★スマイル★さんが投稿したかねがや(岩手/花巻市その他)の口コミ詳細

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かねがや花巻市その他/旅館・民宿

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/01 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

美しい浴槽にたゆたう柔らかなお湯、おかあさん手作りの松茸御飯もとても美味しいです☆  岩手 台温泉郷/かねがや旅館

岩手県、花巻にある、台(だい)温泉。

花巻は、奥羽山脈の麓にあり、有名な「花巻温泉」をはじめ、台温泉・金矢温泉・悠の湯・志戸平温泉・
大沢温泉・渡り温泉・山の神温泉・鉛温泉・新鉛温泉・ひまわり温泉・東和温泉・トロン温泉・・・と
個性溢れる12もの温泉を有する、温泉天国。

なかでも一番知名度が高いのは『花巻温泉』だとおもうのですが、
こちらの『台温泉』は、その昔 花巻温泉郷の湯元となっているそうで、
お温を満喫するならこちらかな、とおもって宿泊してみました☆

花巻温泉からバスでさらに5分ほど、山間を登る。
中央の山を囲むような形で車が1台通れる程度の道路が環状につながっていて
その細い道路の両脇に数十件のお宿がひしめくように立ち並び、湯小屋からは
湯煙が立ち上る。 ひなびた風情のある、素朴な町並み。
 _ _ _ 

台温泉の町並みは本当にひなびていて、雪深い山間の東北の原風景がそのまま残っていました。
山側への坂を上がって歩いて行くと、道路の左手には葉を落とした広葉樹と針葉樹のまざる原生林。
白銀の世界に深い緑色が映えて、コントラストが美しい。
山から流れる台川の水の音も、雪をかぶった山の静けさに吸い込まれて、ささやく程度にしか
聞こえません。 心地よい静寂。

こちらのお宿は、松田屋旅館さんのすぐ近く。
旅館の外装・・・というか入口は・・・
工場の土間?かとおもったくらい(ごめんなさい)ただの土間で、なんとも風情がなくて最初とても驚いた。
ロビーはありませんが、ミニ応接セットが置いてあって、その左に小さな受付が。
通常のチェックイン時間より早くうかがったのですが、おかみさんは親切に対応してくださいました。
色のあせた赤い絨毯をひいた、軋む階段を上がった2階から上が、客室のようです。
客室は10部屋、という こじんまりとしたお宿。

施設は古いですが、お部屋はきれいに掃除されていて広縁のついたゆったり和室。
ストーブも大きくて、暖かい。

窓の外には、子どもの頃にアニメでみた「日本昔話」のような三角屋根に雪の積もったおうちが
みえて、なんだかとってもワクワクする。 まるでタイムスリップしたみたい!

●温泉

「今ね、掃除したばかりで、お湯を入れている最中、あと15分くらいで溜まるから少し待っといてね」
はい^^と良いお返事をして、15分後に、浴衣に着替えて、今日の一番風呂へ。

のれんをくぐると、脱衣所が。 そこは狭くて寒めなのですが、横のお風呂は・・・

す ご く す て き ・・・ !!!

天井まで伸びたアール状の窓の外には、こんもりと積もる雪景色。
円形の浴槽は素晴らしい色合いの深緑黒の大理石で、白く大胆な斑の入り方も美しいです。
湯口は浴槽の下の方にあるようで、音もなくこんこんと湧く泉のように
たゆたい 溢れ 静かに 石を濃い色に染めていました。

そぉっと体を湯に沈めると、湯の花が舞う。
お湯の雫を手のひらにためてみると小さな小さな結晶が見える。

お湯は無色透明でとても柔らかい。 温度は私には少し熱めですが じん…と奥に染みる熱感。
後で聞くと、山側から管をひいて、直接男女の浴槽へ温泉をひいているそうです。
いい、お湯です。

しずかに湯に身をゆだねていると、夕暮れの青い光が映り込んで、湯面に窓の形が。

まるで絵画のよう。  この瞬間の色とお湯を、しばらくの間 ただ呆然と眺めてしまった。

(ハッと気がついて、後から写真も撮りましたけど^^)

それほど大きくはない浴槽、浴場もシャワーがふたつついている程度。
脱衣所は寒く、プラスチックのカゴが無造作に置いてあるのみで
洗面設備やドライヤーはなく、(洗面所は廊下にあり、ステンレスのシンク+コップ+鏡)、
設備はとても古く 快適さを求める方 にはペケかもしれませんが、
私の中では、今までに入った温泉の中でトップクラスに入る素晴らしい温泉でした。


●食事
別室の和室にて。
これがすごいボリュームと内容で!
宿のご主人は春は山菜採り、秋は茸採りの名人だそうですが、とってきた山の幸を保存されているようです。
吸物・先付・煮物・酢の物・刺身・焼き物・鍋・他に、小鉢がいくつも、、、、!
なかでもとびきり美味しかったいくつかを。

○松茸の土瓶蒸し
 いい香りです^^ 熱々の土瓶から少しずついただく。 
 薄味でとてもおいしくいただきました。

○白金豚の豆乳鍋
 絶品!豆乳のスープに豚肉の旨味と野菜の甘味が溶け出して、コーンのような優しい甘味。
 白金豚はモチモチとした食感で柔らかい。 すっごくすっごく美味しかった。
 
○合鴨のスモーク
 こちらもご主人が・・・?
 しっとりとした旨味の詰まった鴨でした^^ このまま食べても美味しいー!
 これ、これだけでお酒といただいても合うだろうなぁー♪

○松茸御飯
 松茸がたっぷり入った炊き込み御飯。
 舞茸もはいってた^^ どれもご主人がとってきたのもだそうです。
 どうやって保存されているのか、歯触りも香りもとても良くて美味しい。
 甘い栗の甘露煮が入っているのが私はうれしい♪ 大きな栗!これも山の幸。

その他、イカの三升漬け・山菜の和え物・フキの煮付け・昆布巻き・・などもりだくさんの夕食☆

デザートは富有柿。
これは食べきれずラップしてもらって寝る前にいただきました^^
柿、大好きです。 美味しかったー♪


朝食は卵に海苔にお味噌汁に煮物にほうれん草のおひたし、山菜の佃煮、笹カマ。
お味噌汁はひっつみ、でした^^ 
どれもごはんにあう、濃いめの味付け。 
デザートはみかんとヤクルト^^
ほのぼのとしていて、美味しかったデス。 


お料理は、味付けがちょっと濃いめな「素朴な田舎の家庭料理風」といったかんじ。
ですがどれもホンットに美味しいんです♪
お料理上手なおかあさんのご馳走料理をいただいているよう。

宿泊代は、お正月でも、1万円以下でした。
信じられないCPです。

お宿は古く、基本的にはトイレも洗面も別(お部屋によってはトイレ付きのところもあるそうです^^)
共用のお手洗いはちょっと狭くて、昔の和式便器の上に簡易水栓カバーをつけた程度。
屋敷中段差だらけで、おじーちゃんおばーちゃんにはちょっと大変かもしれませんが
ここはとってもおすすめのお宿です。
私も父や母と一緒にいつかまた泊まりにきたい!


1200年前に開湯したという伝説も残る歴史ある温泉、台温泉。

永く、続いてほしい、素晴らしい宿でした☆


  • 朝ご飯

2021/10/19 更新

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