2回
2021/03 訪問
☆お料理、ワイン、サービス、空間、全てパーフェクト!!わざわざ京都まで訪れる価値のあるフレンチ☆フードアナリストゆうのHAPPYグルメ&トラベルDIARY☆
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2021/03/12 更新
2018/01 訪問
☆祇園の隠れ家で、旬の厳選食材を使った極上コースとワインを堪能♡☆祇園 呂色☆フードアナリストゆうのHAPPYグルメ&トラベルDIARY☆
芦屋の1つ星レストラン コシモプリュスの小霜浩之シェフが、京都の祇園に11月15日に新店をオープンされたと聞いて、行ってまいりました。
祇園呂色
コシモプリュスといえば、アートのような華やかなフレンチで笑顔になるレストラン。
常に進化を続けていらっしゃる小霜シェフ、京都の新店では、どんなお料理が頂けるのかワクワクしながら楽しみに伺いました。
お店は、八坂神社にほど近い四条通沿いのビルの5階にあります。
外の喧騒が嘘のような隠れ家風の佇まいのお店です。
カウンター席のみで、祇園のお店らしく、高級感があり、ラグジュアリーな空間。
テーブルセッティングも素敵です。
夜のコースは、おまかせコース 25000円のみ。
小霜シェフが、メインに使うお肉を見せてくださいました。
この日のお肉は、A5ランクの三河牛のサーロイン、シャラン産の鴨、ランド産の鳩の3種類。
私は鴨を選びました。
この後、どんな風に調理されるのか楽しみですね。
まずは、シャンパーニュで乾杯。
<シャルトーニュ・タイエ ロゼ>
オレンジからピンク色の華やかなロゼのシャンパーニュ。
ベリーやバラのような香り、シルキーでなめらかな口当たりのバランスの良いワインで、
ロゼ・シャンパーニュの世界一を獲得されたこともあるというのも納得です。
<オマール海老のロワイヤル>
コースの前に「まず体を温めてください」と温かいスープがサーブされました。
京都の冬は寒いので、まず温かいスープを出してくださるというのは、嬉しい心遣いですね。
オマール海老のお出汁で作られたなめらかな舌触りの洋風の茶碗蒸しには、オマール海老の身も入っていて、オマール海老の旨みたっぷりのスープ、柚子の香りがふわ~っと香り、スタートから幸せな気分に。
<フレッシュキャビアとシラスのペースト>
キラキラと光る黒い宝石 キャビアの上に銀箔がのったゴージャスなアミューズにテンションが上がります。
キャビアは熟成期間が短く、塩分が控えめでフレッシュな味わい。
キャビア、しらすのペースト、レモンの皮、3種類の苦みのハーモニーを楽しみました。
<バナナとフォアグラ>
続いて、ガトーのような可愛らしいお料理が登場です。
フォアグラはフルーツと相性抜群ですが、バナナと合わせて頂くのは初めて。
バナナのねっとりとした甘みにフォアグラの濃厚な旨みが重なり合い、山椒がピリりと引き締めて、お見事です。
続いて素敵な器が運ばれてきました。
<子持ち昆布、赤貝、雲丹>
開けてみると、懐石料理で出てくるような美しく繊細なお料理。
呂色では、フランス料理にこだわらず、色々なスタイルのお料理が楽しめるのです。
子持ち昆布は塩気が強すぎず、赤貝のコリコリとした食感もいいですね。
昆布とすだちのジュースを使ったジュレは海水をイメージしていて、その酸味と塩味が、雲丹の甘みをより際立たせています。
続いて、赤ワインを頂きました。
<ボーヌ シセルプ 2007>
ブルゴーニュらしい華やかさのあるフルボディのとても好みの赤ワインでした。
<河内鴨の刺身盛り合わせ>
無菌で育てられているので、生でも食べられる河内鴨。
むなみは、白味噌に、みょうが、長ネギと。噛むと甘みが感じられ、一番好みでした。
皮はパリパリとした香ばしく、ハツは軽く焙って、生姜の風味で。
すなずりは低温でじっくりと火を入れているので、しっとりとしたテクスチャーが楽しめました。
生レバーは、実は苦手なのですが、全く臭みがなくねっとりとした舌触りで、美味しくいただきました。
<牛タンの煮込み>
タン元だけを使い6時間ほど煮こんだタンは、ナイフが必要ないほど、ホロホロっと柔らか。
生姜とオレンジで香りづけされたナッツの風味と香ばしい食感が良いアクセントになっていました。
<雲子のフリット>
今の季節、美味しい雲子。
私も大好きな食材です。
カリッとふわっと揚げられた衣の中から。熱々で濃厚な雲子がとろ~り。
わさびの香りが後から追いかけてきます。
<オマール海老>
肉厚でプリプリっとした食感のオマール海老は、中がしっとりレアの絶妙な火入れ。
白ワインベースにオマール海老のみそを煮詰め、セミドライのトマトを合わせた海老の旨みがしっかりとした甘酸っぱいソースがたまらなく美味しい。
ソースも全部、パンにつけて召し上がってください、とのことで、しっかりソースをパンに拭ってソースを余すことなく頂きました。
<鳥取県産トマトと薫製したブッラータチーズ>
鳥取県の井尻さんが作られたトマトのフルーツのような甘みに驚かされました。
クリーミーでスモーキーな薫りのチーズ、イタリアのチンタセネーゼ豚の燻製も良いアクセントに。
トマトとフランボワーズを使ったソースも、苺のようにフルーティーな味わいでした。
続いて、メインのお料理が登場です!!
