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1位
1回
2015/05訪問 2015/11/11
(再訪多数) 「日本橋橘町都寿司」 近くて遠い店はやはり素晴らしい。
(2015年5月)
先月に引き続いてやってきました。
10月に水天宮寄りの場所に移転が決まっているので、この東日本橋で食べられるのは、今回が最後。
相変わらずの旨さです。
ツマミで出てきた佐島の蛸や海老の味噌漬けも旨かったが、やはり小肌と金目かな。
今日はゼロ次会で飲んできたので、最初から日本酒三昧。
最高です。
つまみ
・じゅんさいの酢の物
・佐島の蛸
・塩釜の真子鰈
・アカシマ海老の味噌漬け
・銚子の漬け鰹
・ホタルイカの味噌漬け
・あん肝
・富山の赤むつの焼き物
握り
・小肌
・寝かせた真鯛
・鱒の助
・春子
・中トロ
・鯵
・金目鯛
・車海老
・大間のムラサキウニ
・煮穴子
・玉子焼き
・お椀(蛤)
今度は11月になります。
次回は移転先にお邪魔する予定です。
(2015年4月)
素敵な美女からの急なお誘いで来ました。
夕方5時スタート。
この時間に来るのは初めてです。
寿司の前にツマミをいくつか
・鰹の漬け
・ホタルイカ
・平貝の味噌漬け
・茶碗蒸し
この中では平貝の味噌漬けが凄かった。
この一品だけでお酒が進みます。
・小肌
・真鯛
・さより
・鰆
・烏賊
・赤身
・中トロ
・鯵
・ミル貝
・車海老
・金目
・雲丹
・小柱
・穴子(塩)
やはり小肌はゆるぎない。
春は全体的に貝類が多いそうです。
雲丹は美味かったなぁ。
今度は5月です。
よろしくです。
(2014年8月)
7か月ぶりの都寿司です。
だんだん予約が取りにくくなりました。
最後に書くつもりでしたが、会計の後次の予約を取ろうとしたら、駄目でした。
伺ったのは8月下旬。
次の予約は4月がもう一杯。
後は5月になるため、9月に入ったら電話で予約を取って欲しいと言われました。
5月ってことは9か月先です。
四谷の名店「三谷」が一年先だそうですが、それに段々近づいてきました。
一体どうなるんでしょうか。
食べログで人気が出過ぎるのも考えものですなぁ。
今日は寿司の前にツマミをいただきました。
・蛸
・平目
・つぶ貝
・新烏賊
・イクラの味噌漬け
・アン肝
・えぼ鯛
蛸は分厚い身でした。
つぶ貝は食感が凄かった。
イクラの味噌漬けは酒が進むし。
えぼ鯛は今まで干物しか食べたことが無かったけど、これは美味しかった。
・新子
・真鯛
・鰹
・新烏賊
・中トロ
・秋刀魚
・甘海老
・雲丹
・穴子(塩)
・玉子
・お椀
この時期ならではの新子は濃厚でした。
鰹は藁の香りが良かったですね。
秋刀魚は少し早い気もしましたが、脳天に響く美味しさ。
雲丹と穴子は相変わらずの素晴らしさです。
さて、次の予約は果たしてとれたのでしょうか(笑)
(2014年1月)
半年ぶりの訪問です。
ということは予約は最低6か月先まで埋まってしまう店になってしまったということです。
凄いもんだ・・・ほんの3年ほど前は2~3週間前なら予約出来た店だったのに。
今回はかみさんを連れてきました。
予約は8時30分。
当然満席ですが、見るとどなたも常連さんのご様子。
安い店でもないのに、皆さんリッチですなぁ。
穴子の稚魚をつまみにビールで寿司を待ちました。
今日の寿司は以下の通り。
・小肌
・真鯛
・平目
・ミル貝
・鰆
・スミイカ
・漬け鮪
・ホッキ
・中トロ
・車海老
・金目
・雲丹
・穴子
・お椀(浅利)
・玉子焼き
酒は最初がアウグスビール。
日本酒は飛露喜(福島)と越乃景虎(新潟)。
かみさんは雲丹にえらく感動しておりました。
私は、真鯛、平目、金目、雲丹が良かったと思います。
いずれにしろ、相変わらず口の中で静かにシャリがほぐれて至高の時を味わえます。
たまにはこんな店に来ないといけませんね。
今度来るのは8月となってしまいました。
(2013年7月)
2年ぶりの訪問です。
ひでmonさんのオフ会に強引に便乗しました(笑)
しかし、この店も予約が大変な店になってしまいました。
今では半年後まで予約で一杯だそうです。
「くろぎ」と同じです。
さて、まずはアウグスビールから。
ヒェー美味しいですね。
さっき別の店で軽く飲んできたのに、それでも美味しい。
今日は握りだけでお願いしました。
順番に・・・覚えているかな(笑)
・新子
・小肌
・真鯛
・とり貝
・鰹
・カスゴの昆布〆
・漬け鮪
・中トロ
・鯵
・蝦蛄
・金目鯛
・車海老
・赤雲丹
・白エビ
・穴子(塩)
・玉子焼き
お椀は浅利
そうそう美味しい冷酒もいただきました。
新子も良いけど、やはり小肌は絶品です。
蝦蛄は嫌いなネタですが、初めて美味しいと思いました。
赤雲丹は甘味があって最高。
穴子の塩も相変わらず笑いが出てくるような一品。
シャリが以前より優しく感じたのは気のせいか。
もっと酢が効いていたような記憶でしたが。
これで、14,300円。
安くはないけど、納得の寿司です。
帰りに予約を取りました。
な・・・なんと今度は1月です(呆)
(2011年4月)
レストランのみ800件目で待望の「橘町都寿司」です。
いやぁ、ここまで長かった。
近くて遠い店。
ここは私の会社のすぐ近く。
3年ほど前までは平日のランチもやっていた店。
二重ちらしがたしか1,400円くらいで食べられたのです。
飛び切り旨い寿司屋でしたが、東日本橋界では高目のランチゆえ客の入りは今一つ。
夜だって、いつ行っても入れそうな店だった。
それが・・・いつの間にか東京を代表する寿司屋になってしまって・・・とっても近いのに遠くなってしまった。
その都寿司でオフ会をしましょうとの嬉しいお誘い。
おぅおぅ、行きますとも。
その間に東日本大震災が起こり、その後は計画停電だの大規模停電の恐れがあるなど開催も危ぶまれましたが、なんとか開催。
良かったです。
待ち合わせは8時。
どうやらそれまでは別のお客さんで一杯の模様。
一時間ほど時間を潰して店に行くと、案の定満員。
テーブルで待っていると、皆さん無事にご到着。
揃ったところで、カウンターへ。
ご主人の杉田さんは、私の顔を見ると思い出した様子。
「よくお昼にいらしてましたね」
さすが、覚えてくれてました。
まずはビールで乾杯。
アウグスビール?
