3回
2017/12 訪問
小松弥助、フォーエバー。
あけましておめでとうございます。
2018年、今年もよろしくお願いいたします。
年初めは華やかに金沢小松弥助でスタートします。
昨年12月、金沢に来た最初の目的である小松弥助へ行きます。
4か月ぶりとなる小松弥助。
今回はどうしても弥助で食べてみたいと言うマイレビュアーさんとご一緒しました。マイレビュアーさんは当日関西からの金沢入り。マイレビュアーさんはこの日しか来れないとピンポイントの二人の予約でしたが、何とかテーブル席を用意していただき予約してました。
一通りが終わるとかなりのお客さんが退席しますので、その時にカウンター席に移動するという作戦です。
おしぼりを見て、また弥助に帰ってきたんだとの思い。森田さんにご挨拶して言葉をかわしてからテーブル席へ着席。お元気な姿を見るだけで元気になります。86歳。若い職人がサポートしてますが、握りはもちろん森田さんだけといういつものスタイル。
*瓶ビール
マイレビュアーさんともお久しぶりです。雪を見ながらの乾杯。この部分はテーブル席のほうがよかったかな。弥助とのかかわりなんかを話しながらこれから始まる弥助劇場を楽しみます。
*能登産蒸しクロアワビ
弥助に通い始めて以来、最初のつまみはアワビと決めてます。このアワビの味わいはどの店で食べる蒸し鮑に比べても一つ上の世界を行く味の深さと極上の食感ですね。
*香箱
お目当てがありました。金沢入りして何回目の香箱でしょうか。旨さが違うのは雰囲気だけのせいではなさそうです。
*白子のすり流し
*日本酒 神泉弥助
さ、最初の握り。
① 赤身のこのわた漬け
これが一番好き。涙が出るほどうまさが身にしみわたっていきます。
このわたの味がこんなにぴったり合うのもすごいし、そもそもこの赤身のクオリティと厚み。食べていると、中には大トロの小さなカットが忍ばせてありました。
②弥助名物、白山。
毎回どうして?と思うくらい旨い。酢飯の上に、づけ、雲丹、山芋、わさび。ぐるぐる混ぜて食べると、そのまま天国行き。
*瓶ビール
③赤いか。
弥助のホールに入ってくると、森田さんはいつも赤いかをこまかくカットする仕事をしてますね。人数分のカットは並々ならぬ作業量。その細かなカットのお陰で、ねっとりとした最高の握りが食べれます。
④中トロ炙り。
金沢はじめ北陸一帯、築地に集まるもの、の中から一番のものが弥助に集まって来るんだなあ、と感慨深く。弥助のシャリってどうしてこんなに旨いんだろう。もちろん森田さんの手がそうするんですが。
⑤甘海老
あまりにでかいんで半分にカットしてあります。そんな甘海老の握りって食べたことあります?
⑥煮はまぐり
⑦こはだ
*お椀
⑧うなきゅう巻
うなぎの濃厚な味がたまりません。
コースはここまで。予想した通り、この日は半分以上の方が退席してカウンター席に空きができます。森田さんに直接お願いしてカウンター席に移動。ゆっくり話ができますし。
『千葉の行列さん、おいしかった?』 なんて会話からスタートです。
『私も本当は全員カウンターで食べてもらいたいんです。』
『そうですね。今日初めてテーブル席でいただいて、どうしても最後はここでと。森田さんからは、寿司を手渡しされるのではなく、心をいただいているようで。』
『行列さん、おっしゃる通りですよ。気持ちを渡す、それで手渡ししているんです。』
ここから追加。
⑨ばい貝
⑩穴子
⑪ひらめ
⑫弥助名物ネギトロ巻
大トロをサクから惜しげもなく切り出してネギと一緒にたたいて巻く。大トロだけを海苔で巻いて食っている感じ。
ワタシもマイレビュアーさんもいろいろ森田さんから特別な話をしていただき。やはり感激が全身を包みますね。またここでお会いすることをお約束して店を離れました。
余談ですが、お店の営業が1年限定で2018年3月で閉店すると言うのは正しくない話だそうです。おからだの状況とかで結果そうなるかもしれないが、今は全然そんなことを考えていないと言うことでした。
森田さん、奥様の奉仕のこころ、お会いするたびに深くなっていくことを感じます。
一旦ホテルに戻り、マイレビュアーさんとは夜の部でまた盛り上がります。
2018/01/01 更新
2017/08 訪問
『森田さん、握りが以前と比べてだいぶ優しくなったんじゃないですか?』 『はい、その通りです。。。。』
東のすきやばし次郎、西の小松弥助。
弥助の森田さんとは本当に久しぶりにお会いしました。
もう86歳になられましたか。次郎さんと違って(笑)、庶民派で大人気の弥助森田さん。
『はい、千葉の行列さん。おいしい⤴?』
カウンター席では手渡し。手から手へ、伝わるのは寿司だけじゃなくって。
過去は、半年ごと、1年に2回森田さんにお会いしてました。いつものように2か月前に予約の電話すると、
『申し訳ありません。その月から予約を受けてないんです。当面再開の見通しがありません。』
それから3年経って、やっと再開した森田さんの寿司が食べれることになって。
・・・・
この日のお手伝いは4人。全員20歳代?すごいことです。神様の隣で仕事ができる。
『森田さん、握りが以前と比べてだいぶ優しくなったんじゃないですか?』
『はい、その通りです。もう先も短いんで。。。。』
エネルギッシュな握り、が、つい3年前、83歳のときでも見れたんですが。
目の前では、やさしく丁寧に握ってます。
