レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2012/08訪問 2012/12/01
総合1200件目は「傳」 とんでもない変化球ばかりですが、本格派以上の凄さです。
総合1200件目は「傳」。
言わずと知れた、今人気急上昇の和食のお店です。
実は、このお店、人気店にしては珍しくネットの予約も可能なお店です(でも今は事実上無理だと思いますが)。
以前からたまに空席を検索するも、空いている日がありません。
ある日も駄目もとで検索すると、なんと空いているではありませんか!
急遽予約を入れたことはもちろんです。
でも一週間ほどしたある日、携帯に見慣れぬ電話。
出てみると、お店からです。
どうやらネットでの予約と実際の空席情報が合っていなかったようで、実際には空いていない日に予約が入ってしまったようです。
「ということは、結局無理ってことですね?」と聞くと。
「いいえ、こうなったのも私どもにも責任があるので何とかお出で願いたいと思います。別の日でお選び願いますか?」
「土曜日ならいいんですが」
「土曜日は空いていないんですが・・・(しばし悩んでいる様子)・・・よければ翌週の日であればなんとかします」
「えっ、大丈夫なんですか?」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、お願いします」
これが店主、長谷川さんとの初めての出会いです。
素晴らしいと思います。
おそらく本当は予約が入っている人の時間を変更させるつもりなんでしょう。
そこまでして一見客でも取り込もうとする姿勢は素晴らしい。
老舗の人気店なら、空いてないですねの一言で終わりでしょう。
こりゃ楽しみだ。
さて、当日。
神保町にこんな一軒家があったことなど露知らず。
はて、昔はなんであったかなぁ。
ちょっと見は赤坂の料理亭風。
小さな庭があって、「苔」とかかいてあった。
小さなシャベルが刺さっている・・・なんだ、ありゃ?
玄関を入ると和服姿の女性がすぐにやってきます。
暑いのに和服は大変ですなぁ。
名前を告げると、2階へ。
カウンターが目に入りましたが、あそこは常連さん達の座るところでしょう。
写真で見たことがある長谷川さんの姿があります。
チュートリアルの福田に似ているかな(^_^.)
細い階段を上ると個室みたいな部屋へ。
むむ・・・これなら4人くらい入れるようです。
待っていると、すぐに長谷川さんが来てご挨拶。
先日のお詫びを言われましたが、素晴らしい心遣いです。
「本当は一杯だったのでは?」と聞くと。
「いえ、開始の時間を早めてもらいました」
ほぅ、でも先客がいた感じはないけど・・・これも心遣いかな。
最初はスプマンテから始まりました。
蒸し暑いので最高の飲み物です。
さて、これからは噂の料理が次々と出てきます。
・先付 フォアグラ最中
これは有名なので、わかっていました。
かみさんは知らなかったので、いきなり最後のデザートが出てきたものと思いビックリしております。
中はフォアグラとシコシコ感じなのがイブリガッコ。
甘いのはジャム。
凄い発想です。
今までこういう発想の料理にお会いしたことがありません。
フォアグラなのに脂っぽくない。
ちょっと甘目で食感も楽しい。
・小鉢 枝豆豆腐 生湯葉 雲丹
自家製なんでしょうね、この生湯葉。
しっかりとしています。
しかも、笑えるのは上に乗っている「山葵」。
ちゃんと顔が描いてあります。
ようこんな細かいことできますな。
ここで日本酒をいただきます。
秋田県の「刈穂」。
飲みごたえはすっきり。
東北の酒っぽくありません。
水は新潟の「麒麟山」という名水。
素晴らしい。
長谷川さんが春巻きを持ってきました。
・小皿 芝海老春巻
大ぶりにたたいたものと細かくたたいたものが入ってるそうです。
カボスか塩でいただきます。
食べてみると何もつけなくても美味しい。
でも、これは見た目は春巻きですが、和を感じます。
中華のような油で揚げた感じがあまりしません。
塩は昆布を使って自家製の塩を作っているそうです。
プリプリとした食感。
高級中華でも、ここまでの春巻きは最近出ませんよ。
・造里 金目鯛 甘海老 玉葱ポン酢
普通のお造りでくるかと思ったら、違いました。
金目も素晴らしい鮮度。
甘海老もプリプリの食感。
凄いロ思ったのはポン酢。
どこの使っているのか聞くと自家製だそうです。
凄いです。
ここまで一切の手抜きがありません。
しかも、全部変化球。
でも、ごまかしの変化球ではなく力強い変化球です。
メジャーに行った松坂大輔やダルビッシュ有のスライダーのような感じ。
いわば小手先では投げられないボールという感じ。
こりゃ、半端なレベルじゃありません。
またしても長谷川さんが何かを持ってきました。
2階の客にまでこうやって何度も顔を出すのは早々できません。
・焼物 穴子煮焼 山椒ソース
一瞬、鰻かと思いまし。
今年はバカ高いの喜んだら、長谷川さん「すみません、穴子です」(笑)
えぇーと、この穴子の上に乗っているのは牛蒡です。
ここまで細くできませんよ、普通。
穴子も下手な寿司屋に負けないレベルです。
穴子の嫌味な味が全くありません。
山椒のソースのせいでペロッといただけてしまいます。
中に黒米が入っていて驚き。
しかし、旨いなぁ。
ここまで完璧。
そして何より凄いのは接客の女性に料理の内容に聞くと完璧に答えられること。
凄いです。
有名なフレンチやイタリアンでもちょっと聞いて分からないことがあると、大概「ちょっとお待ちください」とか言って分かっている人に聞いてくるのが普通です。
此方の女性達は全員完璧に答えられます。
ここでお酒を変更。
今度は山形の「東北泉」。
東北の酒が多いので長谷川さんは東北の方ですかと女性に聞くと関東だそうな。
・中皿 畑の様子
サラダです。
しかも只者のサラダではありません。
ヤングコーンやらオクラやら山葵菜やらたくさん。
西東京市の農家と千葉県の農家から仕入れたものだそうな。
かみさんの方には花びらが入っています。
どれも美味しいけど、この白いのは何だろう。
葱か。
「トウモロコシの髭です」
ひぇー、あのトウモロコシの髭ですか。
あれっていつも抜いて食べたことなどない。
髭って食べられるのね・・・当たり前か。
しかし、よくあの髭を食材に使うことを考えたもんです。
でも、よく見ると私の白髪に見えてきたのがちと悲しい。
皿も良く見ると凄い。
一つ一つ違うものを作ってもらったそうです。
浅草あたりで適当に買ってきたものではないそうで・・・ここまでやるか。
・煮物 鰯のつみれ玉子とじ
煮物で鰯のつみれが出るというのも初めてです。
鮮度がちょっとでも悪くなると使えませんもんね。
酢を使っているので酸辣湯のような味わい。
どこまでも見た目と味が違います。
全部推理小説みたい。
普通、見た目で味が想像できるじゃないですか。
その味を超えると凄いと思うけど、そうでもないと評価が下がる。
此方の料理は見た目では味が想像できません。
全部予想が外れます。
徹底的に考え抜いたものばかり。
またしても、長谷川さんが何やら持ってきました。
「オーストラリアで有名なものは何でしょう?」
「カンガルーかコアラかな」と私。
「いやさすがにカンガルーはここに入らないので、…エアーズロックです」
と言って蓋を開けると、ご飯の上に岩が。
岩に見えたのは牛肉のブロックのようです。
・食事 和牛と生姜の炊きごみご飯
高級和牛のローストビーフご飯と思ってください。
和牛の炊き込みご飯は生まれて初めてです。
実にジューシー。
ミディアムレア状態です。
ご飯は生姜が効いていて最高。
これは少し残ったので後でお土産に頂きました。
こんどは女性が新聞紙を持ってきました。
はて、何か相当汚れるものでも出るんでしょうか。
他のテーブルの人にも新聞紙が配られます、
全部違う紙面。
しかも本日の新聞。
はて、何でしょう。
かみさんが先に気が付きました。
新聞に赤い丸で囲った部分があります。
見ると・・・「ありがとう」。
これ全員で探したのでしょうね。
凄い!
