河井継之助さんが投稿した洋食や Blue Bell(東京/荻窪)の口コミ詳細

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河井継之助の【オムの細道】

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河井継之助 (50代前半・男性・東京都) 認証済

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閉店洋食や Blue Bell荻窪/洋食、オムライス

1

  • 昼の点数:4.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.1
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2014/08 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.1
    • | 酒・ドリンク4.0
    ~¥999
    / 1人

【オムの細道:107】「八重洲で54年」の実力を思い知った。

==================【オムの細道】シリーズ====================


曇天。
雨が軽く地面を湿らせては止み、湿らせてはまた止む。
ムシムシじめじめな体感は一向に変わらない。
・・・畜生、雨まで俺を焦らしやがる。
と言うのも、この日は中央線が遅れに遅れて、荻窪に着いた時にはカライライス屋の営業時間は終わっていたのでした( -_-)
・・・・仕方が無い。先ずは2軒目に回る予定だった本命から攻めよう(゚Д゚)ノ

こちらの前身は、八重洲で54年間営業していたという老舗の洋食屋さん。
オムライスとウインナー定食が人気で、結構ガッツリだった様です。
周辺で働いているサラリーマンに人気だった様ですが・・・・再開発によって2009年に惜しまれつつ閉店。
その後、そこで働いていたシェフが店名を受け継いでこの地でオープンした、というお店。
14:15来店。

アフロシャツにエプロン姿の店主がお出迎え。
カウンターへ通され、メニューをちらり。
オムライス(900円)」をオーダーして、店内を見渡します。

明るい店内ですな。
入口の右脇にテーブル席が1卓あり、左奥に厨房。
それを囲む様にL字カウンターが配置されています。
カウンターは銀色のステンレスで、すべすべ。
店主の目が行き届いている感があり、自然と期待が膨らみます。

先客は女性が1名。
テイクアウト待ちで、河井来店からさほど時を置かずして退店。
ビギナーのソロ・・・厳しい状況だな、

とか思ってたところにサラダ竣工。
サラダはキャベツ主体の簡易なものですが、ドレッシングの柔らかな酸味がクセになります。
モシャモシャ一気に喰らったところで店主が、
「スープ熱いですから」とスープ竣工。
猫舌な河井、少し冷めるのを待ちます。

BGMはビートルズのライブ映像・・・・・
じゃない、コピーバンドだΣ(゚Д゚)ガーン
でも、上手いなぁ・・・・
ジュージューと音がし始めて厨房を見やると、オープンキッチンなので調理風景がよく見えます。
店主は鮮やかな手際でチキンライスを煽り、もう一方のフライパンで卵を焼き、
玉子の上にチキンライスを移して、とーん、とーんと手首を叩きつつ巻いていく。
実に無駄の無い、美しい所作。
どことなく楽しそうで三浦亭と通ずるものを感じました。

解るかい?
カッコいいから、って安易にオープンキッチンにするお店が増えているけれど、
こういう店主だから正解なんだよ(^_-)-☆
オープンキッチンの中でスマホいじってるとか、客に何をオープンにしてんだよ、って(ry
ふふふ・・・・・こりゃあ俄然期待してしまう( ̄ー ̄)ニヤリ
ワクワクしながらカップスープをいただくと・・・ああ、落ち着くチキンスープ。
胃袋が喜んでいる・・・
慈愛に満ちた眼差し(多分ね)で腹を眺めている(大丈夫かね)ところに、オム竣工。
時間にして5分くらい。

ほほう、麗しい。
ぱっつんぱっつんに張ったオムは王道の巻きオムだ。
焼き目無く、官能的にすら感じる流線型、げに麗し。
デミグラスソースがオムの中央を縦断しております。

ではでは。

最初に強めの甘味を感じ、すぐに酸味と塩気がもつれる様に口内に拡がります。
甘味の後ろに隠されていたほろ苦味に気付いた頃には、旨味の余韻に満たされている塩梅。

うん・・・これは美味しいオムだね(^_-)-☆
玉子は厚みのあるややハードなタイプで、繊維が心地よく解けていく様な口当たり。
バターの風味もクリームの滑らかさも感じない。玉子1本勝負、であります(`・ω・´)キリッ
ライスの具は細切れの鶏肉と玉ねぎで、極めてシンプル。
たまに焦げ目が付けられた鶏肉にヒットしますが、アクセントとしては少し軽いかな。
具を楽しむタイプではなく、全体のバランスを楽しむオムですな。
ライスは汁気の少ないもちゃっとしたタイプで、トマトの酸味と何かしらのコクがじんわり効いています。

食べ進めていくうちに・・・塩気やら色々な味を感じるのですが、クドくならない事に気付きました。
後半水が欲しくなる、って感じにならない。
だから、食べ始めの勢いを落とせぬまま2/3ほど食べ進んでしまったΣ(゚Д゚)ガーン
改めてソースを掬ってみると、甘味とほろ苦味はソース由来である事に気付く。
甘味強めで鋭角なコクのある肉肉しいタイプ。
とんきちのオムのソースに似ていますが、あそこまで甘くはない。
玉子は底までしっかり巻かれていて確かな仕事ぶり。
ニヤニヤしながら完食。

ボリュームはそこそこあります。
でも小食な方にはハーフサイズもありますのでご安心を(^_-)-☆

何でこんなに評価が低いのか解らない・・・けれど、河井的にはこれで900円ならば悔いはないな、ってのが総評。
派手さやインパクトは無いかもしれません。
流行の「ふわとろ」でもなく、「ド」が付くくらいに正統派のオムです。
でも、「そういうの」に頼らないで真っ当に美味しい、って・・・素晴らしい。
2000円くらいするオムならばきっともっと美味しいものがあるでしょうが、
1000円超えるオムでこれよりも美味しくないオムは数多いでしょう。
だから、このレベルのオムを1000円以内で提供してくれる店主の心意気には、素直に敬意を表したい<(_ _)>ゴチソウサマデシタ
派手な驚きは得られないでしょうが、非常に完成度の高いオムでした。
「オムライスとは何ぞや?」と悩んだ時に訪れたい、そんなオムですね。
雰囲気もイイので、デート利用もアリですぜ( ̄ー ̄)ニヤリ

気持ち良く店を後にした河井でしだが、
その後・・・あんな展開が待っていようとは、、この時は知る由もなかったのでありました( -_-)


つづく。

  • オムライス。

2014/12/23 更新

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