食べ終えて㐂一まで歩き、店の前に着いたのは11時56分でした。二つの店の位置関係を見ていただければ分かりますが、近いです。あなたも、11時半から蕎麦を食べて12時から㐂一で寿司を食べる食のアドベンチャーが可能ですよ。

12時ちょうどに中へ招じ入れられます。ホールに入ると白木のいい香りが立ってますね。最初に店に入りましたので、一番端の席を指示されます。店主が挨拶に来られましたので、白木がいい匂いですね、磨いているんですか?とお訊きしました。その通りだと言うことです。シミがないウツクシイ白木のカウンター。

きらいな食材とアレルギーなどを確認されて、よろしくお願いしますでスタートです。瓶ビールとお茶をお願いし、料理は不要で寿司だけのおまかせをお願いしますと明確にしました。

お通しは、もずく。これがめちゃめちゃおいしくて、他のお客さんからもおいしいの連呼。訊いてみますと、青森県産の天然もずくということでした。もずくと言うと、沖縄産とか北陸産とかよく耳にしますが。出回っている沖縄産は栽培物が多いですね。

こういうお通しでこれはすごい、と思わせるとその後の寿司の期待がぐ~んと高まりますね。昼ですから、べつに高級な食材である必要はないんです。チェーン店のお通しに出てくるものとは全く違うモノ、そういうものでスタートできました。

①剣先いか
最初の一貫は、一昨日のまつ本と同じ剣先いかを薄くスライスして拍子木のように切ったもの。これがうまいんですよ。ねっとりした剣先いか。あえて変える必要はないし、これが一番スタートとしてベストなら踏襲することには大賛成です。

握りはかる~くふわっとした流儀で、口の中でほろりと崩れてネタとの混ざりも秀逸。うまいです。

②あこう鯛
旨味が出ていて関東ではなかなかお目にかかれないネタに満足。

③鯵
④つぶ貝
シャリは大きい小さいで言えば、やや大き目かな。大きさについて訊かれましたが、このままで結構ですって。でっかい鯵でした。

⑤赤身づけ
⑥中トロ
鮪でその寿司の格みたいなものが推し量られることが多いですが、この店の鮪は全く問題ないですね。欲を言えば、中トロはもう少し厚みがあるとぐ~んとおいしさが増しますが、5000円のランチではこれがベストじゃないですか。

⑦さんま
⑧さば
さんまも、握るところをずっと見てました。店主はカウンター席のほぼ中央で握りますから、本来なら口開けで入ったワタクシに中央に座る権利があると思うのですが。そんなこと関係ないお客さんがほとんどなんでしょうね。

中央だと、店主ともよく話ができますし、ネタとか握りが良く見えるので好きなポジションです。でも、端に座っても、店主から遠くても、がんがん話しかけるワタクシ。ウォッチも手を抜きません。

握るときに、ネタとシャリの間に黒いペーストを入れましたね。見逃しません。目の前に置かれましたがすぐには食べず。

『今、ネタの下に入れたのは、サンマの肝ですか?』

『はい、おっしゃる通りです。サンマの肝を先ず塩漬けにしてからボイルして、それを裏ごしして使ってます。』

見なければそのまま食べていたんでしょうが。この店主、このあともそうなんですが、手間暇かけたことは自ら言い出さないのですよ。訊かれれば応える流儀。おいしければそれでいいのですが、手間暇を謙遜しているのかな。自慢する店主が多いのに。

会話もそうですが、非常におだやかな話しっぷりで、カウンターで食べ慣れてなくても全く問題ない店ですね。それがすばらしい。

最初に気がつきましたが、店主は左利きです。勝手違いの包丁の話をしましたが、丁寧に答えてくださいました。

⑨車海老
⑩サワラ炙り
⑪牡蠣
車海老が今日一かな。こんなでっかい車海老をランチで出していいんかいと思うくらい。甘くておいしい。温かいまま、のは寿司屋の常識。全部はつかわずおいしいところだけ。他に使い道があるんでしょう。

牡蠣は塩をして茹でて醤油漬けにするそうです。言うと説明してくれます(笑い)。ま、気にしない人は気にしないでパクパク食べればいいのですから問題はありません。

⑫いくらご飯
⑬うに
この辺は、やはりランチの値段を考えるとかなりのお得感を感じるところですね。サービスがすごいと思いました。うには海苔で巻いていただきます。うにには海苔が合うんです。

⑭穴子
⑮助六

オナカイッパイになりました。それよりもココロの満足度が満点です。追加しようとは思いませんでした。もずくから助六までがストーリーになっていて、それをあえて崩すこともなかろうと。

この鮨のクオリティの高さは尋常じゃないです。手間がかかってます。そして、この値段。寿司屋を200軒以上経験したジブンにとって、ここまでの値段の店は思いつきません。

店主はまだお若いですので、小松弥助の森田さんの年齢になるまで相当時間があります。どのように進化進歩していくのか非常に楽しみです。ごちそうさまでした。文句なくキリ番の重責を担っていただきます。

ということで、無事に3300件を通過させていただきます。いつも応援ありがとうございます。

  • あかがい

  • くるまえび

  • こはだ

  • にはまぐり

  • しめさば(追加)

  • やりいか

  • いしだい

  • ひらめ

  • さわら

  • あかみづけ

  • 中トロ

  • 白子蒸し寿司

  • 白子蒸し寿司

  • かつおたたき

  • あまだい

  • うに

  • おわん

  • あなご

  • すけろく

  • しじみ(追加)

  • 車海老

  • 剣先いか

  • さば

  • 中トロ

  • あこうだい

  • あじ

  • つぶ貝

  • 赤身づけ

  • さんま、わた入り

  • さわら炙り

  • 牡蠣

  • いくらご飯

  • うに

  • 穴子

  • 助六

  • うには、こうして海苔でまいて。

  • お通しの天然もずく

  • お椀

  • 左に大将、右にメモ帳(笑)

2014/12/19 更新

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