と、ここでまたしても長谷川さん…よう来るなぁ
「畑から苔をお持ちしました」
な・・・なんだ?
小さなスコップの上に土くれのような…見た目は苔っぽい。
・デザート 庭の苔
これってチーズケーキです(^o^)
しかもとても美味しい。
土に見えたのは麦茶。
どこまでもユーモアたっぷり。
しかし、スコップが食事の器になるとは生まれてこの方考えたこともなかった(爆
いやぁ、最後まで楽しませてくれます。
でもこの店の凄さは、どの料理も本格的な勝負をしても充分名店のレベルにあるのに、あえて変化球攻めにしていること。
小手先だけだと飽きてしまいますが、この店は凄いと思います。
長谷川さんも若いし。
「今度はカウンターでよろしくお願いします」と言われました。
ここは何としても予約して再訪しなければならない店となりました。
2位
1回
2012/11訪問 2012/12/02
レストランのみ1200件目は「ちゃわんぶ」 素晴らしいの一言です。
レストランのみ1,200件目は、「車力門 ちゃわんぶ」です。
総合1200件目が傳だったので、レストランのみ1200件目はどうしようかと悩んでいたところ、Ericさんからお誘い。
「ちゃわんぶ、行く?ちゃみみさんも一緒に行くんだけど」
行きますとも、行きますとも(笑)
四谷三丁目はかのバブル華やかりし頃、よく訪れた町ですが、常連客重視の店がことのほか多いところでもあります。
初めての店にフラリと入ると、「誰?こいつ?」って目で店の人もお客さんも見てくる店が多く、馴染みにくい地域。
その四谷三丁目で今、大人気のお店です。
さぁ、楽しみです。
集合は6時30分。
着いたのもピッタリ6時30分。
まるで図ったかのように着きました(爆
外観は普通の居酒屋風。
もっと高級感がある店かと思っていましたが、これなら入りやすい。
玄関を開けると、お二人が目の前の席に・・・早!
厨房には、京味出身の武澤さんがご挨拶。
かなり若いですね。
35歳だそうですが、もっと若く見えます。
「くろぎ」の黒木さん同様、京味出身で、黒木さんとは兄弟弟子だとかいうのは、Ericさんのレビューで知っていました。
しかし、京味出身の方の店はさすがに人気が出ますね。
もっとも、京味自体は店の前を通っただけで、「ふーむ、ここが京味か」と・・・一生に一度は行きたいけど・・・高いんですよね。
まずは、ビールで乾杯・・・モンテカルロ♪
さて、すぐに料理と行きたいのですが、最近歳のせいか疲れが残っております。
料理名を正確に覚えることができないので、今日も途中で武澤さんにおしながきをもらいたいとお願いしました。
料理を一人で作っているので、かなり忙しいときに妙なリクエスト。
後でメールで送ります、と言われたんんですが・・・やはり相当忙しいのか、いまだ手に入らず。
まぁ、仕方ないです。
ということで、料理名はうろ覚えなのでご了承ください。
・大黒しめじと豆腐の白和え?
見た目は地味ですが、実に奥深い味わい。
香り松茸、味しめじとか言われますが、この大黒しめじ・・・ホンシメジは美味しい。
白和えも完成度が素晴らしい。
日本旅館などで中途半端なものが良く出ますが、比べものになりません。
・香箱蟹
Ericさんが、今年はよく蟹を食ったと呟いていましたが、私は…最近食べたかなぁ(^_^.)
カニカマはよくお目にかかりますが(爆
えー、この蟹は冷凍していないとか言っていて、いわゆる採れたてに近い感じのものらしい。
ふむ、蟹らしい風味が凄い。
それと当たり前ですが、アンモニア臭さなど微塵もありません。
身から出る肉汁に感動すら覚えます。
身をほじくって、齧り付いて・・・見るも無残な姿ですが、無言で皆さん平らげています。
しかし、自分の食べ方は下手だなぁ。
ここで甲羅に熱燗。
ふぁー、こりゃ極楽酒ですね。
なんも話したくなくなる。
ここでお酒を注文。
福島のお酒でしたが、名前は失念。
久しぶりの冷酒ですが、酒臭さがなくて素晴らしい。
私は日本酒がちと苦手なんですが、これは最高です。
しかし、このあたりで少々疲れが出てきました。
会話になかなか入れません<(_ _)>
申し訳ない、Ericさん。
・カラスミ
日本酒しか合いませんよ、これは。
魚卵禁止令が出ている私ですが、これくらいなら許されるでしょう。
・お造りは鮪の赤身・大トロ・鰤
鰤は大根おろしでいただきます。
この鰤が最高。
こんな美味しい鰤は久しぶり。
大トロも凄い。
口の中で蕩けます。
・お椀
車海老と蕪
薄味です。
当たり前のようですが、同じ「京味」出身でも「くろぎ」とは違いますね。
「くろぎ」の方がやはり味が濃い。
此方は、王道の味かな。
飽きない味とも言うべきか。
車海老はお寿司で食べてみたいほど。
ここで女将さんがお酒を変えてくれました。
これが実に旨い。
お酒は女将さんが選ぶようですが、凄いと思います。
・海老芋と堀川牛蒡
この海老芋美味しかったなぁ。
あんまり海老芋は食べたことがないけど、これほど上手に調理してあるものは初めてかも。
これも、味付けがあっさり目でいて飽きない。
思わずお替りしたくなりました。
・牛ヒレかつ
他の方にも良く出されているので、これは記憶にあります。
少し小さ目ですが、肉汁がしっかりと出てとてもジューシー。
牛かつを出す店は良くありますが、大概さほどのものは出ないのが多い。
此方は揚げ方も本格派。
そういえば、洋食の方の修行をしていたとか、読んだ記憶があります。
さすがですね。
・食事
雲丹ご飯 味噌汁
この味噌汁も出汁が凄い。
どうやってこの出汁とっているんだろうか。
凄すぎる。
そして雲丹。
大昔、神田駅の近くの寿司屋で滅茶苦茶美味い雲丹に出会って以来か。
私はそれほど雲丹は好物じゃないのですが、これは新鮮そのもの。
ご飯の炊き加減も素晴らしい。
もう少し多めに入れてもらった方が嬉しい。
でも、ちゃんとお替りをいただきました。
・葛きり
「くろぎ」も最後は「葛きり」です。
同じかな、と思って食べてみると、・・・これも味が違いますね。
「葛」もかなり違いますし、黒蜜も全然違う。
同じ修行先でも、これだけ違うんですね。
お会計は13,000円。
安くはないけど、充分以上に満足できる料理のオンパレード。
奇をてらったものもなく、どれもオーソドックス。
それだけに実力の程がわかるものばかりでした。
予約はかなり先まで入っているようです。
来年も来たいと感じる店がまた増えました。
3位
1回
2012/03訪問 2012/03/13
レストランのみ1,000件目は「シェ・イノ」 「我らがバブルの日々」が思い出されました。