初めてですが美味しい。
グラスはオーガスタ?
ビールを飲もうとお隣の美女レビュアーを見ると・・・げっ、一眼レフ。
とうとうここまで来たか、食べログレビュアー魂(爆
まずは、東京一といわれる「小肌」が登場。
おおっ、これですか。
私は「小肌」はあんまり好きではありません。
なにせ小肌の美味しいのにあんまりお会いしたことがない。
では一口・・・・おおっ、おおっ旨い!
なるほど、これは最高です。
身がほぐれていくにつれて魚の旨みがしゃりと交わり、渾然一体となります。
さらにそのしゃりがふんわりとゆっくり口の中でほぐれていく。
刺身を酢飯に乗っけただけの寿司が芸術へと昇華していく。
これぞプロ。
この微妙で繊細な優しさ。
これが寿司なのですね。
後から出てくるものも素晴らしいものが続きます。
・真子鰈
・鰆
・春子の昆布〆
・鯛
・鮪
・鯵
・金目
・トリ貝
・車海老
・煮蛤
・つぶ貝
・雲丹
・穴子(塩)
・玉子
この中で穴子は塩でいただきました。
これが最高!
いままでこれほど美味しい穴子は食べたことがありません。
鳥取の辛口の冷酒もいただき、とても良い気持ちに浸ります。
寿司の名店でご主人が握るはどうかによって寿司の味は全然違うとも言われます。
この都寿司はどのお客さんもご主人自ら握ります。
お弟子さん達はじっとご主人の手元を見るのみ。
さほどに寿司の場合は力量に差があるようです。
いずれにしても、この店は会計も明朗会計。
びくびくするような値段になることはありません。
裏人形町といわれる東日本橋ですが、周りは「虎穴」、「との村」、「志な乃」など名店揃い。
いつまでもこの地で頑張って欲しいものです。
2位
1回
2013/03訪問 2015/03/04
1400件目は「Convivio」 辻シェフの素晴らしい料理を堪能しました。
区切りの1400件目は「Convivio」。
あまりの素晴らしさに3月のレビューを引っ張ってしまいました。
2011年11月開店と日は短いながら、早くも新宿で大人気のイタリアンです。
それもそのはず、こちらは渋谷の「ビオディナミコ」でその名を馳せた辻シェフのお店。
そのうち行ってみたいと思っていた「ビオディナミコ」ですが、その味が新宿で味わえるとは。
しかし、なんで新宿なんでしょうか。
私は5年ほど前までは新宿に勤め先があったため、かなり新宿駅界隈の飲食店のレベルは知っている方です。
はっきり言って、ラーメンと韓国料理以外に美味しい店は殆ど無いと断言できる地域。
特に日本料理、寿司、蕎麦、イタリアン、フレンチに至ってはごく一部の店を除けば標準以下の店ばかりと言って過言ではない。
チェーン店の数が圧倒的に多く、不味くても安ければそれで良いというのが当たり前の地域です。
ランチで1,000円超の店は、まず生き残れない地域。
夜飲むときも居酒屋チェーン店が圧倒的。
その後は歌舞伎町で散在するのがお決まりです。
そんな新宿によく店を出したもんです。
しかも、店は靖国通り沿い。
つまり、対面は歌舞伎町です。
それも、新宿区役所のある通りが近い。
この通りは別名「キャバクラ通り」。
歌舞伎町の人気キャバクラが軒を並べる通り。
うーん、まさかキャバクラのお姉ちゃんとの同伴にこの店が使われるとも思えんし(笑)
1階はケンタッキーフライドチキン。
エレベータで4階まで。
このエレベータが実に歌舞伎町っぽい。
なんか場違いな感じのビルです。
エレベータが開くと、そこは店の入り口。
有名な樋口マネージャーがすぐにお出迎え。
とても写真を撮っている余裕はありません。
店内は思ったよりカジュアルな感じ。
そういえばドレスコードもカジュアルでした。
此方のお店はアラカルトはなく、コースのみ。
夜は7,000円、ランチは3,500円。
テーブルには今月のメニューが置いてあります。
食べログレビュアーには嬉しい配慮です。
まずは、スプマンテで乾杯。
ちょっと辛口ですが、実に美味しい。
でも、スプマンテにしては泡が少ないような気も(^o^)
(Entrata)
アスパラガスのサラダ仕立て
ソースはゆで卵のソース。
ゆで卵もソースになるんですね。
なんだか玉子サンドを食べているような雰囲気です。
ここで早くも私は白ワインです。
シャルドネのなんとかだとか(爆
ここで、辻シェフが全てのテーブルにご挨拶に来てくれました。
若いシェフですね。
才気あふれる感じがします。
(Antipasto misto)
前菜盛り合わせ
綺麗ですね。
他のレビュアーさん達にも同じような前菜が供されています。
一番上にあるフルーツトマトは実に甘くて美味しい。
左上にあるハムをパイ生地で包んだものも珍しい。
ど真ん中にあるのは、鰹です。
火加減はレア。
右下にあるのは鴨肉。
ソースはオレンジソース。
全部、美味しいとは思いません。
結構、冒険している感じ。
でも、そういう尖がっている部分は大事だと思います。
無難に纏めたら、面白くない。
(Pasta freca)
カリフラワーを詰めたラビオリ 赤海老のソース
これはシェフ自ら持ってきてくれました。
ラビオリは一口目は切らないで食べて欲しいとのことでした。
そのまま食べるとカリフラワーかどうかは分かりません。
でも、ソースはトマトソースではなく、確かに海老そのものです。
濃厚さがあります。
トマトソースだけだと水っぽさが残るけど、これは無い。
願わくば、ラビオリが2個は寂しい。
せめて4個は欲しいところです。
