magnolianさんが投稿したヴァンサン(東京/六本木)の口コミ詳細

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ヴァンサン六本木一丁目、六本木、麻布十番/フレンチ

1

  • 夜の点数:5.0

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2011/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5

ソースのJoの現在・過去・未来

『レストラン』なのです。

『レストラン ヴァンサン』

この意味は、訪問すればわかります。

お店の雰囲気を知り、味わい、帯同者と語らい、寸評する場である飲食店が多い中、
この『レストラン』は存在します。

誰しもが城さんが登場すると少し緊張し、おしゃべりし、味わう。
圧倒的に楽しいのです。

この『圧倒的に楽しい』場というのは、京味さんしかり、さいとうさんしかり
美味しくて楽しいのです。

何よりも、城さんが楽しそう。

小さい頃におめかしをして出かけたレストランの空気がまだ残っている場所。

流行に左右されたお店に疲れたらぜひどおぞ。

人参のムースとコンソメスープ、それにカラスミとフォアグラを
楽しい城さんのお話と共に。

ソースのJOは健在です。


***********************************************************


城さんがまだレカンにいらっしゃった頃は、レカン黄金時代でした。
あの頃は夜3回転させても、人がわんさとおしよせて、でもまだ
店側がイニシアチブをとっているような時代だったと記憶しています。

ン十年前、レカンの厨房からご挨拶に来られる城さんの目は厳しくて厳しくて。
汗をサッと拭いた顔、身体からみなぎるパワーはお顔を拝見するだけで、
のけぞるほどに威厳があったのを今でも強く覚えています。

私はレカンとアピシウスでフォーク&ナイフのお作法を学び
慣れるまではお粗相がひどく、フロアさんや両親に静かに叱られ
それこそ泣きながら、涙でしょっぱくなってしまったお料理を食べていました。

それでも、ソースのJOが操るお皿はどれも、何もわからない子供ですら
その一皿が素晴らしいものだと無意識に感動するほどでした。

その後、城さんにも変化があり、わたくしの生活にも変化があり。
ひょんなことから城さんと私達の知人が親しいことがわかりヴァンサンへ。

昔のお姿しか記憶にない私にとって、ヴァンサンへの階段は
一段一段下がると共に緊張が増すような感じ。
この十年以上前の記憶の重みを再認した瞬間、帯同者がドアをあけ・・・

でも、・・・あれ?
すでにいらしていた知人と話している城さんはなんだかアチコチ角がとれて、
丸くて優しいオーラを纏っていらっしゃる感じ。

黒髪交じりの白髪にまぶしい笑顔。来客を心から喜んでいるような
弾む声に、思い心が一気に軽くなり踊りだしました。

全員がそろい、お食事へ。

予約時に何も伝えていなかったのですが、お任せになっていたのだと思います。
会話と会話の間にスっと差し出されるお皿。

流行にはとらわれていない、城さん好みのお皿は愛らしい柄でお料理に
花を添えています。
スープの中に入っていたコンソメのジュレこそ塩味が強かったですが
それでも、肝嫌いの方がアワビの肝ソースを食べれたり、
仔羊嫌いの方が仔羊とフォアグラのソテーを美味しいと真っ先に
平らげるほどのソースマジックに、安心感を覚えました。

それに、カラスミ。これがとても素晴らしい味でした。
いろんなカラスミがありますが私はしっとりと水分が残っていて
ツブツブ感があるほうが好きなのですが、「これ、美味しいっ!」と
思わず声が漏れるほど。

薫りよし、舌触りよし、味わいよし。
こぞって、そのお皿だけ全員カラスミが最後まで取っていて、
ゆっくりゆっくりいただきました。

沢山の話を料理と共にいただけて、満腹すぎるほど。

帰りに思いがけず山ほどのお土産をいただき、本当にありがとうございました。

また、ぜひいらしてね、の言葉をいただいたとき、
なんだか自分の過去が洗われたような気がして、
思わず涙ぐんでしまいました。

今はお店ではなくお客のほうがイニシアチブを取る時代。
他所の店に行って「この間、どこそこでアレを食べたんだけどさ~」なんて
初対面で話している人も大勢いる中、良き時代に善き方から様々なことを
教わっていたこと、泣いても泣いても懲りずに迎え入れてくださっていたこと
これが宝なんだとその時思いました。

いろんなお店があるけれど、人生を共に歩んでくれるお店や人ってそう居ない。
今、二つ大切にしているお店があって、ヴァンサン(城さん)が三つ目。
また宝物が増えました。

2012/01/17 更新

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