レストランのみの1,000件目は、もっとも悩みました。
ジャンルはフレンチにしようと思っていたのですが、最近の人気店ではなく自分がフレンチを食べ始めた頃の巨匠の店にしたかった。
私と同年代の3人のシェフ(大渕・依田・平松)も良いけど、その上の人が健在な店が良い。
まっさきに頭に浮かんだのが、井上 旭(いのうえ のぼる)。
「シェ.イノ」のオーナーシェフ。
1945年生まれ。
銀座のレカンの料理長を経て、1984年に京橋に「シェ・イノ」を開店。
今の店の場所とは違い、もっと京橋駅よりにありました。
この店以外にも、「マノワール・ディノ表参道」、「ドゥ・ロアンヌ恵比寿」、「ポンドール・イノ日本橋」という店も持っている。
予約は意外にあっけなく取れました。
フレンチでも予約がとりにくいのは、最近の有名店だけの様子。
こちらは、ちょっとした思い出があります。
結婚前にかみさんの誕生日をここで祝ったことがあります。
あの時は隣に宝塚の鳳蘭が食事していたっけなぁ。
あれは、まさにかつてのバブルの頃。
日本中、株と不動産が値上がりし、世田谷区の土地を全部売るとアメリカ本土が全部買えると言われた頃。
庶民が夢と思っていた、フレンチやイタリアンを食べることが珍しくなくなった頃。
ファミレスの凋落が始まり、夜のタクシーが全く拾えない頃。
「我らがバブルの日々」
そんな香りが少しでも残っているだろうか。
当日は雨。
店に着くと、ウエイティングカウンター。
コートを脱ぎ、カバンを預けて、レストランの中へ。
広いですね。
アピシウスを思い出した。
中世の館を思わせる、ちょっと荘厳な造りです。
客の入りは7割ほど。
男性客ばかりのテーブルもあり、接待に使われているようです。
他は家族連れやデートといった感じですが、至って静かな店内です。
接客の担当は主に二人の男性。
そつのなさと連携さは見事で、すべてのテーブルをくまなく対応しています。
まずは、シャンパンで乾杯。
一杯が、3,360円です。
バブルだねぇ。
料理はすでに、注文済み。
ですが、その前にワインを注文。
とても分厚いワインリストを見ると、相変わらず目が飛び出るような値段のワインが並ぶ。
一番無難なシャブリにしましたが、それでも13,650円です。
料理が来る前に井上シェフの近況を聞くと、いつも店にはいるけど料理長は別の方(古賀料理長)が作っているそうな。
もう66歳だから以前のようには出来ないんでしょう。
・ウニ入りスクランブルエッグ
ウニの上にキャビアが乗っていますが、その下はスクランブルエッグ。
キャビアの塩気がアクセントになっています。
ちょっと写真が撮りにくい。
・オードブルの盛り合わせ
一番近くにあるのは、アスパラの上にサーモンが乗ったもの。
一番奥がフォアグラのテリーヌですね。
どれもしっかり塩を使っていて、メリハリが効いています。
昔ながらのフレンチの伝統そのものと言った感じですね。
・舌平目のプレゼ ソース ロイヤル
プレゼは蒸し煮のことです。
ソースはアルベールソースかな。
写真に映える姿ではないのがちょっと残念。
この辺が最近の人気店とは違うところか。
これも塩の使い方が抜群。
甘いソースに絡めると複雑な味わいになります。
・牛フィレ肉のロースト
かみさんのメインはこちら。
ちょっとソースが甘目かも。
・仔羊のロースト
これは凄かった。
先日、バリックトウキョウでも仔羊をいただいたが、塩の使い方、火の通し加減ともに、こちらが上。
見事に男性的な味わいです。
骨をつかんで肉を齧る。
迸る肉汁。
男が男であることを感じる一瞬。
この瞬間だけは、和食では味わえない満足感があります。
・デザート
デザートは所望すれば全部から一通りチョイスも可能。
でも、お腹もかなり満腹。
かみさんは苺のケーキ。
私はイチジクのケーキ。
かみさんの苺はとても美味しかったようで絶賛していました。
最後は珈琲。
クラシックな内容ですが満足できました。
奇をてらった料理は一つもない。
どれもオーソドックス。
でも、これが王道だよ、と言っているような声が聞こえる店ですね。
かつての名シェフも引退してしまった人もいますが、まだまだ一戦で頑張っているところも多い。
今後は時間があれば、そんな店を巡ってみるつもりです。
4位
1回
2012/02訪問 2014/05/05
総合1000件目は「バリックトウキョウ」 東京で大人気のイタリアンです。
いよいよ1000件目のレビューです。
ここまで長かった~(笑)
食べログを始めた当初は700件は自信があったけど、1000件は絶対無理だと思ってました。
これも、ひとえにみなさんのおかげと心から思っております。
さて、1000件目が近づいてきて、どこにしようか、悩みました。
手持ちのレビューの中では、今一つピンと来る店がありません。
何と言っても1000件は区切り中の区切り。
中途半端な店は出せません。
ということで、こちら「バリックトウキョウ」に決定。
食べログで東京で大人気のイタリアンです。
フレンチはかつてのバブル期に結構伺ったのですが、意外にイタリアンは行っていません。
東京の超人気店ですから、楽しみです。
予約の電話を入れると、簡単に予約こそ取れたものの「当店は初めてでらっしゃいますか?」と気になる言葉。
聞いてみると、どうやら見つけにくいらしい。
不安になり事前に場所を確認に現地へ。
しかし・・・見つかりません。
地図上はこの辺のはずだが・・・するとあるマンションの一階におばさんがちらちらとこちらを見ている。
どうやらお店の方の様子。
「どうぞ、こちらです」
なんとそのビルの駐車場を抜けて敷地の中へ。
ほぅ、ここか。
道路に面していないのでは見つからないはず。
この店に初めて来る方は前もって現地を確認した方が良いようです。
さて、当日です。
古民家を改造した店ですね。
ちょっと土足で入るのは心苦しい気もしますが。
7時の予約ですが、7割ほど埋まっています。
しかも、なんと男性の一人客が2組も。
優雅に一人飯ですが、羨ましいような寂しいような(笑)
椅子は少し狭いのが気になります。
おデブさんには厳しいかも。
テーブルの上には、グリッシーニが。
イタリアンって感じがしますね。
まずは、食前酒から。
お奨めに従い、シャンパンを。
スプマンテです。
すっきりしていてかなり美味しい。
ちなみに1杯1,500円です。
料理はバリックコース(9,800円)。
本日の付出しのパンを食べながら料理を選びます。
かみさんが選んだものは次の通り
(冷前菜)
天然ヒラメのクルード 聖護院蕪のピュレ
(温前菜)
アスパラのソテー
(プリモピアット)
