松江城の北方には塩見縄手という一角がある。堀に沿って約1.5キロ。小泉八雲旧居もふくめて武家屋敷などが立ち並ぶ。歴史とその佇まいを楽しめる観光スポットとなっている。
松江藩の中級武士(500石前後)の居住していた屋敷で。300年もの間姿を保ってきた。堀に面して通りがあり、それに沿って屋敷が連なる。まずは長屋門でこれは奉公人(中間)の住居。物見櫓で外をうかがう。
そして客を迎える玄関(式台玄関)があるが。家族は別に内玄関がありそちらを利用。要は座敷など客用の部分と家族が暮らす部分に分かれている。主人部屋には刀箪笥があり、また夫人などそれぞれに家具を備えている。
中級武士は、もちろん庶民とか桁違いに恵まれた生活をしていただろう。ただ、
屋敷を維持するには相応の出費もあり。実際にはそれほど裕福ではなかったと推測する。例えば参勤交代の費用は藩持ちだが莫大な支出。
その分藩の財政も悪化するのだから。まわり回って藩士の財政にも影響しただろう。