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昼の点数:5.0
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.7
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.7
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク- ]
その余韻。
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趣のある看板
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こちらが入り口です
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お店のご案内
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2014/06/15 更新
昨年の春から1年以上にわたって、全国さまざまな土地で蕎麦を食べ歩いた。
福島、山形、埼玉、茨城、静岡、長野、もちろん都内も。
その中で、他を圧倒する蕎麦との出逢いがあった。
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生憎の曇り・・・から豪雨になってしまった5月のある日。
レビュアー4人(蕎麦好きのオッサン×2、かわゆいかき氷部副部長、わたし)で静岡蕎麦ツアーを決行。
雨女の本領発揮、車内で何度も「降りろよ!」とののしられながらの3時間。(´д`)
訪れたのは『藪蕎麦宮本』。
趣のある木造家屋。
石畳を通って引き戸を開けると、すぐに座敷が見える。
4人がけの座卓が3~4つほどの店内。
香が焚かれているのだろう、こちらのお店に近付くにつれ感じる、やさしい薫り。
それがとても心を安らかにしてくれる。
いただいたのはこちら。
・ざるそば(800円)2枚
・手挽きそば(800円)2枚
・天ぷらそば(2000円)
・花まきそば(1200円)
まずは冷たい蕎麦。
運ばれてきたのは、こぶし大ほどのささやかな盛りのお蕎麦。
(ちなみに藪の系列は、3枚食べてようやく1人分、という量らしい)
極細打ちの麺は、透き通るようなきらめきを見せる。
美しい。。。
何もつけずにいただくと、蕎麦の柔らかな香りと甘みがふうわりと口の中に広がる。
表面は非常につややかでなめらか。
しゅるんと喉を滑り降りてゆく。
そしてこの温度!!
ひいやりと冷たく、蕎麦の風味と香り、滑らかさをさらに際立たせる絶妙な温度感。
蕎麦つゆの素晴らしさにまた唸る。
芳醇な味わい、その奥に少し甘みが感じられるつゆ。
この蕎麦にはこのつゆしかないだろうという必然、完璧な組み合わせ。
追いかけてくる、余韻。
ただ、その心地よさに身を委ねる。
せっかくなので温かいお蕎麦も追加でいただきました。
今まで温かいお蕎麦って、妙な粉っぽさを感じたり、温かくする必然性を感じられないものばかりだったのだけれど。
こちらのお蕎麦は今までの温かい蕎麦の概念を大きく覆すものでした。
天ぷらは揚げたてのものが入れられ、じゅうじゅうという音が美味しそうに響く。
花まきは蓋を開けた瞬間の海苔の香りがたまらない。
つゆは柔らかく優しく香り高く。
蕎麦を包み込み、さらにさらに高みへと向かってゆく。
おいしい。。。
その後、たくさんの蕎麦屋を巡り、今、この店のレビューを書きながら感じること。
蕎麦屋にはそれぞれの個性があり、方向性や大事にされているものがあって、
それらに決して優劣はつけられないのだと思う。
しかしこちらの蕎麦は、これまでいただいたどの蕎麦よりもシンプルで、
しかし複雑で、必然が絡み合って生まれた蕎麦。
だからこそ他の追随を許さない高みにあるのだと思う。
たぶんわたし、人生最後に食べたいお蕎麦はここのお蕎麦だと思うんです。(笑)
今も思い出す、あの余韻。
またいつか出逢いたい、あの余韻に。