2回
2014/01 訪問
これは旨いモツ串です!
*****2014年1月再訪*****
年末の休業に入る前に食べようと予約までしていたのですが、なんと体調不良により断念した私。
しかし、ここのもつ串の美味しさは、私に我慢させることなぞできないのです(笑) 当日の昼過ぎに予約を入れ、開店時刻と同時に入店します。カウンター席に1人と2人用の席がリザーブされていましたので、1人用が私の席だとすぐ分かりました。
燗酒と串を注文し、待つことしばし。1年ぶりに対面するもつ串は見るだけで美味しさが伝わってきます。そしてパクリと一口、
「あ~、もう幸せ!」
冬の寒い中、燗酒をちびちび飲みつつ、美味しいもつ串を食べるなんて、酒飲みには幸せの瞬間です。
訪れる客もほとんどが常連さんで、正月の慌ただしさも過ぎ、仕事も一段落ついたであろうこの時期を見計らって訪れているようです。しかも女性客も多く、中には手土産を持ってきた客もいましたので、如何にここが好かれているかがよく分かります。
訪れる客の年齢層は、30代後半以上の方達がほとんどですから、それなりの人生経験がある方に人気があるようですね。
そして何といってももつ串の旨さ。巷にある「美唄焼き鳥」とは別物の、鳥源札幌店ならではのもつ串。この違いと旨さが分かる人達のためにある店なのです。
*****2013年1月再訪*****
今週の初めから札幌に出張です。とはいいつつも自宅から通うわけではなく宿泊するわけですが、週末は自宅に帰宅することができます。期間は1ヶ月ですから「ムフフ」と楽しみもできるというものです。そう、札幌に出かけて飲酒を伴う食事をしようとすると、電車で出かけて電車で帰るという行程が必要になりますが、今回は帰る途中にというパターンですから意外と気が楽なのです。
平日とはいえ都会の居酒屋は満員になることも多いですし、なんといってもここは人気店ですから前日の昼に予約を入れて出かけました。
予約した時刻に店に入ると、テーブル席は予約席を含めて全部塞がっていますし、奥の広間は仕事帰りのグループが宴会をやっています。カウンター席がいくつか空いていましたが、やはり予約したのは正解でした。相変わらず常連客で賑わっています。
席に座って串を10本と生ビールを注文します。そして出てきた鳥串ですが、禁断症状が現れたかのようにわなわなしながら頬張ると、
「うんめぇ~!」
思わず心の中で大声で叫びます(笑)
美味しいものをゆっくりと味わうというものではなく、最初の3本くらいは一挙に食べてしまいました。そう、生ビールを最初に飲む時は、味わうのではなく喉越しを楽しむのに似ています。
「いやー、もう食べたくて仕方がなかったんですよ!」
と話すと奥様はニッコリ笑って肯いてくれました。
本当にここの鳥串(モツ)は美味しいです。単に焼き鳥というものではなく、鶏を食べているという感覚。これは他では味わえません。10本はあっという間に食べ終えてしまい、さらに10本追加しました。
他にも「もつ煮」など食べたいメニューはあるのですが、それらで腹を膨らませるより「鳥串」でお腹一杯になりたいですから目もくれません(笑) 20本食べても「まだまだいける」という思いはありましたが、そこは適度にと自重します。
食べ終えた皿を見ると、まるでオリーブオイルを敷いたような綺麗な油が残っていますが、これが鶏が新鮮な証拠なのです。ここのようにもつを使用した焼き鳥は「美唄焼き鳥」と言われますが、ここの鳥串は単に美唄焼き鳥というジャンルに当てはめるのではなく、「鳥源札幌店」の鳥串なのです。こればかりは実際に食べないと分かりませんし、違いを感じることができない人には分からないものでもあります。
カウンター席の一番奥にある電話の傍に、食べログのベストレストラン2012に認定されたというステッカーがさりげなく飾られていました。おそらく多くの常連客はこれに気付かないかもしれませんし、そんなことは関係なく今後もここを訪れることでしょう。そう、好きになったら理屈なぞいらないというのが本当に好きだということですから。