ここで、バケット、フォカッチャとナッツぎっしりのパンが登場。
自家製だそうです。
丁度12時40分をめどに焼きあがるように調整するそうです。
凄い。
でも、もっと凄いのはこのパンの出来栄え。
自家製パンでここまでのものはなかなか無いと思います。
シニフィアンシニフィエ並みとまでは行かないけど、結構いい線まで行くと思います。
そしてワインも赤に変更。
名前は忘れました(笑)
(Pasta secca)
キッタラ 仔羊のラグー
キッタラは断面が四角いパスタ。
うどんみたいな感じですかね。
エッジが立っています。
ラグーは肉を細く切って煮込んだソース。
つまるところ、ミートソースです。
これは濃厚で実に素晴らしい出来栄えでした。
(口直し)
野菜の串刺し
紫人参、蓮根、セロリのピクルス。
私はセロリが苦手なんですが、この中ではセロリが甘酸っぱくて美味しかった。
(Second)
サルティンボッカ風仔牛のソテー
仔牛のソテーの上に生ハムを乗せています。
これは普通かな。
でも、ワインには一番合いました。
(Dolce)
キャベツのドルチェ
マネージャーにパンが実に美味しいと言ったら、パンを焼いた調理人を連れてきてくれました。
その方がデザート担当だそうです。
そうか、パティスリーはパンも焼けますもんね。
パンが実に美味しいと伝えました。
これなら独立できると、言ったら滅茶苦茶恐縮していました(笑)
いや、本当に素晴らしいパンです。
そして、このドルチェ。
最高です。
このアイス・・・本当にキャベツです。
キャベツで作ったアイスは初めてお会いしました。
かみさんも感動してました。
(Caffe)
最後はドリンク。
皆さんのレビューをみると圧倒的にカプチーノばかり。
でも、気分はエスプレッソ。
ということでアメリカーノでお願いしました。
ふぅ、実に素晴らしい料理の数々。
ちょっと尖ったところもあって楽しい時間を過ごしました。
開店間もないせいか、シェフもマネージャーも接客に相当力を入れています。
人気が今後も出るでしょうね。
今のところ、予約は簡単に出来ますが、今後はどうなるか。
でも、帰りにビルの外を出ると、歌舞伎町。
うーむ、どうもこの雰囲気と店が合わない気がしますな。
3位
1回
2013/02訪問 2013/04/14
1300件目は、「レストランコバヤシ」です。
以前のように総合とか、レストランのみとか分ける必要が無くなって一安心。
費用も節約できます(^O^)
この日は丁度、結婚25周年目。
つまるところ、「銀婚式」ってことになりますなぁ。
良く続いたもんです(^o^)
やはり、区切りの年なので、フレンチに行ってみることに。
東京の有名フレンチというと大概、銀座・青山・赤坂・六本木・渋谷・広尾・高輪・神楽坂といった都心部に集中しています。
下町に行くと、有名フレンチは極端に数が減ってきます。
上野のコーダリー、浅草のオマージュそして平井の「レストランコバヤシ」といった3軒がベスト3といったところでしょうか。
こちらは比較的予約が取りやすいのでかなりぎりぎりの時期でも大丈夫でした。
今回は時期的なものもあって、ジビエがメイン。
私は大好きなんですが、かみさんはどうでしょうか。
場所は平井駅から3分程度の近いところにあるので、間違える方はいないでしょう。
歩いていると、たこ焼き屋のソースの臭いが堪らん。
怪しげなカラオケルームやゲーセンを通り過ぎると「レストランコバヤシ」が見えてきます。
見た感じは下町の洋食屋さんでしょうか。
店内に入ると、土曜日ですが、満員御礼。
凄い人気だ。
奥の方には初老のグループ。
左のテーブルには若い男性3人と女性が2名。
そのうち一人がやけに美人。
うーむ、羨ましい。
バブルの頃はよくこういう食事会をしていましたが(笑)
自分たちの席は玄関に近い場所。
あんまりええ場所ではありませんなぁ。
でも、テーブルのは私の名前の書いた札と、なんと私の名が入ったメニュー。
こういうのってなんとも特別扱いされているようで気分が良いです。
食前酒はグラスシャンパーニュ(1,260円)。
すっきりした甘さ。
かなり気に入りました。
支配人らしき人が来て簡単に料理の説明。
一遍にいろんなことを言いません。
慣れています。
これって大事です。
客の様子を見ながら説明できるって意外にフレンチやイタリアンでは簡単にはできないと思います。
・茨城産フェザン(きじ)のコンソメスープ
雉は久しぶりですが、スープは初めてかも。
独特の風味ですね。
鶏ではこういう味にはなりません。
つくね状になっているのも、雉肉です。
温かくて、それでいて力強い。
ここで白ワインを注文。
今日は肉料理ですが、私は肉でも白ワインの方が好きです。
90年もののブルゴーニュです。
いつものワインと違ってちょっと癖があるのが特徴。
・蝦夷鹿のカルパッチョ 赤ワイン風味
今回のジビエのメインは蝦夷鹿。
鳩はかみさんが嫌がると思い鹿にしてあります。
上には黒トリュフ。
カルパッチョとはいえ、鹿肉をレア状で食べることになります。
血肉したたる感じでしょうか。
野趣あふれる一皿です。
鮮烈な香りが脳天に響き渡りますね。
麻布の「マタギ」で食べた肉を思い出しました。
・九十九里産ハマグリとモンサンミッシェル産ムール貝の冷製白ワイン蒸し。
ムースは貝のお出し入りフロマージュブランです。
上に貝が乗っています。
貝だけを食べると・・・たしかに貝だ!