イカスミのリゾット
(メインディッシュ)
真鯛のソテー
私は次のものを選びました。
(冷前菜)
ウサギ背肉のインサラータ ロビオラとフランボワーズのソース
(温前菜)
蒸しアワビと石川芋のニョッキのソテー 肝とバルサミコのソース
(プリモピアット)
トスカーナ風手打ちパスタ"ピチ" 自家製フィノッキオーナ和え
(メインディッシュ)
スコッタディート風仔羊の香草焼き
さて、すぐに料理がくるかと思ったら、またしても「付き出し」。
トマトソースがかかっていますが、名前は忘れました。
でも、料理のレベルの高さを伺わせる付き出しです。
ワインも注文。
「PIEVECROCE」
御値段は6500円と至って良心的。
で、肝心のお味はすっきりしていて、辛口。
雑味もなく、素晴らしいワインでした。
下手なフランスワインより全然美味しい。
(冷前菜)
「天然ヒラメのクルード 聖護院蕪のピュレ」
クルードは「生」と言う意味。
つまりヒラメは生。
キャビアが良いアクセントになっています。
聖護院蕪は、ピュレですから裏ごしした状態です。
しっかり塩が振られています。
「ウサギ背肉のインサラータ ロビオラとフランボワーズのソース」
インサラータはサラダのことだったけな。
ウサギは久々です。
ちょっとあの顔を思い出すと可哀そうになりますが。
ウサギの肉はソーセージ状。
白いものは山羊のチーズ。
これも、しっかり塩が振られていて主張がはっきりわかります。
山羊のチーズはあまり好きじゃないけど、この独特の臭みも案外悪くないものです。
(温前菜)
「アスパラのソテー」
アスパラのソテーは意外に味が濃い目。
かみさんはちょっとしょっぱいと言ってましたが、私には丁度良いかも。
「蒸しアワビと石川芋のニョッキのソテー 肝とバルサミコのソース」
蒸しアワビは磯の香りがしっかり感じられます。
もう少し大きいと良かったけど(笑)
(プリモピアット)
「イカスミのリゾット」
ちょっと油が多い気がしました。
「トスカーナ風手打ちパスタ"ピチ" 自家製フィノッキオーナ和え」
パスタというより「うどん」のような感じ。
うどんのボロネーゼみたいな味。
これはどうだろ・・・他のパスタの方にすれば良かったかも。
結構、ワインも進んでお腹が膨れてきました。
(メインディッシュ)
真鯛のソテーはかみさんも喜んでいました。
さて、私の頼んだ、仔羊の香草焼き。
素晴らしいの一言しかありません。
結構なボリュームながら大味な感じはない。
火の通りも申し分なし。
肉汁が迸る一品。
羊独特の臭みも嫌味がありません。
中には羊のハンバーグも。
そして骨付き肉は肉の旨みが一杯。
まさに至福の一皿でした。
(デザート)
ピスタチオのプリンとそのジェラート
かみさんが頼みました。
香ばしいピスタチオが一際旨みを凝縮したような一品。
でも私の頼んだのもすごい。
ビチェリン~風~
言ってみればコーヒーゼリーの上にチョコレートが乗っている感じ。
珈琲とチョコって案外合わないけど、これはすごかった。
こういうデザートを待っていたんですよ。
最後はエスプレッソとローズヒップ。
ローズヒップは一口飲んだだけでギブアップ。
エスプレッソにしました。
全体的にも評判違わぬ料理ばかり。
メインの味はいまだに脳裏に残っています。
味は塩の使い方が少しきつめですが、これくらいの方が好きですね。
こんな有名店に何度来れるかわかりませんが、期待を裏切らない店ですね。
5位
1回
2012/06訪問 2012/07/29
レストランのみ1100件目は、「affetto 麻布台」。 ワイン好きには最高です。
レストランのみ1100件目は、「affetto 麻布台」。
美味しいワインを嫌と言うほど楽しめる店です。
新宿の馴染みの靴屋さんで靴を買いに行くとき、その後どこぞでランチをしようと思い新宿界隈をチェック。
丁度1100件目の店にも行かないといけないので、くまなくチェック。
でも、今一つ良い店がない。
旨そうな店は韓国料理かラーメンあとはインドか。
インドも良いけど、ランチじゃさほどの料理が出るわけでもなく、和食に至ってはレベルの高い店はほとんどない地域。
仕方なく他の地域を適当に検索。
最近はネット予約できる店が増えたので最近はよく使わせていただいています。
此方のお店もネット予約できます。
たしか白トリュフコースが評判だったのを思い出します。
人気店だから無理と思いつつ検索すると、思いもかけず空席があります。
場所は六本木と神谷町の中間。
飯倉片町の交差点のそば。
早速予約しました。
予約は12時。
雨の中、神谷町から上り坂を上って時間通りに到着。
昔、このあたりに「飯倉食堂」というフレンチがありました。
私が生まれて初めてフランス料理を食べた店。
そういや生まれて初めてイタリアンを食べた「キャンティ」や、生まれて初めて本格的なピッツアを食べた「ニコラス」もこの近くだ。
考えてみると実に懐かしい場所です。
お店は地下なんですね。
ドアを開けると、若いマネージャー風の男性がお出迎えです。
店内は思ったほどカジュアルな感じ。
もっと高級店を想像していました。
満席かと思ったら意外にも我々だけ。
ちょっと拍子抜けですが、他の有名店が予約取れなさすぎなのかも。
大体、電話もろくに繋がらないような人気店って、どうなの?って気持ちがあります。
厨房の前にはカウンターもあり、一人で来店しても気楽に楽しめそう。
料理は5,500円のコースを事前に予約しています。
料理に入る前にワインの説明。
好きなワインがあるか、と聞かれるがイタリアンワインは詳しくないのでお任せにすることに。
すると、普通のフルボトルを注文することも可能だけど、料理ごとにその料理にあったグラスワインを出すことも可能だとのこと。
ほぅ、それは良い。
そういえば、ここはワイン通には評判なお店だったことを思い出しました。
ということで、まずは一杯目。
「Blanc de Morgex ct de La Salle」
何と読むのかわかりませんが、少し甘目ですがすっきりフルーティーな味わい。
何にでも合いそう。
でもって、このワインの説明が凄い。
産地はもとより、製造方法からなにから…よく覚えているもんです。
もしかして、この調子で他のワインも説明をするのかしらん。
料理が出て来ました。
(アンティパスト)
・つぶ貝とアボガドのマリネ 肝のピュレ
あんまりアボガドは好きじゃないですが、こうして出てくるとさわやかで美味しい。
こりこりした食感のものがつぶ貝ですが、見た目じゃわかりませんね。
自家製のフォカッチャも来ました。
そんなにしっとりしていないフォカッチャ。
