この口コミは、河井継之助さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.1
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.1
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.1
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| 雰囲気4.0
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| CP4.1
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| 酒・ドリンク- ]
ケレン味の無い実力店。
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2012/09/16 更新
河井には接点の無い場所に在るので、
府中に住んでいながら一度も訪れていなかったお店です。
ケーズデンキに用があり、
それを済ませたあと久々に島忠をブラブラ。
そんな折に、
「腹が減って死にそうなんだ」警報が発令されまして(^^
さて。
「『ふくみみ』方面へ歩いて、混んでいたら(こちらも未訪の)『シュリクリスナ』まで足を伸ばしてみよう」
と決意。
5分ほど歩くと、
シンプルなフォントで
「中華そば」
と書かれた白い看板が見えてきました。
看板が大きくなるにつれ、
魚介系の風味と醤油の香りが、芳しく悩ましく鼻腔をくすぐりやがります。
くそっ、飛び道具で奇襲とは、卑怯なり。
なんて思いながらも期待でニヤニヤしてしまう自分が大好きです(^^
ニヤニヤしながら11:30来店。
外待ちこそ居ませんでしたが、店内ではすでに2人待ち。
並ぶのは大嫌いですが、
・・・ここで2人待ちなら少ない方なのだろうなと。
「中華そば(550円)」
「辛味ごはん(250円)」
の食券を券売機で購入し、
待ちスペースに座り、店内を見渡します。
やれ製法がどうしただの、素材がすごいだの、
「あの有名な〇〇監修」だのらあめん〇〇嵐だの「あの評論家が高得点を付けた」だのをアピールするために、
店内や店外にデカデカとポスター貼ってみたり店内放送で延々とがなってみたりする店が府中界隈にも増えてきましたが・・・
この店にはなぁ~んも、無し。
ケレン味など、欠片も見当たらない。
どこの町にも在るであろう、やや使い込まれたラーメン屋の佇まいそのまま。
違いがあるとすれば、待ちスペースがあることくらいでしょう。
3分と掛からずカウンター席に座れました。回転速いです。
食券を女将さんに渡し、
3分ほどで辛味ごはんが、直後に
「丼熱いのでお気をつけください」
の声かけと共に中華そば竣工。
具はチャーシュー1枚、メンマ、ネギ、アオサ(or岩海苔)というラインナップ。
んだば、いただきませう。
生糸の様にその身をよじらせて丼の底に横たわる麺。
リフトアップすれば麺の向こうに箸が透けて見えるほどの極細ストレート。
微かに芯が残るか残らないかくらいの見事な噛み応えが・・・いやはや、秀逸です。
これに、しっかりとスープが絡みます。
油膜が張るスープは熱々。
一口啜ると、味が消える…
いや、そこに色んな味が在るのは解るのですが、それぞれ突出しては来ないと言いますか。
「明鏡止水」という言葉が浮かびます。
味が消えたようでいて、実はそれぞれの味が攻めぎあっていて、
そうして構築された、繊細な球状のバランスから浸み出してくるのは、
ただただ穏やかな旨味。
油を纏ったネギは風味が強く、
濃い目に味付けされたメンマと共に良いアクセント。
端のほうだったからか分厚く切られたチャーシューは、解けるか解けないかの絶妙なバランス。
ひと噛みすると、プツっプツプツっと解けていく。
これはちょっと、感動。
チャーシュー噛んで感動したのは、産まれて初めてじゃなかろうか(^^
2/3ほど食べ進めたところで、辛味ごはんの存在に気付きました(^^;
ご飯の上に鶏そぼろが敷いてあり、
海苔、白髪ネギ、鷹の爪が乗っております。
中央に座すのは生卵。
小さい茶碗に目一杯の盛りが嬉しい(^^
ご飯は少なく、具材が多めですね。
底には甘旨いタレがご飯を浸します。
こぼれない様にそのまま2口ほど食べてから、撹拌作業開始。
白身の豊かな弾力に満足しつつ、
ずぞぞぞっといただきました。
「辛味」はそれほど感じませんでした。
食べるのに夢中になり過ぎて・・・
辛味ごはん用に備え付けてある七味唐辛子を、
結局使わずに食べ終えてしまったのが、心残り。
こちらも完成度高いですよ。丼でガツガツ喰らってみたいですね(^^
スープを飲み干して、完食。
店主と女将さんとスタッフさんの「ありがとうございました」に送られつつ、店をあとにしました。
余韻が長い・・・
食べおわったあとこそ、このスープの真価なんじゃあるまいか、なんて思ったりもしました。
期待を裏切らない美味しさでした。
550円でこのパフォーマンスなら、むしろ割安じゃないか、と。
ボリュームは少なめですが、これはまた食べたい。
ラーメンは詳しくありませんが、
今まで食べたラーメンの中で、一番美味しかった一杯でした。
ご馳走様でした。