6回
2024/12 訪問
感動の料理に酔いっぱなし 季節は料理の中で 花開く
12月に入ると和食はいっそう楽しみに。特に月岡さんは京都や近江の。多彩な食材を知り尽くしている。それを縦横無尽に調理。しかし基本は外さない。見事な腕前、いやきわめて水準高い料理人。
旬や季節が。山や海が、風景が。食材の力が、勢いが。今宵も最初から最後まで。彼のまるでマジックに。驚き、感動し、興奮。食べログの評価も4.14まで。これからどのくらい伸びるか。いやミシュランもすぐに星が。
●八寸
柚子、大原白菜、赤茄子酢の物、銀杏、むかご、揚げた黒豆、南瓜
醍醐(牛乳加工)、美山の鹿肉、琵琶京都湖のモロコ、鯖寿司、菊芋せんべい
●白味噌の汁もの
天然鰤が入って
●三河の河豚の白子
●黒い蓋の中
セコガニ(ズワイガニの雌蟹)、舞茸、大原のかぶ
●経産牛
左に中おち、右にサーロイン、大原黒大根、赤キャベツ酢漬け
生山葵で
●海老芋と伊勢海老のコロッケ、大原人参
●手打ちの蕎麦 天然茸、大葱、熊肉
●ご飯
美山米を水車で脱穀 寒鱈のくもこ
2025/01/18 更新
2024/05 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
超高級ワインを楽しむ 京都青蓮院門跡前 青葉薫る五月の夕べ
ワインをどのように楽しむか。かなりの数を所有しているが。いつかは飲まなければ。夫婦で飲んでもたかがしれている。やはり一緒に飲みたい方々と。楽しく飲むのが一番。今回は超高級ワインを京都の「月おか」で。ご主人には経産牛のみお願い。他は持込主体。
今回のワイン。もちろん普段飲むには。もったいないどころか。しかしワインを愛する方々と。楽しく飲むには、たまには。DRC、ルロワ、ガヤ。そしてボルドーの雄。シャトーラトゥールも。〆はソーテルヌの貴腐ワイン。どれも悶絶するほど。
場所を提供し。持込を受けていただいた。月岡夫婦に心底の感謝。
当日のワイン
1.白ワイン シャルドネ
Les Amis de l'Abbaye (修道院の友達) 2005年
Domaine de La Romane Conti ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ
2.赤ワイン カベルネ・ソーヴィニョン主体
Chateau Latour シャトー・ラトゥール 1989年
3.赤ワイン ピノノワール
Domaine de la Romanee Conti Vosne Romanee 1er Cru Cuvee Duvault Blochet 1999 ドメーヌ ド・ラ・ロマネ・コンティ
4.赤ワイン ピノノワール
ヴォーヌ ロマネ 1er レ ボーモン 1998
Domaine Leroy ドメーヌ ルロワ
5.赤ワイン ネッビオーロ
GAJA バローロ スペルス 1997
イタリア ピエモンテ州 ランゲ D.O.Cワイン
6.デザートワイン(甘口貴腐ワイン) セミヨン(100%)
CH.CLIMENS CH. CLIMENS シャトー・クリマン
フランス ソーテルヌ & バルサック
合わせた料理
●刺身
海老、ホタルイカ、鮪トロなど
●毛蟹(茹)
●ブルーチーズ、クリームチーズ、市田柿など
●ナッツ類、ドライフルーツ
●経産牛(熟成) 草津・サカエヤ
経産牛は、子牛を産んだ経験がある成熟した雌牛のことを指し、肉質はやや硬めで、赤身が多く、プリプリとした食感がある。
●ブルーベリーとチーズケーキ
2024/05/29 更新
2023/10 訪問
京都の青蓮院 閑静な東山に 今宵も料理人の技は 冴えわたる
出会いは12年前。滋賀県草津の康月を訪問。すでに実力を発揮し。予約は数年待ちという。かろうじて夜のカウンターに。いきなり美しい風景が。八寸には近江の季節が。色とりどりに、また食材は、言わば百花繚乱。その感性には初回から感動。