でも、これを下のムースと一緒に食べると全然違う味になります。
甘味・酸味が調和し、一体となった時、そこに芸術ともいえる微笑が浮かんでくる。
ああ、自分はこの一瞬の微笑のためにここに来たのだろうか。
むむ…詩人やねぇ(^o^)
・カナダ産オマール海老・アワビ・帆立貝を詰めた野菜のテリーヌ
綺麗ですね。
照明がもう少し明るければもっと美味しそうに見えるのに。
こういうテリーヌこそフレンチの真骨頂を感じます。
アワビが際立った味わいでしたね。
海老の食感も素晴らしい。
ワインが進むなぁ。
・山口県産アマダイの蒸し物、蕪のソース フキノトウ・菜の花添え
本日の魚料理です。
しかし、残念ながらこれは駄目だった。
肝心のアマダイの鮮度がイマイチなのか、臭みがありました。
これは評価外とさせていただきます。
・蝦夷鹿のロースト キノコのソテーとマロンペースト添え ポワヴラードソース
メインです。
大きいですが、少食のかみさんの方は小さくしてくれました。
鹿のローストは久しぶり。
私が鹿を初めて食べたのが、かのバブル期に六本木にあった、名店「オー・シュバル・ブラン」。
あの時の感度は20年以上経った今でも記憶に残っています。
蘇るか!あの味に。
鹿肉は固いようで実は柔らかいのが特徴。
それだけ火加減が難しい食材かもしれないです。
カルパッチョのような野趣あふれる味ではありません。
でも、口の中で蕩ける感じはあの時に近い・・・でも違うなぁ。
ソースは甘い。
まるでチョコレートソースのよう。
もしかしてチョコレートソースかと聞いてみたら、マロンのせいでしょう、と言われた。
さすがにチョコレートは使わないみたい。
甘目のソースでいただく、極上の蝦夷鹿。
満足感充分ですね。
最後のデザートはかみさんが
「フワッとした食感の万願寺唐辛子のカスタードとともに・・・」
万願寺唐辛子に惹かれた様子。
私はオーソドックスに
「極上冬トリュフのアイスクリーム」
かみさんの万願寺唐辛子のほうは・・・なんだかなぁと言った感じですが、面白いことは面白い。
でも、やはりトリュフの風味満載のアイスの方が良かった。
小菓子をつまみながら最後の珈琲。
これで料理だけで8500円。
食前酒やワインを入れて二人で32,000円ほど。
料理のレベルを考えると安いと思います。
どのスタッフも料理の説明に淀みがない。
素晴らしい接客です。
最後はシェフが出てきて見送ってくれました。
下町の名店ここにありですね。
4位
1回
2013/01訪問 2013/04/13
蕎麦の名店と言われる中に、柏の竹やぶを入れる人は多いでしょう。
私も名前だけは知っているものの、残念ながら今まで行ったことがない。
その「竹やぶ」の流れを組む店が此方の「やざ和」。
場所は亀有。
つけ麺の名店道のある北口とは反対の南口にその店はあります。
今日は、柴又帝釈天に初詣に行った帰り。
ちょっと逆方向ですが、柴又から亀有は目と鼻の先。
駅からは6分程度。
外観は亀有とは思えないほど、落ち着いた風情があります。
柴又には日曜庵という行列のできる蕎麦屋がありますが、此方「やざ和」はそんなことは少ない。
一歩店に入ると、圧倒されます。
普通の蕎麦屋の入り口ではありません。
店は2階なのか、一階の入り口から階段になりますが、内装にはしっかり金をかけています。
蕎麦屋というと庶民的なものと思っていますが、此方は全く正反対。
まるで懐石料理の店に来たかのよう。
12時過ぎに訪れたので、ちょっと混んでいました。
でも、手前のテーブル席が空いていたのでラッキー。
ビジネス街の蕎麦屋ではないので、ここはゆっくり蕎麦以外も楽しまないとせっかく来た甲斐がありません。
まずは、ビールを注文。
ゆばさし(650円)と玉子焼き(850円)、そしてそばがき(1,200円)も頼みました。
ビールはエビス。
正月らしい。
蕎麦を揚げたものがつまみで出てきまいした。
塩味が効いていて結構美味しい。
手抜きのないつまみです。
・ゆばさし
手造りみたいな感じ。
凄い食感。
豆乳の風味がかなりあります。
ゆばってあんまり食べたことは少ないけど、今まで食べた中でも上位に入ると思います。
・玉子焼き
見てください。
ボリュームもちょっと焼き目が残った感じも素晴らしい。
味は、甘味がありません。
普通の玉子焼きなら甘さが多少はありますが、これは正反対。
ほとんどと言って良いほど甘さはありません。
出汁の味が凄くわかる玉子焼き。
酒のつまみにこれほど合うものもないでしょう。
・そばがき
ちょっと見慣れない器で登場。
濃厚な蕎麦湯の中にそばがきが沈んでいます。
重厚なそばがき。
箸では取れません。
これは、もうビールでは無理。
熱燗を頼みました。
日本酒のメニューは結構あるようですが、冷酒は飲み過ぎるので熱燗が良い。
それにしても、蕎麦の味を本当に楽しむには、このそばがきが一番かもしれません。
蕎麦はかみさんが「ぶっかけおろしそば」(1,300円)、私は限定の「田舎せいろ」(1,000円)。
・田舎せいろ
蕎麦の実が見えます。
ちょっと細打ちですね。
私の好みはもう少し太目が良いけど。
蕎麦の香りがかなりします。
細いけど、しっかりした蕎麦。
出汁はそれほど辛口でもない。
細い蕎麦にはこれくらいが丁度良いかもしれません。
蕎麦って日本酒に合いますね。
なんとなく楽しくなってきます。
・ぶっかけおろしそば
こちらは、太打ち。
おろしがたっぷりです。
ちょっと食べさせていただきました。
ふむ、こっちの方が蕎麦を食べている感じはします。
ただ、蕎麦自体は田舎せいろの方が上かな。
最後はドロッとした蕎麦湯。
これくらいドロドロしていると、蕎麦の風味と甘みが感じられて美味しい。
お値段はそれなりにしますが、ゆっくり酒を飲みながらいただく蕎麦としては、東京を代表するレベルだと思います。
5位
1回
2013/05訪問 2013/09/01
順天堂病院の定期検診が終わったのが1時。
都合4時間かかった(呆)。
いつもながら参ってしまいます。
あまり時間がないので、早く食事が終わる店に行こう。
ということで、徒歩7分ほど歩いて水道橋まで。
こちらは水道橋の駅に近く、帰りも便利。
大人気なのは知っていまいしたが、初めて来ました。
東洋高校の先・・・洋服の青山が見えてきます。
ここは以前は「旭屋書店」があったところ。
その前ですね。
ほぅ、ここか。
はて・・・ここって前は牛乳屋があったような気がしたけど・・・違ったかな。
薄暗い店内ですが、別に満員でもないようです。
