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おつくり(左:まこがれい 右:いか)
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おつくり(まこがれいのアップ)
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おつくり(いかのアップ)
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おつくり(すだちを透かしてみたところ)
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たこ煮物
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おさけ
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いかげそ炙り
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めじ握り
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まこがれい握り
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うに軍艦
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ほたて握り
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焼きあなご握り
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ぼたんえび握り
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ぼたんえび握り(アップで)
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ぼたんえび握り(持ってみたところ)
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いわし握りたたき乗せ
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あわび煮貝握り
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こはだ握り
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こはだ握り(持ってみたところ)
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あじ握り
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あじ握り(別の角度から)
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お椀
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〆さば炙り握り
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芽ねぎ握り
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かんぴょう巻き
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カウンター
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お酒
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入口
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食べログのおともだちのあいだで話題のお店に行ってまいりやした。今回はお寿司でし♪
場所は、秋田駅西口付近で、駅から市民市場に向かう途中と言へばよいでせうか。斜向かいに秋田長屋酒場や、お隣は正木理容でし。
この日はあいにくの雨でした。風もかなり強かったでし。営業時間は17:00~22:00で、お店としては17:00~の組と、20:00からの組の二回転で考えているさうでし。
入口<写真参照>
角地のかどに入口がありやし。中に入ってみると、カウンター4席があり、あとは板場だけ。ひぜうにちんまいお店でし。出来たばっかりのお店なので、内装はひぜうにきれいでし。イスがもう一個用意されており、最高5人まで座れやし。その際は、一番左端の方は、板場の出入り口のはねあげの上でいただくことになりやし。
はじまるまえに店内を。お酒はこれらと冷蔵庫の中にあるさうでし。<写真参照>
カウンター<写真参照>
簡素でし。飾りっ気はありやせんが、清潔感がありやしねー♪
ご主人にあいさつして、はじめてもらいやした。