・・・・
火水の週2回定休ですが、残りの5日間は1日3回転です。すごすぎます。
旧店舗時代は2回転だったんですが。
『働きすぎなんじゃないですか?(笑)』
『いやあ、今のやり方がちょうどリズムに合うんです。みなさんのおいしいという言葉で元気になるんです。』
・・・
もうお会いできただけでも十分な・・・と言いたいところですが、寿司がまたぴか一。名人芸と俗な言葉で言っていいんかなあ。とにかく、旨い。
旧店舗はアパホテルの中にあって。そこを飛び出した理由、知ってます(秘密)。新店を考えていた時に金沢茶屋の社長が茶屋の離れの新しい店を用意して招きました。茶屋のロビーで待ってられるのがナイスです。
定刻になると茶屋のマネージャーが来て店の入り口まで案内してくれます。中に入ると、旧店舗とは全く異質の空間。カウンターに10席、2人テーブルX2,4人テーブルX1。
それでは、弥助劇場の始まり。
*瓶ビール
『お寿司からでいいですか?』と目の前の青年が訊いてきます。
『蒸しあわび、だけください。寿司は始めていいです。』
数年前、森田さんに寿司の前に1皿つまみを食べたい、と言った時に出てきたのが蒸しアワビ。それ以来、毎回同じ。
*能登産蒸しクロアワビ
不漁なんでしょうか、値段高騰何でしょうか。めちゃめちゃうまいけど、だいぶ少ない(笑)。
箸袋は上等な和紙。金沢茶屋になってから、ちょっとずつ違う。それまで絶対になかったことですが、1週間前に予約確認の電話があったり。
さ、最初の握り。握りはすべて大将自ら。
①赤いか。
最初の手渡してもらった写真のヤツ。記録用にすべて皿に置いて撮影します。左手で受け取り、右手で食べたらこの芸術が霧散して残らないので。写真からでもうまそうオーラびんびん。手の上の握りの写真ではこのオーラが分からないでしょ。
②中トロの炙り。
こんな炙り、食べたことがありません。
③赤身のこのわた漬け
涙が出るほどうまさが身にしみわたっていく。
*水ナス
④弥助名物、白山。
酢飯の上に、づけ、雲丹、山芋、わさび。ぐるぐる混ぜて食べると、そのまま天国行き。
⑤能登輪島産あら
*お椀
⑥甘海老
⑦煮はまぐり
⑧うなきゅう巻
コースはここまで。ここまでなら破格の値段です。地元にいたら、ここでももう十分で退席しますが。悔いが残らないように追加します。値段?3倍近くにはなりますが、食べれるだけでも幸せですから。3倍でも全然安いと思います。
⑨(追加)こはだ
⑩ばい貝
⑪うに
⑫弥助名物ネギトロ巻
大トロをサクから惜しげもなく切り出してネギと一緒にたたいて巻く。大トロだけを海苔で巻いて食っている感じ。
あっという間の1時間半。奥様にご挨拶して外に出ました。もう次の回の客が待ってます。
お元気で活躍してる姿を拝見して、元気になりました。
懸命追いつこうとしてますが、20歳年上の差はなかなか縮まりません。
次回、早くまたここへ戻ってきたい。金沢遠征の目的がここにありました。
2017/08/31 更新
2か月ぶりの金沢、2か月ぶりの小松弥助です。
今回もマイレビュアーさんの強い希望で弥助の予約を取ったため、おかげでこんなに早くまた森田さんにお会いすることが出来てラッキーでした。マイレビューさんは、森田さんから手渡しで受け取る一貫一貫に深く感動している様子でワタシもお付き合いしてよかったなと。
『行列さん、やっぱり寿司はバランスですねえ。たどり着いた究極のバランスだと思います。』
でしょう⤴。寿司は人柄とバランス。
マイレビュアーさんは新幹線で金沢入り。ワタシは飛行機で2時間前に金沢入り。小松弥助で一緒に森田氏の薫陶を受け、食事が終わってから所用があるマイレビュアーさんと別れてワタシは寿司の連食に向かったのです。
*瓶ビール
*蒸し黒アワビ
弥助のスタートは蒸し鮑のつまみからと決めてます。この分厚さ、と、この歯ごたえのある柔らかさ。どの店の蒸し鮑も真似できない絶品です。
『森田さん、以前は蒸し鮑って汁をガラスの瓶に入れて出すときに汁をかけてましたよね。』
『よくご存じですね。その時々でいろいろ変えるんです。』
①剣先イカ
いつものように胴体を三枚に薄切りにしてから短冊切り。ねっとり甘い剣先は弥助のシンボルです。
②炙り中トロ
こんな炙り方ができる店って他にあるかしら、っていつも思います。このマイクロ炙りでマグロの弱点がすっと奥へ引っ込み。
③ひらめ、えんがわ
これは初めてでした。
*瓶ビール
④甘海老
金沢の甘海老はどこの店でも旨いですが、ここに来るととびっきりの甘海老握りが堪能できます。
⑤煮はまぐり
⑥白山
名品。マイレビュアーさんも自作してみると言ってました。
⑦穴子きゅうり
熱々の穴子がめちゃめちゃ旨い。
『森田さんも人間だから熱いでしょ?』
『お客様が喜んでくれるなら少々熱くたって。』
⑧赤身このわた漬け
最近、これが一番好き。このワタと赤身がこんなに相性がいいとは。海水が取り持つ縁?
*お椀
追加。
『今日の仕入れで貝類は何がありますか?』
『アワビとつぶ貝。どっちにする?』
『どっちもお願いします。』
⑨蒸し鮑
握りにすると格調高い旨さは更に磨きがかかって。
⑩つぶ貝
弥助のつぶ貝はでかい。
⑪ネギトロ
これは絶対にマイレビュアーさんに食べてもらわないと。
⑫穴子
笹蒸しの穴子で〆ました。
もうすぐで87歳と言う森田師。握ってもらえた今日に感謝。