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京都駅からタクシーで２０００円ちょっと。
もう少し行くと銀閣寺がある、というところにお店はあります。
いつもリーズナブルなＢ級グルメ専門ですが、ちょっとした祝い事があって京都らしいお店を検索しました。
検索ワードは「京都市 料理 一見ＯＫ お勧め」(笑)
すると、Ｑ＆Ａで同じ質問をしている人があり、その中からこちらのＨＰを拝見。
”「万物創世」地球上のすべての命は、太陽の光と水と空気によって生かされている。
人間もその一員”
そんなご主人のお言葉を見て、すぐに予約の電話を入れました。
偶然にもその日が１月の予約開始日。
残念ながら満席で席をとることはできませんでしたが、キャンセル待ちをすることに。
当日、市内に向かう電車の中でキャンセルが出た旨、連絡をいただきました。
昨年大病をした母を伴い利用しました。
入口を拝見すればこじんまりしたお店。カウンター内にはおくどさんがあります。
二階席に通されました。
しきりにカウンターでなかったのを謝罪されておみえでした。
なぜかは、帰ってからこちらのサイトで判明したんですが…(笑)
飲み物は母の希望もあってワインを。
フランスワインと、日本産のワインの決めかねていると、試飲のグラスを持ってこられました。
二人とも、「こっち」と、フランスワインを選択。
２０１５年の「ドメーヌ・タイランディエ サヴニエール」をボトルでいただきました。
まずは八寸から。
ふたを開けると、まあきれいに、そして所狭しとお料理が並べられております。
お料理で「一富士、二鷹、三茄子」を表現されていたのが印象的。
そしてタケノコが。え？もう？しかし、これはほんの序章でした。
続いて出てきたのはつくしとフキノトウの白和え。
え？え？つくしとフキノトウ？
おかみさんが、「主人が毎日三千院で摘んでくるんです。」と。
こんなところで漫画の話もなんですが、「美味しんぼ」で、京都の北山で雪をどかして土の中からフキノトウを掘り出すシーンを思い出しました。
香りと苦みが春を思い起こさせます。
ここでご飯が少し出されました。
「赤子泣いても蓋とるな、と申しますが、煮えばなです。」と。
まだ芯があって、お米の甘さが感じられる状態で、おくどさんで炊けばこそのいただき方です。
白味噌の椀はセリの香りがとても良い一品。
白味噌はおかみさんの実家のものだそうです。(記憶違いならごめんなさい)
鯉の焼き物は鱗も添えられていて、鱗のサクサク食感が面白いです。
ぶりの刺身は粉になったしょうゆが振りかけられていて、初めてのお味。
白子の椀は京都らしいお味。
続いて出された鯖のなれずし。
鮒ずしはちょっと苦手ですが、このなれずしなら私も大丈夫。ワインも良いですが、清酒が合いそうです。
イノシシ肉は薄味で出されましたが、脂が甘くて臭みはなし。
カウンターの皆さんが帰られたということで、カウンターに移って、モロコや野生牛をいただきました。
なるほど、ご主人の楽しい会話がお料理のお味に良いスパイスを加えておいででした。
と、ここで、母が食べすぎて気分が悪くなるやらいろいろありましてお食事は中断。
最後までお料理はいただけませんでした。
その際は皆さんにご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。
ホテルに帰って、具合が治った母は「おいしくてつい調子に乗ってしまった」と反省しきり。
草を喰う…というか、自然の恵みをいただく、そんなお料理でした。
大変おいしく頂きました。次回はぜひ最後まで堪能したいです。
ごちそうさまでした。