一品目 たこ煮物<写真参照>
桜煮といふよりは、もうすこしあっさりした煮物でし。だしのかほりが身に染み込んでいるといふものではなく、つめの味でいただくものでした。極限までやわらかく煮こんでいるのではなく、あくまで『たこ』である雰囲気といふか、歯触りが残してありやし。つめでしが、甘味が強めで、最初にこれが来やし。しかし、この甘味はライトボディであり、すぐに引いていきやし。んで、最後にピリッと辛みがありやした。たぶんなにか辛みが入っていると思ひやし。なかなか鋭敏な一品目でした。小腹にもよいかと。
二品目 おつくり(左:まこがれい 右:いか)<写真参照>
まこがれいのアップ<写真参照>
いかのアップ<写真参照>
まこがれいは、ちと早めでしが夏の白身の王様でしね。1kg超の型物ださうでし。すだちは、まこがれいにちらっとかけて、との事でした。ひぜうに涼やかな口当たりで、クセはまったくなし。しこしこ感もありたいへんんまいでし♪ 最初はおすすめとおり、すだちをちらっとかけて、後半はもう一絞りしてさらに良いものでした。あまりに身がきれいなので、すだちを透かしてみやした♪
どうでしか? 伝わりやしよねー♪<写真参照>
いかは、するめいかだと思ひやしが、それにしては透明感があり、しこしこ感がありやした。鮮度も良ひのでせうが、このへんは包丁の冴えも食感に大きく影響していると思ひやし。事実モータードライブで写真を撮ったのでしが、ご主人の手元が早すぎて写真になっておりやせんでした。外はむしむしする日でしたが、涼やかなおつくりでした。
さらにでしが、大葉の裏に隠れているつまがたいへんんまいかったでし。きゅうりとみょうがを千切りにしたものでしが、たいへん細かく刻んであり、きゅうりは皮をそいだデリケートなお仕事がされておりやした。今回のおつくりは繊細なので、このつまがひぜうによい合いの手になりやした。んなわけでお酒を。<写真参照>
えー、忘れやした。冷酒は何種類かありやしたね。新政系が三種類くらいと、亜麻猫はあったと思ひやし。お酒はどんなものを入れようか? とご主人も検討しているとの事でした。あっしは深酒しないやうにしているので、このへんをちびちびと。
三品目 いかげそ炙り<写真参照>
ちらっと七味のやうなものが振ってあり、煮切もちらっと塗ってあり、そのまま。
これでしが、表面はすこーし焦がしてあり、香ばしいかほりがよく出ておりやし。もう少し内側がすこし加熱されており、中心部は生の感覚が残してありやし。いわゆる焼き魚ではなく、おつくりの延長のやうな印象でし。げそ=おそうざいチックにとられがちでしが、りっぱな肴でしね。上記の火加減なので、やわらかくうまみ抑え目でし。前半によい出され方でし。
四品目 めじ握り<写真参照>
握りの一品目はまぐろでし。12kgぐらいのめじとおっしゃっていたやうな記憶がありやし。腹側の身なので、とろのやうな見た目でしね。握りの大きさは江戸前サイズでし。煮切が塗ってありそのまま。
食べてみやした。
これはめじなので、いわゆるとろほどの脂はありやせん。口当たりは脂のこってり感がすぐ来るのでしが、すぐなくなりやし。そしてめじ特有の若々しいかほりが残りやし。しゃりでしが、同行された方いわくやや硬めとのことでした。たしかにおこめのつぶつぶは感んじられやした。芯の部分はほろりとした感じでし。あっしは日頃、玄米ごはんを食べているので、あんまし感じやせんでしたが、こちらのしゃりは硬めに属するかもしれやせん。ネタと合わさり、消えていきやし。んまい♪
五品目 まこがれい握り<写真参照>
これは塩が振ってありそのまま。
先ほどのおつくりも良かったでしが、握りもんまいでし。おつくりのときに塩で食びたいなー、と思っていたのでしが、こちらのために、あえて塩で出さなかったんだなー、と思ひやした。切っつけか部位か、おつくりよりも歯ごたえ抑え目でやわらかめでした。
六品目 うに軍艦<写真参照>
煮切が塗ってありそのまま。箱を見ると、カラフルなうにでした。この時期のうにはベストタイミングでしが、意外とあっさりしておりやした。鮮度は抜群で、しゃりと合わさって苦みのない、ひぜうにんまいものでしたよ。
七品目 ほたて握り<写真参照>
一枚でし。煮切が塗ってありそのまま。これもあっさりでした。ねたは基本的に鮮度を追求しているみたいで、寝かすといふ技法はされていないものと思われやし。これもあっさりしておりやした。ほたての握りは、ねたとしゃりのバランスが崩れると、どちらかの味がかなり強く出るのでしが、これはバランスが良かったでし。
八品目 焼きあなご握り<写真参照>
これは炙ったあなご(恐らく下ゆでしたもの)につめを塗って出されやした。
食べてみやした。
炙ったぶん香ばしいのでしが、これは全面に出ているものではなく、ひとつの〆方のやうなイメージでした。つめはたこのところでも感じたとおり、甘めでしがすぐに消える、軽めの甘めでし。やっぱり最後にピリッと来やした。これは焼きあなごでもなく、煮あなごでもない、なんともいえないものでしたね。身のほぐれ方もほろほろではなく、堅くなく、皮目もあまり主張しない、上品なつめのあなごでしね。軽めの印象が多かったので、この辺からシフトチェンジなのかもしれやせん。
九品目 ぼたんえび握り<写真参照>
アップで。<写真参照>