こじんまりとした店です。
先客は男性が一人のみ。
人気なのはブルーチーズバーガーらしいけど、生憎ブルーチーズは大の苦手。
その次に人気の「GMマッシュルームバーガー」(1,417円)を注文です。
サイズはもちろんレギュラー。
ハンバーガーは思ったより腹が膨れるので、これくらいで丁度良い。
ドリンクはセットでトニックウォーター(157円)にしました。
ハンバーガーというと、ダイエットコークが普通なんでしょうが、生憎コーラは好きじゃないのです。
ワインとかビールも考えましたが、疲れるので止めておこう。
まずは、トニックウォーター。
こんな味でしたかね(笑)
なんか炭酸入りの整髪料を飲んでいるような感じ(^o^)
さて、ハンバーガーの登場です。
こちらは予め挟まっていません。
レタスとトマトを上に乗せ、バンズも自分で乗せるスタイル。
これだと写真が撮りやすいですね。
食べログを意識した感じです。
添えられているのは、厚切りのポテトチップとピクルス。
このポテトチップが半端じゃなく美味しい。
冗談ではなく実に美味しい。
ビールにすりゃ良かった。
ハンバーグの上にはたっぷりのマッシュルームと玉ねぎ。
このソースが堪らない美味さ。
一言で言いましょう。
「何じゃ、こりゃ」
甘辛で濃厚なソースです。
あんまりグルメバーガーは食べたことがないけど、これは美味しい。
さてレタスとトマトを乗せましょう。
ついでにマスタード。
そして、バンズを乗っけて、出来上がり。
さぁ、思い切って齧り付きましょう。
うわっー・・・こりゃ・・・旨い!
パテも実にジューシー。
牛肉の旨さが迸ります。
さらに、マッシュルームソースの濃厚さが凄い。
野菜の瑞々しさも混じると、いろんな甘味、旨みが混然一体となります。
想像を遥かに超えています。
脳天に美味しさが響きます。
初めて出会った南インド料理に似ている。
これは、今まで食べた中で一番美味しいハンバーガーだ。
今までは人形町のブラザーズの「ロットバーガー」が一番美味しいと思ってましたが、変更です。
2,000円近くが吹っ飛ぶハンバーガーですが、絶対満足できると思います。
いやぁ、かみさんに食べさせたかった。
6位
1回
2013/04訪問 2013/07/15
昨年の8月にオープンしたばかりの店であるが、いまや上野広小路界隈では超人気店となった店です。
最近では予約も大変になりつつあるようで、GWに入った最初の土曜日に旧友と伺うことに。
マイレビュアーさん達も結構行っているようです・・・呼んでくれないけど(^o^)
自分で行くしかない!
場所は、「うさぎや」とか「Tamaya」の裏あたり。
すぐに分かります。
「くろぎ」のある湯島界隈とも違います。
やはり上野広小路かな。
この界隈としてはちょっと高級感を感じる店構え。
角地で間口も広いせいか入りやすい。
玄関には「本日、予約客で満席」の紙が貼ってあります。
時間をずらしてきても、コース主体なので無理そうな感じです。
まともな和食の店は「ちゃわんぶ」以来か。
でも、店内はそんな高級感がある店ではなく、ちょっと高めの居酒屋風。
他のお客さんの顔もはっきり見えます。
料理は6000円のコースです。
「くろぎ」の半値以下か。
人気の出る価格帯です。
生ビールを飲みながら料理を待ちます。
厨房には真面目で真摯そうなご主人が寡黙に調理を担当しています。
接客は女将さん。
ご夫婦二人での対応のようですが、結構大変そう。
・生シラス
醤油をかけていただきます。
生姜が効いていて美味しい。
手が込んではいませんが、ネタの良さが伝わります。
・雲丹豆腐
出汁が効いています。
なかなか上手だ。
この一品でこちらのご主人のレベルがわかります。
本格的な店で修業をしていないとこうは行かない。
言葉で説明は難しいけど、出汁はすべてを物語ります。
・お椀
大きなはまぐりです。
スライスした筍と若芽。
出汁の塩加減も少し薄目になっています。
はまぐりの塩を計算したか。
実に見事な調和。
プリプリのハマグリはなぜか春を感じます。
・お造り
刺身は本鮪・鰹・天然鰤とほっけ。
「ほっけ」の刺身?
食べたことねぇぞい。
ありゃ、炉端焼きで喰うもんだとばっかり思っていましたが、果たして美味しいのでしょうか。
鮮度が命の魚なんだそうです。
上野で鮮度自慢の魚が出るとは大したもんです。
そんな店は「くろぎ」くらいかと思ってましたが。
では「ほっけ」から。
ほぅ・・・淡泊な感じですが、独特の味わいがありますね。
いままで記憶にない味。
薄い味ではなく、しっかりとした味です。
焼いたほっけは薄味でぼやけた魚だといつも思ってましたが、こりゃ違うなぁ。
お次は「鰤」。
これもその辺の居酒屋で出てくると、なんとも生臭いのにお目にかかることが多い魚です。
しかし、これはつがいますね。
生け〆のような感じ。
臭みが全くない。
鰹は生姜なしで山葵でいただきます。
「鰤」と「鰹」はちょっと鮮度が悪いととたんに不味くなる典型的な魚です。
ですからその辺の居酒屋では絶対に注文しない。
さて、鰹。
ほぅ、これもなかなか。
鰹は2切れですが、もっと食べたい。
最後の鮪は本鮪の赤身。
やはり刺身の王者ですね。
ここで、日本酒に切り替えます。
ご主人に聞くと長野の酒を勧めてくれました。
綺麗な色です。
これが上等な白ワインの如しです。
さっぱりしていて、日本料理に最高。
最近の日本酒は美味しいものが多くなりましたね。
・茶碗蒸し
底に蟹味噌がたっぷり入っています。
蟹味噌を掬って混ぜてたべるようです。
旧友はこれが美味しいと言っておりました。
でも、私はちょっと蟹味噌が主張しすぎて茶碗蒸しではない料理になったような気がします。
蟹味噌なめているのと同じですもん。
・焼き物
穴子の一夜干し。
スダチをかけて、山葵醤油でいただきます。
さっぱりしていて良いですね。
ご飯が欲しくなります。
穴子は焼いた方が美味しいかもしれない。
これは良いなぁ。
ここで「天狗舞」に変更。
美味しい。
でも、先ほどの酒より濃厚だ。
意外ですね。
天狗舞は水の如くさっぱりしていたと思ってましたが、さっきの酒の方が料理に合います。
・生ガキ
ぎょっ、私が苦手な生ガキが登場です。
でも、いままでのものも鮮度が実に素晴らしいので大丈夫でしょう。
ふむ、身がプリプリしてます。
広島の牡蠣じゃないです。
東北の方らしい。
・焚き物
えんどうと筍。
先ほどの出汁と相俟って心がほぐれます。
日本人に生まれて良かったと感じるひと時。
・焼き物
あら、まだ出てくるの?