ちょっと香ばしい風味で結構旨い。
・金目鯛のカルパッチョ からすみ添え
これは塩加減といい、粒胡椒の使い方といい絶品モノでした。
鮮度も申し分ない。
食感が素晴らしい。
最近、旨い魚に出会っていないのでちょっと感動です。
ここで、ローズマリーのパンが提供されます。
これは意外に美味しい。
・穴子と里芋とスカモルツァチーズのフリット トマトソース カラメルとバルサミコソース
あんまり穴子っぽくない。
どちらというと、芋の風味が一杯。
里芋というよりジャガイモみたいなホクホクさ。
チーズはそれほど主張していないのでバランスはとても良い。
ここでワインが変わります。
「derLhona」
今までこういう白ワインは飲んだことのない美味しさです。
芳醇な葡萄の香りが一杯。
フルーティというより芳醇。
甘目だけど、甘くない。
パンは3個目。
今度はトマト入った奴。
これも面白い。
さぁ、またしてもワインが変わります。
嬉しいですね。
「PIERRE FRICK」
これはフランスのアルザスのワイン。
すっきりしていて力強い。
フランスワインらしい味わい。
今日飲んだ中では一番美味しい。
メリハリが効いていて好きですね。
(プリモピアット)
・時鮭とフレンチキャビアの冷製カッペリーニ
器自体を冷やして提供されます。
この時期なので時鮭。
そういえば、こちらは和食のシェフもいるそうな。
真ん中にあるのはイクラかと思ったら、フレンチキャビア。
でも、パスタは今一つかな。
・蛸のラビオリ 赤ワインソース ジェノベーゼ
イカスミではなく、蛸墨です(笑)
苦いかと思ったけど、大丈夫でした。
もう少し量があると良いですね。
今度は赤ワインが2種類登場です。
「Casal Vegri Valpolicella」
これは味見ということで、サービスのようです。
イタリアワインですかな。
ちょっと赤ワイン独特の生臭さがありますが、悪いワインではありません。
「Monleale」
12年ものです。
かなり、古い木から採れる葡萄らしいです。
濃厚な味わい。
生臭さはありません。
ふくよかな風味が備考をくすぐります。
(セコンドピアット=メイン)
・ガスポール豚のコンフィ バードックのスープに浮かべて
ちょっと危なっかしいバランスで登場。
案の定、倒れてしまいスープがジャケットに飛ぶハプニング。
こういうものはもう少し考えた方が良いですな。
豚肉の下はアスパラですが、葱みたい。
豚肉はホロホロと崩れるくらいよく煮込まれています。
スープは薄口ですが、しっかりとした味わい。
塩加減も申し分ない。
豚肉は沖縄のソーキそばを思い出します。
旨みがぎっしり詰まった味。
ハーブで使う牛蒡が来ました。
ハーブティにも使うんだそうです。
(ドルチェ)
・さくらんぼとびわのマチュドニアゼリー
フルーツたっぷりのゼリー。
甘くないのが嬉しい。
・バニラのジェラート
これは普通かな。
・タルトバンキュイ
赤ワインのタルトです。
ショコラではありません。
ですから甘くない。
口直しに良いですね。
最後は、かみさんは何やら一杯入れたハーブティ。
お望みのものを作ってくれます。
身体が温かくなるものも入っているとか。
うーん、財布の中身が増えるハーブティがあれば良いんですがね(爆
私はいつもの如くエスプレッソで口直し。
カップが手作りみたいな感じで、面白い。
えーと、実はこのメニューは印刷したものがないので我儘言って手書きのものを作ってもらいました。
サービスは実に気持ちが良い店ですね。
それとワインの説明というか知識が素晴らしい。
ちょっと説明が長すぎるきらいがあるのが難点ですが(^o^)
料理は白キャビアはないものの、総じてそつがない。
飛びぬけてはいませんが、これはイマイチと言うのも特にない。
ただ、強いていえばパスタに特徴がないかも。
しかし、ここは何と言っても、ワインの種類の多さとお客に合わせる対応の素晴らしさが一番でしょう。
グラスワインを料理ごとに合うワインで供するというのは最高だと思います。
ワイン好きが集まれば最高のレストランだと思います。
オフ会には良いですね。
6位
1回
2011/12訪問 2012/04/01
千葉県を代表する松戸のラーメン御三家③ 「味処 むさし野」 ラーメン100件目は千葉県NO1の店で決まり。
ラーメン100件、やっと行きました。
ラーメン通からすれば大した件数じゃないけど、こちらは区切りの店にふさわしいお店です。
ラオタを自認する人は絶対来るべし!
千葉県を代表するラーメン店といえば、松戸のとみ田か兎に角だと思ってました。
ところが食べログのランキングを良く見ると「味処 むさし野」というラーメン店になっている。
しかも全国ランキング3位ですよ、3位。
へぇー、そんな店が松戸にあったのね。
と思ってよく見ると、松戸は松戸でも新京成線「上本郷」。
なんだ一つ手前か、じゃー今度ランチに行ってみよ・・・ありゃありゃ、ランチやってないし・・・開店が夜の6時だと。
さらに、駅から・・・徒歩14分?
なんだ、この店。
地図を見ると、大きな通りに面している。
ふーん、夜のドライバー相手に人気の店というわけか。
むむむ・・・なんと駐車場がない!
ナンだ、この店・・・やる気あるんかい。
普通ラーメン店を出す場合、大きな街道沿いなら駐車場は必須です。
そうでなければできるだけ大きな街中で営業するのが普通だわな。
駅は辺鄙(ゴメンナサイネ)だし、駅からは歩くのが億劫だし、極めつけは車でも行かれない。
それでいて人気抜群?
一体どんな店なんでしょう。
この店に一大決心してくる客以外はお断りという態度と言うか自信。
興味がつきないので、かみさんが夜、用事があって遅くなる日に行ってきました。
上本郷駅は同じ新京成線沿線ながら、生まれて初めて降り立った駅です。
正直、昼間なら何とかなりますが、暗い夜道を果たして辿り付けるかどうか。
私は方向音痴ではありません。
しかし、郊外は苦手です。
目標になる建物がないせいでしょうか。
さらに夜です。
こっちの方かいな・・・大丈夫か・・・この道合っているんでしょうか。
夜6時前でもあまり人は通りません。
女性はよほどの猛者でない限り一人でこの道は歩けません。
でも、何とか大きな通りに出ました。
この辺・・・あら道に立て看板・・・ここか。
開店前ですが、行列はありません。
ここで行列があったら厳しいです。
それでも、近くの若い人が後から並びました。
凄いものです。
ご主人らしき人が玄関に盛り塩をしていました。
遅れること10分ほどして開店です。
店内は・・・おおっ、ここってラーメン店?