これはしょうゆを付けてとのことでした。かなり大きいぼたんえびでし。ぼたんえびは甘えびに比べると当然大きい分、身の食感が生々しいでし。これを、ご主人はとある技法で下仕事しておりやした(どうしたかはひみつ)。このお仕事のおかげで、ぬめり感と生々しさは抑えられ、ひぜうに小気味よい握りになりやした。技法のおかげか、しゃりと合わさったときの苦みも、ほとんどなかったでしねー。
持ってみやした。<写真参照>
持ってみると、そのお寿司の良さ・職人の技が判りやし。これもすばらしい握りでしね♪
十品目 いわし握りたたき乗せ<写真参照>
これは、最初にたたきを作られ、いったん冷蔵庫にしまわれやした。その後いわしを仕立てて握ったあとに、乗せておられやした。
食べてみやした。
まず、この時期のいわしはんまいのでしが、握りにすれば野性味が出やし。こうすることによってマイルド感が出て、いわしが苦手な方にも受け入れやすくしているみたいでし。たたきは、最初なめろうかな? と思ひやしたが、なめろうよりも細かくたたいていたので、どーなるのかな? お茶漬けかな? とも思ひやした。みそが入らなかったので、どれも違うなーと思ひやしたが、こう来やしたか。こんなシンプルなネタにも足し算があるのでしね。おどろきやした。
加えて、たたきを作る際に別のまな板(シート)を使われておりやした。たたき系は、また板の処理がダイレクトに出やし。さすがの配慮と、よいアイデアでしね。ご主人も毎日お寿司を食べているそうで、ちゃんとお客さんの目線も持ち合わせてる方でし♪
十一品目 あわび煮貝握り<写真参照>
煮切が塗ってありそのまま。ご主人があまり多くを語らなかったのでしが、黒鮑とおっしゃっておりやした。型は小さ目でしが、十分んまいでし。つまみではないので、すこし歯ごたえを残す印象でし。出汁もあまり染み込ませていないでし。仕込みの時間もあるのでせうが、握りならこれでよいなーと思ひやした。しゃりとの相性もすげく良かったでし。
十二品目 こはだ握り<写真参照>
二枚づけでし。煮切が塗ってありそのまま。これは〆がひぜうに巧みだなーと、思ひやした。酢も塩も全く残っていないのに、しっかり〆ておられやした。型にしてはやわらかく仕上がっており、すんばらしいでし。この型のこはだなら、ちょっと酢を強くして〆れば一枚でも出せるのでせうが、〆が巧いので二枚付けなのでせうね。
持ってみやした。<写真参照>
見ればわかるでしね。口の中で儚く消えて行きやし。二枚付けの分すこし余韻が長いでし。
十三品目 あじ握り<写真参照>
わけぎとしょうがが乗せてあり、煮切が塗ってあるのでそのまま。
良いあじが入ったとのことで、ご用意されたとのことでした。けっこう大き目の型でしたね。これも鮮度がよく、うまみは抑え目でした。血合いの感じが一様に鮮度を物語るものばかりでし。青物=生臭いといふ意識があり、苦手な方にはうってつけでせう。これもしゃりとのバランスをよく考えてあるネタの大きさ・仕立てでした。
別の角度から。<写真参照>
なんとなく、秋田新幹線みたいに見えたので。特に意味はありやせん♪
十四品目 お椀<写真参照>
先ほどのぼたんえびの頭のおみそしるでし。だしやや強めのみそ軽めでし。えびもほんのりだしに加わっている程度で、あっさりでし。そろそろあったかいものも、といふところでこちらが出てきやした。タイミング的にありがたいでし♪
十五品目 〆さば炙り握り<写真参照>
なかなか特殊なさばでしね。この型を見てピンとくる方は、秋田のお寿司事情に詳しい方でせう。こちらのご主人の流派の方は、だいだいこのさばの型を取られるさうでし。そしてこれ、なんと去年の寒さばを〆たものを冷凍保存されていたものださうでし。煮切が塗ってありそのまま。
食べてみやした。
完全に時期のものではない、圧倒的な脂の乗りでした。炙っても脂の旨味の方が勝るものでした。これはけっこうクセの強い日本酒でないと太刀打ちできないほどの感じでしたね。しかしながら、〆たさばであり冷凍されていたことは全く前面に出てきていない、タイムマシンのやうなものでした。お寿司でこれだけのタイムラグを経験したのは初めてでし。今時は、真冬にスイカも普通に買える時代でしが、これはおどろいたでし…
十六品目 芽ねぎ握り<写真参照>
〆の品でし。煮切が塗ってありそのまま。目にも涼やかな〆でしね。かなり若めの目ねぎでしね。これはさっぱりとしており、くせのないものでした。
追加 かんぴょう巻き<写真参照>
同行された方がおねまいされていたものの、おすそわけでし。さびが入っているのでおしょうゆをちらっと付けていただきやした。かんぴょうは甘めがくると思ったのでしが、意外にも甘みもしょうゆのかほりもかなり抑え目でし。しゃりとのりとかんぴょうの役割分担は、等しく1:1:1でした。これはすげくんまいかったでしね。
さて、これらで90分少々、お代は呑み放題で一人¥6,000でし。本当に良いのでせうか? と心配してしまいひやし。ネタの組み合わせなどで工夫はされているのは判りやしが、安いでしね。
これほどの腕前の方のお店で、このやうなお寿司をいただけるのは、たいへん貴重かと思ひやし。加えて小さいお店(5人で満杯)なので、5人で行けば仲間とたのしくお寿司がいただけやし。
これから予約が難しさうでしが、季節ごとに伺いたいでしね。