★スマイル★さんが投稿した奈良・春日奥山 月日亭(奈良/近鉄奈良)の口コミ詳細

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奈良・春日奥山 月日亭近鉄奈良、京終、奈良/料理旅館、日本料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2012/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.8
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.8
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

春日大社の神山・・・春日山原始林に包まれた料理旅館で本格懐石を楽しむ。  奈良/春日奥山月日亭

春日大社からさらに山の奥へ分け入る。 
車では春日大社からは10分もかかりませんが、車一台が通るのがやっと、という細い道を登ります。

春日山原始林のただ中にある、110年余の歴史を持つ料理旅館、『春日奥山月日亭』。

この森は、古来、春日大社の神山として信仰の場であったため、ほとんど斧を入れることなく
原始性が保たれてきたそうで、この山に生えている木々は全て御神木、とうかがいました。
(過去に豊臣秀吉による天然杉の伐採、その後同氏による1万本の杉を植林、などはあったそうですが・・・)
現在では原生林は世界遺産にも登録されているそうです。

こちらは、その春日山原始林の林間にあり、明治35年に奈良県知事が要人をもてなす迎賓館として建てらたとのこと。
窓からは、あたり一面に広がる原生林が見渡せ、静寂の中に聞こえるのは川のせせらぎと野鳥のさえずりのみ。
テレビもなく、携帯もスマホも通じません。
日常から本当の意味で離れることの出来る、良いお宿でした。

お部屋で料理だけをいただくことも、宿泊していくことも両方可。宿泊は1日3組まででしたが、
この日はたまたま、宿泊は1組のみ。 とてもゆったりできました。
宿泊したお部屋は玄関の先に襖仕切りの二間、L型に回廊している広縁の奥にトイレと洗面。
こういった古き良き旅館で憂慮される水廻りの寒さ不便さなどもなく快適でした。

受付のある玄関に近い建物から、お部屋へは屋根付きの渡り廊下で結ばれていて、左右前後に広がりを持った構成。
各居室からは全貌は見えない造りになっているためプレイベート感があって安心です。

お風呂は温泉ではありませんが、檜の良い香りのする貸切り風呂があり、壁は樫の木のような板張りに
床は漆塗りの樹をタイル上に組込んだとても美しいお風呂。
柔らかな木の香りに包まれる良いお風呂でした。


●夕食 (12月の懐石) 
 一度客室の玄関を出て渡り廊下を進み、奥の別棟のお部屋にて。
 入口手前の遣り水が風情ある音をたてています。
 こちらは8帖ほどの和室で床の間に飾ってある掛け軸が素朴でかわいらしい。
 
○先付 胡麻豆腐、湯葉の倉掛
 ちょうど、12月には馬がたくさん登場するお祭り、春日若宮御祭りが開かれていたので
 それに関連づけた先付なのでしょう。 季節感があって目にも楽しいです。

○お造り 鯛・鮪・車海老
 なんてキレイな海老!
 奈良には海がないので海鮮は・・と思っていましたが、鯛は明石、鮪は九州から、
 車海老も活で生きたまま寄せているそう。
 特に海老はぷりりと歯応えのある食感で甘味もあり、たいへん美味しくいただきました。
 
○吸い物 なめこの軽羹 甘鯛の葛打ち
 軽羹はあまり好きではありません。 でもお吸い物はおいしかった。
 甘鯛もぷるりと葛に包まれていてとぅるんとしていて美味しい。

○季節の八寸
 イカと生唐墨の和え物、姫林檎、ふぐの一夜干し、細魚寿司  ・・・他
 とてもかわいい雪の季節の装飾!
 よく見てみると、雪は卵白と塩でできているようです。 雪が日に照らされてキラキラと
 きらめき輝く様を、塩の粒子が見事に再現しています。 まわりの雪には粉砂糖も使われていて
 とても楽しくいただきました。
 中でもイカと唐墨の和え物はおいしくて、おもわずお酒をいただきました。
 豊祝、という奈良の地酒。
 華やかな香りのするとても飲みやすいお酒で、美味しい☆

○焼物 鮑肝焼と真魚鰹の柚子庵焼
 鮑はとても柔らかい。 鰹もゆずの風味で食べやすい。
 お酒が進みます。

○鍋物 大和牛すき鍋
 奈良の名産、大和牛を下に敷き、上に柔らかな葱と水菜が。
 くるんと巻いて温泉卵でいただく一品でした。
 大和牛は古くは神戸牛などとの交配だそうで肉質もたいへん良いとのこと。
 柔らかーい♪ 口の中に肉汁がじゅわっと広がってとっても美味しい。

