kurodaさんが投稿したオーグードゥジュール メルヴェイユ 博多(福岡/博多)の口コミ詳細

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オーグードゥジュール メルヴェイユ 博多博多、祇園、櫛田神社前/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.6

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/08 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

気が遠くなるほど手を尽くした料理の数々に撃沈@博多

博多駅・博多口の駅ビル、JR博多シティ。阪急百貨店(博多阪急)と専門店街「アミュプラザ博多」では連日多くの買い物客を集めています。この9階と10階は「シティダイニング くうてん」という博多最大級のレストラン街となっていて、多くのお店がそれぞれ趣向を凝らして博多人の舌を喜ばせています。

こんな賑わう駅ビルの9階に、新進気鋭のフレンチのシェフとして注目の小岸シェフのお店があるとのこと。妻殿がとあるイベントで小岸シェフのお料理に感激し、博多に行く際はぜひとも氏のお店で食事がしたいと強い希望があったので、九州旅行の帰りに、ランチタイムに寄ってみることにしました。

このお店ではアラカルトはなくコース料理のみ。ランチは3,000円と6,500円の2種、ディナーは5,800円、9,000円、13,000円の3種のコースから構成され、メニューは公開されていません。基本、シェフのお任せです。なので苦手なものやアレルギーなどは事前に伝えておかなくてはなりません。

訪問の約2週間前に電話で予約を。せっかくなので6,500円のほうをお願いしときました。なお、その際に妻殿が豚がダメなことを伝えておきました。そしてその日から当日までの間、どんなお料理が出てくるか考える愉しみの日々が続くことに…

果たして予約していた日の正午、期待に胸を膨らませながらお店に伺うと、アテンドの方が「お待ちしておりました」の一言とともに、すぐに席に案内されました。店内はテーブル席ばかりで全22席。洒落たモダンアートが飾られたシックな空間だが、面積はやや狭く、テーブルも小ぶりなものとなっています。ただ、テーブル間のクリアランスは保たれているとともに、ビルの小さな屋内庭園に面しているので、狭苦しさは緩和されます。

席に着いてもしばらくはスタートしません。クールダウンするのを待ってくれているようです。暫しの間をとってからまだサービススタッフが予約内容の確認と、飲み物の希望を聞いてくれます。このサービススタッフ、まだ若いようだがチーフ級のようです。この後、様々な気遣いを見せてくれました。

しばらくしてからアミューズの3品がサーブされました。ギャルソンが目の前でガラスの器の蓋を開けるとフワッと柚子のいい香りが漂います。木箱に収まる綺麗な石の上に載っているのがケークサレです。ショットグラスはトマトのジュレです。トマトのジュレ自体は透明で、真っ赤に色はスイカやテキーラによるものだそうです。

アミューズに続いてパンとバターが出されました。パンは素朴ながら香ばしく味わい深い。添えられてる無塩バターもおいしいですね。

前菜の2品目は様々な野菜やハーブの取り合わされたお皿「ガルグイユ」です…これは…しばし無言になりました。色とりどりの野菜が、まるで絵画のような美しさで盛りつけられています。様々な野菜のピューレも鮮やかです。いや、見た目だけでなく、野菜それぞれが自身の味わいを主張する。このひと皿に100種類程の素材が使われているとのこと。圧倒されます。

次はスープ。栄螺の身が浮かんだポタージュに、エスプーマのような肌理細かい泡がまとわっている。周囲に散らされているのはクルミのスライスです。ほんのり磯の香りがあるのがいいですね。

魚料理が運ばれてきました。イサキをグリエしてます。表面がパリッとしていながら、白身がジューシーな絶妙の火入れ。付け合わせの極細のアスパラガスは塩気があって美味しい。

肉料理は鹿児島牛・モモ肉のローストです。しっかりした歯ごたえを持つ赤身肉は、スジだったところもなく均一な肉質で、旨みが凝縮されています。こちらの火入れも素晴らしいですね。

デザートは2種からチョイスです。妻殿はチョコレートのケーキ、ワタシは桃のコンポートにしました。チョコレートに添えられてるアイスクリームはヴァニラとピスタチオで、タルト生地を散らしています。モモのコンポートにもアイスとムースが添えられています。モモの爽やかさもさることながら、添えられてるシュークリームのシューみたいなのが実に大人の味わい。

さらにコーヒーとともに小菓子が登場。クッキーとフィナンシェ、ブドウのゼリーです。ピンチョスになっているブドウはチュッパチャップスをイメージしたとのことで、相当手間がかかっていると想像できる一品です。

全体を通して、気の遠くなるほど細やかに手を尽くされたお料理を創り出すシェフをはじめとする調理スタッフと、料理知識を備えていることは当たり前として、気の利いたサービスをさりげなく出来るホールスタッフ。このふたつが車の両輪としてこのお店を支えているんやなぁ…と感じました。

そして博多の駅ビルという立地にもかかわらず、この値段でこのクオリティーのお料理を出すことに脅威を感じます。基本、定休日はないようだが、ちゃんとお休みは取れてはるんやろか?っと要らぬ心配をしたりします。次回、九州方面に来ることがあれば、絶対に博多泊まりにしてここのディナーをいただきたいと思います。

  • エントランス

  • 三種のアミューズ

  • トマトのゼリー

  • ケークサレ

  • グラスワインはブルゴーニュ

  • ガルグイユ

  • 桃のコンポート

2016/09/10 更新

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