今度は鮎ですか。
もう解禁でっか(今日は4月27日です)。
パリパリしていて美味しい。
鮎の塩焼きとも全然違います。
癖になりそうな美味しさ。
・焼き物
うわっまだ出てくるんや。
今度は鮭?・・・いや、鱒ですな。
上に乗っているのは蕗味噌のようです。
あんまり蕗味噌は好きじゃないのですが。
あの苦味がちと苦手。
でも、鱒はシットリ感があってほっこりします。
ふっーお腹一杯や。
・揚げ出し豆腐
まだ出てきます。
結構酔っ払ってきたので、何の揚げ出し豆腐だかは記憶にありませんが、なぜか美味しかったことだけは覚えております。
それにしても料理の数、多いっすね。
・もずく
うん、やっと終わりかな。
これでさっぱりとして。
沖縄のモズクですね。
結構太目のモズク。
私も太目。
関係ないか。
・天麩羅
げげっ、ここで天麩羅が出てくるか?
いやぁ、最後に脂っこいもんが出てきましたよ。
この上野界隈は天麩羅屋さんも多いから良いのかもしれんけど、出すならもっと前でしょ。
でも、なぜか江戸前の揚げ方です。
日本橋あたりの有名な天麩羅よりずっと美味しい。
むむ、これはもっと前にいただきたかったなぁ(笑)
・ご飯
ちりめん山椒の出汁茶漬け
やっと〆ですよ。
いやぁ凄い品数でした。
でもこの最後のご飯、いいですね。
私の大好物のちりめん山椒の乗ったおにぎりがお茶漬けで出てくるんなんて、なんて贅沢なんでしょ。
・デザート
桜のアイス。
上野と言えば「桜」ですもんね。
ちょと香りが強いので好みが分かれる一品が最後です。
これは微妙な気がします。
いずれにしても2人でたらふく食って飲んでなんと18,000円。
激安です。
「くろぎ」なら一人で20,000円は行きますからね。
CPは抜群です。
ただ、料理の品数が多過ぎるかな。
順番も変えた方が良いと思います。
最後のデザートも悪くないけど、好き嫌いの多いものは最後には出さない方が良いと思う。
バランスがまだとれていませんが、それでも、この値段でこれだけの料理は素晴らしいの一言です。
今日は6000円のコースでしたが4000円のコースでも充分だと思います。
7位
1回
2013/06訪問 2013/10/19
東京だけで1000件目のレビューとなりました。
偶然ですが、マイレビュアーのcojyさんと同じです(^O^)
ちょっと地味ですが、評判違わぬお店の紹介です。
今、東京のとんかつ部門で一番勢いのある店です。
場所は、ラーメン「くろ喜」のある清洲橋通りを御徒町方面に北上すると出てきます。
何度か機会があったのですが、凄い行列で時間がとれず、蒸し暑いこの夏にやっと訪問できました。
と言っても、店に着いたのが1時。
一番人気の「上肩ロース」はもう無いかもしれない。
店の外観はとんかつ屋とは思えません。
どうみても元は事務所でしょうな。
例えば・・・不動産屋。
ガラスの壁に仲介物件を貼れば、立派な町の不動産屋さん(笑)
小さなドアを開け店内へ。
意外にも白いカウンターが目に飛び込んできます。
右側に券売機。
ラーメン店みたいだ。
さて・・・特上ロースくらいはある・・・無い。
むむむ・・・肩ロースは全滅。
カレーも全滅。
あるのは普通のロースかつ定食、上ロースかつ定食、大特ロースかつ定食の3種類のみ。
他は全部売り切れです。
やっぱり1時じゃ無理でしたね。
仕方ない・・・上ロースにしよう。
お値段は1,300円。
厨房にはご夫婦二人で切り盛りしている様子。
しかし、とんかつ屋にしては、風情が全く感じられません。
店内はどう見ても、ラーメン店ですな。
此方の豚は他の方も書いているように千葉県の「林SPF豚」を使用しているそうな。
SPFとは、SPCIFIC PATHOGEN FREE(特定の病原菌が無い)と言う意味だそうです。
つまり、いわゆる無菌豚かと思うでしょうが、違います。
発育に影響を及ぼす5つの病原菌(トキソマ」プラズマ感染症、マイコプラズマ肺炎、オーエスキー病、豚赤痢、委縮性鼻炎)を持たない豚のことだそうです。
これらの病気がないので、抗生物質やワクチンを減らすことができる(使っていないわけではない)と言う訳。
ですから、生食はやはり駄目で加熱処理は必要とのこと。
卓上に「は3種類の塩が置いてあります。
ナマック岩塩ブラック、ヒマラヤナマックレッド、ナマック岩塩。
どうやら、ヒマラヤの岩塩のようです。
たしか、船橋の三咲の焼肉屋にもあったですね。
こりゃ、本格的だ。
一応舐めてみると、ブラックが一番しょっぱくない。
一番しょっぱいのはナマック岩塩。
あんまり舐めると血圧に良くないので、この辺にしときましょう。
とかなんとか言っているうちにとんかつが出来たようです。
