1回
2011/03 訪問
博多駅ビルで気軽にリーズナブルに楽しむ東京イタリアン♪
気取らない印象を与えながらも、全体的には落ち着いた雰囲気の店内
最大で6名が利用できる個室
グラスやグラッパなど
Cena Aromafresca シェフおすすめコース 【2011/3】
Cena de Regalo 期間限定のディナーコース 【2011/3/3~2011/3/21】
Dolce ドルチェ
オリーブ
自家製パン3種+外注のバゲット
焼タラバ蟹のサラダ仕立て アロマフレスカ風
空豆のスフレ風オムレツ
穴子の香草蒸しとフリット ハーブのサラダ
フレッシュトマトとバジリコのスパゲッティ
豚ホホ肉のラグー 春キャベツのキタッラ
タラバ蟹とポロネギのスパゲッティ
甘鯛のうろこ焼き 香草風味
シャラン鴨のロースト 狩猟風ソース添え
アラの海藻蒸し ポロネギと浅利のソース
アラの海藻蒸し ポロネギと浅利のソース
"Sacravite"2007,D'Angelo
フォルマッジョの盛り合わせ
バナナのジェラート チョコレートのテゴラ
苺のスープ ミルクのジェラート添え
パンナコッタ キャラメルソース
エスプレッソ
生チョコレート、生キャラメル&冷たいドライラズベリー
ピスタチオとビスコッティetc
2011/07/29 更新
3月3日のひな祭りに、博多駅の駅ビル【JR博多シティ 】の9階にOPENしたアロマフレスカ博多
アロマフレスカは、南麻布時代から頻繁にお邪魔している、私たち夫婦のお気に入りのお店なので、福岡に行く機会があったら是非お伺いしたいと思ってはいましたが、なかなか福岡へ行く用事がないため、訪問は難しいと諦めていました
しかしながら、3月11日に東北関東地方を襲った震災により、急遽福岡へ避難することになったため、OPENしてから約2週間後に訪問することができました
平日と言えどもオープンしたばかりの【JR博多シティ】の9~10Fにあるレストラン街、通称「くうかい」は物凄い人
「新しくオープンした商業施設に敏感なのは、博多の人も東京人と同じ」と、ちょっと親近感が沸きました
しかしながら、新しいものにあまり興味がなく、人混みが苦手な私には、ちょっと理解できない部分ではありますが(汗)
そんな大混雑のレストラン街「くうかい」で、普段は並ばないであろうレストランには行列ができているのに、何故か9Fフロアにあるアロマフレスカの前だけには列がない!!
ひょっとすると博多のアロマフレスカは人気がないのかと思いきや、席が空き次第携帯などへ連絡する方法をとっているため(つまり、席が空くまでは自由に時間を潰せる、客にとっては嬉しいシステム)だったと判明しました
些細なことではありますが、こういう気配りがアロマフレスカらしい☆
●店内
籐椅子や木々の緑で、気取らない印象を与えながらも、全体的には落ち着いた雰囲気の店内は、博多の夜景が見渡せる窓側席と、半個室感覚の席を合わせて全40席
入口の右奥の席は、天井が吹き抜けになっているので開放感はありますが、10Fへ続く階段がすぐ横にあるため、どうしても外の喧騒が聞こえてしまいます
しかし、今話題のスポット内にあるレストランなので、こればかりは致し方ないかな
最大で6名が利用できる個室は、入口のすぐ右手にあり、ちょっと閉塞感がありますが、声が大きいうえにおしゃべりな私には最適な空間かもしれません
●メニュー
ディナーのメニューは、前菜、パスタ、メインをそれぞれ2種類からチョイスできる、プリフィクススタイルの「Menu Regalo ¥6,500」、前菜2品、パスタ2品、3種類から1種類セレクトできるメインの「Menu Aromafresca ¥8500」、前日までに要予約のシェフお任せコース「Menu Speciale ¥12,000~」の全3種類
※ HPを見ると、3月末からアラカルト(前菜7種・パスタ7種・メイン7種)も始めたようです
ちなみに、ランチタイムは「Pasta Lunch ¥3,500」と「Pranzo del Mese¥5,800」の2種類
今回は10日間に及ぶ長期滞在と予約が割と取りやすいこともあり、デイナーに二度ほどお邪魔し、「Menu Aromafresca」と「Menu Regalo」の2種類のディナーコースを楽しむことができました♪
~Cena Aromafresca シェフおすすめコース ¥8500~
・焼タラバ蟹のサラダ仕立て アロマフレスカ風
絶妙な加減で炙られ限りなくレアに近い、とろけるような甘みと食感を持つタラバ蟹と、酸味が強めのグレープフルーツがベストマッチ
アロマフレスカ定番中の定番メニューですが、堪らなく大好きな一皿です
・空豆のスフレ風オムレツ
パンチェッタとペコリーノが添えられた空豆のスフレは、若干火入れしすぎたのか、むしゅっとした軽い口どけを楽しむことはできませんでした
・フレッシュトマトとバジリコのスパゲッティ
トマトとバジリコだけという、非常にシンプルな食材ゆえに、味を誤魔化せないパスタですが、フレッシュトマトの分量、パスタの湯で加減、塩分共に申し分なく、とっても美味
こういうパスタが美味しいお店こそ、本物だと思います
・豚ホホ肉のラグー 春キャベツのキタッラ
豚肉のサルシッチャが存在感のある、少しスパイシーなパスタ
断面が丸ではなく四角い、イタリア語でギターを意味するパスタ「キタッラ」と、柔らかい春キャベツが、白ワインで煮込んだラグーの旨みをたっぷり吸い込んでいます
・甘鯛のうろこ焼き 香草風味
旦那様チョイスのメイン
綺麗に立ち上がったうろこはカリカリ、身はふっくら仕上げた甘鯛は、深緑の黒キャベツのソースとたっぷり盛られた香草が印象的
・シャラン鴨のロースト 狩猟風ソース添え
肉好き&鴨好きの私のメインは、シャラン鴨のロースト
素揚げした牛蒡の食感と、レバーのような独特の風味が、美しいロゼ色にローストされた鴨肉にアクセントを加えます
・バナナのジェラート チョコレートのテゴラ
5種類の中から選べるドルチェから、旦那様はアロマフレスカ博多オリジナルのものを
・苺のスープ ミルクのジェラート添え
私は、アロマフレスカのドルチェの中でも3本の指に入るぐらい、大好きな苺のスープを選択
甘い甘い「あまおう」と、シュワっと炭酸がきいた甘酸っぱい苺のスープ、優しいミルクのジェラート、そしてミントが香る綿菓子
見ためのキュートさだけでなく、味も最高です☆
~Cena di Regalo 期間限定のディナーコース ¥6,500~
・穴子の香草蒸しとフリット ハーブのサラダ
サクサク衣のフリットと香草の香りに包まれた蒸し穴子は、どちらもふわふわのとろとろ
それらを引き立てる完熟トマトのソースがまたいい
・タラバ蟹とポロネギのスパゲッティ
頂辺にどかっと盛られた極太タラバ蟹のボリュームもさることながら、お皿いっぱいのパスタの量にビックリ!!