どうみても和食か割烹の店ですよ。
カウンターに座ると壁にメニュー。
確かにラーメン店だ。
注文は他のレビュアーさんのものを読んでいたので決まっています。
「中華そばとづけ玉子、それと季節の御飯をお願いします。それと写真撮ってもいいですか」
「はい、どうぞ」
さわやかな感じのご主人がにこっと笑って答えてくれました。
店内はジャズが流れて落ち着いた感じです。
こんな落ち着いたラーメン店は初めてかも。
しかも、ここが全国3位の店。
しかし酒はビールのみ・・・でもビールを飲む雰囲気がない。
落ち着きの中に適度の緊張感が漂います。
初めてです。
なお、ご主人が先に水を持ってきてくれました。
これお酒じゃないです。
水!
でも、お猪口で飲むんだよね(笑)
ラーメンが来ました。
季節の御飯は、甘海老としらす、そしてほうれん草の御飯です。
御飯を見た瞬間、これは和食です。
その辺のラーメン店のしょぼくれた叉焼丼とはレベルが違います。
しかも鮮度抜群。
こりゃ、毎日市場に行っているんですな。
さて、ラーメン。
おおっこれぞ本当の中華そばですよ。
ラーメンじゃない・・・これは確かに中華そばです。
このシンプルさ。
濃すぎない醤油の色合い。
強調しすぎない叉焼。
昔懐かしいナルトも入ってます。
スープを一口。
少々、化学調味料も感じますが、邪魔しません。
いいなぁ、この味。
出汁は魚介も使っているようですが、尖っていないので判り難い。
殆ど動物系のようなスープ。
でもとてもあっさり。
昔ながらの中華そばの大復活です。
麺は平打ちの縮れ麺。
これですよ、中華そばの麺は昔からこうでした。
麺も美味しい。
づけ玉子は半熟。
半分に切ると、スープに溶け込んで最高のハーモニー。
これぞ昔ながらの中華そばの究極の姿かも。
中華そば(750円)、づけ玉子(100円)、季節の御飯(300円)で合計1,150円ですが、この感動はその倍以上はあると思います。
会計の時、「素晴らしいラーメンですね」と言ったら、にこやかに「またいらしてください」と言われました。
素晴らしい料理と接客。
この辺鄙な場所にわざわざ来てくれたお客を大事にする態度。
素晴らしいです。
決心してわざわざ来るだけのことはありますよ。
7位
1回
2012/09訪問 2012/12/02
(2012年9月)
本格的インド料理をあまり食べたことがないので、連れて行けっーというマイレビュアーさん達の要望でオフ会を企画しました。
中には辛いものが苦手なのに、インド料理を食べたいという矛盾した要望の方も。
こういう時は北インドより南インドですな。
スパイスの使い方も違うし、辛さも極端に辛い店はない。
それでいて、実にスパイシーだし、料理もおそらく初めて見るものばかりのはず。
ということで、数ある南インド料理店のうちからセレクトしたのが此方。
ランチでビリヤニを食べて滅茶苦茶美味しかったので、夜に一度行きたいと思っていました。
しかし、インド料理の場合、人数がいた方がいろんな料理を食べることが出来るので実はオフ会向きなんです。
場所は、葛西駅から徒歩一分という方向音痴でも分かりそうな場所ながら、雑居ビルの中にあるため意外に探すのが大変なところです。
早めに店に入ってお待ちしてました。
メールで場所の確認をしてくる人はなんとか間に合ったものの、駅の近くだと思って油断していた人はかなり迷ったようです。
さて、皆さん揃ったところで乾杯です。
インドビールはやはりキングフィッシャー・・・でも製造はイギリスですが(笑)
料理は適当に注文です。
・サンバルワダ
ワダと聞いて知らない人達は興味津々。
なに・・・これ?・・・ドーナッツって感じ。
たしかに見た目はドーナッツですが、味は甘くない。
サンバルの海に沈んだワダは南インド料理ではよくある料理だそうですね。
ココナッツチャツネをかけると味が全く変わります。
初めての人はその味にびっくりしてました。
・パニールティッカ
前に一人で来たときに絶品だった一品。
チーズのタンドール料理ですが、香辛料が凄い。
少し前より小さくなった気もしましたが、味は良いですね。
・ベジマンチュリアン
野菜団子を醤油・にんにく・葱・生姜・ホットペッパーと混ぜたインド風中華料理。
モチモチ感が面白いと皆さん言ってました。
ここでワインを注文しに厨房へ。
マスターは何やらあたふたしてます。
そんなに混んでいないようなのに、かなりテンパっています(笑)
そういや、頼みたかった料理のいくつかがなかったりしたし。
ワインは2本持ってきて、適当なものをチョイス。
赤ワインですが、かなり軽め。
これならガンガン行けそうです。
・海老タンドール
海老好きのレビュアーさんが今回参加したので、注文しました。
ヨーグルトに漬け込んだ海老のタンドール料理ですが、これも実にスパイシー。
これは初めてですが、最高ですね。
・サモサ
もっと早く出てくるかと思ったら、随分時間がかかりました。
大きいです。
ホクホクで熱々。
皆さん結構満足そうな感じで良かった。
・チリチキン
さきほどのベジマンチュリアンのチキン版。
ちょっと辛めで美味しい。
ワインが進みます
・フィッシュフィンガー
魚をヨーグルトに漬け込んだタンドール料理ですが、これはかなり小さい。
小指みたいで、これはあんまり評判は良くなかった。
ここでサービスの焼き鳥みたいなものを出してくれました。
なかなか良いですね。
さて、ここでカレーを注文。
はて、かなり酔ってきたので何のカレーを注文したのか(笑)
一つはカダイパニールカレー。
もう一つは・・・海老マサラだったかのぅ(^o^)
ナンはチーズクルチャとロティを。
結構お腹いっぱいです。
最後はやはりビリヤニ。
土曜日限定のものを注文しようと思ったら、これも無し。
止む無くマトンビリヤニを2つ。
ちょっと多かったです。
一つは別のビリヤニにすれば良かったか。
でも、さすがに美味しい。
ビリヤニは都内でも屈指だと改めて思いました。
デザートです。
・クラブジャムーン
ニルバナムでとんでもない甘いものを食べましたが、此方のはあまり甘くない。
これならいくらでも食べられそう。
・マンゴーハチミツ
酔っていたせいか味は覚えていません(笑)
最後はホットチャイで。
これで一人4000円。
皆さん驚きの表情です。
初めてのインド料理でかなり感動した方もいたようです。
これが普通と思われると大変ですが(笑)
一応満足されたようで良かった。
(2011年9月)
3連休の最後の日。
さて、どこに行こうか。
祝日はやはり休みの店が多いし、繁華街の店は営業していても混んでいて一人では行き難い。
そうだ、マイレビュアーさん達が絶賛する葛西のインド料理店があった。
食べログで検索すると、無休のようだし。
でも・・・ランチの時間が書いてない。
あぁ、良いか・・・行ってみよう。
葛西駅に降りたのは30年ぶりかな。
えらい賑やかになったものです。
ちょとした都会だね。
昔来た時には、ススキ野原が結構あったけど。
北口にダイエーがあったよね・・・。
あらっ、マルエツになってるし。
マンションだけじゃなくビルも増えたし、パチンコ店も多い街ですな。
たしかこの辺り・・・どのビルだ?