当時、京都には年に数度。仕事の途中で立ち寄った。綺羅星のごとく数多の。名料理店があるにもかかわらず。その後はわざわざ草津詣で。魅力は調理水準の高さ。加えて地場の食材を使用し。日本人の心に訴える表現。とにかく食材を巧みに操る。
この粟田口の店でも。訪問する度に。季節ごとに美意識と感動を。心行くまで味わう。まさに至福の時間を過ごす。最近では経産牛という。楽しみが増えて。これは繁殖を終えた雌牛を。食用肉として飼育しなおす。味わい深い赤身肉に変身。
霜降り肉とはまた違う。旨味が凝縮された味わい。まさにサステイナブルの見本。正直、霜降りよりも赤ワインとの。マリアージュは最高とも言える。
これからも生きている限り。通い続けるだろう。
●八寸
季節料理の盛り合せ
生の落花生と柿をきな粉酢で和えたもの、揚げた栗、川海苔、ゴリの佃煮
銀杏とむかごの玄米揚げ、焼き枝豆、ハモの押し寿司、甘唐辛子の帆立射し込み
チーズ入り卵焼き
●白味噌
南瓜すり流し、小芋の唐揚げ、百合根、万願寺唐辛子、刻み茗荷
●焼物
子持ち鮎タレ焼き、蛇籠蓮根、茄子味噌和え
●お造りの1
キンキたたき、赤い大根のシャーベット、大根の間引き菜、ポン酢かけ
●お造りの2
甘鯛刺身、トマトの醤油漬け、つる紫のお花、ねぎタレ、山葵、塩昆布
●椀物
ハモ、松茸、みず(山菜)の実、菊の花びら、ゆず
●肉料理の1
50日間ドライエイジングした経産牛の炭火焼き ジャガイモのガレット、南瓜の千切り揚
●肉料理の2
北海道ホルスタイン(乳牛)の牛タンのしゃぶしゃぶ、ポン酢、クレソン、湯葉
●自家製蕎麦
100%蕎麦粉使用、天然キノコ、自家製カラスミ
●煮えばな
「煮えばな」とは蒸らす前のまだ芯のあるアルデンテのご飯
琵琶鱒、いくら醤油漬け
●畔物
ご飯、へしこ、漬物、青菜とお揚げの炊いた物、赤だし
●デザート
人参葉のシャーベット、焼イチジク、シャインマスカット炭酸水漬け
●菓子
ブラウニー、冷凍プリン、アーモンド、抹茶、お酒
○赤ワイン
Hilt ピノノワール
○日本酒
天穏 無窮天穏 純米吟醸そやし水もと 水母(くらげ)
八寸
白味噌
子持ち鮎タレ焼き
キンキたたき
甘鯛刺身
椀物 ハモ
50日間ドライエイジングした経産牛の炭火焼き
経産牛
北海道ホルスタイン(乳牛)の牛タンのしゃぶしゃぶ
自家製蕎麦
イクラ醤油漬け
煮えばな
ご飯
天穏 無窮天穏 純米吟醸そやし水もと
外観
2023/11/06 更新
2022/11 訪問
晩秋の一夜 脂が乗った料理人 季節を受け止め 食材を引立て 愛情を注ぐ
和食の楽しみは晩秋。魚はますます脂が乗り。お肉の熟成も味わい深い。食材は全体に盛り上がる。走り、旬、名残。月岡さんは様々な食材を。まさに縦横に活かす。名料理人が真価を発揮。しかしこれでは言い表せない。
料理に対する不断の努力。並外れた愛情、熱意。食材を探しに滋賀県までも。大雪、台風、強風。客が来てくれる限り。気候、気温、距離、道路事情。まったくいとわない。まさに料理人の真骨頂。それが下記のメニューに。いや実際に味わい尽くす。
この夜も大満足。料理に完璧はない。誰も定義出来ない。ただ味わいの中に潜む。香り、食感、味わいそして余韻。さらに日本酒、ワインで。その喜びが拡大。この日は幻の黒鍋島。さらに2003年のパビヨン・ルージュ。しかし料理が優る。
いずれ予約超難関の店に。次会は、いや次々回も早く予約を。
●八寸
大根おろしとイクラ醤油漬け、カマスの寿司、琵琶湖天然もろこ焼き、丹波黒豆、大原原木椎茸、さつまいも、銀杏とむかご、鹿肉と菊菜の海苔巻き、天然ゴリ佃煮
器には大根おろしにイクラ
●白味噌、栗すり流し、焼き胡麻豆腐、からすみ
●甘鯛松笠うろこ、葱唐揚げ、すだち
●お造り
明石の天然鯛、紅葉鯛 上には皮、山葵を刻んで醤油漬けに 塩昆布も 山椒の香り
●琵琶湖天然鰻、郡上葱 間引菜
●経産牛 サーロインとリブロース
