8回
2025/03 訪問
スペシャルディナー
ハラグチのお料理は、見た目の美しさもさることながら、驚くほど美味しい。フランス産のホワイトアスパラは、ドイツ産に負けず劣らずの風味と甘みがあり、みる貝とほっき貝との組み合わせが絶妙だった。モリーユと和牛を使ったコンソメは、深みのある濃厚な味わい。ワインが進み、せっかく奮発したピュリニー・モンラッシェがここでほぼ終了。続いてとっておきのマルサネを抜栓。
キンメダイはフリットみたいな歯応えで、外はカリカリ、中はしっとりとした食感がたまらない。そしてメインは、宮崎地鶏をロッシーニ風に仕上げた逸品。さすが宮崎大使の一皿!フォアグラの熱の通し方は、牛ヒレと合わせるときとは異なる絶妙な加減が施され、その技に感嘆するばかりだった。
終始、特別感に満ちた素晴らしいディナー。美しさと美味しさの連続に、感心しっぱなしの夜だった。
2025/03/15 更新
2020/10 訪問
海鮮もハラグチ
記念日のディナーでハラグチを予約。今日どんな料理で楽しませてくれるのかわくわく。はじめはカツオのスモーク。カツオのモチモチした歯応えがいい。シャンパンと合う。続いてフォアグラ。何回も来ているのにフォアグラは初めてだと思う。シャンピニオンとトランペット茸が乗っていて、美しく美味しい。そして、烏賊と松茸にカボス。和食みたいだ。ワインはニュイサンジョルジュを選んだのだがコレが松茸と合うのに驚き。
ここまででふと気づいたのだが、カツオはたたきで烏賊も中はレア、こういう海鮮系の料理が以前より美味しくなっているように感じた。
鯛の焦がしバターソースもメインの窒息鴨もいいクオリティ。シェフ得意の、これ以上もこれ以下もない絶妙の火入れにニュイサンジョルジュがぴったりとマリアージュ。今回のワインのチョイスがことごとく正しかったことを自画自賛。料理によって果実味を主張したり渋みを感じさせたり、芸達者なワインだった。
来店のたびに口に合ってくるハラグチの料理。コロナ禍で難しい時期だけど頑張ってもらいたい。
2020/10/10 更新
2019/10 訪問
テリーヌの天才は肉の火入れも天才
大切な日はハラグチを選ぶことが多いのだが、今回もまた記念日で利用。今回はワインもヤル気で臨んだ。
前菜のサンドイッチのように手でつまめるテリーヌ。左手にテリーヌ、右手にシャンパンのグラスを持ち交互に食べたり飲んだり。幸福である。
オマールと茄子の組み合わせは初めてだが、良い感じだ。コルトンシャルルマーニュがみるみるなくなっていく。
アワビと松茸の一品、これはあさつきが松葉のようで和を感じるお料理。プチプチの麦とアワビの食感が心地よく、美味しさに快楽が付加される。
鰆の途中で白がなくなり、ブルゴーニュの赤を1本。ヴォーヌロマネを頼んだ。ワインの繋がりのタイミングがうまくいった。
シャラン鴨は、見た目超レアだが熱は入っており、その加減は絶妙で天才的である。ブルゴーニュとのマリアージュの良さはいうまでもない。
フロマージュで残りのブルゴーニュワインを楽しみ、マールとデザートでフィニッシュ。なんともパーフェクトなディナーである。ワインを頑張ったのでお値段が張ってしまったが、銀座でこれだけのワイン飲んだらもっとかかるし、記念日なので良しとしよう。満足。
2019/10/11 更新
2016/03 訪問
2019/06/27 更新
最近お取引が増えてきた会社の社長と、初めてのサシ飲み。会場に選んだのは、ハラグチ。男2人でフレンチ食べながらワインを飲むのってカッコいいと思ってる。
どうしても食べたかった鮑のステーキをあらかじめリクエスト。ワインも抜かりなく、鮑に合わせてブルゴーニュの白と赤を持ち込ませてもらった。
シェフ渾身の、細部までこだわり抜いた料理の数々。そこに、ハラグチの味を熟知した私のワインセレクトが合わさり、素晴らしいマリアージュが完成した。シェフも私のワインをテイスティングしながら喜んでくれた。テイスティングというより、本気で飲んでたな、あの勢いは。
お客様も料理とワインの組み合わせをとても気に入ってくれて、特に鮑の火入れには感心しきり。私が料理を褒める前に褒めていた。「若いのに、よく気づくな」と思うほど、味や技に対してしっかりと目と舌を持っている。こういう感性の高い人との食事は、本当に楽しい。
食後にはすっかり打ち解けて、もはや友人のような存在に感じた。お料理で深まる信頼関係…リアル美味しんぼ。