でも15分くらい待つかなぁ。
結構待たされます。
ほぅ、色は見事です。
噂に違わぬきつね色。
肉の断面を見ると、結構レアっぽい。
肉汁が浮かんでいて美味しそう。
皮は剥がれていません。
皮の剥がれにこだわりがある人には最高でしょう。
なにもつけずに一口。
ほぅ、これはこれは…甘味があります。
何も漬けずとも美味しいです。
これはかなりの美味しさです。
売り切れの特上ロースならもっと良いのでしょうね。
むぅ、実に素晴らしい。
豚肉の甘味がこんなに感じられるのは久しぶり。
小川町の「やまいち」と比べても、その完成度において上を行くかもしれない。
豚汁は具だくさん。
玉葱が甘味を出していて、これも素晴らしい。
ご飯は普通かな。
うん、これで上ロースならこの上はもっと美味しいに違いない。
もう少し早く来れればなぁ。
返す返すも後悔の念に堪えません。
今度は行列覚悟で開店前に来たいと思います。
8位
1回
2013/07訪問 2013/10/05
義弟が遊びにきたので、船橋で一杯やることになりました。
この店は結構な人気店なので、当日の予約ができるか危なかったけど、幸運なことに大丈夫でした。
こちらは船橋でも魚料理が美味しいと評判の店です。
でも、来たのは今日が初めて。
場所は駅の近くなれど、フィリピンパブやらクラブやらが入っている雑居ビルの5階。
他の店の方も気になりますが(^o^)
予約名を告げると、玄関近くの半個室に通されました。
急な予約なのに嬉しい心遣い。
まずはビールで乾杯。
琥珀エビスです。
今日は滅茶苦茶蒸し暑いのでビールは最高です。
お通しも旨い。
まずは、水茄子の糠漬け。
関東では馴染の薄かった水茄子も最近はすっかりポピュラーになりました。
さっぱりしていて最高です。
さて魚が美味しいというので刺身の盛り合わせを注文。
入っている刺身は、平政、鱧、太刀魚、本鮪、真蛸、真鰯、真鯵、真鯛、サーモン、しめ鯖、鮑。
むむ・・これは凄いです。
噂以上ですね。
鮮度も良いです。
ここまでの刺身を出す店が船橋にあったとは知りませんでした。
日本橋や人形町、門仲界隈ならいざ知らず、ろくな寿司屋もない船橋で見事なものです。
三田ポークの冷製
三田ですが牛ではなく、豚の方。
胡麻ダレドレッシングでいただきます。
豚臭さなど全くない。
ドレッシングが胡麻ダレというのがちょっと疑問ですが、夏場には良いのかもしれない。
冷たい炊き合わせ
優しい味わいです。
魚や肉だけでなく、こういう野菜ものが美味しい店は評価があがります。
ここはやはり日本酒でしょ。
かみさんと弟が福島なので、「雪村桜」(せっそんざくら)」を。
これがフルーティで最高に美味しい。
久しぶりに旨い冷酒です。
あんまり日本酒らしい日本酒は好みじゃないので、こういう酒に出会えると嬉しい。
夏野菜の掻き揚げ
色鮮やかな夏野菜の掻き揚げです。
塩でいただきます。
江戸前ではありませんが、あっさりしていて最高。
掻き揚げは火の通り加減が難しいですが、火の通り加減も抜群です。
油もきつくないです。
冬瓜の水晶煮
涼しげな姿です。
蕩けます。
甘味も程よく食感が素晴らしい。
ここで泡盛に変更。
やはり泡盛は飲みやすい。
最後は気になっていた、平政の焼き物。
あっさりした味わいながらも、塩の使い方が上手なのかしっかりしている。
皮が香ばしい。
ご飯が欲しくなる一品でした。
いやはや、噂以上のレベルで大満足でした。
9位
1回
2013/07訪問 2013/09/08
台東法務局の目の前にある司法書士事務所に寄った帰りに行ってみました。
場所は知っていたけど、時間帯が悪くいつも満員で、入れなかった店です。
今日は11時15分。
楽勝です(^o^)
こちらの名物は塩と味噌。
7月なのでさすがに味噌は食べたくない。
店頭を見ると、夏季限定メニューが出ています。
「塩冷製麺」(800円)と「醤油冷製麺」(800円)。
うむ、これだな。
さすがにこの糞熱い時に熱々のラーメン喰いたくない。
つけ麺も飽きたし。
券売機は店内の右側にあります。
塩が有名なので、「塩冷製麺」をポチッ。
食券を持って、カウンターへ。
「小ライスつけますか?」
「はい」
ラーメンの後にライス投入が一番好きです。
でも、冷たいラーメンでも大丈夫でしょうか。
さすがに店内には先客は2人しかしません。
やはり真夏のラーメンは空いてます(笑)
10分ほどかかりました。
やはり面倒なんでしょう。
おおっ、なんともビジュアル的に良い感じじゃありませんか。
美味しそうですよ。
真っ赤なトマトが良いアクセントになっています。
白髪ねぎの下に透明なスープ。
一口。
うほっ、うんまい!