最近注目の愛情を注いで育てた牛、食感と味の違い
水分量を調整し寝かす熟成
菊芋煎餅、万願寺唐辛子、皮黒大根
●十割そば 蟹大根 茸とスッポンの出汁
●ご飯 蒸らす前の煮え華 白子
●ご飯 蟹味噌 めざし へしこ 昆布 漬物
水車小屋で12時間かけて精米
●デザート
2022/12/08 更新
2021/10 訪問
その実力と経験 加えて料理に対する思い いま錦秋の京を彩る
京都の青蓮院門跡。三千院、妙法院と並び天台宗の。三門跡寺院のひとつに数えられる。誠に由緒正しき寺院。毎年春と秋に庭園の。幻想的なライトアップが美しい。さらに室町時代作庭の見事な庭園、飛地の境内にある大舞台からの絶景など。
この歴史ある格式、風格に加え。別格の静寂と風情。まさに上質の京文化を感じるエリア。今年4月その一角に。素晴らしい割烹が誕生。古民家を改造したが。過度にスタイリッシュではない。品と落ち着きを感じる佇まい。食文化と美意識を凛として表現。
月岡氏とは11年前に草津で。あの滋味康月がなつかしい。その後何度足を運んだことか。食材は滋賀を中心に。優れた腕が冴えわたる。季節が、香りが、美意識が。さらに料理人の心に満ち。素晴らしい美味に感動した。たちまち予約困難な名店に。
一度ニューヨークに渡った。しかしコロナ渦により帰国。私はNYに長く暮らしたが。むしろ月岡氏には幸いしたと思う。彼の地は食材が限られ。素材、賃料、人件費など物価が高い。要は調理に専念出来ない。その制約は日本では想像を絶する。
今の日本では流通の発達で。数多の食材が迅速に入手可能。そして素材、調味料、発酵技術など多彩。世界が注目するほど。また高度に進化する日本酒。これは料理人にとりまさに。その技術、思い、理想を。発揮する環境ではないか。
そして月岡氏はまさに飛び立った。店造りに加え、夫人は有能なソムリエ。これでは奮い立つばかり。なんと恵まれたことか。いただいたのは下記の品々。やはり日本での、月岡氏ならではの。見事な、多種多彩な食材の。季節感にあふれた逸品ばかり。
あまりの美味の連続で。ついお酒がまわり。料理の内容は後半はやや曖昧。それが残念。しかし酒に酔うより料理に酔ったのだ。
●八寸風前菜
鮒寿司、黒豆枝豆、杉谷とうがらし、鮴(ゴリ)、モロッコ豆のえごま和え、鰊くるみ射るくんせい、柿、大徳寺麩、きなこ酢、とんぶり
●白味噌 露地物野菜 青葱など
●琵琶湖天然鰻焼物 実山椒
●造り メイタガレイ、天然ブリ、牡丹海老など
●ハモの吸い物
●兵庫松茸とハモの和え物
●琵琶湖 天然もろこの焼物
●白子の握り
●近江牛のステーキ
●ご飯とおかず3種
焼魚、魚煮付け、漬物
●アイス
●大福餅
●抹茶
2021/11/04 更新
6月の京都。すでに梅雨入り。インバウンドはますます。木屋町など有名飲食街は。喧騒状態の賑わい。やはり京都でゆったり。食事するなら東山だろう。この店は粟田口の青蓮院門跡前。ひっそりとただずむ別世界。
純和風の高級感あふれる。もうこれ以上の雰囲気は。綺羅星の京都でも一二を争う。この中で主人の技と感性は。ますます冴え渡る。食材に対するあくなき追及真。旬を無理に追い越しすぎず。しかし自然体で離れず。
料理に、ワインに、日本酒に。酔い痴れっぱなし。至福のひと時。
●八寸
彩り鮮やかに小紫陽花が。花背の山中に自生。
焼とうもろこしと皮、万願寺、ホタテすり身、北海道ときしらず、
モロッコ三度豆、ホタテすりおろし、ズッキーニ、タニシ
●白味噌、大原空豆、潤菜、ホワイトアスパラ蒸し焼き
●鮎の塩焼き
ヤングコーン、たで、玉ねぎすりおろし
●経産牛
但馬牛、近江牛
●甘鯛 ビーツ、大徳図ナット
●とりがい、こごみ、カボスを絞って
●近江牛、牛タン、クレソン
●近江牛、但馬牛
●十割そば、滋賀県産そば粉 鴨ナス、カラスミ
●今治いさき
●ご飯、土鍋、蒸らす前に煮え花 今治いさき、サバへしこ、うなぎきゅうり、漬物 キャベツすりおろし
●菓子 水無月、大原バジル