河井継之助さんが投稿したたいめいけん(東京/日本橋)の口コミ詳細

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河井継之助の【オムの細道】

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河井継之助 (50代前半・男性・東京都) 認証済

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移転たいめいけん日本橋、三越前、茅場町/洋食、ハンバーグ、オムライス

1

  • 昼の点数:3.6

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.4
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.3
      • |酒・ドリンク 3.4
1回目

2018/04 訪問

  • 昼の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.4
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.3
    • | 酒・ドリンク3.4
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

【オムの細道:400】 キリ番はオム中興の祖、のタンポポオムライス。

==================【オムの細道】シリーズ=====================


オムライスを食べ歩き始めて、400軒目のキリ番。
未訪問のオムの名店はまだまだ多けれど、
オムライスを語る上でこの店を取り上げない訳にはいかないでしょう。

タンポポ』、という映画がありまして、
監督は『マルサの女』や『お葬式』『あげまん』などの作品で一時代を築いた伊丹十三氏。
売れないラーメン屋の女店主(宮本信子)を通りすがりのトラッカー(山崎努&渡辺謙)が色んな人(大滝秀治、安岡力也、桜金造etc)の協力を得て立て直す、
という作品なのですが、本筋とは関係ない食にまつわるショートストーリーがふんだんに盛り込まれていて、
むしろそれが面白かったりする作品(特にパスタの食べ方講座のくだりは秀逸且つ痛快( ̄ー ̄)ニヤリ)だったりしますな。
日本ではさほど興行的にはふるわなかったのですが国外ではカルト的な人気を博しまして、
「ラーメンガール」というこの作品へのオマージュ的な映画も制作されたりしています。

で、ホームレスの少年にヒョロっとしたホームレスがオムライスを作ってあげる、というシーンがあります。
「タンポポ」を観た方ならば絶対に憶えているであろう名シーン。
営業を終えたお店に忍び込んで、手際よくチキンライスを作り、
オムレツを作って、それをオンザライス。それを割り広げて完成。

この、ケチャップライスの上にオムレツを乗せて割るスタイル(中野坂上の名店、フランキーアンドトリニティーがドルフィンと呼んでいて、河井もそう呼んでいます。理由は、なんか、カッコいいから(*゚ー゚)>テヘヘッ)、
今では結構見かけますが、当時は斬新でした!!!
まぁ所謂「ふわとろオムライス」が一躍その知名度を上げた作品と言えると思います。
今でこそふわとろオムライス、薄焼き玉子を巻いた「正統派」オムをしのぐ人気を誇るスタイルですが、
このスタイル、この映画がきっかけで日本中に広まったんじゃないだろうか。

んでもって、
「洋食」といいながらドリアやナポリタンは日本生まれの料理だったりしますが、オムライスもまたその一つ。
それを日本のみならず世界へ発信したこの映画の功績は大きいでしょうな(「ケチャップライスにケチャップを合わせるだなんてクレイジーだ」なんて意見もあるみたいですが、むしろそれで美味しく味わえてしまうのが名店のオムのスゴさだと思います(^^;))

あ、因みにそのヒョロッとしたホームレスは高見映さん(「できるかな」のノッポさんですな)なのですが、
調理しているのは実は伊丹十三監督ご自身だったりします。
そして伊丹監督のそのアイディアの具現化に共に尽力したのが、こちらのお店なのです。

つまりはこちら、オム中興の祖、といっていいんじゃないかな。


たいめいけんは昭和6(1931)年の創業。
京橋に在った「泰明軒」で修業した初代が泰明軒の名乗りを許されて新川に出店したのがその始まり。
戦後日本橋へと移り、「たいめいけん」と平仮名に名を変えて現在に至ります。
こちらを語る上で外せないのが、前述のタンポポオムライス!
前述のように伊丹十三が発案して、たいめいけんが協力して完成させたスタイル、と言われておりますが、
発祥か、というと諸説あるみたい(レストラン吾妻とか&more)。
まぁともかく、オムライスという料理に光を与え、
オムライスという料理に広がりを与えた
のは間違いない訳で、
つまりはオムを極めるにあたって避けては通れないオムなのは間違いない。
という訳で、キリ番はこちらにしようと決めていました。

と、前置きが長くなってしまいました(*゚ー゚)>テヘヘッ


が、
人身事故、あゝ。
隣駅まで歩いて迂回した結果、東京駅から歩いて向かう事に。
で、迷い込んだ八重洲地下街でアルプスに(能動的に)捕まり、
野菜カレー大盛りを平らげて、こちらへ。
ビル、ですな。
13:50訪店。
っと、並んでいるか( -_-)
待つか・・・・・・

待っている間にランチが終わりました(T ^ T)

15分で中へ通されて座り、メニューを眺めます、
が、さっさとオーダーするに限るな。
たんぽぽオムライス(1950円)」
それと
ボルシチ(50円)」
「コールスロー(50円)」は外せまいて( ̄ー ̄)ニヤリ


すぐにボルシチ&コールスロー竣工。
ははは(^^;)
ボリュームが違うわ(^^;)
今は亡き、立川に在った三代目を冠したお店でオムりましたが、ボルシチもコールスローもボリュームが一回り違うね。

4分でオム竣工、早いな。
ライスは平たく盛られていて、その上にオムレツ。
あー、所沢のクルミのオムもこうだったな。
ライスの熱が皿と空気によって奪われて冷めちまうだろ、
とか思っていたのですが、
つまりは割り広げてくれ、って事だったのか・・・
オムレツはスムーズに割り広げられるほどにトロトロな塩梅。げに麗し。
ケチャップはソースポットにて供されました。

ではでは。

ライスの具はマッシュルームと鶏肉、適度な入り。
グリーンピースも入っていて、硬めの食感は河井好み。
マッシュルームの食感が楽しいね(^_-)-☆
ライスはケチャップライスで熱々ではないが冷めてはいない。ここ重要(`・ω・´)キリッ
玉子は見事なふわとろ具合でちゃんと素材由来のコクを感じるお味。

しかし、ボルシチもコールスローもボリュームあるね(^_^;)
完食。

お高いけれど、ボリュームもそこそこあったな。
ボル&スローを付けると2000円オーバーにはなりますが、やはりこれは付けないと勿体ないね( ̄▽ ̄)

前述のように立川の支店で巻きオムをいただいた事がありましたが、その時はライスが冷めていて・・・
あまり良い思い出とはならなかったのであります。
でも、やはり本店は違うね。

ドルフィンタイプのオムは「オムをライス上に割り広げる」というドラマティックな演出で人気の高いタイプなのですが、
それ故の欠点といえるのが、ライスの温度、であります。
本来オムが有している、玉子がライスを覆う事によって生じる保温性を、このタイプのオムは有していない。
故に、皿にライスを盛り付けてからオムレツを乗せて配膳されるまでの時間が掛かり過ぎると、冷めてしまうのであります。

今回はその点に不安を抱きつつ訪れたのですが、熱々ではなかったものの、冷めてはいませんでした。
皿が仄温かかったのもその一助となったかも。
まあライスが冷めないようにとの配慮なのか、単なる偶然なのかは分かりませんが。

接客は忙しそうでしたが、丁寧さは感じました。
厨房からちょくちょくホールの応援に入っておられましたが、その方もちゃんと丁寧な応対ぶり。
本店と支店の違いを如実に味わえたオムでしたね。流石、流石のオムでした( ̄ー ̄)ニヤリ


つづく。

  • たんぽぽオムライス。

  • オム、入刀。

  • オム割り。

  • 遠景。

  • ボル&スロー、名コンビ。

  • ソースは別。

2018/06/30 更新

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