レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2011/05訪問 2011/05/22
妻の誕生日で予約してディナーに行きました。夏日に近いような暑さでしたのでワイシャツで入店しましたが、ジャケット着用というお約束があり、ジャケットを貸していただきました。その際のスタッフの対応が、お客さんに恥を掻かせないでというサービス精神を垣間見ました(この辺を東京のリッツも見習って欲しいよね)。予約を取ったときは座席は入口付近の下座ということでしたが、ほぼ中央のお花を飾ってある座席でした。メニューは奮発してプレステージコース、キャビア、フォアグラ、オマール海老、ステーキ、デザートと食材は一般的ですが料理はシンプルでありながら独創的で奥の深いフレンチです。
キャビアはトーストした小さなパンに漬け、サワークリームでいただきました。フォアグラは一口サイズでカリッとコーティングしたソースで焼き上げて焼きさくらんぼと添えていただきました(スタッフはボンボン仕立て とかおしゃってました)。白ワインとマスカットのシャーベットと交互に食べるのですが、激ウマです。お皿を彩るキャラメル風味のソースもおいしゅうございました。オマール海老のスープは海老の栄養分が凝縮されている濃厚(ちょっと塩味がきつかったですが)な味わいで海老本体の量も中年夫婦にはやや多く感じました。ライ麦パン、ミルクパン、オートミールパンを頼み、最後のお肉がちゃんと食べれるか心配でしたが、おいしく堪能できました。
ディナーコースは3通りですがお料理の総量はどれも変わらないということです。チーズは好き嫌いがあると思いますが3年熟成物というコンテと山羊の乳製チーズカヴリアリエジョワという結構刺激的な匂いの強い奴をいただきました。
デザートはやっぱりスフレ。隣の席の方も同じメニューでスフレが運ばれたのを横目で見て「うわ、でかーい」と思ったのですが、実際にテーブル運ばれてあまりにもフワフワであっさりしていたので、ペロリと平らげました。これも熱々のスフレに梅酒味のシャーベットを載せて食べますが、とてもさっぱりしています。お誕生日のお祝いということでフランス人シェフが挨拶に来ていただけました。「どの料理が一番でしたか?」という問いかけに私は「全部」妻は「フォアグラ」と言いましたが、後から考えると一番手が込んでいたのはオマール海老かなあ。ちょっと食べ過ぎたので帰りは徒歩。「あのシェフの質問にはオマール海老って言えば良かったね。うん、きっとオマール海老が一番って言って欲しかったんじゃないのかな」などと、妻と二人で勝手に妄想トークをしてました。北浜のバラ公園を通り芳しいバラの香りに身を寄せて幸せを実感する1日でありました。
3位
1回
2010/12訪問 2011/05/22
以前午後2時ごろに入店して沢山のお料理はいただけなかったのですが、ホールスタッフのお兄さんが「今度はお腹をすかして沢山召し上がってくださいね」とちゃっめっけたっぷりに話しかけてくれたのが印象的でした。一品一品が食べやすい量で出されます。バイキングと言ってもテーブルでメニューを見ながら注文し、出来立てのお料理をテーブルまで運んでいただけます。もちろん何度注文してもOKです。私の一押しはプリプリの大根餅です。大根餅はカリカリに焼いてもらうのが好きだったのですが、蒸した大根餅もみずみずいしい食感で、ジアスターゼ効果もあり箸休めにいいかもしれません。料理の品数が多いだけにお皿の上げ下げの回数は頻回ですが女性スタッフの所作はすばらしく美しく、真心がこもっています。大きなお世話かも知れませんがバイキング注文のポイントはスープのお替りはしないほうが色々なお料理を堪能できると思います。
祝日、週末はどうしても予約が取れないので、平日仕事を休んで行きました。
数年ぶりの再訪ですが以前と同じ席に案内されました。
料理の詳細は書ききれない、というか上手に表現できません。
ただただ感動と喜びの連続でした。
以前との違いを一つだけ挙げるとするとお料理の冷たさが目立たなくなったような気がします。
できるものなら「最期の晩餐」はこのレストランで、と家内と妄想をして笑いました。
私がヨレヨレの寝たきりであったら、一晩お店を借りきって、ストレッチャーで搬入、
お付きのヘルパーさんが私に食べさせ、正面でニコニコしながら家内も食すという話です。
お店にはとっても迷惑な話ですね (*´∀`*)。
幸運にも週末のランチの予約を取ることができました。
席のお皿の上に置かれたメニューの裏面には(メニューが裏面だったかもしれません・・・)
料理に対するすさまじい探究心と情熱を感じる米田シェフのメッセージが書かれてあります。
その勢いのある文章に食事前は気恥ずかしくなるくらいで「ちょっとシェフはナルシストなのかな?」と思ってしまいました。
料理の詳細は他のレビューにあるので省きますが
アミューズから始まる内容の基本理念はフレンチの真髄と独創性であろうかと思われました。
妻が子羊のお肉が苦手なのでメインはポークにしていただきましたが、メインのお肉の前にお腹の膨れ具合を尋ねてもらい一回り小さくお肉を料理していただける気配りもありました。
すべての料理が喜びと楽しみの発見で満ちています。
そして再びシェフのメッセージを読み返し、これが何の気負いでもなく、ただ米田シェフがお客さんに伝えたい事なのだと漸く理解できました。歳のせいか?恥ずかしいのですが涙ぐむほどの感動でもありました・・・
帰り際にお見送りをしていただいたシェフに私も深々と頭を下げてお店を去りました。
小雨の中、ウツボ公園横を妻と歩きながら二人で「美味しかったね」ではなく「とても楽しい料理だったね」というセリフが自然に幾度となく出てくる幸せな時間でした。