ヒロユキ@さんが投稿したカベリ(東京/東新宿)の口コミ詳細

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ヒロユキ@の「私の好きな店」

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ヒロユキ@ (60代前半・男性・北海道) 認証済

この口コミは、ヒロユキ@さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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閉店カベリ東新宿、西早稲田、新大久保/インド料理、インドカレー

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 2.5
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.5

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 2.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2003/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP2.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP2.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

拘りのインド料理店に初めて出会いました

思い出 大東京カレー紀行 その①

閉店した店の口コミを書くのは、意味がないと言われればそれまでですが、ここはインド料理が大好きな私にとって思い出深い店なのです。
食べログで以前検索したときはヒットしませんでしたので、ひょっとしたら閉店したのかもと思っていましたが、閉店情報を得たときは寂しいものがありました。

私が仕事で東京に行った2003年、当時の私は札幌で大流行中のスープカレーを食べ歩いており、東京でもスープカレーが食べたいと思っていましたが、よくよく考えてみると、スープカレーの本場は札幌であり、東京で食べる意味がないと悟ったのです。つまり、札幌ラーメンを東京で食べるようなものです。
そこで、インドやスリランカのカレーも大好きな私ですので、それらのカレーを食べ歩こうと考えました。2週間の中で食べ歩けるのは3日間だけです。そこで、宿泊先である小平市から行ける範囲の店を厳選して決定しました。その時とても参考になったのは「大東京カレー紀行」というサイトです。

この中で考えに考えた末、いくつかの店を訪問しました。その中で一番印象に残ったのがここ「カベリ」なのです。
初めて訪れた時はランチタイム時で、店内の雰囲気は高級インド料理店といった感じです。店主であるホサインさんは、ネクタイを締めたきちんとした身なりの方で、とても礼儀正しくしかもふつふつとインド料理に対する情熱が伝わってくるのです。

ランチメニューを見ると3種類しかなく、2,000円から2,700円とお高いものばかりです。ここまで来て食べない訳には行きませんから2,000円のマトンカリーセットを注文しました。値段が2,000円ですからいろんな物がセットメニューとして付いてくるのかと思っていたのですが、なんとナンとカレーだけでした(笑)
しかもカレーは驚くほど量が少なく、まさにボッタクリといっていいほどの内容でした。しかし、一口食べてその考えは間違いだということに気付きました。ものすごく美味しいのです。カレーの量もナン1枚食べ終わる頃に、皿の底に少し残るくらいで、それをナンで擦り取って食べるときっちりなくなるのです。
これだけ美味しいと、是非ディナータイムに訪れたいと思い、出張中にもう一度訪れることを約束して店を後にしました。

さあ、楽しみにしていたディナーです。まず注文したのは「サモサ」ですが、今まで他のインド料理店で食べたサモサとは全然違います。一見揚げ春巻きの様に見えるのですが、パリッとしていて歯応えがあり、中はラムのような挽肉が詰まっていてとても美味しいのです。私はこのサモサとビールだけで満足してしまいます(笑)
そしてカレーはマサラ・サーグ・フィッシュというかじきマグロを使った珍しいカレーで、これもまた抜群に美味しい。そしてラッシーとアイスクリーム、どれをとっても文句の付けようがない美味しさでした。

何より嬉しかったことは、店主ホサインさんのインド料理にかける情熱に触れることが出来たことです。店頭に1996年開業と書かれていましたから、私が訪れた2003年当時で7年目ということになります。
店主一人で切り盛りしていますので、調理をしている最中は手が離せませんから、訪れてもしばらく放置された状態になります。常連客は慣れたもので、店主が出てくるまで黙って待っています。店の中には呼べばすぐ来る店と、来たくても来れない店がありますが、状況判断が大切です。それが出来ないくせにやれ接客が云々という客もいますので。

料理を注文する前にホサインさんが説明をしてくれます。

「私が作るインド料理はスパイスの種類が多く、日本の懐石料理のようなものです」

目をキラキラ輝かせて説明してくれるホサインさんは、決して他店を非難しているわけではなく、純粋に高級インド料理を味わってほしいというものですので、決して嫌味ったらしく感じないのです。
聞けば、インド本国から土製のタンドールを輸入したり、仕込が忙しくて店に泊り込むことも何度もあったというまさしく「拘りのインド料理人」でした。

さて、ここのカレーは辛さを指定できません。ここ以外にも東京や横浜で食べたインド・ネパール料理店のカレーも辛さが指定できませんでした。札幌や福岡で食べたインドカレーは辛さが指定できるので、インド料理では当然のことと思っていた私は注文の際惑ってしまったのです。
他店での出来事ですが、
「辛さはどのくらいの辛さでしょうか」

と質問すると

「辛さ?それなりの辛さですよ」

と怪訝な顔をされたこともありました。そこで思い出したのが下川町の「モレーナ」でインドをあちこち旅した経緯のあるご主人から伺った話です。インドカレーは日本の味噌汁と同じでレストランごとに味や辛さの違いがあるので、客は自分好みのレストランに行くということ。だから辛さを指定するというシステムはないということです。
そしてここ「カベリ」では、インド料理は料理によってスパイスの配合が決まっているので、辛さだけを増減するようなことは決してしないというものです。
客側から見ればどちらのシステムが都合がいいかは別として、インド料理は本来はこういうものなのだということが分かって目からウロコでした。

現在「カベリ」は閉店しています。店主のホサインさんは現在何をされているかは分かりませんが、拘りの高級インド料理をもう一度味わってみたいなと思う今日この頃です。

思い出 大東京カレー紀行 その②はこちら

  • 外観(2003年11月)

  • 店内(2003年11月)

  • ナン(2003年11月)

  • サモサ(2003年11月)

  • マトンカリー(2003年11月)

  • マサラ・サーグ・フィッシュ(2003年11月)

  • ラッシー(2003年11月)

  • アイスクリーム(2003年11月)

2021/02/21 更新

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