焼き場で汗をかきながら、笑顔を絶やすことなく焼き鳥を焼き続ける若き二代目のご主人、そのご主人を見守る先代の奥様、そしてテキパキ仕事をこなす若い女性店員さん、本当に気持ちの良い店です。
*****2011年12月再訪*****
岩見沢でモツ串を購入して自宅で食べてもそれなりに美味しいのですが、やはり焼き立てにはかないません。そういうわけで旨いモツ串が食べたいとかなり鬱憤が溜まっていました(笑)
こうなったらここを訪れるしかないと判断した私は、午後1時過ぎに店に電話をかけました。おそらく仕込みをしているだろうと思ったのです。
何度か呼び出し音が鳴って繋がりました。営業をするかどうかを尋ねるとするという返事。そうなればついでに予約を頼んだのですが、カウンター席でよければという返事でした。
カウンター席が大好きな私はもちろんOKです。
「よっしゃー!、鳥源行くぞー!」
午後4時の快速電車に乗り揺られること30分、札幌駅に到着してしばし時間調整。雪道をとぼとぼ歩いて店に到着すると、ちょうど暖簾が掛けられるという絶妙なタイミングでした。
店内に入ってテーブル席を見ると全席予約席になっています。それどころかカウンター席にも予約席の札が2枚。ひとつは私達のですが、年末ともあり大盛況です。カウンター内に張られているカレンダーを見ると予約客の名前がびっしり書き込まれていました。念のため予約を入れておいてよかったです。
前回は鳥串以外にあげ焼きや蕎麦も食べましたが、今回は串のみと決めておいたので他の物は食べるつもりはありません。それくらいモツに飢えていたのです(笑)
さあ出てきました鳥串、見るだけで美味しそうなのが分かります。そしておもむろにかぶりつきます。
「うっ、しょっぱい・・・ ウマーイ!!」
そうなんです。ここの鳥串はかなり塩気が強いのです。ですがビールを飲みながら食べると慣れてしまうというのが不思議なところです。それどころかこれくらいのメリハリのある味付けにしないと酒の肴として物足りないと思うのです。
この店は食事として食べる焼き鳥店ではないと思いますし、子供連れで訪れる店でもなく、酒飲みのための焼き鳥店だと思います。
よくカニを食べ始めると無口になるといいますが、まさに私達がそうでした(笑) とにかく熱いうちに食べたかったので、次から次にムシャムシャ食べ、ビールをグビリ。
「あー、もう幸せ!」
美味しかったですね。
ここの鳥串は二口で食べることができる小ぶりなものですが、これがモツを食べるのにちょうど良いサイズなんですね。
そしてなんといっても鶏肉そのものの美味しさ。串や皿には脂がべっとり付いていますし、焼き上がった鳥串を食べるととてもジューシーです。これは鶏肉が新鮮な証拠で、ぱさついた名ばかりの「美唄焼き鳥」では味わえない美味しさです。
ここの鳥串は価格だけ見れば高いかもしれませんが、一度食べると納得します。しかしあくまで酒飲みのための串ですからそうでない方には向かないと思います。
夫婦で鳥串30本、生ビール4杯飲んで6,825円、往復の電車代が3,240円、合計10,065円、訪れる価値ありです。
*****2011年4月初訪問*****
私が「モツ」にはまったきっかけは、当時住んでいた名寄市で、すでに閉店して久しい鳥仲でモツ串を食べたのが始まりです。
モツってこんなに美味しかったんだというのを知った私は週に一度くらいの割合で通っていました。名寄を離れて「モツ串」を探すのですが、なかなかありません。ところが、「室蘭焼き鳥」と同様地域の名前が付いた「美唄焼き鳥」を知り、ようやく自宅近郊で2軒見つけることができました。
しかし2軒ともネタが大きいだけで旨味が乏しいのです。そのような中でここは以前から是非行ってみたい焼き鳥店でした。
開店時刻に訪れると当然私達だけでした。「ひょっとして並んでいたらどうしよう」などとビクビクしながら訪れましたが、それほど心配することもありませんでした(笑)
店内に入ると二人用のテーブル席を勧められましたが、カウンター席が好きな私達は迷わずカウンター席へ。そしてすかさず、
「生ビール二つと、串を20本、鳥の刺身を二つ」
と、注文しましたが、残念ながら鳥の刺身はありませんでした。