○煮物 銀鱈と旨味大根
 あんが上品なお出汁です。 ひとつひとつとても丁寧で、それぞれ違う出汁の味。

○酢物 平貝柱・鮭の湯葉巻・菜の花
 さっぱりと口直しにいいですね。
 菜の花、少し早めの春の感じがしますが、北海道とは季節感が違うのかも。

○御飯 黒米御飯・赤出汁・香の物
  食感から餅米入りかとおもって訪ねてみたのですが
  奈良産のコシヒカリと黒米を一緒に炊くとモチモチになるそうです。

○果物 洋梨・いちご、など
 ラフランスではなくて、洋梨だそうですが、とてもキメの細かいジュースのような
 果汁が楽しめる梨だった。
 最後までしっかりと美味しくいただきました。


●朝ご飯 茶粥膳でした。
 
奈良と言えば、茶粥。
奈良ホテルでいただいた茶粥は緑茶仕立で、それはそれでとても上品な美味しさでしたが、
奈良のお茶というとほうじ茶のイメージがあったので、こちらの茶粥は楽しみでした。

奈良漬け、芝海老と九条葱の胡桃和え、甘鯛の塩焼き、白菜のおひたし
茶碗蒸し、に白みその濃いコクのあるお味噌汁。

茶粥はわりとしっかり塩味もついていて、そのままいただいて美味しい粥でした。
香ばしいお茶の香りで目覚め、朝の胃を優しく温めてくれました。

奈良漬けはこちらでいただいたのは古くからの漬け方なのか甘味のほとんどない
素朴な味わい。 私はこういう方が好きかもしれません。


本格懐石は両手で数えられる程しかいただいたことがないのですが、こちらの料理は
味わいも、見た目にも、どこか素朴さが感じられて食べやすいものが多かったです。

味付けも懐石料理にしては濃いめのものが多く、北海道の料理に慣れている私には
関西で今までいただいた中ではいちばん口に合い、どれも美味しくいただけました。

宿の方のサービスも丁寧ですが奥ゆかしく気持のよいものでした。
建物の造りと森の中にあるという立地条件から、夏はおそらく虫が大変だろうな・・と想像。
宿泊した部屋の窓から見えた地面には一面に椛の葉が敷き詰められていて、
秋の紅葉の季節は最高だろうと思います。

食事だけでの利用も出来るそうですが、こちらはきっと、宿泊もしてトータルでお宿として
利用する方が価値が高いように思えました。
食事料金+数千円で宿泊可能なので、次回も宿泊とセットで、また違う季節に伺いたいお宿です。


  • 入口行灯

  • 宿泊したお部屋

  • 離れまでの廊下

  • たいへん風情のある渡り廊下でした

  • 食事は別棟にて

  • かわいい 床の間の掛け軸

  • 先付 胡麻豆腐、湯葉の倉掛

  • お造り 鯛・鮪・車海老

  • 吸い物 なめこの軽羹 甘鯛の葛打ち

  • 季節の八寸

  • ゆきんこ♪ これは卵白と塩かなぁ

  • イカと生唐墨の和え物

  • くわい大好きです

  • 姫林檎の中に鴨

  • ふぐの一夜干し

  • 鰊の甘露煮

  • 細魚寿司

  • ふぐの下には白身魚が

  • 焼物 鮑肝焼と真魚鰹の柚子庵焼

  • 鮑はとても柔らか 真魚鰹も美味しいです

  • 大和牛すき鍋

  • 温泉卵でした

  • 美味しい・・♪

  • 煮物 銀ダラと旨味大根

  • 酢の物 平貝柱・鮭の湯葉巻・菜の花

  • 奈良産のコシヒカリと黒米を一緒に炊くとモチモチになるそうです

  • 水菓子

  • お風呂も素敵です

  • 客室からの朝の景色 奥に見えるのがお食事する別棟です

  • 朝食も別棟で

  • 朝ご飯

  • お味噌汁 白みそで濃厚

  • 奈良漬け

  • 芝海老と九条葱の胡桃和え

  • 甘鯛の塩焼き

  • 白菜のおひたし あんでいただく

  • 茶碗蒸し

  • カニだ♪

  • 茶粥 こちらはほうじ茶仕立でした

  • 朝の景色も良いです

  • 鹿がお見送りにきてくれた

  • 朝の建物

2014/11/13 更新

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