この口コミは、カントナさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.4
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|サービス 3.3
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|雰囲気 3.5
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.4
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| サービス3.3
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| 雰囲気3.5
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク- ]
とうめし!
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2019/03/27 更新
時は平日のお昼時。用事を済ませたカントナが立っている場所は日本橋。「日本橋と言えば・・・」という連想ゲームで思い付いたのが、ビジュアル的にも興味津々となる「とうめし」。「関東風だから醤油辛いんだろうな」とか「豆腐がご飯のおかずなる訳なかろうに」 と思いながらも、その高い評判に「物は試しに」と足を向けるカントナは、豆腐がそれほど好きではないのでありました。
お店に到着いたしますと、さすがの名店だけあって20名くらいの待ち行列。時間には余裕がありましたので早速並ばせていただきます。待ち行列の仲間になりますと、意外と進みの早い待ち行列である事が分かります。店員さんもお客さんの人数を確認したりして、少しでも回転率を上げようとする努力が垣間見えて、好印象なカントナなのであります。
店員さんのスムースなお捌きのお陰もあって、待ち時間10分程度で入店を許されます。案内されたのは1階の調理場前のカウンター席という特等席。板さんの行為をじっくり観察したり、たっぷりの出汁に浸っているおでんの具を眺めたりしながらも、お店の回転率を悪化させる事の無いように、すぐに「とうめし」とオーダーを伝えます。
オーダーが通りますと、店員さんは茶飯をよそってカウンター前の板さんのところに並べてゆきます。板さんはその茶碗に入浴中の大振りな豆腐をまるごとドカンと乗っけて汁をたっぷりと掛けて作業完了。
しばらくいたしますと、トレイにはとうめし、お味噌汁、サラダ、大根の煮物、 お漬物、ネギのラインナップで到着。まず目に入るのはもちろん大きな豆腐のとうめし。茶碗には茶色い茶飯、その上に大きな豆腐がドン!と乗っかっております。豆腐のプルプル感が伝わってくるその姿に興奮度はマックスになるカントナなのでありました。これを家で出されたら夫婦喧嘩になりそうなビジュアルなのでありますが、歴史を重ねた名店で拝みますと有り難く思ってしまう、権威に弱いカントナなのでありました。
「充分にその実力を味わってみよう」と気合いを入れて、豆腐を崩しにかかります。豆腐はしっかり煮込まれて汁の美味さを存分に含んでプルプルな状態。箸で慎重にカットして口に含みますと、豆腐を超えたフルフル感と甘くてサッパリとした醤油ダレが染みこんだ、得も言われぬ一体感を味わえる美味しさの豆腐なのであります。豆腐が苦手なカントナが、豆腐だけでスルスルといただける、充分な煮込み具合を経て変身したニクい味付け。豆腐が入浴していた美味しいタレをたっぷりと茶碗に掛けているため、やや固めに炊かれている茶飯が柔くならないのであります。そんな茶飯はほうじ茶でありましょうか。茶飯だけでも風味や味付けがしっかり入っていて美味しくて、「未知であった茶飯というカテゴリーに触れられて良かった」と思うカントナなのでありました。
隣のおじさんが七味で味変して楽しんでいるのを参考に、カントナも真似してみる事にいたします。甘味の中に一本通ったさりげない刺激が口内に新鮮味を与えてくれるのであります。
お次に薬味のネギを加えてみますとそのネギの効果は抜群で、上品でスルスルと入る甘目の豆腐の味わいだけではカバーしきれない味覚の幅にしっかり作用する薬味の存在感。そんなコンビネーションは、柔(豆腐)と剛(ネギ)のような関係性に思えるのでありました。
器がどれもプラスチック系なのがイメージを落とす気がしなくもないのでありましたが、そんな事は気にならないくらいの豪快なビジュアルと繊細な味付け。ガツガツと箸を止められず「気付いたら完食していた」というくらいの勢いでごちそうさま。やや放心気味のカントナは「野暮ったい印象を抱いていて申し訳無かった」と、心の中で謝罪してお店を後にするのでありました。あまりにも印象的な経験をしたカントナは、自宅でも「再現めし」にチャレンジしてしまう、ピュアな一面を持った中年なのでありました。