居酒屋のあるビルの上にありました。
ちょっと判らないですな、こりゃ。
エレベータで5階を降りると、入口です。
店内には先客が二人。
適当に座るとメニューを持ってきてくれました。
見ると今日は祝日のためか普通のランチは一種類のみ。
タンドゥールランチとかいうものがありましたが(990円)、どう見ても南インドっぽくない。
メニューの他のものをみると、単品で南インドらしいものがたくさん。
高いけど折角来たのでこれにしよう。
「すみません、パニールティカ(629円)とチキンビリヤニ(1,399円)をください。それとインドビールも」
なんだかんだで2,600円くらいか・・・鰻屋に来たみたいだ。
ビールはキングフィッシャー。
ババドゥが付いてきます。
この塩気がなんともいえない。
日本にありそうで、ない味ですね。
パニールティカが来ました。
パニールはインドチーズです。
クミンが入っているようで、独特の香りがします。
このパニールと野菜をバーベキューにしたものがパニールティカ。
まともに食べるのは今日が初めて。
実に美味しいです。
普通のチーズではこうはならない。
このスパイシーさは脳天に響く。
ビリヤニも来ました。
バスマティライスです。
香りが凄い。
サラサラの食感。
このヨーグルトみたいなものは、ライタでしょうか。
オニオンスライスも付いていて・・・どうやって食べるのかな。
まず、普通に一口。
フォッフォッ・・・これは凄い凄いですよ。
口の中がスパイスで一杯。
こんなの食べたら普通のカレーなんか食べられない。
最高です。
ここで先ほどのライタを一口。
全然甘くない。
これもビリヤニに入れてみっか。
南インドは混ぜ混ぜの世界だし。
ライタを混ぜると・・・おおっ、結構美味しい。
酸味が加わると全然違う世界。
さらにオニオンスライスも入れちゃえ。
ふむ・・・オニオンの辛味が加わって妙な美味。
他の料理も味わいたいものがたくさんあります。
ここは、大勢で来た方がいいな。
8位
1回
2012/06訪問 2012/09/23
天気が悪いので船橋でランチです。
どこにしましょうか。
殆どめぼしい店は行ったような気がするし。
そうだ、おちゃうけさんやruriyさんが行って美味しいと言っていた焼肉店に行ってみよう。
場所は丁度虎智庵の反対側あたり。
このままずっと行くと、サールナートや竹とんぼが出てきます。
外観は焼肉屋とは思えない和食店のような雰囲気。
店頭にA5ランクの肉を使ったハンバーグの看板があります。
ふーん、A5ランクですかぁ。
私は英語が苦手・・・って駄洒落ですが(笑)
とりあえず入ると、まだお客さんはいません。
まだ開店して半年くらいだからかな。
一番奥には座敷がありますが4人掛けのテーブルが2つほど。
どこのテーブルも4人用です。
最初は焼肉定食(1200円)とハンバーグ定食にしようかと思っていましたが、メニューを見ているとど真ん中にやけに高い「特選焼肉定食」(2,500円)というのが目に留まりました。
他のものの倍の金額です。
ハナコタの父さんのレビューに基本メニューの一番安いものを選ぶというのがありますが、それにしても他のものと値段が違います。
A5ランクの肉を使っているなら、これがそれだろう、とピンときました。
他のものよりやけに高いものがある場合は、それを注文する、っていうのもありでしょ。
ということで「特選焼肉定食」を2人前注文です。
まずはビール。
こちらは、サントリーのプレミアムモルツ。
蒸し蒸ししてきたので最高です。
ナムルとキムチが来ました。
さらに胡麻風味のサラダ。
たっぷりとあります。
なかなか期待できそう。
ということで真打登場。
おおっ、こりゃ凄い。
久しぶりにとっても凄い肉に出会いました。
肉が分厚い。
焼肉よりステーキの厚さ。
まずは、左上から。
「名物花咲きタン塩」。
夜にくると量は違うでしょうが、2,800円の代物です。
つづいて奥にあるのは「史上最高のロース」。
こいつは夜なら2,500円。
右奥にあるのが、「究極のハラミ」。
夜なら1600円。
手前の凄いのが「シルクロース」。
夜は・・・書いてないや(笑)
大当たりの予感です。
良い肉は見た目で全然違いますもん。
こりゃ本物だ。
まずは、「花咲きタン塩」から。
分厚いタンを表面だけ細かく切れ目を入れているので、丁度花が咲いているように見えます。
それがネーミングでしょうな。
これだけ分厚いタン塩は食べたことないな。
大概タン塩って薄いですものね。
いつもよりじっくり焼きます。
タレは、ポン酢・レモン・自家製醤油の3種類。
山葵もあったので、乗せてみました。
しこしこした食感からとろり蕩ける食感へ。
素晴らしいタンです。
さて、ステーキのようなロース。
「史上最高のロース」
どう見ても霜降りの状況からしてステーキ用にしかみえません。
一口・・・おおっ、蕩ける。
甘味も凄い。
素晴らしい味わいです。
こりゃビールが進みます。
「究極のハラミ」。
見た目はハラミかどうかわかりません。
カルビみたいにも見えるし。
これは・・・究極というほどではないような気がしますが、蕩けます。
やはり山葵が一番合いますね。
最後はシルクロース。
白金の金竜山でもそうでしたが、一番人気はロースが多い。
見た目のサシも素晴らしいです。
これは薄目の肉なのであんまり焼きません。
すき焼き風に玉子でいただくそうです。
この玉子の黄身がしっかりしていて素晴らしい。
崩れません。
すき焼き風にして、一口。
むむ・・・今半で食べたすき焼きを思い出すなぁ。
でも、やはり山葵の方が美味しいような気がします。
ご飯はかなり柔らかいので、ちょっと駄目ですね。
でもこのご飯に先ほどの玉子とタレを入れて、「究極のTMG」の完成です(^o^)
これも最高です。
いやぁ、素晴らしい焼肉です。
この界隈で一番かも。
最後のデザートが来て女性の店員さんに「肉はどこのを使っているんですか?」と聞いてみました。
すると「仕入先ですか?」と来た・・・あらら(^o^)
「いや・・・三田牛とか前沢牛というでしょ。産地ですよ」
「ちょっと聞いてきます」
いやはや仕入れ先の肉屋さんの名前聞いても仕方ないもんな(爆
「伊万里牛と佐賀牛と仙台牛を使っているそうです」
へぇー、そんなにいろいろ使っているんだ。
トイレに行くとき厨房をみたらかなり若い店主のよう。
素晴らしい目利きです。
ビール2本飲んでこれで6000円ちょっと。
素晴らしいCPです。
夜は一人15,000円は軽くいきそうな感じですが、ここは再訪したいですね。
9位
1回
2012/09訪問 2012/11/04
和菓子・甘味処100件目は「群林堂」 東京で一番の豆大福は夏場なら並ばなくても買えますよ。
和菓子・甘味処100件目です。
いい歳をしたおっさんが和菓子・甘味処100件(笑)
あんまり自慢にはなりませんが、お付き合いください(^o^)
随分、昔に一度食べた切りの「群林堂の豆大福」。
あの頃は、すぐに買えたのに・・・。
いつの頃からか・・・あの行列は。
車で音羽通りを走っているとき。
「なんだあの行列?」
「知らないんですか。群林堂ですよ」と当時の部下。
「えっ、群林堂ってあの豆大福の?」
その後に、ある土曜日行ってみると呆れかえる行列。
あの日以来、もう群林堂の豆大福には縁がないと諦めていた時、マイレビュアーの背番号10さんが「夏場は空いている」とのレビュー。
そうか、夏場は買えるかも!