結構、複雑な味です。
動物系と魚介系が見事にマッチしています。
両方とも主張していますが、どちらかが勝っているわけではない。
どちらにもぶれていない。
大概、どっちかが主張している場合が多いんですが。
うむ、いいですね。
しっかり出汁を取っています。
下手な手加減もしていない。
麺は細麺です。
一口。
おおっこれも良い。
コシが充分。
いや、充分すぎるかも。
まるで韓国の冷麺に近い。
実に力強い麺です。
清涼感溢れていいですね。
叉焼は鳥肉かな。
これはこれでしっかりしてます。
後、このゼリー状のもの。
なんでしょうね。
まるで煮こごりだ。
醤油の煮こごりみたいな感じ。
美味しい。
最後はライス投入。
うん?ちょっと淡泊かも。
ブラックペッパー投入。
いや、まだだな。
豆板醤はどうか。
おっ、これは良いかも。
いやはや、大満足の一杯でした。
10位
1回
2013/05訪問 2013/08/10
昔、バブルと呼ばれた時代がありました。
1985年のプラザ合意に始まって、1990年に終わったバブル景気。
値段が安いものは売れず、高くないと売れなかった時代。
株と不動産が上がり、日本中に金が溢れた時代。
世田谷区の土地を売れば、アメリカ合衆国の全てが買えると言われた時代。
当時は高級フランス料理も手が届く時代でした。
そんな中、有名なシェフ達が一時代を作った。
「神田アルピーノ」「ロアラブッシュ」「ヴィーナス」「大渕座」の大渕康文、「ひらまつ亭」「レストランひらまつ」の平松宏之、「オテル・ド・ミクニ」の三国清三、そして「アンリ」「レザンジュ」の依田輝明。
懐かしい店ばかり。
平松氏なんていまや東証1部の企業の社長にまでなっちゃたし。
あの頃は、自分の身の丈も弁えないで、こうした店によく行ったもんです。
まさに我らがバブルの日々。
その中では、依田さんはちょっと地味目。
私が行ったのは銀座松屋のそばにあった「レザンジュ」。
いつの間にか閉店して、今はこの「ラマージュ」のオーナーシェフです。
この店が入っているのは、青山スパイラルビル。
たしか、1985年の出来たビル。
このビルもまさにバブルを象徴していますが、このビルに入っているというのも、なにか因縁を感じます。
GW中にランチで訪問しました。
依田さんの料理は20年ぶりかも。
エレベータを降りると男性がすぐにやってきて席に案内してくれます。
庭のあるガーデンテラスが目に入ってきます。
素晴らしい。
ウエディングには最高でしょうね。
今日は良い天気です。
テラスを眺めながらの食事です。
まずは、大好きなシャンパン。
かみさんはキール。
うーむ、最高です。
5800円のコースをお願いしました。
前菜、スープ、魚料理、肉料理が付いて、この値段は安いと思います。
聞くとランチでも依田さんが料理をしているそうな。
もう、現役は引退したかと思っていましたが、まだまだ健在のようでなによりです。
・アミューズ
イタリアンのグリッシーニみたいなものは、パイ生地でした。
面白い味です。
フルーツトマトのジュレみたいなものが乗ってます。
酸味があって美味しい。
バケットは自家製かな。
ほんのり甘味があります。
ワインにしましょう。
ランチのせいかワインリストではなく、ドリンクメニューのみ。
白ワインがあったので、マコンを注文です。
ふむ、ちょっときつめですが香りが素晴らしい。
・前菜
オマールエビとホタテ貝・アワビのサラダ仕立て・春の装い
見た目は綺麗なサラダ。
ソースはオマールエビです。
フルーツトマトやらアボガド・山菜など盛りだくさん。
ただ、塩の使い方が不足しているのか、なんともぼやけた一品。
・フォアグラの軽いスモークとエリンギ茸のマーブル仕立て
かみさんの前菜。
こっちにすりゃ良かった。
何とも、フレンチの定番すぎる感じで敬遠したけど(笑)
フォアグラの真ん中にトリュフが入れてあるし。
やはりこういう方がフレンチらしいかな。
・本日のお奨めスープ
ジャガイモの冷たいスープ。
見えにくいけど、なぜかタピオカが入っていて、食感が面白い。
中華にも合いそう。
こういうスープを飲むと、のーんびりしますね。
ワインを変えました。
La Tour Saint Martin
フルーティと言われましたが、自分には軽過ぎ。
どっちかというと、ブドウジュース。
かみさんに押し付けて、マコンに変更(^o^)
・魚料理
いとより鯛のポワレ
いとより鯛とは珍しい。
真鯛は多いけど、こいつは滅多にお目にかかりません。
関東では採れないのと違うかな。
皮が香ばしくて美味しいですね。
身はやはり鯛だ(^o^)
しかし、なんともオーソドックスな料理ばかりとなりました。
昔はこれで結構、興奮したもんですが、最近は普通に感じてしまうかも。
でも、塩の使い方はさすがです。
魚の旨みを最大に引き出していますね。
・肉料理
シャラン産鴨ロースのロースト エビス風味
私はフレンチでは牛肉はほとんどいただきません。
仔羊にも心惹かれたけど、マスタードソースと書いてあったので、鴨へ。
味が想像できちゃうものはやはり敬遠したい。
フレンチで鴨は久しぶりです。
血の味が邪魔な肉ですが、こちらはしっかり調理しています。
見た目ほど濃厚でもなく、といって安っぽくもない。
黒胡椒の香りが素晴らしい。
肉汁が脳天に響き渡ります。
まさに王道のフレンチそのものか。
かみさんは、別の肉料理。
やわらか牛ほほ肉の赤ワイン煮 ベーコン風味
何となく想像できます(笑)
一ついただきました。
赤ワインソースのオーソドックスなもの。
ベーコン風味というけど、そんなに感じなかった。
やはり鴨で正解だったような気がします。
・デザート
アイスが多いかな。
カシスのケーキがなんともクラシック(笑)
結構好きなんですが、これはアイスの方が良いと思うな。
とか言って、どれもハズレのないものばかりです。
・珈琲
当然エスプレッソ。
この苦味が堪りません。
昨今、薄目のエスプレッソを出す店もありますが、苦くて濃厚なのがやはり王道。
最後はなぜかハーブティ。
私は嫌いなので、かみさんに。
ゆっくりとした時間を過ごしました。
ランチとはいえ2時間。
平日はこうは行きません。
最近のフレンチとは一線を画します。
でも、私の時代はもっと重いソースのクラシックなフレンチが多かった。
それに比べれば圧倒的に斬新だった味。
もっとも、いまじゃクラシック扱いかも。
バブルを知らない世代には無理でしょうが、あの頃のことを思いださせてくれる素晴らしい店です。
バブリーなビルの中のバブリーだった頃のフレンチ。
いまでも、我々同様現役で頑張っています。
ベストレストランに投稿するのも、これが5回目。
もう5年もやっているんですなぁ。
最近は仕事がやけに忙しくて、皆さんのレビューを読む暇がない状態が続いています。
それに、さすがに1000件超えると疲れがたまってきたし、マンネリ化も相当来てます(^o^)
まぁ、もう少し頑張るとしますか。
今年は、そんなわけでオフ会もあまり縁がなく、と言ってそんなに凄い店に行ったわけでもなくと言った年だったように思います。
年初は、あそこにも行きたい、ここも行きたいと思っていたんですが、予約が取れない店も多くてあまり行けなかった。
来年は行けるのでしょうか。
気力がいつまで続くのでしょうか(^o^)