3回
2025/06 訪問
初夏のさいこうさん
お料理さいこうさん、今回も圧巻のディナー。
ご一緒したのは、関西の超グルマンなお客様。そんな方でも唸るお料理の数々。
折戸なす、ヤングコーン、のどぐろ、ハモ、イサキ、鮎、太刀魚…すべて清水の食材。どの食材も、さいこうさんがその美味しさを引き出しちゃう。清水がますます好きになる。
うなぎも、お肉も、申し分なく美味しかった。
そして締めには、ご飯2種。とうもろこしご飯と鮎の雑炊、当然おかわり。
デザートは桃の大福で、最後の最後まで「さいこうさん」だった。お客様をおもてなししているのか、私が楽しんでいるのか、途中からわからなくなっていた。
2025/07/15 更新
2025/04 訪問
お料理さいこうさん
正直、レビューなんて書きたくなかった。
このお料理の感動を、うまく言葉にできる気がしなかったから。
だから、ずっと書かなかった。
でも今回は、文章の練習だと思って書いてみる。
旬の食材を、いちばん美味しく食べさせてくれる。
その贅沢がありがたく、ちょっと怖くなるほど。
「こんなに幸せでいいのか?」って、ふと心配になるくらい。
始まりは、地物の筍。
そこに、ホワイトアスパラとグリーンアスパラの饗宴。
雲丹たっぷりの海苔巻きに、立派な三保産(たぶん)の鯵。
今回さいとうさんで初めていただいた鰻も、しっかり記憶に残る美味しさだった。
序盤から思わず唸り声をあげる私…と思ったら、周りのお客さんたちも同じだった。
まだまだ続く。
焼き筍と河豚、稚鮎の天ぷら、河豚白子の天ぷら。
たっぷりの大根おろしが入った天つゆにジュッとダイブ。
普段は天つゆを使わない派だけど、ここでは勧められるままに従ってしまう。
だって、それが正解だから。
飛騨牛のしゃぶしゃぶには花山椒。
この飛騨牛は、ただの飛騨牛じゃない。
旨みが上品で、すっと引いていく。余韻だけが、静かに残る特別な牛肉。笑顔。
そして、マグロ丼。
もう満腹のはずなのに、するりと入ってしまう。しかも、ちゃんと感動がある。
締めは、いちご大福。
季節も、気分も、完璧なフィニッシュ。
お料理、さいこうさん。
行くたびに、美味しさの記録を更新してくる。
だから、いつも次が楽しみになる。
そしてここは、
予約困難店というブランドを追いかける人たちの餌食には、なってほしくない。
静かに、誠実に、美味しさを届けてくれるこの店が、これからもこのままでありますように。
2025/05/22 更新
お料理さいこうさん
いきなり茶碗蒸しにズワイガニのかにみそが乗っている…と思ったら、中の茶碗蒸し部分にも蟹肉がたっぷり。最初から贅沢すぎる一品。
そのあとも、松茸、鱧、ビーフカツ…秋のご馳走が次々と登場。ワインがどんどん空いていく。
最近の傾向でユニークなのは、ご飯が何度も出てくること。お腹がいっぱいになるのに、それぞれのご飯が魅力的だから、仮に「どれかやめますか?」と聞かれても、やめたくない。結局、頑張って全部食べてしまう。
行くたびに美味しくなっているさいとうさん。とどまるところを知らない。