カットしてから更に炭火で焼いていきます。
炭火焼きの香ばしい良い香りが広がります。
お肉用のナイフも自分の好みのものを選べるんですよ。
どれも素敵なデザインで迷いましたが・・
華やかな赤のナイフにしました。
そして、いよいよメインのお肉が美しくデコレートされてサーブされました。
<シャラン鴨のロースト>
皮目は炭火で焼かれているので、カリカリっと香ばしくてよい香り。
中は美しいロゼカラーでしっとりと艶やかな舌触りで絶妙な火入れ。
身と皮の間の脂身が、又、甘くて美味しいことといったら・・
噛むごとにお肉の旨みが口の中いっぱいに溢れ、赤ワインとトリュフを使った芳醇な香りのソースに、
ほろ苦い春菊を使ったソースがお肉の美味しさを更に際立たせていました。
<ずわい蟹の炊き込みご飯>
紅ズワイガニがたっぷりと入った炊き込みご飯の上に蟹みそが!!
更に、その上に桜海老のかき揚げをトッピング!!
炊き込みご飯といっても、和食のお出汁ではなく、香味野菜などを使ったお出汁をベースにした炊き込みご飯なので、
野菜の優しい旨みが蟹の甘みや旨みを更に引き立てて、何杯でも食べたくなるような本当に美味しいご飯でした。
更に桜海老のかき揚げまでのっているのですから、本当に贅沢ですよね。
炊き込みご飯と一緒に赤だしと香の物も。日本人ですから、最後に温かいお味噌汁とお漬物、落ち着きますよね。
気持ちもほっこりしました。
続いて、キラキラと輝くゴージャスなカトラリーが登場!!
<和歌山産まりひめとマスカルポーネのムース>
完熟になるまで待ってから収穫されるまりひめは、糖度が高く、とっても甘いんですよね。
フルーティーなまりひめのコンポート、コクがあってクリーミーなマスカルポーネのムース、チョコレートのクッキーのハーモニーが最高です。
<熟成されたプーアール茶とお茶菓子>
熟成されたプーアール茶は香りがよく、美味しいですね。
コーヒー豆の樽のような器に入っているのはチョコレート。
ピンクペッパーの香りのチョコレートやフェンネルの香りのチョコも入っていて、楽しい
コーヒー豆の形をしたクッキーも、驚くほどコーヒーの香り豊かで美味しかったです。
厳選された食材を使い、その美味しさを最大限に引き出したお料理。
なので、フレンチというジャンルにはこだわっていらっしゃいません。
フレンチという枠を超えて、白味噌など和の調味料を使ったり、その食材に一番合う頂き方でお料理を出してくださいます。
目の前でお肉を炭火焼きにしたり、カウンターならではのライブ感が楽しめるのも最高です。
シニアソムリエの佐橋由浩さんのセレクトのワインも素晴らしく、ペアリングも楽しめるので、ワイン好きな方にもおススメ!!
