2回
2020/03 訪問
胡椒が香る「ティムット」は大人の味わい@上本町
近鉄・大阪上本町駅のすぐ近く、地下鉄・谷町九丁目駅からも徒歩圏内。大阪新歌舞伎座のある上本町ユフラの南側にあるパティスリーです。
ここはオーナーシェフの中谷哲哉氏が1987年にオープンされたお店で、大阪での超有名店。看板に「Pâttisserie Chocolaterie Salon」と書かれているとおり、チョコレート系のお菓子に特に定評のあるところです。
店内では様々なケーキや焼き菓子などを販売するほか、その奥は30席ほどのカフェになっており、お茶をいただきながらお菓子を楽しめるほか、ランチタイムには食事もできるようになっています。
このワタシ、永らく上本町界隈で働いていたこともあって、このお店は何度も利用していました。しかし今まで食べログにレビューを載せていなかったのは、単に洋菓子のレビューが苦手だからと言うことに他なりません。
しかし今回、ワタシ的に大ヒットのケーキに巡り合ったので、ようやく書いてみる気になったのです。その大ヒットの作品というのが「ティムット」です。
この「ティムット」はネパールの胡椒「ティムル」とブラジル産カカオを使用したチョコムース系のケーキで、フルーティーなチョコレートの風味の中、山椒のような香りのする胡椒がピリッと香ります。
艶やかな表面のチョコレートの中は滑らかなチョコレートムースとガナッシュ。上品な風合いの中にピリッとしたスパイス感。まさに大人の味わいです。
その他、このお店の代表商品と言えるのが「カライブ」で、こちらはカリブ諸島産のカカオを使った濃厚なチョコレートが特徴的なお菓子。こちらも大人好みです。
さらに定番の「スフレ オ ショコラ」や新商品の「アールグレイ」など、魅力的なお菓子に溢れています。チョコレートの好きな妻殿もこのお店の大ファンです。
いつもテイクアウトで利用しているこのお店、いちどランチもいただいてみたいなぁ…っと思いながらなかなか機会に恵まれないのは残念です。
2020/03/12 更新
近鉄・大阪上本町駅のすぐ近く、大阪新歌舞伎座のある上本町ユフラの南側にある、チョコレート系のお菓子に特に定評のある人気のパティスリーです。
この日、上本町に所要があったのだが、妻殿から「上本町に行くんやったらなかたに亭のケーキを買うてきて!」っと頼まれたので軽く「ええよ!」と。妻殿はなかたに亭の大ファンなんです。
所要を済ませ、店の近くに来たら何事や!行列になってるやん!ふと気づいたが、この日はバレンタインデーの前日の2月13日。妙に納得しました。
買うてくると確約した以上、並ばざるを得ません。60過ぎのおっさんが女性陣の中、あほ面さげて列に加わりました。なんだか気まずいなぁ…
そして待つこと1時間ほど。ようやく店内に入ることができ、番号が呼ばれるまでの間に購入する商品を選びます。バレンタインの時期は喫茶営業はお休みで、そのスペースには予約受取の商品が所狭しと並んでいました。
購入したのは「Avril(アヴリル)」「Caraibe(カライブ)」「Fraisier(フレジエ)」(各700円税別)の3点です。持ち帰ってアールグレイとともにいただきました。
「アヴリル」は赤い果実のムースとピスタチオのクリームが層をなしていて、その四方を板状の木苺のチョコレートで囲っています。爽やかかつ濃厚な味わいです。
黒光りする「カライブ」はカリブ諸島産カカオを使ったチョコレートケーキで、なかたに亭の看板商品です。上品な甘さの中にしっかりと苦みを感じる大人の味わいのケーキです。
「フレジエ」はいわゆるイチゴショートなんだが、キルシュの香る高貴な風味が楽しめる。イチゴの質も申し分ないですね。
ここでショッキングなお知らせが…このなかたに亭は、オーナーシェフの中谷哲哉氏により1987年に開業された、今や大阪での超有名店なのだが、2024年3月17日をもって閉店されるとのこと。
移転や休業ではなく完全閉店のようです。これまで数多くのお菓子を創出するとともに、数多のパティシエを育ててこられた中谷シェフ、本当にありがとうございました。