あの四谷のわかばも夏場はガラガラ。
思い立ったが吉日。
しかも炎天下の平日11時30分。
無い…行列が無い(爆
店に入ると・・・豆大福が・・・無い!
「豆大福、売り切れっすか?」
「今、作ってます」
良かった(^o^)
買えたぜ、豆大福。
お前に会うのは30年ぶりくらいか(^o^)
お前は変わっていないが、オイラは老けたぜぃ(>_<)。
ということで超久々のご対面。
でも、うちのかみさんは初対面。
でもって、かみさんは豆大福が大嫌い(爆
何でも、あの豆が嫌いなんだとか。
分かってないねぇ、この豆が旨いんだ。
うん、この柔らかさ。
変わってないねぇ、オイラは老けたけど。
豆がでかい。
変わってないねぇ。
この餡子の出来栄えの良さ。
粒餡だけど、よく溶け合っています。
夏場で溶けたか?
うーむ、最高ですな、このバランス。
餅と餡子が交じり合った、その瞬間に豆が存在感を主張する。
素晴らしいハーモニーです。
しばし余韻に浸る間もなく、ついでに買った「豆餅」。
これは餡子は入っていません。
塩気充分の甘味のない豆餅。
でも、不思議なことに食べていると甘味を感じてきます。
これも素晴らしい一品です。
やはり、東京で一番の豆大福は群林堂ですね。
10位
1回
2015/10訪問 2015/10/12
(再訪)怒涛のどら焼きシリーズ④ 「清寿軒」 予約必須の東京を代表する、どら焼きの名店です。
(2015年10月)
言わずと知れた人形町の「清寿軒」。
私の基準では東京一番のどら焼きと思っています。
難点は、当日買うことが厳しいこと。
予約しないとなかなか買えないのです。
今日は、オフ会にお呼ばれして、そのお土産にいただきました。
しかも、私の大好きな「小判」。
この「小判」は大人気の品。
「大判」はあっても、「小判」は売り切れのことが多いのです。
聞くと最近は朝は「小判」はなく、予約客に夕方渡すことが多いのだそうです。
そんな簡単に買えない「小判」。
見た目通り、餡子がまさに零れ落ちるかのごとく入っています。
江戸のどら焼きらしく、甘さが濃厚。
これぞ、どら焼きという感じの一品。
これを食べるのは4年ぶりでしょうか。
東京を代表する「どら焼き」は健在です。
(2011年12月)
人形町と言えば「和」のイメージ。
当然、スィーツの和菓子店が多い。
問題、その一番人気はどこになるでしょう。
えっ、たい焼きの柳屋に決まっているだろうって。
ブ~。
じゃ、「新参者」で出た人形焼の重盛永信堂か。
ブ~。
人形町で一番人気は、こちら「清寿軒」。
どら焼きの超有名店。
関東のどら焼きランキングでも堂々上位にランキングしています。
こちら、東十条の草月のような行列はありません。
なぜならば、当日に店頭に行ってどら焼きをゲットできる確率は開店と同時でなければ、ほぼ不可能な店だからです。
この日も開店と同時に電話をかける。
「大判と小判ありますか?今日欲しいのですが」
「小判はもうありません。大判ならまだあります」
げっ、小判の方が美味しいんですが・・・前日までに予約しないと駄目かぁ。
ということで、大判と栗饅頭を電話にて予約。
お店の場所は以前のところから堀留町に近くなったので、少し便利になりました。
11時頃に伺うと、店頭には「本日のどら焼き完売につき閉店させていただきます」という看板。
ひぇー、11時でもう予約客以外の人は買えません。
ちなみに、このお店は東十条の「草月」のように土日祝日は営業していません。
完全週休2日制です。
どうしてもテイクアウトしたい方は平日会社を休むか、平日休みの会社に転職するかしないと買えません(^_^.)
あっ、この近くに職場のある人はもちろん大丈夫ですよ。
あと、ネットでも注文できますが、臨場感が得られないので面白みに欠けます。
この日も、急に飛び込んできたお客さんが見事に討ち死にしていました。
ふらっと入って買えるようなことは滅多にないと思ってください。
さて、こちらです。
贈答用などだと大福帳の箱の中に入っていますが、自宅用なので袋のみ。
さて、早速いただきます。
大判は、名前ほど大きくはありません。
うさぎやのどら焼きと同じくらい。
生地はだいぶ違います。
もっとカステラっぽい、といった表現がぴったり。
玉子がたっぷり使われた生地です。
餡子は粒餡。
うさぎやで言えば、日本橋店に近いかな・・・。
ストレートな甘さというよりちょっと控えめな甘さと言った感じ。
といって、上品という甘さじゃない微妙なところ。
こちらどういうわけか一日置いたほうがしっとり感が出て美味しくなります。
しっとり感は「うさぎや」やすずめやよりはるかに上です。
素晴らしいどら焼きです。
さて、「栗饅頭」。
こちらは漉し餡の中に栗がゴロゴロ入っています。
一般的なものとは違いますが、これも人気商品なので予約しておいた方が良い。
日によっては、栗饅頭が先に売切れの場合もあるほど。
こちらは栗の風味・甘さを味わうには素晴らしい一品です。
昨年はお蔭様でレビュー1000件を超えました。
まさかここまで続くとは思いませんでした。
マイベストテンは、今までベストテンに入れた店を除いてみました。
やはり、区切りの店として選んだところが多くなりますね。
来年は今までよりペースが落ちそうです。
だんだん周りに行く店が少なくなってきたのが原因です。
今度はあまりしたくないけど、有名店巡りですかね。
とりあえず、マイペースでやって行こうと思っています。