実はこのパスタ、私が一般の女性よりも食欲旺盛なことをご存知の安永さん(南麻布時代に大変お世話になった、アロマフレスカ博多のマネージャー)の計らいで、通常サイズの軽く2.5倍はあろうかと思われる超特盛りパスタが供されたのです♪
ドライトマトの濃い甘みが光る、あっさりながらも深みのあるパスタ
もちろんペロッと完食したことは、言うまでもありません
・アラの海藻蒸し ポロネギと浅利のソース
ココットでじっくり調理されたアラの海藻蒸しは、一度ココットに入った状態でお披露目され、その数分後に美しく盛り付けられて再登場
このお料理、残念ながらアラ自体はそこまで魅力的な味わいではありませんでしたが、魚介の旨みがギュっと濃縮された黄金色のスープは絶品
スプーンで掬える限界まで、しっかりいただきました
スープの他に感動的だったのが、この料理が供される前に、たまたま「カリカリに焼かれた皮は好きだけど、肉魚問わず、ぶにょっとした食感の皮は嫌い」という会話をしていたら、なんと私のお皿のアラは皮を剥いだ状態で供されたこと
こういう然りげ無い上質なサービス、素敵すぎます☆
・パンナコッタ キャラメルソース
ドルチェに選んだパンナコッタは、上の部分を軽くキャラメリゼしてあり、甘すぎず濃厚すぎず、ミルキィーな味わいでした
銀座と比べると全体的に素材の質や料理の完成度がやや低い印象も受けましたが、どれも値段に見合った美味しい料理だと思います
そして、その日のお腹の空き具合や、料理のラインアップによってコースを選択できるのは嬉しいですし、個人的にはアロマフレスカの料理をコースではなくアラカルトでオーダーできる点が、非常に惹かれました
今回の訪問は、都内以外のアロマフレスカを初めて訪れる喜びの他に、南麻布から銀座への移転に伴い、アロマフレスカ名古屋へ異動されてた安永さんと、約1年ぶりに再会できる喜びが大きかったかもしれません
「訪問客に合わせたサービスを提供できるのが、三ツ星を獲得しているレストランのギャルソン」と、つい最近とあるソムリエの方に伺いましたが、私が敬愛する安永さんは人だけでなく、その人が誰と食事をするかによって対応を変えられるスーパーマン
というのも、一回目の夫婦二人で訪問したときは、以前と変わらない心のこもった温かく自然体で、柔らかいサービス
二回目の旦那様の親友夫婦と4人で訪問したときは、ホスト役の私たちのことを気遣い、終始サービスにあたってくださったり、私たちを立ててくださったり、最後はお店の外のエレベーターまでお見送りしてくださるという、最高のおもてなしをしてくださいました
(しかしながら、OPENしてから間もない時期の訪問だったこともあり、正直言って安永さん以外のスタッフのサービスは、オペレーションだったり、ひとつひとつの仕草や行動だったりと、要改善な部分が多々ありましたので、サービスの評価は少し厳しめに採点)
私個人の希望としては、最高のサービスを提供できる彼に、銀座に移転してからサービスの評判が芳しくないアロマフレスカの本陣で、その手腕を発揮して欲しい気持ちがないとは言えません
しかし、今後のためにスタッフを育てていかなければならないということ、そして出身が九州ということを伺い、今まで以上に生き生きされている姿を拝見してしまうと、福岡で頑張って欲しいと思いました
サービスのスペシャリストと呼ぶに相応しい、非の打ち所のない完璧な接客をされる方が任されているアロマフレスカ福岡なので、いくら東京と食やサービス等に対する価値観が違う博多でも、予約を取るのが難しいお店になるのは、そう時間はかからないのではないかと思います
駅ビルという好立地、リーズナブルな価格帯、比較的取りやすい予約状況と、銀座の大人気イタリアン・アロマフレスカの味を気軽に楽しめる福岡の方が羨ましいです
都内のアロマフレスカ姉妹店のレポは、こちらでどうぞ http://ameblo.jp/chikori-nu/entry-10835191815.html