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夜の点数:4.9
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 4.9
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|サービス 4.6
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.3
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[ 料理・味4.9
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| サービス4.6
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| 雰囲気4.5
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.3 ]
札幌の雄。
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ムラサキウニとバフンウニの丼
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2017/01/15 更新
生まれて初めての北海道の旅。
『バローレ』も楽しみだったけれど、こちらへの訪問もめちゃくちゃ心待ちにしておりました。
『鮨菜 和喜智』。
鮨通の友人達の多くが絶賛する鮨店。
遅刻厳禁、写真撮影禁止ということを聞いていたのでちょっと難しいタイプのお店なのかな・・・と緊張しながらの訪問。
18時~、20時半~の二回転制。一斉スタート。
白木のL字型カウンターに鮮やかな赤のお盆、金の箸置きという美しいセッティング。
カウンター8席のみのこじんまりした空間。
ひと月以上前に予約を入れたが、すでに20時半の回は満席。
遅刻厳禁のようだけれど、実際は少し融通が利くようですね。
この日は他のお客が遅れて到着していたし。
ご主人の田村さんはまだお若い。
饒舌なタイプではないが、こちらが話しかけるととても丁寧に対応してくださる。
しっかりと自分の向かいたいところがあり、芯を持った仕事ぶりが随所に感じられる。
夕張のお酒、まる田をいただきながらコースがスタート。
このお酒がめっちゃ美味しい♪
この日はご主人の体調不良により、つまみがメインのコース構成。
事前にお電話でその旨を伺い不安を感じていたが、実際いただいてみると一品一品が素晴らしすぎて、
むしろこれはこの日しかいただけない稀少なコースだったのではと思わざるを得ない。
最初の一品は「相模湾の煮鮑」。
ぷりっぷりの弾力。出汁の旨みに三つ葉の香りが寄り添いぐっとくる。
さらに、毛蟹の雲丹和え、湯通しした金目、縞鯵のづけ、黒むつの塩焼き、螺貝の肝和え、
バチコの炙り、鮟肝と奈良漬、鯖の炙り、クエとじゅんさい、紫雲丹と馬糞雲丹の丼と続く。
「湯通しした金目」「黒むつの塩焼き」「鯖の炙り」は神がかった抜群の火入れ。
「縞鯵のづけ」は非常に旨みが深く、脂と旨みのバランスも凄い。
「螺貝の肝和え」は肝の旨みに悶絶。肝は鮑のそれよりも淡白だが口の中に残る薫りが素晴らしい。
そしてお出汁がめちゃくちゃ美味しいのです。鰹と昆布で丁寧に取っておられるお出汁。
「クエとじゅんさい」はこのお出汁に支えられ旨みが花開いた逸品。
ここで、紫雲丹と馬糞雲丹の丼が目の前に供された。
ここまで、ご主人と産地や仕事について様々なやり取りをしながらいただいていたが、
この小さな美しい丼を見て、思わずお聞きしてしまったの。
「あの、お写真を撮るのはダメでしょうか・・・」と。
すると、「いいですよ」とご主人。
ありがとうございます!
恐らく通常であればお許しいただけないことだと思うのだけれど。
ご主人の懐の広さにただただ感謝。めっちゃ嬉しい♥
握りは、葡萄海老とキンキ。
葡萄海老はねっとりと甘く、とろりととけゆくような旨み。
キンキは軽く炙られ、官能的な脂感に心奪われる。
そして舎利が素晴らしすぎる。
まさにほろっと口の中でほどける舎利。
まろやかでやわらかな酢の塩梅。
タネとのバランスも、温度感もぴったり!
使っておられるのは、京都から取り寄せた米酢と赤酢のブレンド。
最近酢を変えたのだそう。
きっと絶えず研究を重ねておられるのだろうなと推察する。
葡萄海老の頭で出汁を取ったお味噌汁、車海老、穴子で〆。
とにかくご主人のお仕事が非常に丁寧で誠実。
どうすればもっとも素材の持ち味を引き出せるかを熟知した仕事ぶり。
素晴らしい。ため息しか出ない。
ただただ感動。
本当は★5.0をつけたいお店なのだけれど、今回は握りは2貫のみだったのでそれは次回のお楽しみに。
でも2貫だけでこちらのお店の凄さがぎゅんぎゅん伝わってきました。
ご主人に「舎利が本当に素晴らしいですね」とお伝えしたら、「いつもはもっと美味しいんですよ」って。
そう言われたらまた来なきゃだよね。(笑)
近いうちに、必ず伺います。
今度は握りをガッツリいただきに。
北海道に来る理由になる素晴らしいお店。大好き。