焼き場から離れた席に座ったので、焼いているのをつぶさに見ることができなかったのですが、美味しそうに焼いています。店内に4,5年前に行った20周年記念パーティーの写真が飾られていましたが、多くの常連さんに慕われているようですね。
さて、出てきたモツ串を見るととても小ぶりです。焼いているのを見た時はそれほど小さくは見えなかったのですが、縮んでしまったのでしょうか。
ふーんとばかり頬張ると、
「こーりゃ、旨い!」
です。精肉と違い、モツならではの「脂」があって美味しいのナンの。そしてきつめに味付けされた塩加減も良いですね。モツはある程度塩を効かしたほうが美味しいと思います。まさにビールが進みますね。
そして「アゲ焼き」ですが、中にネギが入っています。アゲは「サクッ」と音がするほどで香ばしく、ネギとのハーモニーがなんともいえません。最後に食べた「かけ蕎麦」ですが、何でこう飲み屋で食べる蕎麦って美味しいのでしょう。蕎麦店に及ぶはずはないのですが、なぜか美味しいんですよね。
士別の本店には行った事はないのですが、私が名寄に住んでいたことがあるのと、モツにはまったきっかけを話すととても喜んでくれまして、また訪れたいと思いました。
外観です
テーブル席です
カウンター席です
奥の座敷です
メニューです
モツ串です
小ぶりですが実に美味しい!
アゲ焼です
中にネギが入っています
〆のかけ蕎麦
生ビールとお通し
この脂、鶏が新鮮な証拠です!
熱燗1合(430円)
サービスで頂いたメニュー
2014/01/12 更新
2年ぶりに飲酒を伴う外食をしました。
この店の常連ではないので、ひとりで訪れるのであれば、黙食に徹することができます。
そうなるとまずは予約しなければなりませんが、年末の営業状況を確認すると共に予約しました。
18:30までならOKということでしたので、有給休暇を取得して開店時刻の17:00に予約しました。
長居をするつもりはないので1時間もあれば十分です。
久しぶりにJRを利用して札幌を訪れましたが、降雪によりダイヤが乱れています。
当別付近は大雪だったようで、17時頃まで除雪作業のため、学園都市線の運行再開はそれ以降だと車内アナウンスが告げていました。
ほぼ17:00に到着しましたが、ちょっと早めにオープンしたようです。
店に入るなり女性スタッフから予約していますかという質問を受けましたので、名前を告げて入口傍のカウンター席に案内されました。
丁度ここだけパーティションが設置されていましたので、私としては好都合です。
テーブル席は全て予約席の札があり、奥の広間は宴会客に占拠されていて、さすがの盛況ぶりですね。
注文したのは鳥串10本と日本酒を冷やで2合です。
冷酒もあるのですが、銚子に入った冷やをぐい呑みで飲むのが良いのです。
そして出てきた鳥串をガブリと頬張ると、
「くぅぅぅぅぅっ、旨い!」
鶏肉の質が他店のもつ串とは全然違います。
美唄焼き鳥はもつ串ですが、もつ串が美唄焼き鳥という訳ではありません。
美唄や岩見沢でも美味しいもつ串を提供する焼鳥店はありますが、この店の鳥串はそれらを上回る美味しさなのです。
そしてややきつめに味付けられた塩加減は正に酒飲みのためのものであり、子供の晩ご飯のおかずではないのです。
この店の客はほぼ常連で、仕事帰りに寄る人が多いようです。
そうなると狙い目は17:00から18:00までの1時間で私の狙通りです。
客層は60代プラス50代というところで、40代は僅かであり、30代以下はいません。
この店はある程度の人生経験を積んだ大人のための憩いの場所であり、そうでない者が訪れると浮きます(笑)
鳥串は前回訪れた時から値上げして165円になりましたが、それでも安いです。
つまり小さな鳥串に165円出す価値があるということなのです。
他店では食べることができないこの店だけのクオリティー。
価値が解る人のための焼鳥店、それが鳥源札幌店なのです。
高くて旨いは当たり前だとか、低価格だけのコストパフォーマンスしか重視しない人には向きません。
鳥串5本と冷や2合を追加して美味しく頂きました。
幸せな50分です(笑)