ラグジュアリーな空間で、極上のお料理とワインをゆっくりと堪能できるので、
京都に行かれたら、ぜひ訪れて頂きたいとってもおススメのお店です。
記事URL:https://ameblo.jp/foodanalyst-yu/entry-12345343265.html
2018/01/20 更新
京都にある大好きなフレンチレストラン 祇園呂色へ。
芦屋のミシュラン1つ星のフレンチレストラン コシモプリュスの小霜浩之シェフによるカウンターフレンチのお店ということでオープン後、瞬く間に大人気となり、ミシュラン1つ星を獲得されたお店。
私もオープン直後に伺ったのですが、更なる進化を遂げているという評判を聞き、久しぶりの再訪です。
店名の呂色(黒漆の塗れたような深く美しい黒色)にぴったりなシックでラグジュアリーな空間。
カウンター10席のみの特別な空間へといざなわれます。
2万円のディナーコースにペアリングをお願いしました。
まずはドンペリで乾杯。
ドンペリでスタートって、やっぱりテンションあがりますよね~♪(笑)
<温石>
懐石料理の温石のように「まずは体を温めてください」という想いで出してくださった京都の与謝野米のリゾット。
おもてなしの心が感じられますね。
ふっくらと仕上がった蛤にふきのとうのほろ苦いピューレが春の訪れを感じさせてくれます。
ペアリングで頂いたのは<レ・ぺシェ2018>
フルーティーで瑞々しくバランスのとれた白ワインです。
<昇華>
フォアグラのスープの下にはトリュフのピューレ。
最初に濃厚なフォアグラのスープを味わい、その後にトリュフのピューレを混ぜて頂きます。
香りに香りが重なり合って、香りも味わいも更なる昇華をとげ、極上の味わいを五感で楽しみました。
<大地と海>
岐阜産のチョウザメを仕入れ、自家製のキャビアを作られたというこだわりにも驚きました。
菜の花のピューレを合わせた京都の平飼い卵の卵黄をキャビアに絡めて口に運ぶと、もううっとり♡
笑みがこぼれずにはいられません。
ペアリングは、<日本酒 ni>
京都丹後の若い作り手さんによる日本酒でフルーティーな味わいのワインのような日本酒、キャビアによくあいます。
<芽吹>
バスケットに見立てた蓮根で、お野菜の収穫をイメージしています。
サクサクっと軽い食感の蓮根の中にはタラの芽など旬のお野菜が入っていて、下には人参のピューレ。
お野菜の甘み、旨み、苦みなど1つ1つ味わいながら頂きました。
ペアリングは
<マセラシオン・ゲヴュルツトラミネール・レ・ピュセル2018>
蜜や甘い果実のような味わいのワイン。
<威勢>
伊勢海老を使っているので、威勢とダジャレ風?(笑)
プリプリっと肉厚な伊勢海老、カリフラワーのピューレにアメリケーヌソースの濃厚な味わいに、
カラマンシーヴィネガーの酸味、ミントとエストラゴンの爽やかな風味のハーモニーが最高!!
ペアリングしたのは、<ピュルニー モンラッシェ プルミエ クルニ>
カラメルのようなリッチな味わいの白ワイン。
<余韻>
先ほどの伊勢海老のお出汁を使った洋風の茶碗蒸し風のロワイヤル。
濃厚な海老のお出汁がきいていて、甲殻類好きにはたまらない~♡
<清々>
すだちを使った清涼感あふれる爽やかなグラニテで次のお料理のスタンバイOK.!!
<生命>
炭火でじっくりと焼き上げられた但馬牛は外側がカリッと香ばしく、中はしっとり艶やかな見事な火入れ。
木の芽の香りがふわっと鼻孔をくすぐり、噛むごとにジューシーな旨みが口の中に広がります。
目を閉じてずっと味わい続けていたいくらい口福なお肉料理でした。
お肉に合わせて頂いたワインは、<シャンポールミュジニー1er CRU>
果実味がしっかり華やかな赤ワイン、お肉とのマリアージュも最高。
あぁ~、幸せ♡
<結び>
コクのある七谷鴨のお出汁のスープが美味しい。
デュラムセモリナ粉を使用した中華麺とよく合います。
次のデザートに合わせてカルバドス酒が登場。
デザートが林檎を使ったものなので、相性抜群です。
<共鳴>
グラニースミスのアップルパイとシナモンとエピスをきかせたアールグレイのアイスクリーム。
温かいアップルパイとスパイスのきいたアイスクリームがベストマッチ。
レモングラス、レモンバーベナ、スペアミントなどを使ったフレッシュなハーブティー。
ハーブの香りに癒されながら、お料理の余韻に浸ります。
<金塊>
金塊のような形のフィナンシェはプレーンと柚子の2種類。
バターの香り豊かなリッチな味わいのフィナンシェ。
販売していただきたいくらい美味しくて、最後の最後まで大満足です。
3年前に訪れた時より、良い意味でそぎ落とされた印象。
京都らしさがより感じられる和のテーストを加え、素材自体の味を引き出す繊細な味わいへと進化。
軽やかで洗練されたお料理で、余韻まで楽しめる極上フレンチ。
そしてシニアソムリエの佐橋氏のペアリングが又、素晴らしいんですよね。
ペアリングで頂くのがおススメです。
温かなホスピタリティも心地良く、呂色に行く為に京都に行ってもいいほど唯一無二の素敵なレストランです。