カントナさんが投稿した鮨道 あら屋(石川/小松)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

カントナのレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、カントナさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

掲載保留鮨道 あら屋小松/寿司

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 2.5
1回目

2011/09 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク2.5
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

良い仕事のしてあるお寿司は、視覚も味覚も大満足

夏休みの旅行先として選んだのは北陸地方。連れのチョイスであります。抱えている仕事はとても困難で大変で規模が大きくて、休む暇なんてのは無いのではありますが、年に一度の大切な夏休み。そんな仕事は申し訳無いけれど同僚に託しての、やや後ろ髪引かれる旅。ただ、オンとオフはしっかりと切り替えて全力で遊び回る所存であります。

まずは羽田空港から小松空港へ。そこからレンタカーで目指すは福井県。ただし、長丁場の運転の前にしっかりと腹ごしらえであります。早速食べログで目を付けたこのお店へ向かいます。ナビに導かれて進行いたしますが、やっぱり不案内な土地でありますのでお約束通り迷ってしまうカントナなのでありました。

車は諦めて近隣に止める事にして、機動性のある徒歩で行く事にします。スマホのナビも駆使してようやくたどり着いたのは、住宅街にひっそりと佇む小さな間口のお寿司屋さん。「こんな所にお店があるのか?」と疑惑の目をカントナに向けていた連れに勝ち誇ったような笑顔を返したカントナの心中は、安堵感で一杯なのでありました。

雰囲気あるお店の外観を目の前にしてたじろぎ、店先にメニュー表らしきものが無いので値段感が掴めずふたたびたじろぐカントナではありましたが、連れの手前ここまで来て引き返す訳にもゆかず、平静を装って勇気を出して戸を開けて入店いたします。

カウンターを囲むように10席ほどの椅子。奥には座敷もある様子であります。質素な店内ではありますが、清潔感があって凛とした空気を感じたカントナは、背筋がピンッ!と伸びるのでありました。

お客さんはカップルの1組のみ。ガイドブックを見ながら食事をしておりますので、カントナ御一行様と同じく観光客のようであります。凛とした雰囲気のお店には慣れていない気弱なカントナでありますので、「先客が居てくれて良かった」と安心するのであります。凛とした雰囲気の中で、カントナ御一行様と大将だけという状況というのは、気の効いたを事一つも言えないカントナにとっては耐えられないシチュエーションなのであります。

大将に優しく「どうぞどうぞ」とカウンター席に案内されて、控え目に端っこに座ります。分厚い布おしぼりをいただいて、さっぱりとしてからメニューを検討いたします。ランチは税抜きで2000円と3000円のおまかせにぎり。どちらにしようかとお財布と相談していたところ、連れの鶴の一言で3000円のランチをオーダーする事に。支払いはカントナの財布からである事が、連れの気持ちを大きくしたのではあるまいかと推測するのであります。加えて「お飲み物はいかが?」と女将に聞かれ、いつもはお茶で済ますのでありますが、気が大きくなっていると推測される連れは、有料の冷たいウーロン茶をオーダーするのであります。

清潔感のあるお店。大将一人で握られているようです。ネタの仕舞い方やシャリの保存方法等、「良い仕事している」という感じであります。しばらくして到着したウーロン茶は大きなグラスに並々と。良く冷えていて、こちらも良い仕事をしているようであります。

早速大将が我々のペースを見ながら次々と握ってくれます。ボタン海老、ノドグロ、ハチメ、ハタハタ、アラ(クエの事?記憶が薄くて不明であります)、シメサバ、キンパチの昆布締め、アジ、シロカワカジキ、マンジュウ貝、アカイカ。最後に手巻きのカッパ巻き(穴子入り)でご馳走さま。

どれもいわゆる「仕事がしてある」お寿司ですので、醤油をつけて…なんて事は不要で、そのままいただけます。握っていただいたネタはどれも美しくて食べるのがもったいないくらい。ただ、一度食べてしまうと美味しくて食べないのがもったいないくらい。カントナの知っている、よくある江戸前のお寿司とは異次元の美しさと味わいは、「どういう食感と味わいなのであろうか」と、知的好奇心ではなくて味覚好奇心とでも表現したら良いのか分かりませんが、そんな好奇心をくすぐられる事により、鼻息が荒くなりつつも凛とした雰囲気を壊さぬように、握りをがっつくのであります。加えて、握りの途中に出された生のりの味噌汁も、圧倒的な磯の香りが鼻腔を突き抜ける、カントナの知らぬ異次元の味わいなのでありました。

握りは一貫ずつ提供されて小ぶりでありますので、少食な連れも「もうこれ以上食べられない」とは言いながらも珍しく完食。連れが無理して完食した場合は大抵「とてつもなく美味しい」というバロメーターになるのであります。

北陸旅行の醍醐味を充分に堪能したカントナ御一行様は、そろそろ目的地へ向かわなくてはならぬ為にご馳走さま。おあいその後は大将がお店の外まで来てくれてのお見送り。こっ恥ずかしさを抑えつつ、こちらも何度も頭を下げながらお店を後にするカントナは、このあとの旅行の成功を確信せずにはいられないのでありました。

さすがさすがの日本海、さすがさすがの石川県、さすがさすがの「あら屋」さん。ここのお寿司をいただいたらそう簡単には他のお寿司はいただけないくらい、視覚と味覚に響くお寿司なのでありました。

2012/01/27 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